バード 最凶雀士VS天才魔術師

マジシャンとして天才的な素質を持つ少年が、自らの技術と才能を活かして凄腕の雀士と対決する姿を描いた麻雀漫画。本来ならイカサマが不可能とされる全自動麻雀卓で、奇想天外なイカサマや駆け引きが行われるのが特徴。青山広美の漫画『バード-砂漠の勝負師-』を、山根和俊の作画でリメイクした作品だが、登場人物の名前や設定などは異なる。「近代麻雀」2011年2月15号から2011年10月1日号にかけて連載された。

正式名称
バード 最凶雀士VS天才魔術師
ふりがな
ばーど さいきょうばいにんばーさすてんさいまじしゃん
原作者
青山 広美
作画
ジャンル
麻雀
レーベル
近代麻雀コミックス(竹書房)
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

近代連合との裏カジノへの利権を賭けた麻雀対決に勝つため、朱雀沙羅朱雀正三は、「バード」と呼ばれる天才マジシャンのジェシカ・ゴドフリーをスカウトしにやって来た。しかし真の「バード」はジェシカではなく、彼女のエージェントであるカズヤだった。麻雀に関しては素人のカズヤだが、マジシャンの技術や優れた知能を総動員した実力を披露し、朱雀会の代打ちとして認められる事になる。そして沙羅をパートナーとして選んだカズヤは、近代連合の代打ちで伝説の雀士でもあるとの決戦に臨む。

第2巻

有利な流れを作り出すために、不破を集中的に狙う作戦に切り替えるカズヤ朱雀沙羅。しかし、その作戦すらもは読み切っており、不破にW役満をアガらせる事に成功する。それでもカズヤは、蛇と不破の連携にわずかなミスがある事に気づく。その後も場の流れは蛇に支配されるが、次第にカズヤは蛇が仕込んでいるイカサマの仕組みを理解し始める。そしてカズヤは、勝負が後半戦に差し掛かったところで、ついにすべてのトリックを暴き、反撃を開始する。

登場人物・キャラクター

カズヤ

ジェシカ・ゴドフリーのエージェントを務めている日系人の少年。実はカズヤ自身が真の「バード」であり、ジェシカが繰り出すマジックは彼の手によるもの。9歳という若さであらゆるコンテストとショーで優勝。一流ホテルから年間契約のオファーがかかるほど、飛び抜けたマジックの才能を持っていたが、ショーマジックの世界に満足できず裏方に徹してきた。 麻雀に対しても、当初はたかがゲームと冷めた感覚で打っていたが、蛇が繰り出す技の数々に魅了され、次第に自らの才能を発揮する舞台であると認識していくようになる。

ジェシカ・ゴドフリー (じぇしかごどふりー)

アメリカでNo.1の人気を誇り、「バード」の異名を持つ若き女性マジシャン。しかし、ジェシカはあくまでも真の「バード」であるカズヤの影武者で、彼が繰り出すマジックを、代わりに披露する役を担っているだけである。もともとジェシカ自身にはマジックに関する知識もなく、舞台女優として駆け出しだった頃にカズヤに声を掛けられ、「バード」を演じる事になった。

朱雀 沙羅 (すざく さら)

朱雀会の令嬢。長い黒髪が魅力的な少女。ラスベガスのカジノではルーレットで10連勝するなど、祖父譲りの天才的な博打の才能を持っている。かつてはプロのマジシャンで、日本マジック界では10年に一度の逸材と評されていた。次第に賭博の世界に足を踏み入れるようになるが、蛇との麻雀対決に惨敗。その結果、刺青を施されて陵辱の限りを尽くされた事が、消える事のないトラウマとなっている。

朱雀 正三 (すざく しょうぞう)

朱雀沙羅の祖父。朱雀会の顧問を務めている。口調は穏やかだが、威厳のある人物で、孫娘の沙羅が「祖父譲り」だと称するほどに優れた博打の才能を持っている。

朱雀 剛造 (すざく ごうぞう)

