マロニエ王国の七人の騎士

マロニエ王国の七人の騎士

マロニエ王国の女騎士、バリバラには、変わった名前の七人の息子がいた。彼らには各々が騎士長となって、周辺7か国に外交に赴く任務が与えられる。謎多き七人の兄弟が自分の存在意義と向き合いつつ戦う姿を描く、中世騎士ファンタジー。小学館「月刊flowers」2016年11月号から連載。宝島社「このマンガがすごい!2018」オンナ編1位。

正式名称
マロニエ王国の七人の騎士
ふりがな
まろにえおうこくのしちにんのきし
作者
ジャンル
西洋史
 
ファンタジー
レーベル
フラワーコミックス α(小学館)
巻数
既刊9巻
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あらすじ

第1巻

八つの国から成る大陸の中心に位置する平和なマロニエ王国には、上から順番に、眠くない博愛暑がりや寒がりや獣使い剣自慢ハラペコという変わった名前の七人兄弟の騎士がいる。彼らは各々が持つ、他人とはちょっと違った特徴を、そのまま名前として付けられていた。それぞれがどことなく頼りない彼らは、国を代表する女将軍のバリバラの息子で、小さい頃から「いつかかっこよく我が国のを助ける事」を大義として日々を暮らして来た。そんなある日、彼らに大きな任務が与えられる。七人は各々が騎士長を名乗り、マロニエ王国の大使として使節団を率い、友好をアピールするため緊張関係の続く周辺7か国へと赴く事になった。最初に行動を開始したのは、長男の眠くないだった。彼は結婚を間近に控えた婚約者のエレオノーラと共に、マロニエ王国の北東に位置する夜の長い国へと旅立つ。長旅の末辿り着いたその国で、一行は予想以上に歓迎され、緊張していた使節団の者達は拍子抜けするが、眠くないだけは言い知れぬ不安感を感じていた。そんな中、眠くないを「夜」と呼ぶ謎の一団が、彼を帰国させまいと奔走し、何とかして夜の長い国に留まらせようとする。

第2巻

眠くないが訪れた夜の長い国では、国を挙げて春祭りの準備を行っている最中だった。初めこそ異国の様子に違和感を感じていた眠くないだったが、この国の事を知るにつけてどんどん興味がわき、居心地のよさを感じていた。そして、幼なじみのエレオノーラとの関係も、婚約者として次第にいい雰囲気になっていく。そんな中、それまでは表立って動きを見せなかった青い花の精霊達が、眠くないを帰国させまいとその態度を明らかにし始める。最初に接触したエレオノーラが思い通りにならない事がわかると、青い花の精霊達の手口は次第に強引になっていく。夜になり、青い花の精霊達が再びエレオノーラを狙っている事を知った眠くないは、ついに怒りを爆発させ、周囲の人を眠らせる力を発動して事なきを得るのだった。そして、眠くないとエレオノーラは、ここへ来てようやく、この任務が思ったよりも深刻で大変なものである事を悟る。そんな中、謎の青年が突然姿を現し、国中を昼から夜へと一瞬で変えてしまう。謎の青年は青い花の精霊達を脅して利用し、眠くないを捕らえようと働きかけていたが、一向に事が進まない状況にしびれを切らし、とうとう自らが動き始めたのである。

登場人物・キャラクター

眠くない (ねむくない)

バリバラの息子である七人兄弟の長男。年齢は19歳。自分達の大義は「いつかかっこよく我が国の姫を助ける事」であると考えている。名前の示す通り、基本的にどの時間帯においても眠くならない体質で、寝る事はあまりない。また、周囲の人を眠らせる特殊な力を持っている。女性に対してはかなり鈍感で、空気が読めないところがあるが、大好きな弟達の事となると、基本しっかり者のお兄ちゃんとなる。 寂しがり屋だが、守る者があればかなり強いタイプ。城代の娘のエレオノーラと婚約する事が決まり、それによって広大な領地を手に入れる事になるため、国内にはそれをよく思わない者もいるようだ。マロニエ王国の騎士長を名乗り、大使として使節団を率い、友好をアピールする事を目的に、夜の長い国に行く事になる。 そこでは、彼を「夜」と呼ぶ者がおり、帰国しないように留まらせようとする動きに苛まれる。

