ピューと吹く!ジャガー

ピューと吹く!ジャガー

謎の笛吹き男、ジャガージュン市とプロのギタリストを夢見るピヨ彦を中心とした、個性的な登場人物によるギャグ漫画。スター養成校を舞台としているが、ロボットや開運など芸能にまったく関係のない話も多い。現実にいそうなダメ人間の痛々しさを、シュールに描かれているのが特徴。一部の例外を除き、一話完結の形をとっている。

正式名称
ピューと吹く!ジャガー
ふりがな
ぴゅーとふくじゃがー
作者
ジャンル
ギャグ、コメディ一般
 
音楽一般
レーベル
ジャンプ・コミックス(集英社)
巻数
全20巻
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あらすじ

第1巻

高校3年生の酒留清彦は、進学も就職もせずに、ギターミュージシャンを目指していた。そして背水の陣をしいて、レコード会社にオーディションを受けに行こうとするが、その道中でギターケースを背負った青年と出会う。独り言で、ジャガージュン市と名乗った青年は、おもむろにギターケースを開き、中に入っていたたて笛を演奏し始める。ピヨ彦は、あまりの出来事に呆然と立ち尽くすが、ジャガーが「キミもたて笛を吹くのか」と声を掛けてきたため、さらに混乱してしまう。(第1笛「なぜか気になるジャガーさん」)

ピヨ彦は、ジャガーに気を取られるあまり遅刻してしまい、オーディションを受けられなかった。その翌日、ピヨ彦は気を取り直して、「ニャンニャンレコード」という別のレコード会社のオーディションへと向かうが、またしてもジャガーと遭遇してしまう。ジャガーはピヨ彦がたて笛吹きにふさわしいと思い込んでおり、あの手この手を使って、たて笛を吹かせようと執拗に迫る。しびれを切らしたピヨ彦はジャガーを突き放すが、これに対してジャガーは、ギターがたて笛を見下している現状を嘆きだす。ピヨ彦は彼の訴えにわずかに共感するが、気がつくと、オーディションの開始時刻を既に過ぎていた。(第2笛「やたら気になってきたジャガーさん」)

ジャガーの影響で、二つのレコード会社のオーディションを受けられずにいたピヨ彦は、せめてオーディションを受ける事を目標に、「エイヤーミュージック」と呼ばれる大手レコード会社に向かう。幸い、道中にジャガーが現れる気配もなく、ピヨ彦はホッと胸をなでおろすが、会社の中に入るや否や、警備員に摘まみ出されそうになるジャガーと遭遇してしまう。ジャガーは笛リストとしてオーディションを受けに来たものの、ギタリストを対象にしているため受けられなかったというのである。ピヨ彦はそれを至極当然と思いつつも、会社に話だけでも通そうと、やむなくジャガーを連れていく。(第3笛「わかってもらえるか?」)

一向にオーディションを受けられず、焦り出したピヨ彦は、とにかくデビューする事だけを考えて、小さなレコード会社である「シケモクレコード」のオーディションへ向かう。しかし会社の中には、何故かジャガーが警備員として働いており、ピヨ彦のオーディションの参加を妨害し、さらに、いつものごとくたて笛を吹かせようとする。ピヨ彦は、毎度のジャガーの行動にうんざりし始めるが、ジャガーは彼に向けて、音楽を楽しむためにミュージシャンを志した事を忘れて、ただミュージシャンになりたいがために音楽をやっているのではないかと指摘する。(第4笛「譲れない想い…」)

ピヨ彦の音楽に多大な影響を与えてきたという、あこがれのバンド「ずるり」が、とある店で先着100名限定のライブを行う事になった。ピヨ彦は急いで会場に向かって整理券を受け取るが、整理番号は236で、100人がキャンセルしても参加できないという有様で、悲嘆にくれてしまう。しかし、そんな彼の前にジャガーが現れ、たて笛の底にくっついた整理番号001の整理券を見せられる。ピヨ彦は、ジャガーもずるりが好きなのかと尋ねるが、あっさりと否定され、店の前をウロウロしてたら偶然貰えたと語る。ピヨ彦は整理券を譲ってほしいと詰め寄るが、ジャガーはそれに応じる代わりに、ある条件を提示する。(第5笛「マニアの異常な根性」)

ピヨ彦が複数のレコード会社にダメ元で自作の演奏テープを送ったところ、ガリクソンプロダクション、通称ガリプロらお呼びがかかる。プロダクションのスカウトマンである三太夫セガールが、デビューのためのレッスンを請け負うと言うが、そのための月謝や寮の生活費などを要求してくる。しかしピヨ彦は三太夫の話術にあっさり引っ掛かり、家賃が月3万のガリプロの寮、通称ガリ寮で生活する羽目になってしまい、さらに、ユニットを組むという名目で、見知らぬ人と共同生活までさせられる事になる。ピヨ彦は、最近の経験から、共同生活の相手はジャガーではないかと過剰なまでの不安を抱く。(第6笛「よく頑張ったよピヨ彦は」)

ピヨ彦が生活する事になったガリ寮の部屋には、巨大なクマのぬいぐるみが置いてあった。ぬいぐるみにジャガーが入っているのではないか、と疑心暗鬼に襲われたピヨ彦は、彼をおびき出すために、さまざまな奇行を繰り返す。一方、ピヨ彦と共同生活を送る予定だった青年は、部屋の中からピヨ彦の奇妙な声が聞こえてきた事で、入寮を拒否しようとする。三太夫は慌てて青年を止めようとするが、そこに軽やかにたて笛を吹くジャガーが現れる。その音色に魅せられた三太夫は、青年を早々にあきらめて、代わりにジャガーを採用しようと声を掛ける。三太夫は、ピヨ彦と同じパターンでガリ寮に入るよう誘うが、逆にジャガーに言いくるめられて、タダでレッスンを受けられるようになるばかりか、月8万の給料を支払う羽目になってしまう。(第7笛「秘密寮「ガリの穴」」)

ピヨ彦は結局、ジャガーと共同生活を送る羽目になってしまう。二人は、お互いが担当する家事を決めようとするが、ジャガーはくじ引きで決めようと提案する。先に引いたピヨ彦は風呂そうじを引き当ててしまったかに見えたが、実際はジャガーが書き込んでくじの中に入れた「風呂ぎらい」だった。何をするのかわからないピヨ彦だったが、ジャガーはなぜか無性に羨ましがる。その後もピヨ彦は、「トイレまつり」「ゴミわずらい」「せんたく仮面」など、わけのわからない家事ばかりを引き当てていく。(第8笛「骨折プリマドンナ」)

ピヨ彦は、くじ引きではらちが明かないと考え、結局家事のすべてを引き受ける事になってしまう。さらに、ガリ寮には洗濯機も冷蔵庫もない有様で、早くもピヨ彦は困り果てていたが、そこにジャガーがテレビを抱えて現れる。ピヨ彦がつないでみたところ綺麗に映り、思わぬ幸運に二人は喜ぶ。しかしジャガーはさらに、洗濯機もないのに洗濯機の糸くずを取るネットを発見。さらにサンドバッグや車輪、看板、スコアボードなど、家事の役に立ちそうにない物ばかりを拾ってきてしまう。(第9笛「ゴム用」)

