ノラガミ

ノラガミ

二人組の女性漫画家、あだちとかの代表作。現代日本を舞台に、神社を持たない無名の武神、夜トが5円の賽銭で人々の願いを叶える「デリバリーゴッド」として活動する物語。夜トが事故に巻き込んでしまったことで幽体離脱体質となった女子中学生のひよりと、14歳で死亡した少年の霊から神器となった「雪音」との関係性が描かれる。雪音の過去の罪による穢れや、ひよりの実家への妖の襲撃をきっかけに、夜トの活動はやがて神々や妖との戦いへと展開していく。本作は、日本の多神教的な神話体系を現代的に再解釈した和風ファンタジーバトル漫画。神と人間の関係性は「縁」という形で可視化され、その強さが神の力となる。作品世界では、神々が人間の願いによって形作られ、その信仰や縁によって力を得るシステムが確立されており、神器は死者の魂から生まれ、神に名づけられることで力を得る存在として設定されている。講談社「月刊少年マガジン」2011年1月号から2024年2月号まで連載。テレビアニメ第1期が2014年1月から、第2期が2015年10月から放送。舞台が2016年1月、2017年2月に上演された。

正式名称
ノラガミ
ふりがな
のらがみ
作者
ジャンル
バトル
 
和風ファンタジー
レーベル
講談社コミックス月刊マガジン(講談社) / KCデラックス(講談社)
関連商品
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作品の概要

基本情報

二人組の女性漫画家、あだちとかの代表作。

要旨と舞台設定

現代日本を舞台に、神社を持たない無名の武神、夜トが5円の賽銭で人々の願いを叶える「デリバリーゴッド」として活動する物語。夜トは、此岸と彼岸の狭間で神々や妖(あやかし)との戦いを繰り広げながら、人間との関係性を築いていく。

ストーリー展開

物語は、夜トが中学生の壱岐ひよりを事故に巻き込み、彼女が幽体離脱体質となることから始まる。その後、14歳で死亡した少年の霊を神器「雪音」として迎え入れ、三者の関係性が物語の軸となる。彼らは、雪音の過去の罪による穢れや、ひよりの実家への妖の襲撃など、次々と起こる事件に立ち向かっていく。

ジャンル的特徴と位置づけ

本作は、日本の多神教的な神話体系を現代的に再解釈した和風ファンタジーバトル。神器システムや禊の概念を導入し、伝統的な神話要素とバトル要素を融合させた構成となっている。

作品固有の表現技法と特徴

作中では神と人間の関係性が「縁」という形で可視化され、その強さが神の力となる設定が特徴。神器となった人間の魂と神との主従関係や禊による罪の浄化など、独自の世界観が描かれる。

世界観の構築と設定

作品世界では神々が人間の願いによって形作られ、その信仰や縁によって力を得る仕組みが確立されている。神器は死者の魂から生まれ、神に名づけられることで力を得る存在とされており、これらの設定が物語の基盤となっている。

連載状況

講談社「月刊少年マガジン」2011年1月号から2024年2月号まで連載。

メディアミックス情報

テレビアニメ

第1期『ノラガミ』:2014年1月から3月までTOKYO MXほかにて放送。アニメーション制作はボンズ。主人公の夜トを神谷浩史が演じる。

第2期『ノラガミ ARAGOTO』:2015年10月から12月まで放送。

舞台

『ノラガミ-神と願い-』:2016年1月に上演。

『ノラガミ-神と絆-』:2017年2月に上演。

あらすじ

祀られる社もない無名の神である夜トは、知名度を上げる為にどんな依頼も5円でこなすデリバリーゴッドとして、便利屋まがいの布教活動を行っていた。夜トを助けようとして事故に遭い、半妖となった壱岐ひよりや、神器である雪音との関係を中心に、多くの仲間との交流が始まっていく。

登場人物・キャラクター

夜ト (やと)

八百万の神の中でも末端の存在で、祀られる社もない無名の神。黒いジャージと首に巻いた手ぬぐいがトレードマーク。知名度を上げるため、5円でどんな仕事も請け負うデリバリーゴッドとして、便利屋まがいの布教活動をしている。粗野で気まぐれな性格だが面倒見のよいところもある。非常に絵が上手い。

壱岐 ひより (いき ひより)

黒髪の少女で、責任感があり優しい性格。夜トを助けようとして事故に遭い、魂が抜けやすい半妖体質になってしまう。半妖体質を治してもらうため夜トに依頼をし、その後、何かと夜トや雪音の世話を焼くようになる。格闘技に造詣が深いため、ある程度の妖相手であれば、勝利することもできる。

雪音 (ゆきね)

死霊としてさまよっていた金髪の少年。夜トに壱岐ひよりを助けるための神器として拾われる。神器としての姿は白銀の刀。粗野でわがままな性格。夜トに対しても非常に反抗的であったが、禊を受けた後は改心して素直な性格となる。壱岐ひよりに対しては好意を持って接している。

天神 (てんじん)

多くの系列神社と神器を持つ有名な神。非常に多忙なため、夜トには嫌味を言われることも多いが、基本的には夜トや壱岐ひよりらに頼りにされており、何かとアドバイスを送ることも多い。

真喩 (まゆ)

和服を着ている黒髪の女性。かつては「伴音」の名前で夜トに仕えていた神器だが、「生理的に無理」という理由から3ヶ月でやめ、現在は天神に仕えている。夜トに対するかつての縁から雪音の禊に協力する。

エビス小福 (えびすこふく)