博愛 (はくあい)

バリバラの息子である七人兄弟の次男。自分達の大義は「いつかかっこよく我が国の姫を助ける事」であると考えている。名前の示す通り、何でも幅広く愛するため気が多く、ナンパでチャラい印象を与える。そのためか、マロニエ王国の関係者からは、姫の3メートル以内には近づかないよう牽制されている。恋愛に関する事は兄弟の中で最も得意としており、寒がりやの恋愛相談に乗ってあげたくてうずうずしている。 のちに騎士長を名乗り、マロニエ王国の大使として使節団を率いて、友好をアピールする事を目的に「好色の国」へ行く事になる。

暑がりや (あつがりや)

バリバラの息子である七人兄弟の三男。自分達の大義は「いつかかっこよく我が国の姫を助ける事」であると考えている。名前の示す通り極端に暑さに弱いが、寒さには強い。のちに騎士長を名乗り、マロニエ王国の大使として使節団を率いて、友好をアピールする事を目的に「寒い国」へ行く事になる。姫付きの侍女のアナマリーを特別視している。

寒がりや (さむがりや)

バリバラの息子である七人兄弟の四男。自分達の大義は「いつかかっこよく我が国の姫を助ける事」であると考えている。名前の示す通り、極端に寒さに弱く、寒そうな事を考えるだけでくしゃみが出てしまう。そのため、冬のあいだは寝たきりになり、まったく使い物にならない。また、体感温度によって髪の色が変化する特異体質。ひ弱で頼りにならない印象だが、誰にでも誠実で優しい性格をしている。 ある日、マロニエ王国の姫であるとは気づかず、辺境伯の息子と紹介されたブルーノと、ドングリ集めに付き合って以来、ブルーノが気になって仕方がない。彼を男性と思い込んでいるため、あらゆる方面で悩みは尽きないが、その後ブルーノが何者かによってお見合いの妨害を受けている事を知り、解決のために尽力する事を約束した。 のちに騎士長を名乗り、マロニエ王国の大使として使節団を率いて、友好をアピールする事を目的に「暖かい国」へ行く事になる。

獣使い (けものつかい)

バリバラの息子である七人兄弟の五男。自分達の大義は「いつかかっこよく我が国の姫を助ける事」であると考えている。名前の示す通り、生き物の扱いに長けており、鳥や猫、犬などさまざまな生き物から情報収集する事ができる。背中まで伸びた黒髪が特徴で、すぐに動物を拾って来てしまうため、いつも生き物に囲まれている。のちに騎士長を名乗り、マロニエ王国の大使として使節団を率いて、友好をアピールする事を目的に「生き物の国」へ行く事になる。

剣自慢 (つるぎじまん)

バリバラの息子である七人兄弟の六男。自分達の大義は「いつかかっこよく我が国の姫を助ける事」であると考えている。名前の示す通り、戦いの能力に長けており、口は荒っぽいが、気は優しく世話焼きで、特に兄の眠くないの心配をしている。女性に苦手意識を持っており、まともに話せる女性はエレオノーラだけ。のちに騎士長を名乗り、マロニエ王国の大使として使節団を率いて、友好をアピールする事を目的に「武力の国」へ行く事になる。

ハラペコ

バリバラの息子である七人兄弟の七男。自分達の大義は「いつかかっこよく我が国の姫を助ける事」であると考えている。女の子のような外見をしており、名前の示す通り、すぐにお腹が空く。詳細は不明だが、ハラペコがお腹が空きそうだと訴えるだけで途端に周囲は危機感をあらわにし、早急に対処しようとする動きを見せる。のちに騎士長を名乗り、マロニエ王国の大使として使節団を率いて、友好をアピールする事を目的に「食べ物の国」へ行く事になる。