共同生活も慣れてきた矢先に、ピヨ彦は三太夫からレッスンについての要綱を受け取る。さらに、ジャガーと同じ科目を受けなければならないと聞かされたため、二人で何を受講するか決めようとする。しかし、音楽学校であるにもかかわらず、油絵やアニメ・マンガ、ものまねなど趣味の科目まで用意されており、ピヨ彦は不安を覚える。そんな中、どこからともなく「ヒップホップ術」の受講を勧める声が聞こえてくる。さらに声の主は、姿を現さないまま見えない糸でピヨ彦をあやつり、ヒップホップのポーズをさせようとするなど、執拗にヒップホップ術を受けるよう迫っていく。(第10笛「ガリクソン隠密講師」)

謎のヒップホップの人にあやつられたジャガーとピヨ彦は、まったく受ける気のなかったヒップホップ術を受講する事になってしまう。ピヨ彦は、教室に二人以外誰もいない事を訝しむが、そこに「エンプティ―浜」と名乗る浜渡浩満(ハマー)が現れる。ハマーの指導のもと、早速ヒップホップ術のレッスンが始まる。しかし、手裏剣を投げたりするなど、その様子はヒップホップのレッスンというよりは、まるで忍者の修業だった。(第11笛「ヒップホップはむずかしいでござる」の巻!」)

ヒップホップ術のレッスンを受けた際、ガリ寮に食堂がある事を知ったジャガーは、たまには外で食べたいと言い出し、ピヨ彦と二人で食堂に向かう。さらに、ジャガーから食堂で一番高いものを奢ると言われたピヨ彦は、結構な値段のマグロ丼が目に入り、俄然張り切る。しかし、ジャガーはマグロ丼以上に高い大盛りぜんざいを発見してしまい、ピヨ彦は強引にそちらを奢られてしまう。ピヨ彦とジャガーは、案の定、一口食べただけで胸やけしてしまうが、そんな中、マグロ丼を手に女性と強引に食事をしようと迫るビリーが二人の目を引く。それを見たジャガーはすかさず立ち上がるが、その真意はビリーを止める事ではなく、大盛りぜんざいとマグロ丼を交換する事にあった。(第12笛「ブロークンビリー」)

ジャガーとピヨ彦は、ヒップホップ術のレッスンを受けてからというもの、一度もほかのレッスンを受けていなかった。しかし、ジャガーは唐突に講師になると言い出し、ヒップホップ術の講師を辞めて、3日前からジャガー達の部屋の屋根裏に住んでいたハマーも、それに同調する。それに対してピヨ彦は、本人達がよくても学校側が許可するとは思えないと意見するが、それなら直談判をすればいいと、ジャガー達は早速三太夫のもとに向かう。交渉は難航すると思われたが、意外にもあっさりと許可されてしまい、ガリプロには新たにふえ科が導入される事になる。(第13笛「どーなったっていいと言え」)

ジャガーがふえ科を作ってしまった以上、おそらくもうほかのレッスンを受けさせてもらえないと考えたピヨ彦は、こっそりとエレキギターのレッスンを受けに行く。ジャガーの妨害もなく、無事エレキギターの教室までたどり着いたピヨ彦は、まともな空気に感動すらしつつ、早速レッスンを受けようとするが、そこに唐突にジャガーが現れる。教室を間違えたと言いつつ、あからさまにふえ科の勧誘を始めるジャガーに、ギター科のメンバー達は次第に呆れ始める。ピヨ彦は強い羞恥心と罪悪感に襲われつつも、ジャガーに見つからないようにと教科書で顔を覆い続ける。(第14笛「オレなりのスコルパンX」)

誰もふえ科のレッスンを受けに来ないので、結局ピヨ彦とハマーが、ジャガーのレッスンを受ける事になった。ジャガーは、たて笛を吹く時の構え方や音の出し方および指づかい、そしてタンギングなど、たて笛にかかわるさまざまなレッスンを行う。しかし講義の内容自体は、いずれもたて笛と関係があるのかないのか怪しいものばかりだった。(第15笛「笛のレッスン1,2,3」)

ふえ科ができて1週間が経過したが、未だに希望者すら現れない始末だった。そこでジャガーは、ふえ科のキャッチコピーを作って、大々的に宣伝する案を出し、ピヨ彦やハマーも共に考える事になった。議論は度々脱線するが、ピヨ彦の案により、たて笛を触ってみたくなるような内容にしようと、一度は落ち着く。しかし、全員で案を出し合っているうちに、次第にとりとめがなくなっていき、最終的には何を決めていたのかすら忘れてしまう。(第16笛「みんないい人」)

ふえ科ができてから2週間、相変わらず受講しようとする生徒は一人も現れない。今度はポスターを作る事になり、その内容は、昔の「週刊少年ジャンプ」で見受けられたような集合写真をモチーフにしたものに決まる。さらに、ハマーは隠れ身の術を再現するため、屋敷の塀柄のポンチョを、ピヨ彦はよりによって肉じゅばんを、それぞれ半ば強引に着せられてしまう。これに、標本のような内臓をプリントしたスーツを着たジャガーが加わり、一行は写真を撮りに行こうと廊下をねり歩く。すると突然、謎のコスプレイヤーである乙女心ゆれ子が現れる。(第17笛「ゆれ子のタオル~ハートときめいて~」)

唐突に現れた乙女心ゆれ子は、「コスの天使 セーソームーン」を名乗り、ふえ科の三人のコスプレを酷評する。何故なら、恥ずかしがっていたり、まとっているコスチュームのキャラになり切れていないためだという。さらにジャガーに対しても、内臓が見えている人になり切っていないと指摘するが、ジャガーは、「自分は内臓が見えている人になり切っている人になり切っている」と反論。これを皮切りに、ジャガーとゆれ子のコスプレ対決が幕を開けるのだった。(第18笛「おれの夢見る少女ぶりを見やがれ」)

ふえ科のメンバーは、ジャガーの提案によって「ステキなサムシング」を探す事になる。その漠然とした表現から、探すためのヒントすら摑めない三人。ピヨ彦の思い付きで河原に行ってみるが、なかなかそれらしきものは見つからない。そこに突然、ジャガーに陳老師と名づけられた老人が現れ、サムシングはみんなの心の中にあると、ヒントになっているのかなっていないのか微妙な助言を与えられる。三人はさらに雪山に向かうが、サムシングを発見しつつも遭難してしまう。(第19笛「心配しないで夢オチだから」)

ふえ科のメンバー達は、レッスンのためにある公園を訪れる。自然を満喫しつつ、鳥などに関する詩を思い浮かべていくが、そこに日本で知らない人はいないという有名音楽グループ、ジュライのメインメンバーである保木渡流(ポギー)が現れ、いっしょに詩を作りたいと声を掛けてくる。ピヨ彦はこれに感激するが、ジュライを知らないジャガーとハマーの反応は薄かった。さらにジャガーは上から目線でポギーに接し続けたばかりか、いっしょに詩を作りたいという彼の申し出も、生徒ではない事を理由にあっさり断ってしまったため、ポギーの我慢は限界を迎えつつあった。(第20笛「ジュライのポギー」)

ポギーは、ジャガーの不遜な態度に激しく憤っていた。その事を表に出さないものの、このままでは収まらないと考えたポギーは、ジャガーよりいい詩を作れたら、レッスンに参加させてほしいと申し出る。ピヨ彦は、ポギーがプロの力を見せつける事でジャガーの自信を奪おうとしている事に感づくが、ジャガーはあっさりとその対決を受ける。ポギーは早速、即興で詩を作り出すが、ジャガーはこれを「わかるようでわけがわからない」と切って捨てる。そう言うジャガーの作り出した詩もわかりづらいものであったが、妙にポギーの心を摑んでしまう。(第21笛「血みどろ! ポエム対決」)