ピンクでセミショートの髪形をした女性。恵比寿は源氏名で、真名は貧乏神である。小福の名前は神器である大黒によって付けられたもの。夜トには甘く、壱岐ひよりをひよりん、雪音をユッキーなどとあだ名で呼ぶのが特徴。

大黒 (だいこく)

エビス小福の唯一の神器。オールバックのいかつい外見をしているが、非常に家庭的である。エビス小福のことを、「カミさん」と呼ぶ。だらしない夜トとは、口論が絶えないが、雪音の禊の際には協力者探しに奔走するなど、険悪な間柄ではない。

毘沙門天 (びしゃもんてん)

金髪ロングの美女で、歩く武器庫と形容されるほど多くの神器を武装している。大量の神器を抱えることは、身体に負担を強いるが、その苦痛を隠しているため、壱岐ひよりや雪音らに「息苦しい」、「地獄」などと言われる。かつての蛮行により、夜トのことを嫌っている。

兆麻 (かずま)

毘沙門天の神器で名は兆。メガネをかけた聡明な青年で毘沙門天のことを「ヴィーナ」と呼び、異常なまでに毘沙門天を敬愛している。すべての神器を取りまとめることができるため、毘沙門天の神器の中でも重要な役割を担っている。かつて毘沙門天を救った夜トに恩義を感じているため、雪音の禊にも協力した。

野良 (のら)

白衣に天冠を着けた少女。多くの神に仕えた神器で、全身に無数の名が刻まれているなど、多くの神や神器から忌み嫌われている。かつて夜トの神器として、毘沙門天の神器を惨殺したほどに冷淡な性格をしている。夜トの付けてくれた名を気に入っており、夜トの真名を知る一人である。

恵比寿 (えびす)

長身で細身のサラリーマン風の男性。七福神の中でも大黒天と双璧をなす存在。この世の災いを制御すべく、妖を使役しているが、術者として不完全であり、妖にしばしば刺され、代替わりが多い。夜トと黄泉へ向かった際に命を落とし、その後、代替わりによって少年の姿で転生する。

イザナミ

黄泉の女王。夜トの前には壱岐ひよりなど、相対した者と親しい女性の姿で現われる。黄泉に来た夜トと恵比寿、助けに来た毘沙門天を捕らえるが、壱岐ひよりによって恵比寿以外は逃げられてしまう。

囷巴 (くらは)

毘沙門天の神器で髭面の中年男性で毘沙門天のことを「お嬢」と呼ぶ。神器の姿はライオンで、毘沙門天が常に騎乗している。かつて、夜トとの戦いで右目を負傷している。

場所

黄泉 (よみ)

恵比寿が完全なる術者になるため、夜トともに向かった、イザナミが存在する場所。

アニメ

ノラガミ

住所不定無職のマイナーな神夜トは、自らの社を建てるため5円の賽銭で何でも請け負うデリバリーゴッドを名乗る。ある仕事で夜トが交通事故に遭いそうになった時、壱岐ひよりに助けられる。彼女はそのせいで魂が抜け... 関連ページ:ノラガミ

書誌情報

ノラガミ 27巻 講談社〈講談社コミックス月刊マガジン〉

第1巻

(2011-07-15発行、978-4063712940)

第2巻

(2011-10-17発行、978-4063713084)

第3巻

(2012-02-17発行、978-4063713237)

第4巻

(2012-06-15発行、978-4063713367)

第5巻

(2012-10-17発行、978-4063713503)

第6巻

(2013-02-15発行、978-4063713664)

第7巻

(2013-06-17発行、978-4063713794)

第8巻

(2013-10-17発行、978-4063713947)

第9巻

(2013-12-17発行、978-4063714029)

第10巻

(2014-02-17発行、978-4063714128)

第11巻

(2014-07-17発行、978-4063714302)

第12巻

(2014-11-17発行、978-4063714487)

第13巻

(2015-04-17発行、978-4063714609)

第14巻

(2015-09-17発行、978-4063714838)

第15巻

(2015-11-17発行、978-4063714944)

第16巻

(2016-03-17発行、978-4063925159)

第17巻

(2016-07-15発行、978-4063925319)

第18巻

(2017-02-17発行、978-4063925678)

第19巻

(2018-08-17発行、978-4063925876)

第20巻

(2019-02-15発行、978-4065144916)

第21巻

(2019-10-17発行、978-4065173671)

第22巻

(2020-06-17発行、978-4065197530)

第23巻

(2021-02-17発行、978-4065221006)

第24巻

(2021-10-15発行、978-4065248591)

第25巻

(2022-06-16発行、978-4065277720)

第26巻

(2023-02-16発行、978-4065305355)

第27巻

(2024-02-16発行、978-4065342015)

ノラガミ 新装版 14巻 講談社〈KCデラックス〉

第1巻

(2024-12-17発行、978-4065381533)

第2巻

(2025-01-17発行、978-4065382141)

第3巻

(2025-01-17発行、978-4065382134)

第4巻

(2025-02-17発行、978-4065382066)

第5巻

(2025-02-17発行、978-4065382073)

第6巻

(2025-03-17発行、978-4065382080)

第7巻

(2025-03-17発行、978-4065382103)

第8巻

(2025-04-16発行、978-4065382196)

第9巻

(2025-04-16発行、978-4065382158)

第10巻

(2025-05-16発行、978-4065382097)

第11巻

(2025-05-16発行、978-4065382110)

第12巻

(2025-06-17発行、978-4065382127)

第13巻

(2025-06-17発行、978-4065382172)

第14巻

(2025-07-16発行、978-4065382165)

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