朱雀沙羅の父親。朱雀会の会長を務めている。朱雀会の威信を賭けた麻雀対決に並々ならぬ覚悟を抱いており、麻雀をゲーム感覚に捉えているカズヤに対し、出会った当初は不信感と怒りをあらわにしていた。

川端 吾平 (かわばた ごへい)

現在の朱雀会において、最も古株の代打ちである小柄な中年男性。カズヤの実力を試すために、朱雀剛造の命令で対局を行う事になった。朱雀沙羅も認める確かな実力者だが、カズヤが繰り出すイカサマの数々を見抜く事ができず、完敗を喫してしまう。

(へび)

冴えない外見の中年男性。禿げ上がった頭で背も低いが、その正体は不敗を誇る伝説の雀士。不可能とされていた全自動麻雀卓によるイカサマを、自らの指さえ切り落とすほどの異常な執念で可能にした。その狂気と実力を桐生正臣を見込まれて、近代連合で代打ちを務めるようになった。自分との対局に負けた相手を陵辱、殺害、または蛇の刺青を施すという歪んだ性癖の持ち主。

桐生 正臣 (きりゅう まさおみ)

近代連合の若頭を務めている壮年の男性。数十年前にまだ新入りの雀士だった蛇と出会い、その全自動麻雀卓にかける妄執的な様子を見込んで、彼のサポートを行い、伝説の雀士へと変えていった。蛇が扱うイカサマの秘密を共有している、唯一の人物でもある。

不破 (ふわ)

大阪でNo.1の雀士と名高い、若い男性。5枚ツモると同時に不要な牌を4枚山に戻す、「メガヅモ」というテクニックを駆使して、速攻でアガる事を得意にしているため、「韋駄天の不破」と呼ばれるようになった。大阪の闇金業者から1億円近い借金を抱えて、東京に逃げてきたところを近代連合に捕まり、借金を肩代わりする条件として、代打ちを決める麻雀の対局に駆り出される。 その結果、蛇に認められて相棒となった。

明鈴 (めいりん)

福岡で名が知られている若い女性雀士。とあるヤクザの組長に情婦として雇われていたが、ホストに入れ込んだ事で事務所の金庫に手をつけて逃亡した。不破と同じく近代連合の代打ちを決める対局に参加するが、蛇に認められず、刺青を施された挙げ句に殺害されてしまう。

柳田 (やなぎだ)

仙台で名の知られた雀士の中年男性。酒に酔って地元ヤクザの幹部と口論になった末に相手を刺殺し、現在は逃走中の身である。近代連合の代打ちを決める対局に参加するが、蛇から失格を言い渡され、その場で殺害されてしまう。

竹書 巴 (たけがき ともえ)

近代連合と朱雀会の麻雀対決において、立会人を務める妙齢の女性。対決の舞台となる山荘を所有する、竹書組という組織の代表でもある。

集団・組織

朱雀会 (すざくかい)

東京で不動産や金融など、さまざまな分野で事業展開するビジネスグループ。しかしその実態は、江戸時代から続く博徒の最古参であり、裏社会ではヤクザとして知られている。近代連合とは縄張りやビジネスをかけて長きにわたって争っている。

近代連合 (きんだいれんごう)

朱雀会とは深い因縁を持つヤクザの組織。何度も縄張りやビジネスをかけて、麻雀対決を繰り広げてきた。伝説の雀士である蛇を代打ちに抱えており、麻雀対決においては不敗が続いている。

その他キーワード

アモス・ウルティマ (あもすうるてぃま)

近代連合と朱雀会の麻雀対決で使用される、最新型の全自動麻雀卓。自動で配牌されるシステムを搭載しているほか、点数やサイコロなども全てデジタル制御されている。水平ターンテーブルの採用と4か所同時の吸い込み方式により、配牌の偏りは極限まで改善済み。

代打ち (だいうち)

組織同士の麻雀対決において、各組織を代表して対局に臨む者の総称。川端吾平のように組織に所属している者もいれば、カズヤのように必要に応じてスカウトされるというケースも存在する。

クレジット

原作

SHARE
EC
Amazon
無料で読む
マンガリスト
logo