第2巻

美術大学に通っている有希は、危ないところを助けてくれた顔も知らない男性の事を、落とした桃色の米から「桃色の米の人」と、一途に慕い続けていた。一方、ジャガージュン市浜渡浩満(ハマー)の住んでいる屋根裏部屋を許可なく物色し、ベッドの奥に隠されていた秘蔵のファイルを勝手に見たところ、彼が有希に思いを寄せている事を知る。ハマーこそが有希を助けた人物だったのだが、彼にはそれを言い出す勇気が持てずに、彼女の様子をひたすら見てきたという。一方、有希は桃色の米の人に対する妄想を膨らませており、勝手にイタリア人俳優の「そりまち」という名前の人だと認識してしまう。(第22笛「米は桃色 Part1」)

ハマーは、ジャガーと酒留清彦(ピヨ彦)に対して、不良に眼鏡を取られて困っていた有希を助けた事を語る。眼鏡を取り返したハマーは、有希にそれを返して顔を見てもらおうとしたが、がっかりされてしまう可能性を恐れて、顔を見せずに去ってしまったという。ピヨ彦はその行動に理解を示すが、ジャガーはそれを意気地なしであると叱咤する。そのうえで、しっかりと有希に告白するべきだと主張し、三人でそのための準備を整えていく。(第23笛「米は桃色 Part2」)

ジャガーは、ハマーが有希に告白するためのシチュエーションを、実に84個考案していたが、そのうちのすべてが血を吐くものだったため、ピヨ彦に反対されてしまう。ハマーは仕方なく作戦を立てる事をあきらめ、二人が見守る中で告白しようと有希に近づくが、つけ回す事しかできないでいた。らちが明かないと考えたジャガーは、有希に不良をけしかける演技をして、それをハマーに助けさせようと計画。イタリア人俳優のソルボンヌ・ソリマチ・ゴダードの協力を取り付け、彼を有希に差し向けるのだった。(第24笛「米は桃色 完結編」)

ジャガーとピヨ彦の部屋に、宅配物としておもちゃの電話が届く。二人はこの荷物についてまったく心当たりがなかったが、そのおもちゃは二人の部屋に間違って届いたもので、実際はそのとなりに住んでいるという「夢ノ森眠都」に贈られたものだった。眠都という人物が気になるジャガーとピヨ彦は、となりの部屋のベランダに、イカと覆面が干されているところを目撃。さらに、眠都を寝かしつけていると思しき大人の声を聞いてしまう。ますますとなりの部屋が気になったジャガーとピヨ彦は、宅配物を三太夫セガールに預かってもらい、それを受け取りに来る人を観察しようとするが、そこに現れたのはビリーだった。(第25笛「となりの眠都ちゃん」)

ジュライの保木渡流(ポギー)は、ジャガーとのポエム対決以降、スランプに陥っていた。その具合は酷く、メンバーの仲間である斎藤(スペツナズ)と田尻(アニソン)が順調にアルバムの曲を書き上げていく中、ポギーは1曲分の詩すら書けずにいたのである。ポギーは悩んでいる事をスペツナズとアニソンに打ち明けたところ、言葉では優しく励ましてもらえたが、その内心では危機感を抱かれてしまう。それから1か月経ってもポギーは一向に作詞ができず、アルバム発売も延期してしまう。ポギーはスランプの原因であるジャガーに敵意を燃やすのだった。(第26笛「コペルニクス的スランプ」)

ガリプロの廊下に、ふえ科の主催によるCM出演者のオーディションが行われるというチラシが貼られていた。アイドル科の白川高菜は、内心興味を抱いていたが、アイドル科の仲間にいっしょに行こうと誘われたところ、つい強がって興味がないと言い切ってしまう。高菜は意地っ張りな自分が嫌になりつつ、気分転換のために食堂に向かう。そこではちょうどふえ科の三人が食事をしており、彼らの会話からふえ科である事を知った高菜は話をしたくなり、その切っ掛けを求めて静かに奇行に走り出す。(第27笛「素顔のままってどんなだよ」)

偶然ふえ科のメンバーと出会い、特にジャガーの自由さに興味を抱いた高菜は、CM出演者のオーディション会場へ向かう。教室の中は大勢の出演希望者であふれかえっていたが、肝心のジャガーが姿を現さなかった。ピヨ彦が呼びに行ったところ、何故か傷だらけのジャガーが姿を現した。教壇に立ったジャガーは、早速オーディションの話をし始めたと思いきや、ふえ科に入らないと出演させないと言い出す。出演希望者達はこれに呆れて全員帰ってしまうが、高菜だけはその場に残り続けていた。(第28笛「リスと五分五分」)

ピヨ彦は時々、ジャガー達に内緒で河原にギターを弾きに来ていた。その日も大っぴらには弾けないため、ピヨ彦は自らの腕が鈍っている事を懸念するが、ストレス解消の意味も込めて早速引き始めようとする。しかしそこに、何故かラガーマンの格好をしたジャガーが現れる。ジャガーはピヨ彦がこっそり練習している事を知っており、密かにその不満をノート20冊分書き溜めていたという。しかしそれは、ギターを弾いていた事にではなく、こっそり練習する事に対する不満だと語るのだった。さらにジャガーはピヨ彦からギターを借りて弾き始めるが、その曲はピヨ彦が舌を巻くほど見事な演奏だった。(第29笛「冗談で突つき合ってたのがだんだんマジになってきてケンカになるのカッコ悪い」)

ピヨ彦は、ゴールデンウィークに実家に帰ろうと思っていたが、その事をジャガーに知られたくないと警戒心をあらわにしていた。そこにハマーが現れ、ジャガーはマクガイバーを買うために外出し、2、3日は戻らないという。ジャガーの存在を懸念しつつも、ガリ寮から2時間ほど離れた実家へと向かう。帰宅したピヨ彦は、父親の酒留父字郎(ハメ字郎)と、母親の酒留母江に温かく迎えられるが、何故か彼らから、知られていないはずのあだ名である「ピヨ彦」と呼ばれてしまう。これに悪い予感を抱いたピヨ彦が客間を覗くと、なんとそこにはジャガーがくつろいでいた。ジャガーはマクガイバーを買った先で偶然ハメ字郎と出会い、意気投合して家に招かれたのだという。さらに、ピヨ彦はハメ字郎の提案によって、勝てばギターを続けてもいいが、負ければ珍笛職人を継ぐという条件で、ジャガーと勝負する事になってしまう。(第30笛「君のふるさとを僕に見せてよ」)

ピヨ彦は、負ければ珍笛職人を継ぐという条件で、ジャガーと勝負する事になったが、一方ジャガーは、勝てばハメ字郎秘蔵の珍笛が手に入る事になり、張り切っていた。勝負の内容は、酒留家の地下の開かずの間の先にある三つの嫌な部屋を先に通り抜けて、秘蔵のスペシャル笛を入手する事。早速勝負が開始され、二人は第1の部屋である「蜘蛛の巣地獄」を進む。そのまま進むと蜘蛛の巣に塗(まみ)れてしまうという状況の中、ジャガーは如意高跳びを駆使してピヨ彦より先にこれを突破。続く第2の部屋である「全身バター力士の狭い部屋閉じ込め地獄」でも、ジャガーは如意シュノーケルを使う事で突破しようとしたが、ピヨ彦にその技の欠点を見抜かれ、逆にピヨ彦が先に部屋を抜ける結果となる。ジャガーは改めて、ピヨ彦のポテンシャルに感嘆の意を示すのだった。(第31笛「君のふるさとを見させてもらってるよ すでに」)

