バラ色の明日

バラ色の明日

思春期の少年少女や大学生たちの恋愛を、現代的でドライな視点で描くオムニバス漫画。中編「エンジェルベイビー」「who」「不思議な男の子」などのほか、「狸ばやしが聞こえる」「巷に雪の降るごとく」など1話読み切りの短編を収録。

正式名称
バラ色の明日
ふりがな
ばらいろのあす
作者
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概要・あらすじ

母親と死別、父親も失踪し、祖父母に育てられる双子の兄妹・上岡イチとナナ。女子の視線を集める美男子の兄・イチは、妹・ナナに一線を越えた愛情を寄せていた。だが高校進学と同時にナナに天使の羽が見えるという少年・蕪木剛が現れ、平穏だった双子の日常が揺れ動いていく。(「エンジェルベイビー」) 両親を失った女子中学生・天川柚子は厳格な母方の実家に引き取られ、日々を息苦しく過ごす。

そこへ母親の元不倫相手だった青年・架川融児が現れ、柚子を家から連れ出すことに。融児に惹かれながら、自分が母親と血のつながりがない養子だったことを知る柚子。やがて柚子は融児の下を去り、同級生・柴田健作の好意を受け入れる。

(「who」) 母親を亡くし、父親と2人暮らしの女子高生・大泉今日子。父親の転勤でこれまで何度も転校を経験した彼女は、いつも新しいクラスで同じ少年の面影を追い求める。やがて13回目の転校で出会った少年・成田征生と愛し合い、駆け落ちする今日子。だが征生は、今日子の父親が血の繋がっていない養父であり、しかもその養父と愛人関係にあるという事実を知ってしまう。

征生は今日子の元を離れ、2人はそれまでと同じ日常に戻った。(「不思議な男の子」「不思議な男の子2」)

登場人物・キャラクター

森下 吏加 (もりした りか)

姉の婚約者・明雄に恋する女子高生。波乱はあったものの姉と明雄は予定通り結婚し、森下吏加の密かな初恋は終わる。

松波 頼 (まつなみ より)

男子大学生。高校時代の先輩・栗田佐世子と2年ぶりに再会し、秘めていた恋心が再燃する。

川島 祐規 (かわしま ゆき)

英語学校の職員をしている21歳の女性。入学志望の恋人につき添ってきた年下の男・十河由貴と、出会ってから3日で同棲を始める。由貴は暴力を振い出すが、川島祐規は離れようとしない。

上岡ナナ (かみおかなな)

二卵性双生児で、上岡イチという兄がいる。無口でクールな美少女。母親・上岡彩子は2人を生むと同時に他界しており、また父親・坂口久志は生活力がなかったため、母方の祖父母・ロクとキクによって育てられた。高校に進学して出会った蕪木剛から積極的にアタックされ、冷たい態度が少しずつ和らいでいく。

小枝 公佳 (こえだ きみか)

2歳年下の幼なじみ・梅谷摂に恋しているツンデレ系の女子高生。摂が広末涼子似のリリコとつき合い始めて苛立つが、最後は片思いが実る。

有田 雪好 (ありた ゆきよし)

男子大学生。幼い頃に両親と死別し、遠縁の寺に引き取られて僧侶を目指している。事故死した外国人・ピーターの魂が宿り、その恋人だった碧とつき合い始めることに。やがてピーターの魂が去り、碧との関係にも終止符が打たれた。

城之内 杏 (じょうのうち あん)

美術大学通う女子大生。バイセクシュアルの小南晴文とつき合っている。だが晴文が城之内杏の父親を好きになったことで、関係が破綻してしまう。

天川 柚子 (あまかわ ゆうこ)

14歳の少女。父親が失踪、母親の椿も半年前に他界。母方の実家に引き取られ、父親の姓・鈴木から母親の姓・天川に替わる。エリート一族で厳格な祖父母の下、窮屈な思いをしながら日々過ごしていた。後に母親と血縁関係のない養子であることを知る。

大泉 今日子 (おおいずみ きょうこ)

女子高生だが母親を早く亡くし、転勤の多い父親に伴われて転校を13回繰り返している。父親は母親の再婚相手で、今日子と血のつながりはない。後に今日子がこの父親と愛人関係にあったことが判明する。

栗田 佐世子 (くりた さよこ)

高校時代に同じバスケットボール部だった松波頼の1年先輩。睡眠薬の過飲で入院騒ぎを起こす。

上岡イチ (かみおかいち)

上岡ナナの二卵性双生児の兄にあたる。学校中の女子から人気を集めるクールな美男子。小学生の頃からずっとナナに偏愛を寄せ続け、近寄る男子を目の敵にする。

坂口 久志 (さかぐち ひさし)

上岡ナナ、上岡イチの父親。上岡彩子と駆け落ち状態で2人をもうけた。だが子どもを育てるだけの生活力もなく、ナナとイチを引き取った上岡家から絶縁されている。長年失踪した挙げ句、病に体を冒されてしまう。ナナとイチが中学校を卒業する頃に姿を見せた。

蕪木 剛 (かぶらぎ つよし)

髪をオレンジ色に染めている男子高校生。入学式で見た上岡ナナに一目惚れし、その背中に天使の羽が見えると言う。冷たくあしらわれてもくじけずナナにアタックを続け、やがて恋人同士になる。

有働 彰則 (うどう あきのり)

蕪木剛と小学校のときから親友同士。小学生時代の事故で足に障害を負ってしまった。剛から上岡ナナとのことをあれこれ相談される。

架川 融児 (かがわ ゆうじ)

天川柚子に、自分は行方不明の伯父・天川智之と偽って近づく。実は柚子の母親・椿の9歳年下の愛人だった。椿、智之とは幼なじみの関係。子供がいなくなれば椿が夫を捨てて自分を選ぶと考え、幼い柚子を誘拐して殺そうとした過去がある。

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