概要・あらすじ
森の奥の大楠の根元にある家で二人暮らしをしている小人の女の子、ハクメイとミコチ。ハクメイは修理屋を、ミコチは雑貨屋に日用品や保存食を卸す仕事をして暮らしている。そんな二人の、伝説の生物「夕焼けトンビ」を捕まえるために山を登ったり、街の収穫祭のために吟遊詩人のコンジュとデュエットで歌ったりといった、さまざまな日常の様子が描かれる。
テレビアニメ
登場人物・キャラクター
ハクメイ
『ハクメイとミコチ』の主人公の一人。森の奥の家でミコチと二人で暮らしている小人の女性。赤毛のくせっ毛が特徴のボーイッシュな見た目で、ナライに男と間違えられたこともある。修理屋を営んでおり、腕は良いがあまり繁盛していない。かつては放浪などして暮らしていたが、ある時、引越し先を間違えて偶然ミコチの家に転がり込み、そのまま二人暮らしをしている。
ミコチ
『ハクメイとミコチ』の主人公の一人。森の奥の家でハクメイと暮らしている小人の女性。ストレートの黒髪が特徴。料理や裁縫が得意で、ジャムやクッキーなど保存の利く食料や、日用品を雑貨屋に卸して生計を立てている。ただし女子力はあまり高くなく、石鹸を試作した時は飾り気の一切ない無味乾燥なものしか作れなかった。あまり自覚していないが歌が上手く、特に高音部が得意。
コンジュ
吟遊詩人である小人の女性。街の収穫祭で、祝歌を歌う「歌姫」にミコチと共に選ばれたことがきっかけで、ミコチたちと親しくなる。とろ火の意味も知らないほど料理が苦手だが、ラッピングや石鹸作りなど「乙女の仕事」は得意。吟遊詩人としてのウリは、竪琴と艶やかな低音。
セン
生命の研究者をしている小人の女性。研究成果である、骨だけになっているのに生きている亀「ジョージ」の甲羅の中を家にして住んでいる。暮らしている沼にたまたま釣りにやってきたハクメイとミコチと知り合って仲良くなり、火事で焼けたハクメイたちの家を再建するなどの活躍をする。
鰯谷 (いわしだに)
大工であるイタチの男性で、ハクメイにとっては師匠に近い存在。本人はハクメイに「鰯谷親方」と呼ばせたがっているが、たいてい「イワシ」と呼ばれてしまっている。頭に巻いたタオルとくわえタバコがトレードマークで、休みの日もつい仕事の話をしてしまうほど大工仕事が好き。
ジャダ
森で美容師をしている小人の女性。ダチョウか何かの卵の殻を利用して作った住居兼店舗である美容室「翡翠の卵」で暮らしており、偶然通りがかったハクメイと仲良くなる。気まぐれに店を休むなど、やや人を食ったようなところのある性格だが、美容師としての腕は確か。モヒカン刈りを好む。
シナト
妹のミマリと共に、田楽・ろばた焼きを出す呑み屋「呑戸屋(どんどや)」を営んでいる小人の女性。三白眼でガラが悪く、キセルをいつも手放さないのが特徴。ハクメイとはよくバクチをする仲。酒が弱いにもかかわらず、何杯も飲みたがる癖がある。
ミマリ
姉のシナトと共に、田楽・ろばた焼きを出す呑み屋「呑戸屋(どんどや)」を営んでいる小人の女性。ショートカットのマニッシュな見た目をしており、語尾に「ッス」とつけて話すのが特徴。姉とは対照的に礼儀正しい。
ナライ
大工組合「石貫會(いわぬきかい)」の会長である小人の中年男性。鋭い目つきと、キセルを愛用しているのが特徴。大工としての腕は超一流で、形骸化して久しかった大工組合をカテンとともに再興させた。苦手なものはゴボウ。
カテン
大工組合「石貫會(いわぬきかい)」の副長である男性で、ハクビシンのような見た目の獣だが、はっきりとした種族は語られていない。のんびりした性格だが、作中随一の巨体の持ち主であり、数十人がかりで運ぶ量の木材を一人で運ぶことができる。その堅実な仕事で、形骸化して久しかった大工組合をナライとともに再興させた。
書誌情報
ハクメイとミコチ 12巻 KADOKAWA〈ハルタコミックス〉
第1巻
(2013-01-15発行、 978-4047286344)
第2巻
(2014-01-14発行、 978-4047293946)
第3巻
(2015-01-15発行、 978-4047301542)
第4巻
(2016-01-15発行、 978-4047309265)
第5巻
(2017-01-14発行、 978-4047344136)
第6巻
(2018-01-15発行、 978-4047348202)
第7巻
(2019-01-15発行、 978-4047353374)
第8巻
(2020-01-14発行、 978-4047357860)
第9巻
(2021-01-15発行、 978-4047362727)
第11巻
(2023-01-14発行、 978-4047371729)
第12巻
(2024-01-15発行、 978-4047376298)