リードを保つピヨ彦に、ジャガーのみならずハメ字郎もその成長ぶりを認めていた。第3の部屋は「父さんがいろいろ使ったティッシュの道」。その名の通り、部屋には丸まったティッシュが無数に敷き詰められていた。しかし、ギターを続ける事への情熱を燃やすピヨ彦は、ティッシュをかき分けながら猛然とゴールを目指す。しかしゴールが見えた頃、コースの脇に今にも熱湯風呂に落ちそうな老婆がいた。あからさまに怪しいその状況に、ピヨ彦は仕込みを疑うが、そこにハメ字郎が現れ、その老婆を助けても助けなくても嫌な結果が残ると告げる。そのうえで自分の気持ちに従えと言うハメ字郎に、ピヨ彦は選択を迫られる。(第32笛「僕のふるさと、なんかイヤ」)

ジャガーの影響で、未だにスランプ中のポギーが、突如ガリプロに現れる。ジャガーがただの素人だという確証をほしがるポギーは、ふえ科のレッスンを受けたいと言うが、ジャガーはこれをすげなく断ってしまう。一方、ふえ科の教室では、いつも通りにピヨ彦とハマー、そして最近よくレッスンを受けるようになった高菜が顔を出していたが、そこにもう一人、いやに濃い顔をした中年男性が座っていた。怪しさ極まるその風体に、ピヨ彦とハマーはうさんくささを感じる。ポギーは素顔を隠すため、怪しげな中年男性に変装していたのである。(第33笛「女のようで女じゃない男」)

変装する事でふえ科に潜入したポギーは、ジャガーが素人である事を見極めるため、そのレッスンに耳を傾ける。しかし、ふえ科のレッスンに慣れていないポギーは、まじめにやろうとするあまり、ジャガーの自由なレッスンについていけない。ポギーの頭が固いと認識したジャガーは、バカになり切れとアドバイスを送る。プライドの高いポギーは最初こそそれを拒絶するが、ジャガーからバカにもなれない中途半端と煽られた事で、バカになり切る事を決意。その結果、ポギーはスランプを脱却するが、新たな世界に目覚めてしまう。(第34笛「あの人のようであの人じゃない男-法の死角-」)

ジャガーは、1日歯磨きをしなかっただけで、頬がはれるほどの虫歯にかかってしまう。ジャガーは昔怖い目に遭ったと言って、なかなか歯医者に行きたがらなかったが、ピヨ彦に付き添われる形で、仕方なくゴッサム歯科を訪れる。ピヨ彦は、病院の中に入っても弱気のジャガーからかつての恐怖体験を聞きつつも、今は改善されていると語り、元気づける。しかしジャガーを待っていたのは、かつての経験を軽く上回るほどの、真の恐怖だった。(第35笛「弱気のジャガー」)

ふえ科のメンバー達は、海開きなのでホラ貝を探そうという、よくわからない理由で海を訪れていた。みんなが海で泳ごうとする中、ハマーだけはいつもの黒いジャケットを脱ごうとしない。脱がないのなら仕方ないとハマーを放置し、ジャガー達は水遊びに興じる。放置されたハマーは内心不満げだったが、そんな中、美少女がハマーの目の前で紙の束を落としてしまい、ハマーは慌ててそれを拾い集める。少女はハマーが黒いジャケットを着ていた事を不思議に思っていたが、これをハマーは、紙を拾った事で好意を持たれたかもしれないと舞い上がってしまう。(第36笛「気分はいつも海開き」)

ホラ貝を探すという目的を忘れ去っていたジャガー達が、水遊びから帰って来ると、何故かサーファーの格好をしたハマーがいた。聞くところによると、また恋をしてしまったという事で、それを受けたジャガー達は、告白の練習に付き合うと言い出す。感激したハマーは、告白の練習に加えて、念のために失敗した時のダメージを減らす練習を始めるが、そのうちに練習内容が告白の事から逸れていってしまう。(第37笛「ものすごい後ろ向きなラブ・アタック」)

ピヨ彦は、先日海で撮った写真の中に、不自然な手が写っていた写真が混ざっていた事に気づく。そして、慌てつつその事をジャガーに報告するが、ジャガーは驚く様子をまったく見せず、毎回そういう写真が撮れると言う。さらにジャガーは、過去の写真が収録された、秘蔵の写真コレクションを持ち出してくる。その中には、全裸のはずだったジャガーが水着を着けていたり、中学の集合写真で、やはり全裸の危険な部分に人の顔が写り込んでいたりと、心霊以前にジャガーの行動そのものが危ない写真ばかりが存在していた。(第38笛「ほんとうにあったかどうか謎の心霊写真集」)

ジャガーは、髪の毛が1日でありえないほど伸びたため、散髪のために順子という美容院を訪れる。そして、知り合いのテクニシャンとミス・パンティストッキングの前で、自らが望む髪型を告げようとする。しかしその内容は極めて抽象的で、さらにジャガー自身も言葉では表現しきれない注文がある様子だった。そこでテクニシャンは、言葉ではなくたて笛の音色で表現する事を提案。早速ジャガーはたて笛を用意し、自分が望む髪型をイメージした曲を吹くのだった。(第39笛「今夜場末の美容院で……」)

「もしもピヨ彦がムキムキだったら」「もしもジャガーが美少女だったら」「もしもハマーが豆腐だったら」。ありえない想定のもと、ふえ科の面々はおかしな姿になり、騒動を巻き起こしていく。(第40笛「もしも熊本が首都だったらオレ都会育ち」)

第3巻

近所の夏祭りに来た、ふえ科の面々。しかし、ジャガージュン市は来て早々にやる事があるからと、酒留清彦(ピヨ彦)にたこ焼きを買うよう頼んで、どこかに行ってしまう。ピヨ彦は仕方なくジャガーの分のたこ焼きを購入する。しかし戻ってみると、ジャガーが「がっかりイリュージョン」という、テント型の出店を開いていた。さらにそこに、浜渡浩満(ハマー)に連れられたカップル客が訪れて、早速イリュージョンを体験すべく、テントの中に入っていく。しかし終了後に現れたのは、入る前からは想像できないような、心の底からの落胆を表情に示したカップルの二人だった。(第41笛「夏祭りがっかりイリュージョン」)

ロウソクの前で正座をしていたり、机に向かってふさぎ込んでいたり、落下した岩に頭をぶつけたりと、よく見てみるとロクでもない姿のジャガーを撮影した写真を掲載した写真集が登場した。写真集の中にはジャガーからのメッセージが記載されているが、こちらの内容も、写真と負けず劣らずのしょうもないものだった。(第42笛「ジャガーの自主製作写真集」)

ジャガーの隣人であるビリーは、同居人のロボットである眠都と共に生活していた。しかし、眠都が外で遊ぶ事を咎めるビリーは、つい言い過ぎて、眠都を落ち込ませてしまう。それを悔やんだビリーは、けじめをつけるために所属していたパントマイム爆走研究会を抜ける事を決意する。一方、ビリーのとなりの部屋では、ジャガーが珍しいクワガタを取って来ると意気込み、出かけていく姿があった。ピヨ彦とハマーは、こんな都会にクワガタがいるとは思えなかったが、二人の予想に反してジャガーは上機嫌で戻って来る。その網の中には、ビリーの家にいたはずの眠都の姿があった。(第43笛「続・となりの眠都ちゃんダッシュプラス」)

