ハレ婚。

ハレ婚。

恋にやぶれて東京から故郷に帰ってきた小春。彼女はひょんなことから故郷の一夫多妻制・ハレ婚により、謎の青年・伊達龍之介の第三夫人となる。奇妙な四角関係と共同生活に振り回される小春が、やがて自分と龍之介が10年前に会っていたことを思い出す。異色の結婚生活をお色気たっぷりに描く、ラブコメ漫画。講談社「ヤングマガジン」2014年第30号から2018年第29号まで連載。2022年1月に実写ドラマ化し、それに合わせ同誌2022年第7号から第17号まで『ハレ婚。おかわり!』としてアフターストーリーが短期集中連載。単行本は巻数を引き継いで『ハレ婚。』20巻として発売されている。

正式名称
ハレ婚。
ふりがな
はれこん
作者
ジャンル
ラブコメ
レーベル
ヤンマガKCスペシャル(講談社)
巻数
既刊20巻
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概要・あらすじ

22歳の小春は東京で3人の男性とつき合うが、みな既婚者だったことが後で判明する。東京に嫌気がさして故郷の茨城県北つばめ市に帰るが、父親は病気で入院、家業の喫茶店と自宅は借金のカタに奪われる寸前。そんな折、小春は謎の青年・伊達龍之介と出会う。龍之介は、市条例で認められている一夫多妻制・ハレ婚で自分の3人目の妻になれば借金を肩代わりすると提案。

小春は自分に対して真剣な龍之介の気持ちを垣間見て、妻になる決心をした。こうして龍之介、2人の先妻・まどかゆず、そして小春の共同生活がスタート。妻になっても頑なに体を許そうとしない小春に、龍之介はその気になるまで手を出さないと告げる。

小春は次第に龍之介のことが気になるが、素直に気持ちを伝えられない。いっぽう龍之介とまどかの間にはいわくつきの過去がある様子。そんななか小春は、自分が小学生だった10年前に龍之介と会っていたことを思い出す。

登場人物・キャラクター

小春 (こはる)

『ハレ婚。』の主人公。22歳の女性で、茨城県北つばめ市出身。元ソフトボール部。高校時代は女らしさがなかったが、卒業して東京に出てから急に色っぽくなる。だが異性関係の失敗から東京に嫌気がさし、4年ぶりに故郷へ戻った。実家が営む喫茶店・COFFEE & PUB ルパンを手伝おうとするが、店を畳むつもりだった母親に疎ましがられる。 ハレ婚で夫となった伊達龍之介には高圧的で横柄な態度で接するが、内心は気持ちが惹かれている。10年前に当時15歳だった龍之介と故郷で出会い、半ば恋人同士のように過ごしていた。

伊達 龍之介 (だて りゅうのすけ)

『ハレ婚。』の登場人物。25歳の青年。だてのスケの芸名で活動する作曲家・ピアニストだったが、引退した。音楽活動による収入で北つばめ市に豪邸を購入し、まどか、大津ゆずと3人で暮らすように。だが小春の実家の借金を肩代わりするため、豪邸を売却。以後は小春を加えた3人の妻とともに、市の助成であてがわれたボロボロの古民家に引っ越す。 10年前、当時12歳だった小春と出会って恋に落ち、以来ずっと彼女を思い続けてきたという。一時期故郷を去って東京へ移り、再び帰郷した際にまどかをともなっていた。

まどか

『ハレ婚。』の登場人物。21歳のモデルのようなスタイリッシュでクール系美女で、伊達龍之介の第二夫人である。作曲家・ピアニストだった伊達龍之介の収入を管理していた。小春に龍之介が自分の全てだと言う。第一夫人・大津ゆずが龍之介と激しいセックスをしている間、1人泣きながらピアノを弾く。 ゆずと結婚する前の龍之介と同棲していた。

ゆず

『ハレ婚。』の登場人物。26歳の茶髪ロングのギャル系女性。伊達龍之介の第一夫人であり、大津一基北つばめ市市長の娘でもある。小春の実家の借金を龍之介が肩代わりして自宅を売却したため引っ越すことになった古民家で、毎夜龍之介との激しいセックスに耽溺。

お父さん (おとうさん)

『ハレ婚。』の登場人物。小春の父親。小春が帰郷した際、病気で長期入院していた。病室でエロ本を読み、グラマーなナース・ユカにいつもちょっかいを出している。「伊達龍之介のファン」を自称。後に退院して自宅療養に移った。

お母さん (おかあさん)

『ハレ婚。』の登場人物。小春の母親。夫の入院中に自宅と経営する喫茶店・COFFEE & PUB ルパンが借金のかたに奪われそうになり、よく深夜に1人でやけ酒を飲んでいる。将来を悲観して、帰郷して喫茶店を手伝うという小春にも冷たくあたった。伊達龍之介との結婚は、小春が自分で決めたことだからと支持。

アッコ

『ハレ婚。』の登場人物。茨城県北つばめ市に在住する小春の地元の友だち。女性だがフォークリフトの運転をしている。

タマ子 (たまこ)

『ハレ婚。』の登場人物。茨城県北つばめ市に在住する小春の地元の友だち。赤ん坊がおり、夫は役所勤めをしている。

大津 一基 (おおつ かずき)

『ハレ婚。』の登場人物。北つばめ市市長で、ハレ婚制度の導入を推進してきた。一夫多妻条例が日本を救う大きな一歩だと訴えている。伊達龍之介の第一夫人・ゆずの父親。

松橋 うらら (まつはし うらら)

『ハレ婚。』の登場人物。茨城県北つばめ市在住の高校3年生で、農家の1人娘。東京のカフェで働くことが夢で、小春の実家の喫茶店でバイトを始めた。偶然道ばたで知り合った伊達龍之介から、小春に嫉妬させるため利用されてしまう。黒髪の内気な美少女。

武田 恒星 (たけだ こうせい)

『ハレ婚。』の登場人物。茨城県北つばめ市に在住する、小春の高校時代のクラスメート。野球部に所属していた。高校時代に小春から告白されるが、当時の小春は女らしくなかったため相手にしなかった。だが東京から故郷に戻った小春が女らしく成長していたため、関係を持とうとちょっかいを出すように。 妊娠中で不仲の妻がいる。

ハレコング

『ハレ婚。』に登場するキャラクター。北つばめ市がハレ婚PRのため作ったキャラクター。タキシードを着たゴリラの姿をしている。音楽活動時代の蓄えが減って働く必要に迫られた伊達龍之介が、ハレコングの着ぐるみに入るアルバイトをすることになった。

場所

COFFEE & PUB ルパン (こーひーあんどぱぶるぱん)

『ハレ婚。』に登場する喫茶店。小春の父親が経営していた。しかし父親が誰かの保証人になって借金を背負い、小春が帰郷した1カ月後に自宅とともに差し押さえられる予定になってしまう。伊達龍之介が小春を第三夫人に迎える代償として3000万円を提供したため、人手に渡らずに済む。以後、小春の母親が切り盛りするように。 後に松橋うららがアルバイトで雇われた。

その他キーワード

ハレ婚 (はれこん)

『ハレ婚。』に登場する用語。ハーレム婚の略称で、小春の故郷・茨城県北つばめ市で、条例により認められている一夫多妻制。一世帯につき4人まで妻を持てる。過疎化・少子化対策が目的で、助成金が給付されるほか住居も現物支給される。ただし推進派の大津一基市長が失脚すると廃止になる恐れも。

クレジット

構成

手塚だい

書誌情報

ハレ婚。 20巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉

第20巻

(2022-05-06発行、 978-4065278048)

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