バリバラ

マロニエ王国の騎士を務める女性。眠くない、博愛、暑がりや、寒がりや、獣使い、剣自慢、ハラペコの母親。七人の息子達に、「いつかかっこよく我が国の姫を助ける事」が大義であると語り、いついかなる時もこれを遵守するようにと言い聞かせ育ててきた。足元まで伸ばした非常に長い髪が特徴で、女性としてはかなりがっしりした体型をしている。 恋愛には縁遠かったためか、その手の話は苦手で、息子達の恋愛話も聞きたがらない。もともとは、「武力の国」の歴代最高軍師とたたえられた英傑だったが、国外追放された過去がある。その後、今から20年前の大恐慌の際に功績が認められ、マロニエ王国において現在の地位を築く事となった。 立場上、各国のさまざまな国家機密を握っていると噂されているが、その真偽は定かではない。その出自により、マロニエ王国の領主達からは煙たがられる存在となっている。

(ひめ)

マロニエ王国の姫君。美しい風貌で、金髪を足元まで長く伸ばしている。歌や花、ダンスはおろか、観劇に行っても特等席で寝てしまうなど、何事にも興味薄。楽師が楽器を奏でても、心に響く感動がなく、人にどう優しくしたらよいかわからずにいる。このため、自分には情緒が欠落しているのではないかと悩んでおり、侍女のアナマリーが自分の気持ちをいちいち軽々しく代弁する事を苦々しく思っている。 唯一、関心があるのは飼っているペットのリスちゃんだけ。大好きなリスちゃんのために、好物のドングリを集めに行く時だけは、とても楽しく感じている。以前から見合いを進めていたが、船の浸水や火事に雷、さらには魚の死滅に遭ったり馬が暴れたりと、毎回なにかしらのトラブルやアクシデントに見舞われ続けており、見合いがうまくいったためしがない。

アナマリー

マロニエ王国の姫付きの侍女。ぽっちゃりした体型のボブヘアの女性で、あっけらかんとした天真爛漫な性格。姫の表情から、感情をたやすく読み取り、勝手に代弁するため、姫からはデリカシーがないと、かなり迷惑がられている。

エリオット

マロニエ王国で、1500年続いた由緒正しい城代の家系の長。エレオノーラの父親。もうすぐ18歳になる娘と、眠くないとの結婚を取りまとめた。同時に、マロニエ王国の使節団の一員として、騎士長の眠くないをサポートする補佐官にエレオノーラを任命し、共に夜の長い国に行くように働きかけた。

乳母 (うば)

ほっかむりをした老婆。マロニエ王国で、バリバラの七人の息子達を育てた乳母。怒りっぽいが、世話焼きで心配性な性格のため、バリバラともよくケンカになる。夜の長い国へ向かう事になった眠くないが、寒さで困る事がないようにさまざまなものを用意し、旅立ちの準備をした。

エレオノーラ

マロニエ王国で、1500年続いた由緒正しい家系の城代、エリオットの娘。足元まで伸びる黒髪のロングヘアをいつも高い位置で束ねている。美しい容姿ながら、かなりの男勝り。強い腕力と精神力の持ち主で、剣の腕をはじめ、戦い全般の実力はかなりのもの。無尽蔵な体力で、加えて強靭な胃袋を持っている。ちなみに酒を飲んでも、見た目にはまったく変わったように見えないが、実際は人並みに酔う。 もうすぐ18歳になるが、女性としての自覚はあまりなく、化粧やドレス、きらびやかな社交場などは苦手。そんな様子を心配したエリオットにより、眠くないとの婚約がまとめられた。父親からの言いつけで、マロニエ王国の使節団の一員として、騎士長の眠くないをサポートする補佐官に任命され、夜の長い国へと同行する事になる。 その際は、表向き「苛酷な外交に帯同された、か弱く華奢な次期城代の婚約者」を演じ、夜の長い国への滞在期間中、密かに周りの動きを探る役割を任されている。

ペレグリナス

バリバラの七人の息子達の父親。ペレグリナス本人の希望により、マロニエ王国のにある塔の最上階で暮らしていた。いつも病床に伏していたため息子達との思い出はあまりないが、幼い頃から出入りしていたエレオノーラには慕われており、よく彼女と腕相撲をしたり、強い将軍が戦う物語を話して聞かせていた。その後に亡くなったが、将来エレオノーラが強い騎士となって、マロニエ王国を助ける事になると予言していた。