ビリーがパントマイム爆走研究会を抜けて戻って来たら、眠都はジャガーの家で楽しく遊んでいた。彼のためにけじめをつけたはずのビリーはこれにショックを受けるが、さらに眠都はジャガーに従順になっており、眠都という名前がまるでなかったように、ジャガーに名前を付けてもらおうとねだる。眠都を取り戻したいものの、持ち主が自分だという事を悟られたくないビリーは、これを見ている事しかできなかったが、ハミデント眠都(ハミィ)という名前を付けられた事でとうとう我慢できなくなり、ジャガーの部屋に乱入してしまう。(第44笛「我が家の眠都ちゃん」)

インターネットを趣味としている白川高菜に、彼女が「夢~眠」というハンドルネームで活動しているネットサークルである「花言葉研究会」から、オフ会への招待メールが届いた。もともとあがり症なうえに、初めてのオフ会という事で、高菜は緊張のあまりパニックの一歩手前にまで陥る。しかし、自分は高菜ではなく、「乙女の女王」と呼ばれている夢~眠だと思い込む事で、あがり症をある程度克服し、実際に参加した際には、話を弾ませる事ができた。さらに、サークル内でも乙女心の表現に長けているという「イボンヌ」も来ていると聞き、その出会いに胸を弾ませる。しかしイボンヌの正体は、まさかのジャガーであった。(第45笛「夢~眠 はじめてのオフ会」)

高菜はオフ会で、偶然ながら知り合いのジャガーと遭遇してしまう。しかし、いつもとはまったく別の格好をしているためか、彼からは自分が高菜だとバレていないようだった。このままやり過ごすため、できるだけ黙っているよう心がけるが、そんな中、「花言葉研究会」の名物であるオリジナル花言葉大会が開催される。その中でも高菜は意見を言わないままだったが、ジャガーの斬新な花言葉を聞いて、つい対抗心を燃え上がらせてしまい、正体を隠す事も忘れて、ジャガーとオリジナルの花言葉を延々と言い合うのだった。(第46笛「すぐできるオリジナル花言葉大会」)

突如ジャガーがビデオデッキを買ってきて、ある番組の録画をピヨ彦に頼むと、どこかへ出かけてしまう。ピヨ彦は番組の内容が気になり、録画しながらそれを見ようとする。すると、たて笛を扱う教育番組が始まったが、そこにはなんとジャガーが出演していた。ピヨ彦は、始まる前から何かをやらかしてしまった様子のジャガーに、早速不安を覚える。その不安は見事に的中し、ジャガーは空気を読まない問題行動を繰り返し、子供番組であるにも関わらず、重苦しい空気ばかりを作り出していく。(第47笛「涙の教育番組ブルース」)

最近発明にこっているというジャガーは、つねに時間を確認できるよう、たて笛の側面に小型の置時計を装着した「笛時計」や、分解したたて笛のパーツをつなぐ事で、三節棍に見せかけるための「笛用チェーンアタッチメント」など、たて笛に関するさまざまな発明品をピヨ彦に向けて披露する。しかし、どの発明品にもほぼ問題点しかなく、ピヨ彦は逐一それを指摘する。言葉に詰まったジャガーは発明品の話をごまかすために、唐突にピヨ彦に似合う眼鏡の話をしようとする。(第48笛「新世紀発明王伝説ジャガー」)

ふえ科のメンバー達は、さまざまな秋のひと時を楽しんでいた。しかし、「食欲の秋」では、空腹のあまり目の前のものが何でも薬味に見えてきたり、「スポーツの秋」では、ジャガーがスポーツマンシップにのっとり、正々堂々とだらだらするなど、ネガティブな物ばかり。(第49笛「秋の祭典 あと一話で50回スペシャル」)

退屈を持て余していたジャガーは、刺激的な事を経験するため、ピヨ彦と共にハマーの寝起きドッキリを行う事にする。忍者の寝込みに潜入するというシチュエーションに、細心の注意を払った結果、何とか潜入に成功し、ジャガーは赤いペンキをハマーの身体に塗って傷を作り、満身創痍に見立てる「T作戦」を実行しようとする。しかしその矢先にペンキをこぼしてしまい、ハマーの身体が赤く染められてしまう。(第50笛「ハマーで遊ぼう☆寝起き編(前編)」)

ジャガーとピヨ彦は、ハマーの寝起きドッキリを楽しもうとしていた。身体にペンキをこぼしても起きないため、彼が本当に忍者なのか疑い始めていた。そこで、ハマーに関する情報を得ようと、部屋を物色し始める。まず履歴書を見つけた事で、二人はハマーの本名や年齢を把握し、次にピヨ彦がアルバムを発見し、ハマーがかつて頭がいい学校である「私立オリハルコン第二中学校」に通っていた事や、中学の3年間でどんどん落ちぶれていき、最終的には一浪してふえ科に入学した事などが判明していく。(第51笛「ハマーで遊ぼう☆寝起き編(後編)完結編」)

ピヨ彦のもとに、家族から松茸が届けられた。酒留父字郎に松茸を贈る経済力などあるわけがないと、とんでもなく失礼な前置きをしつつも、松茸を美味しく料理する方法を知っていると、自信満々なジャガーに、ピヨ彦は調理を任せる事にする。そして、ハマーや高菜も集まり、「まつたけを2~3倍おいしくたべる会」が始まる。匂いをかいだり、棚の上に乗せて拝むなどして、心の準備を済ませると、いよいよジャガーが松茸の調理を始める。しかし完成した料理は、ふえ科一同の想像をはるかに上回るものだった。(第52笛「冬なのに秋の味覚」)

スランプを脱した保木渡流は、スランプにかかる前以上の絶好調ぶりで、斎藤や田尻を唸らせる詩をいくつも書き上げていく。しかし二人と会話をしているあいだ、幾度もジャガーに褒められる事を妄想しては、よだれを垂らすなどといった奇行が目立ち始めていた。妄想は次第にエスカレートしていき、ついにはジャガーと共に不良と戦うシーンを想像して、目の前のスペツナズを殴りつけてしまう。(第53笛「タプタプたらす!ポギー」)

髪の毛が伸びたハマーは、ジャガーに連れられて、美容院の順子を訪れる。ところが、忍者のような格好が気に食わないテクニシャンとミス・パンティストッキングに、店を追い出されそうになる。しかしジャガーの知り合いという事で、カットしてもらえるようになる。テクニシャンのカットを初めて外から見たジャガーは、切る際に飛んで来る髪の毛をすべて避けたり、逆に髪の毛をあごで受けて、あごひげが生えたように見せるなどといった、数々のテクニックを見せつけられ、感動のあまり涙を流してしまう。(第54笛「今夜C&Bを」)

世界一のリコーダー奏者を目指す万一京は、凄いたて笛を吹く男がいるというウワサを聞きつけ、ガリプロの学校見学会に来ていた。早速、目的地のふえ科のスペースに赴くが、そこではジャガーが、巨大なカニ男のスーツを模したたて笛を一生懸命に吹いており、その姿に早速不安を覚え始める。その後もたて笛火の輪くぐりや、たて笛切断マジックなどと言った謎の芸を見せつけるジャガーに、一京は逐一つっこみを入れ続ける。結局たて笛を吹かないまま見学会は終了し、一京は無駄な時間を過ごした事に気づくのだった。(第55笛「ガリクソン アピール大会」)

ジャガーとピヨ彦は、となりに住むビリーから、ハミィが出演したがっている特撮番組である「OH!ウルトラママン」の、一般の子供によるエキストラオーディションに付き添ってほしいと頼まれる。報酬として差し出された、ガクランの埃を取る道具につられたジャガーはこれを快諾し、オーディション会場である四股玉撮影所に向かう。撮影所の一室では、主演の桃山まみ子が大好きな子供が沢山集まった事を喜び、監督のセーヌ・平松は内心面倒くさそうな様子を見せていたが、ハミィが扉を溶断して入って来ると、二人はそのインパクトにただただ驚愕する。(第56笛「ロボ子供 ハミィ」)

