概要・あらすじ
水吉令は、相方芸人の朝木和と「ニラメッコ」と言うコンビを組んでいる。彼らは「潮来」と言うコンビの八潮侘助、来海小太朗、「門真アミーゴ」の土井柴雄と五人で、一軒家を借り、シェアハウス生活をしている。都内で駅まで徒歩6分という利便性ながら、家賃は一人2万5000円。破格の家賃の理由は事故物件だからとも言われている。飼っている猫たちは、一点を見つめることがあり、霊感の強い侘助は、しょっちゅう金縛りに遭う。水吉はコンビニでバイト中、ガラの悪い少年たちに年齢確認を求め、怒鳴られる。彼らを殴って警察に捕まるところまで妄想してしまう水吉。売れてもいないのに上京してきて、人を笑わせたいと思っていたのに、しだいに人が嫌いになっていると落ち込み始める。朝木から届いた新ネタを読んで、声をあげて笑ってしまった水吉は、コンビニの店長に情緒不安定なのではと心配される。一方、「潮来」の二人はロケ番組に呼ばれるようになり、少し人気が出てきた。ネット住民から「口が悪く不快」「物珍しさがウケてるだけ」など好き勝手に言われているが、どんな批判も「うっさいボケ」とはねのける。「門真アミーゴ」の柴雄はいま30歳。なかなか売れず、師匠から「大阪に帰ってきたら」と言われてしまう。自分よりも売れている女芸人を彼女に持つ柴雄は、がむしゃらに夢を追うのはもう無謀なのかもと考え始めていた。そんな芸人たちの集うシェアハウスでは、朝まで反省会と称して飲み倒すこともあれば、女を連れ込むものもあり、ネットストーカーにしつこく狙われたり、漫才師の幽霊が出てきたりと、さまざまな出来事が起こる。
登場人物・キャラクター
水吉 令 (みなよし りょう)
23歳のお笑い芸人の男性。芸人たちと一緒にシェアハウスに住む。かわいらしい容姿をしている。コンビ名は「ニラメッコ」で、相方は朝木和。元キックボクサーで、中学時代はいじめられ、高校にはほとんど行っていなかった。人を笑わせたいとお笑い芸人になったが、人嫌いになりつつある。キャラが薄いことを気にして、舞台に立つときは丸いメガネをかけている。関西弁でしゃべる。
朝木 和 (あさき やまと)
24歳の男性お笑い芸人の男性。相方、水吉令たちと一緒にシェアハウスに住む。コンビ名は「ニラメッコ」。黒髪ストレートで、長めの前髪をやや左で分けている。目は切れ長で眉毛が細い。おらかな性格で、よく鍵を失くす。喧嘩(けんか)が弱いのに、短気ですぐにもめ事を起こす。お化けが怖いので、一人ではシェアハウスにいたくない。女の部屋に行ったり、公園で寝たりしている。信じられないほど、小型犬に吠(ほ)えられる。関西弁。
八潮 侘助 (やしお わびすけ)
水吉令たちと一緒にシェアハウスに住む男性芸人。27歳で、「潮来」(いたこ)という名で漫才をしている。相方は来海小太朗で、進行役もできる。三白眼で、黒目に光がない。髪を後ろで縛り、耳にピアスをたくさんつけている。霊感が強く、週に4回ぐらい金縛りに遭う。レンタルビデオ店、パチスロ店でバイトをしている。関西弁で話し、言葉遣いが荒い。
来海 小太朗 (くるみ こたろう)
水吉令たちと一緒にシェアハウスに住む男性芸人。26歳で、八潮侘助と「潮来」(いたこ)という名前でコンビを組んでいる。金髪ロングストレートでタレ目。唇と耳にピアスをつけている。深爪をわざと人に見せる。バンギャルをシェアハウスに連れ込む。女にだらしなく、7股して刺されたこともある。子供、ドクターフィッシュ、猫が好き。
土井 柴雄 (どい しばお)
水吉令たちと一緒にシェアハウスに住む男性芸人。30歳で、「門真アミーゴ」というコンビ名で活動している。相方は須胡井宙太。メガネをかけていて、前髪は真ん中分け。高学歴で家庭教師のアルバイトをしている。彼女はオカノミツコという売れっ子女芸人。彼女の出演する番組は録画している。