ヨアンネス

「武力の国」にほど近い、マロニエ王国内の西の領地を治める領主の息子。腰まで伸びる長い髪を三つ編みにして束ねている。眠くないやエレオノーラとは、互いをよく知る間柄。マロニエ王国の使節団の一員として、騎士長の眠くないをサポートする補佐官に任命され、夜の長い国へと同行する事になる。その際は、「剣自慢サムソンに名を連ねる、マロニエ王国三戦士の一人」という役割を演じる事になる。 なにかと小さな文句は多いが、誠実で信頼できる人柄で、クールだが、小さな子供をあやすのがうまい。夜の長い国では、特に水時計に興味を持つ。

ミカ

夜の長い国の隊長を務める男性。三角の帽子をかぶり、無精ひげを生やしている。国の代表として、マロニエ王国からの使節団をいち早く迎えた。マロニエ王国の外交官とは顔見知り程度の関係。現在、夜の長い国で一番の武芸者で、同時に「次の王配」ともいわれている。

外交官 (がいこうかん)

マロニエ王国の外交官を務める男性。口ひげを蓄え、太っており、夜の長い国への使節団全体を取り仕切っている。自分が「バリバラ派」である事を明言し、使節団全員を無事に帰国させる事を強く誓っている。一方で、ある人物から、眠くないと夜の長い国の女王のあいだに合意があれば、眠くないを夜の長い国に引き渡すように指示されている。

大司教 (だいしきょう)

夜の長い国にある大聖堂で、大司教を務める男性。一昨年に父親が亡くなったため、世襲により大司教の地位を継いだ。そのためまだ年若く、聖職者としても俗世間を離れたばかり。夜の長い国では、王の城よりも大聖堂が高い位置に建てられており、王よりも強い実権を握る、実質的な国のトップにあたる人物。

ヒュロッキン

夜の長い国の女王。王位に就いて17年目となる。七人の息子がいるマロニエ王国のバリバラに対抗し、八人の娘を産んだと噂されている。美しく静かな印象だが、その存在感による圧力はかなりのもの。夫である王配とは、なかなかいっしょの時間を過ごす事ができないが、彼の体調がいい日には、女性として気合いを入れて身支度をするなど、王配を大切に思っている。

王配 (おうはい)

夜の長い国の女王の夫。髭を蓄え、もじゃもじゃのパーマヘアにしている。体調があまりよくなく、床に伏しているため、基本的に表に出て来る事はない。マロニエ王国の城代のエリオットとは、若い頃に会った事があり、顔見知り。

侍女 (じじょ)

マロニエ王国の使節団と共に、エレオノーラの侍女頭として夜の長い国に同行した女性。主にエレオノーラの身の回りの世話をする予定だったが、夜の長い国に到着後から体調を崩し、寝込んでしまう。エレオノーラの性格をよく知っており、化粧やドレス、社交の場を嫌がる彼女に、眠くないの妻になる事の意味を切々と説く。

カステヘルミ

夜の長い国の女王のヒュロッキンの八人の娘の一人。いつも末の妹の面倒を押しつけられ、子守をさせられる事を不満に思っている。ある時、ヨアンネスと知り合い、花の名前に詳しく、小さな女の子の扱いに慣れた彼に興味を抱く。王族の直系であるため、青い花の精霊や竈の精霊などの姿を見る事が可能で、さまざまな精霊と交信ができる。

謎の青年 (なぞのせいねん)

夜の長い国に突然姿を現した青年。眠くないの事を「夜」と呼び、その身を喉から手が出るほどほしがっている。青い花の精霊達に、次の夏にこの国が厄災に襲われる事を話したうえで、「ヴァルプルガの住む世界」に眠くないを連れて行けば、この国だけは厄災から守ってやるとそそのかした。その言動のすべては「夜」こと眠くないを奪うためのものであり、ほかの事に対してはいっさいの情を見せない。 昼間を一瞬で夜に変える強大な力を持つ。

青い花の精霊 (あおいはなのせいれい)