左肩を脱臼したあおすじ吾郎は、仕事を休んで毎日をだらだらと過ごしていた。一方、「OH!ウルトラママン」のエキストラオーディションを受けるハミィは、ロボットである事から、セーヌ・平松からオーディションの対象外と認定されてしまう。しかし、桃山はロボでも子供なら同じように扱うべきだと主張。その優しさに触れたハミィは、ジャガーとファンシーな雰囲気を演出し、その様子に見とれた桃山から早々に合格を言い渡される。セーヌはなおも食い下がり、この決定に異を唱えるが、ハミィから密かに脅迫を受ける事で、止むなく来週の「OH!ウルトラママン」に出演させる事を決めるのだった。(第57笛「どうでもいいよ あおすじ吾郎は」)

無事に撮影を終えたハミィとジャガーは、収録された「OH!ウルトラママン」を見るため、ピヨ彦やビリーと共に、部屋のテレビの前に集まっていた。そして実際に放送が始まるが、悪役の怪人に囚われる役割のハミィが出てくるシーンは、すべてが後ろ向きか顔が見切れているものばかりで、結局最後までハミィの顔を確認する事ができなかった。悲しみに暮れるハミィに対して、ジャガーも不服のあまり、監督に電流を流したいと申し出る。(第58笛「OH!ウルトラママン~婦人会の帰り道~」)

部屋でギターを弾いていたピヨ彦は、その勢いで今までで一番優れた曲を書き上げる。そして、その出来栄えを自画自賛するが、そこにジャガーが現れ、ピヨ彦に同調し始める。二人は高いテンションを保ち続けたまま、ピヨ彦の作り上げた曲について語り合う。しかし、その内容は著しくマニアックであるうえに、円グラフや漫画のトーンなど突拍子のないものに例えたりと、凄い勢いで脱線していく。(第59笛「この音が 君にも届くといいのにな」)

ふえ科の教室を訪れたジャガーとピヨ彦は、中で待っていた三太夫セガールから、新しく設立された「開運パワー研究科」の見学を勧められ、面白そうなので行く事にした。すると教室の中では、三太夫の息子であるジョン太夫セガールが、スカートを履いて扇風機で扇ぐという「パンチラ開運研究法」を試していた。そして、そこにジャガーとピヨ彦が現れた事で、この開運法は正しいと確信する。さらに、調子に乗って二人の前でマイケル・ジャクソンのモノマネをしたところ、腰を痛めてしまう。(第60笛「ジョン太夫☆ただいま青春中」)

腰を痛めた結果、2週間の入院生活を強いられたジョン太夫は、退院後に再びジャガーとピヨ彦を開運パワー研究科の教室に迎えて、研究のメインテーマであるジョンダ流開運術を紹介する。その成果として、3週間断食した結果当たったという、有名なブランドのティーカップを見せようとするが、カップが入っている箱のふたを開けてみると、カップは無残に砕けていた。ジャガーはこれに対して、不幸に不幸が重なった事を指摘するが、ジョン太夫はこれを誤魔化すために、箱に蹴りを入れて自分が割った事にしようとする。さらに、この不幸が新たな幸運を呼ぶ事を主張するが、ジャガーからはすっかりインチキ扱いされてしまう。(第61笛「おかえりなさいジョン太夫」)

第4巻

浜渡浩満(ハマー)は、今日も懲りずに美女のストーキングに精を出していたところ、アレクサンダー忍者学園の先輩である影千代と偶然遭遇する。さらに、ストーキングしていたのは影千代の恋人で、それを知らなかったハマーは窮地に追いやられるが、自分がスパイであるという噓をつく事で難を逃れる。さらにその流れで焼き肉をおごってもらう事が決まり、ハマーはジャガージュン市酒留清彦(ピヨ彦)も食事に誘うが、そこには、ハマーがスパイであるという噓に、全員で合わせなければならないという条件がついていた。(第62笛「人としてブロークンマイハート」)

ジャガー、ピヨ彦、ハマーは、影千代がおごってくれるという焼き肉屋に、スパイの扮装をして入り込む。三人をスパイだと信じ切っている影千代は、人体を模したルーレットを回して、そこに手裏剣を投げて当たったところのメニューを食べられるという「焼き肉手裏剣的当てゲーム」を提案する。手裏剣の扱いに慣れていない三人は、スパイでない事が露見する危険が生じるが、そんな懸念とは裏腹に、ジャガーもピヨ彦も、順調に食べたい肉を当て続けていく。一方、ハマーは外れであるたわしやのど飴など、しょうもない物ばかりを当てていた。(第63笛「焼き肉だいじょうぶだルーレット」)

焼き肉をお腹いっぱい食べたジャガーとピヨ彦に対して、ハマーは「焼き肉手裏剣的当てゲーム」で外れ続けたため、のど飴しか食べていなかった。ハマーに同情した影千代は、最後に高級肉を三人分頼む事にして、影千代自身はそれを食べないと言うが、見栄を張ったハマーは最後の高級肉もゲームで決めるべきだと主張する。これによって、コップのグラスにひしめいている氷が落ちた瞬間に、目の前の500円玉を触るという早押しゲームが始まる。ハマーは、自分でゲームを勧めておきながらも、何としても高級肉を狙おうとしていたが、彼には想定外の事態が待ち受けていた。(第64笛「なんとなくいい雰囲気の2人」)

なかなか強いというウワサだが、飛行機が苦手だという新メンバー「新入り」、案外強いという情報があるが、女性と喋るのが苦手だというチームのNo.3「ハンサム」、聞いた話では強いというが、人付き合いが苦手なチームのNo.2「グラスハート」、一番強いかもしれないというウワサがインターネットで飛び交っているが、オールマイティにいろいろ苦手なチームのNo.11「マイティ」。彼らこそが、悪い奴には容赦しないというウワサをよく耳にする軍の特殊部隊「ブッこみ野郎ニャーチーム」だった。(第65笛「ブッこみ野郎ニャーチーム」)

ピヨ彦は、河原で昼寝をすると言って別れたジャガーが気になり、その様子を見に河原に戻って来る。するとそこには、柔道着を着た複数の男性に囲まれつつも、鼻ちょうちんを膨らませているジャガーがいた。その姿はどう見ても眠っているようにしか見えなかったが、柔道着の男達は寝たふりをして練習の妨害をしていると因縁をつけ、力づくでどかそうとする。しかし、寝ているジャガーに触れるどころか、近づく事すらできない。柔道着の男達は、この事態を前に途方に暮れていたが、そこに彼らの師匠と思しき男性である伴惰韻が姿を現す。(第66笛「オーラバトラー 伴 惰韻」)

ジャガーはピヨ彦を連れて、何故か一輪車を使って公園を散歩をしていた。すると二人の前に、「一輪車こぎお」と名乗るスーツの男性が姿を現す。ジャガー同様に一輪車に乗っていた一輪車こぎおは、ジャガーに対して競走を申し込むが、ジャガーは散歩の途中だからとこれを拒否する。しかし奇妙な出会いはこれだけでは終わらず、草原に寝そべっていたら突如半魚人が現れ、公園から帰ろうとしたら、超高速で反復横跳びを行う老人と出会う始末。これらの正体はすべて、ジャガーに興味を持ってもらうために変装していた保木渡流(ポギー)であった。(第67笛「それで、お前はどこへ行く」)

