花冠のマドンナ

花冠のマドンナ

16世紀イタリア。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた花冠のマドンナが、失われた宝剣への扉を開くという伝説があった。パドヴァにいるレオノーラは花冠のマドンナに瓜二つ、彼女はイタリアを手に入れんとする野心家に狙われることになる。

正式名称
花冠のマドンナ
ふりがな
かかんのまどんな
作者
ジャンル
ラブコメ
 
その他歴史・時代
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概要・あらすじ

16世紀イタリア。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた花冠のマドンナという絵画が、失われた宝剣への扉を開くという伝説があった。パドヴァにいるレオノーラ花冠のマドンナに瓜二つ。彼女はイタリアを手に入れんとするパオロと結婚することになるが、イタリアを征服する鍵となると言われている花冠のマドンナという絵画の存在を知り、初夜に逃げ出す。

その道中、ナポリ王子のファルコと出会い、次第に惹かれていく。しかし、チェーザレ・ボルジアにさらわれ、レオナルド・ダ・ヴィンチと会い、宝剣を抜くことに。宝剣は1度抜けるが、宝剣を覆う結晶の液体状のモノがあふれだし、宝剣がふたの役割をしていることがわかりもとにもどす。

宝剣を覆う結晶は毒となり、また解毒の作用があることを知り、チェーザレ・ボルジアは、これを兵器に使うことを企む。レオノーラたちは逆に解毒の作用を利用して、多くの人の病気をなおして奇跡を起こしたと言われるようになる。やがて流行病で法王が倒れると、チェーザレ・ボルジアは後ろ盾を失う。そしてレオノーラは法王としてたつことになるが、外国の圧力により幽閉されることになり脱走。

その先で宝剣も葬り、ファルコと共に旅立つ。

登場人物・キャラクター

レオノーラ

銀髪の美女で、赤いピアスをしている。子供の頃、レオナルド・ダ・ヴィンチが彼女を見かけ、レオノーラが大人になった姿を想像して「花冠のマドンナ」を描いた。パドヴァの貧乏貴族の娘で、剣が達者なおてんば。ナポリの王子であるファルコに惹かれていく。結婚式からの脱走後、髪を切り、黒く染めて男の子になりすまし、レオと名乗る。

ファルコ

パドヴァで結婚式中のレオノーラに出会う。後に、男装したレオノーラ=レオと出会うが、しばらくは同一人物だと気づかなかった。ナポリの王子だったが、放浪の身となり、国の再建を目指している。愛馬はロメオ。身分を隠し、盗賊をしているときはエフと名乗る。レオノーラを愛している。

パオロ

パドヴァの貴族。花冠のマドンナの絵を持っており、絵の女性に瓜二つであったレオノーラに結婚を申し込むも、初夜に逃げられる。剣の腕はレオノーラのほうが立つ。酔うといろいろなことを忘れるタイプ。

ドン・ポポロ (どんぽぽろ)

パオロの従者。黒髪碧眼。野心に溢れたパオロをささえる。

チェーザレ・ボルジア (ちぇーざれぼるじあ)

法王の婚外子で、強力な後ろ盾をもとに次々とイタリアの諸都市を征服していく。自分の野望のために、弟妹を次々と政略結婚させていく怜悧な政治家でもある。花冠のマドンナであるレオノーラを手に入れようとする。歴史上の実在の人物であるチェーザレ・ボルジアがモデル。

ドン・ミケロット (どんみけろっと)

チェーザレ・ボルジアの側近で、暗殺者としても有名。ファルコを殺そうとするも失敗。歴史上の実在の人物であるミケーレ・ダ・コレーリアがモデル。

ラファエロ・サンツィオ (らふぁえろさんつぃお)

18歳の画家。勉強のために、イタリアを回っている中でファルコとレオノーラに出会う。ルネッサンス芸術、三巨頭最後の1人。実在した画家、ラファエロ・サンティがモデル。

レオナルド・ダ・ヴィンチ (れおなるどだゔぃんち)

子供時代のレオノーラをみて、その大きくなった姿を想像し、「花冠のマドンナ」を描いた。天才画家。チェーザレ・ボルジアをパトロンに持つ。歴史上の実在の人物、レオナルド・ダ・ヴィンチがモデル。

サライ

レオナルド・ダ・ヴィンチの弟子。レオノーラを役立たずの弟子だと思っている。実在の人物、ジャン・ジャコモ・カプロッティ(通称サライ)がモデル。

ルクレツィア

チェーザレ・ボルジアの妹で、兄であるチェーザレを愛している。美しい女性。何度も政略結婚のため、あちこちに嫁がされている。歴史上の実在の人物、ルクレイツィア・ボルジアがモデル。

キアラ

盗賊の娘で、宝剣のある洞窟を守っている。サンドロの妹。ひとめでファルコを気に入る。

サンドロ

盗賊の頭でキアラの兄。宝剣のある洞窟を守っている。最初は戦闘的だったが、レオノーラが宝剣を抜くと、従う態度に豹変。ファルコを盗賊の頭におさめ、レオノーラとファルコを助けるために奔走する。

オーロ

ローマの盗賊の頭で、女性。ファルコに惚れており、レオノーラとの関係を知るとチェーザレ・ボルジア側に付き、偽のマドンナになる。

ジュリアーノ・デラ・ロベーレ枢機卿 (じゅりあーのでらろべーれすうききょう)

ファルコがチェーザレ・ボルジアに殺されそうな場面で救う。ボルジアを倒すために、ファルコとレオノーラの後ろ盾になり、レオノーラを法王に推す。実在した歴史上の人物、ジュリアーノ・デッラ・ローヴェレ(後のローマ教皇・ユリウス2世)がモデル。

レオ10世 (れおじゅせい)

レオノーラが法王だったころから10年後の法王。彼女の戴冠式に感動したため、彼女と同じレオを名乗ることに。実在したローマ教皇・レオ10世(本名、ジョヴァンニ・デ・メディチ)がモデル。

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