夜の長い国にいる精霊。三角の耳当てをつけた娘の姿をしている。人をあやつるほか、花やツタを使えば攻撃や防衛などを行う事もできる。眠くないの事を「夜」と呼んで執着しており、さまざまな策を講じてエレオノーラだけを帰国させ、眠くないをこの国に留めようとしている。その理由は、この夏に訪れるという厄災から夜の長い国を守る事を条件に、謎の青年に眠くないを引き渡すようそそのかされたため。 青い花の精霊達の姿はふつうの人間には見えず、交流を図れるのは、主に夜の長い国において王族の直系の者だけとされている。温泉が苦手なため、温泉を使った水時計などが多くある大聖堂には近づけない。

リスちゃん

マロニエ王国の姫に飼われているペットのリス。通常のリスよりもかなり大きく、人の子供くらいの大きさで、重さもそこそこ。疲れるとどこでも丸まって眠ってしまううえ、こうなると誰が抱っこしても簡単には起きないという、動物にあるまじき危機感の薄さが特徴。ドングリやアーモンド、はしばみやくるみが大好物。

場所

マロニエ王国 (まろにえおうこく)

八つの国から成る大陸の中心にある、自然豊かな国。今年、建国2000年のメモリアルイヤーを迎える。20年前、大恐慌があった際には、真夏にも拘らず山の向こうまで雹(ひょう)で埋め尽くされた。その年は世界的な異常気象で、農作物が壊滅的な状況となり、比較的余力のある南側に位置する国が他国に狙われる事となり、大陸の中心に位置するマロニエ王国も被害を被った。 ここ数年で経済も安定してきたため、今後のためによりよい関係を築こうと、20年ほど緊張関係が続いている周辺7か国、「寒い国」「夜の長い国」「生き物の国」「食べ物が豊富な国」「暖かい国」「好色の国」「武力の国」との外交に乗り出した。土を染料として使うため、この国の染め物のほとんどは赤色で、国のメインカラーも赤。 マロニエ王国にとって赤色は大地の色であり、夕焼け空の色を意味する。

夜の長い国 (よるのながいくに)

マロニエ王国の北東に位置する国。女王のヒュロッキンが治めている。名前が示す通り、夜がとても長く、朝焼けや夕焼けがない。外はとても寒いが、そのぶん温泉から湧き出る豊富な温水がうまく活用されており、暖かく過ごすための足湯になったり、水時計に利用されたりと、国全体を支える重要なものとなっている。食事にはメープルシロップを多用する習慣がある。 他国が太陽を神として祀っているのに対し、夜の長い国では「夜」を神として祀る特殊な信仰文化がある。また、この国には王立天文台が建てられており、ほかのどの国よりも天文学が進んでいる。夜の長い国には固有種である青色の花がたくさん自生しており、花には精霊が宿っていると伝えられている。その花を染料として利用しているため、染め物のほとんどが青色で、国のメインカラーも青。 国旗の色も青く、同様に青く染めた服を着た国民が多い。春には、この国を建国したとされる修道女のヴァルプルガの名前の付いた春祭りが行われる。昼の長さが夜の長さの半分になる日は、亡くなった人の世界とこちらの世界が一番近くなる日とされ、春祭りはまるで国事のように盛大に執り行われる。 なお、夜の長い国の王族の直系は、精霊と交信できる一方で、憑かれやすいという側面も持っているため、精霊が多く集まる春には、大事な事を決める政(まつりごと)は行わないと決まっている。

書誌情報

マロニエ王国の七人の騎士 9巻 小学館〈フラワーコミックス α〉

2 ステーショナリーセットつき限定版

(2018-06-08発行、 978-4099430191)

第1巻

(2017-08-10発行、 978-4091394279)

第2巻

(2018-06-08発行、 978-4098701223)

第3巻

(2019-04-10発行、 978-4098704507)

第4巻

(2020-02-12発行、 978-4098708598)

第5巻

(2021-02-12発行、 978-4098712762)

第6巻

(2021-12-10発行、 978-4098714957)

第7巻

(2022-12-09発行、 978-4098717668)

第8巻

(2023-08-10発行、 978-4098722112)

第9巻

(2024-06-10発行、 978-4098725656)

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