趣味のインターネットに興じていた白川高菜は、かつて「チムリー」というハンドルネームでネットアイドル活動をしていた時期を思い出して、一時的な活動再開を決意。ファンを対象とした写真撮影会を計画するが、この思い付きが事のほか好評を博してしまう。大ごとになる事を恐れた高菜は、参加者を少しでも減らすために、参加費を取る旨を告知する。これが原因でブログが炎上するものの、少人数の撮影会にする事には成功する。しかし、参加者の中には思わぬ人物が含まれていた。(第68笛「アイドル→石→カメラ」)

ジャガーとピヨ彦は、ゴールデンウィークの休みを利用してテーマパークへ行く事にする。ピヨ彦は、ジャガーの発言からユニバーサルスタジオへ行くのだと考えていたが、実際に訪れたのは「ユニバーサんのワンワンスタジオジャパン」という、名前からして怪しげな悪徳ペットショップだった。中に入るなりシャッターで閉じ込められた二人は、獰猛な犬がひしめく悪夢のような空間でひと時を過ごし、出口へと差し掛かるが、そこに「クレイジー犬」と名乗る男が現れる。(第69笛「夢いっぱいの軟禁パーク」)

ジャガーとピヨ彦は、悪徳ペットショップ「ユニバーサんのワンワンスタジオジャパン」の中に閉じ込めらてしまう。そしてショップの店長から、犬を飼うまでは逃がさないと通告を受けつつも、かわいらしい犬が描かれたカタログを見せられた事で乗り気になっていく。クレイジー犬はダメ押しとばかりに、おススメ商品を紹介していくが、見るからに狂暴そうなブルドッグだったり、さらには犬と偽って猫やハムスターまで出て来る始末。挙句の果てには死んだエビを紹介されるが、意外にもこれがジャガーの心を摑んでしまう。(第70笛「軟禁! ショッピング対決」)

突然何の連絡もなしに、酒留父字郎(ハメ字郎)がガリプロを訪れる。ハメ字郎から「ひずみ8号」と呼ばれるたて笛を貰ってすっかりご満悦のジャガーは、早速試し吹きをするが、奏でられる音は酷いもので、もはや音楽の体すら成していなかった。さらにハメ字郎は、たて笛と水槽を一体化させた「海のエンペラーパート2」や、「クマのぬいぐるみ」と言った、たて笛と呼ぶのも怪しいグッズを紹介していき、ジャガーも逐一それを喜ぶ。この調子でジャガーとハメ字郎はどんどんテンションを上げていくが、ピヨ彦はすっかり興味を失い、漫画雑誌を読み始めてしまう。(第71笛「うんちくマンガ ~マニアの世界~」)

ハマーが天井裏から降りて来ると、唐突にピヨ彦から祝福を受け、ジャガーから嫉妬をあらわにされる。聞くところによるとヒップホップ科が復活し、二人はハマーが講師を再開したと言うが、ハマー自身は何が何だかわからない。真相を確かめるために三人がヒップホップ科の教室を訪れると、そこにはハマーの面影を残しつつも、彼とは比較にならないほどイケメンであるハマー・ザ・グレートが、講師として人気を博していた。これに嫉妬したハマーは、カッコイイ方のハマーが猿真似をしていると主張する。(第72笛「ヒップホップは俺にまかせろ」)

ヒップホップ科の新たな講師を務めていたカッコイイ方のハマーに、ハマーが勝負を申し込む。そしてヒップホップ科の授業終了後、沢山の女性に囲まれるカッコイイ方のハマーを見て、ハマーはさらに敵意をみなぎらせる。ジャガーとピヨ彦に諭されて一度は冷静になるが、ハマーとカッコイイ方のハマーの魅力の差は、誰が見ても明らかだった。それを実感したハマーはある思いを胸に秘め、カッコイイ方のハマーに飛び掛かっていく。(第73笛「明日へジャンピング」)

ジャガーが外出したため部屋で一人きりになったピヨ彦は、部屋の掃除を行う事にした。一人の時ほどテンションの上がるピヨ彦は、意気揚々と掃除に励もうとするが、ふと床を見ると、小鳥をモチーフにしたたて笛が落ちていた。ピヨ彦はそれを拾い上げ、心の命ずるままに吹こうとするが、ジャガーの罠だと思い直すと、それを壁に投げて破壊してしまう。その後もピヨ彦はさまざまなたて笛を見つけるが、やはり片っ端から破壊していく。(第74笛「2・3か月に一度のピヨ彦デー」)

ふえ科のメンバー達は、三太夫セガールが主宰する釣り大会に招かれる。ふえ科以外の生徒達にも声が掛けられ、総勢97名が参加を希望して、盛大なイベントになる予定だったが、ふえ科以外の93名が全員事故に遭ってしまい、参加者はたったの四人に絞られてしまう。そのため、三太夫はジョン太夫セガールと親子で参加し、二人一組の3ペアで勝負を決する事が決まる。ジャガーはピヨ彦と、ハマーは高菜とペアを組む事になったが、突然ハマーが毒蛇に嚙まれてしまい、辞世の句である「しょっぺぇ太陽」を歌い上げ、その場に昏倒する。一同は悲しみに暮れるが、5分後にそれを乗り越え、ハマーの犠牲に報いるためにも大会を盛り上げる事を決意する。(第75笛「釣りキチバカ日誌 ~キチは吉日のキチ~」)

釣り大会が始まり、参加者一同はそれぞれの場所で釣りに興じていた。しかしピヨ彦はまったく魚を釣れず、気分転換にほかの人の釣果(ちょうか)を見て回る事にする。ほどなくして高菜を見かけるが、彼女は驚くほどの釣りマニアで、既に12匹目を釣り上げていた。ピヨ彦は彼女の実力に驚愕するが、そこにジャガーが現れ、トラウマになりそうな見た目の魚と、何故か水に浮いていた羊肉を釣り上げた事を明かす。さらに、奇跡的に息を吹き返したハマーが現れるが、一同は一向にそれに気づかない。(第76笛「釣りの世界って専門用語多すぎ」)

佳境を迎えつつあった釣り大会。ピヨ彦はだんだんと調子を上げていき、10匹目を釣る事に成功。しかしジャガーは釣りに飽きたのか、将棋に興じていた。ピヨ彦は何とかジャガーを説得して将棋から興味を反らすが、今度はほかのチームの様子を見に行こうと言い出す。密かに他チームの様子を観察に行った二人は、絶好調だったはずの高菜が、ハマーが復活した事で、見た目からもわかるほどの不調に苛まれており、ピヨ彦は勝てそうな予感を抱く。一方、セガール親子は事故で欠場したおかげで大会に参加できた事を喜んでおり、ふえ科のメンバー達を憤らせる。(第77笛「バカキチバカ日誌 ~あくまで吉日のキチ~」)

ふえ科のメンバー達が、「月刊少年タオル」というタイトルの、少年誌の体裁を取った同人誌を執筆した。ピヨ彦が「ぴよ彦」、ハマーが「ハマー珍平」、高菜が「TAKANA」、ジャガーが「ジャガーJ位置」のペンネームで、それぞれが執筆したという4コマ漫画が展開されていく。(第78笛「同人誌始めました」)

ジャガーは、橋の上で並んでたたずんでいたピヨ彦に対して、昔の思い出を語り始める。ジャガーは子供の頃、育ての父である間池留に拾われたが、つねに無表情であるうえに、時折狂暴な一面を見せていた。間池留は粘り強く交流を続けて、ようやく親子らしい関係を築けるようになるが、それでもジャガーは笑う事ができずにいた。そんなある日、2日間の海外出張を終えて戻るはずの間池留が、飛行機で帰る途中に消息を絶ってしまう。居ても立ってもいられなくなったジャガーは、間池留を探しに外へ飛び出すが、慌てていた事が災いし、池に落ちてしまう。万事休すと思われたその時、ジャガーは妙に身体が透けた間池留に助けられる。(第79笛「限りなく透明に近い父」)

ちびっ子相撲大会に出場するハミデント眠都(ハミィ)は、ジャガーに特訓を付けてもらう事になった。ピヨ彦のシャツをまわし代わりに着用したジャガーは、ハミィがロボットである事を活かすようアドバイスをする。その結果、ジェット機能を使う事でマネキンをバラバラに砕くほどの体当たりが完成するが、ピヨ彦はこれを、どう考えても反則だと訴える。ジャガーはルールを守るなら特訓の必要はないと早々に投げ出し、ハミィは結局何の練習もしないまま、ちびっ子相撲大会へ臨むのだった。(第80笛「はみ出さないでハミデント~前編~」)

ちびっ子相撲大会の参加者の中に、明らかに子供とは思えない巨体を誇る少年がいた。彼は花玉猿という名前で、現役の相撲取りである「花の皮」の息子なのだという。その威容に違わず、ほかの参加者をあっという間に蹴散らす玉猿を見て、ジャガーとピヨ彦は、準決勝まで勝ち進んだら棄権する事を考え出す。しかしそこで花の皮から挑発を受け、それに乗ったジャガーは、手段を選ばず玉猿に勝つ事を訴えだす。ジャガーをご主人様と仰ぐハミィはそれを叶えるべく、必殺技であるハミコプターを独自に編み出すのだった。(第81笛「はみ出さないでハミデント~中編~」)

ハミコプターに恐怖を抱いた玉猿が、決勝戦を棄権したいと言い出した。プライドを重視する花の皮はそれに難色を示すが、大根を寸断するほどのハミコプターに、花の皮も恐怖し始める。しかしそんな中、ハミコプターのやりすぎで、ハミィの上半身と下半身がばらけてしまう。ジャガーは慌てて、ばらけたパーツ同士をガムテープでくっつけるが、目に見えてハミィの戦闘能力が低下してしまう。花の皮はすかさず棄権するよう持ち掛けるが、優勝賞品に目がくらんだジャガーは、何としてでもハミィに勝たせるため、ある秘策を考案する。(第82笛「略して はみハミ~後編~」)

10万人の観客が見守る中で、ライブを敢行する事になったジュライ。田尻(アニソン)はポギーを激励するが、ポギーはそんなアニソンをよそに、インパクトを狙って恥ずかしい格好でライブに出演しようか、普通にライブを行うかで悩んでいた。その結果、ジャガーから答えを得るために、ガリプロに向かう事を決める。ポギーはレスラー仮面の格好で学校に向かった結果、周囲から散々変態扱いされてしまうが、それ以上に恥ずかしい格好を堂々としているジャガーを見て、ウケを狙う事を決意してしまう。(第83笛「真夏のピエロ、ポギーに捧げる鎮魂歌」)

第5巻

酒留清彦(ピヨ彦)は最近、ジャガージュン市の様子がおかしいと考えていた。朝早く出かける事が多く、ふえ科の授業にもあまり顔を出さない。怪しむふえ科のメンバー達は、こっそりジャガーの跡をつけてみた結果、影絵科に生徒として参加している事を知る。事情を知って、ピヨ彦はふえ科そっちのけで影絵にハマっているジャガーを注意し、浜渡浩満(ハマー)や白川高菜も、ジャガーにふえ科に戻ってきてほしいと訴える。三人の主張に心を動かされたジャガーはふえ科に戻る事を決意し、ふえ科にはいつものダラダラとした日常が戻ってくるのだった。(第84笛「痛々しいぼくら」)

ピヨ彦は、警備員のバイトの面接に備えて男らしい顔を作るために、ジャガーと共に美容院の順子を訪れていた。テクニシャンとミス・パンティストッキングの尽力で、ピヨ彦はワイルドな髪型に整えられたが、表情に不安が残るとして、メイクアーティストのヘモグロビン伊藤に、男らしいメイクを施してもらう事になる。ヘモグロビン伊藤は、手つきは繊細ながらも、不安をあおるような独り言を続けてピヨ彦を悩ませるが、出来上がったメイクは、劇画調と呼べるほどの迫力を放っていた。さらに、ジャガー達のアドバイスを受ける事により、顔に傷を書いたり、小道具を用意したりと、メイクアップはエスカレートしていく。(第85笛「明日へメーク☆アップ」)

高菜は、ネットアイドル活動の一環として、自分自身の写真を撮影するために野山に足を運んでいた。しかし、リモコンで撮影しようとしても、セルフタイマーをセットしても、撮影の瞬間に表情が崩れてしまい、思ったような写真を撮れずにいた。さらに、ハマーというストーカーに追われているという疑心暗鬼に駆られてしまい、山中を探りまわった挙句、翌日ふえ科の教室にいるハマーに、いわれのない疑惑をかけてしまう。(第86笛「疑心暗鬼で大興奮」)

ジャガーは夜だというのに、鼻歌交じりで出かけようとする。ピヨ彦は彼の荷物から、ハンマーやらバールのようなものやら、物騒な道具を色々と発見し、何をしに出かけるのか不安になってしまう。そこで、念のためにこっそりとあとをつけようとするが、ジャガーが物騒な内容の歌を朗らかに歌い上げたり、「探していた人」のポスターを電柱に貼り付けるところを目撃したため困惑する。さらにこのあともジャガーは、シュノーケルを身に着けて泳ぐまねごとをしたり、マッチ棒で作った家をハンマーで叩き壊すなど、一貫性のない行動を取り続ける。(第87笛「電柱にチラシを貼るのは違法です」)

ヒップホップ科の講師を務めているハマー・ザ・グレートは、大物音楽プロデューサーであるつん子のプロデュースにより、デビューが決まる。ダメな方のハマーはそれを妬むが、実際に現れたつん子は、カッコイイ方のハマーに光る物を感じないといい、プロデュースを降りようとしてしまう。そこで、三太夫セガールはダメ元で、ダメな方のハマーを紹介する。すると、彼女の勘が激しく反応し、その結果ダメな方のハマーがスターに誘われてしまう。(第88笛「飛び出せ血液」)

つん子がハマーをプロデュースする事が決まってから1週間が経った。ジャガーとピヨ彦がその経過を気にしていると、そこにハマーが現れ、アイドルデビューが決まったうえに、マンションに引っ越す事を自信たっぷりに報告してくる。二人は彼の態度に苛立つが、一方つん子は、プロデュースを決めたはいいものの、その方向性に悩んでいた。しかしその時、ジャガーとピヨ彦が会話している中で、ハマーはカッコ悪いのが持ち味なので、それを活かすべきだという話を聞き、衝撃を受ける。そしてジャガーを共同プロデューサーに誘い、改めてハマーのプロデュース計画が動き出すのだった。(第89笛「ピューと吹く つん子」)

つん子とジャガーによるプロデュースで、ついにハマーは、「浜~」という名前で歌手デビューを果たす。二人とピヨ彦はハマーの住むマンションに招かれ、デビューシングルである「なんかのさなぎ」のプロモーションビデオを見る事になった。(第90笛「新人アーティスト「浜~」」)

ハマーのデビューシングルである「なんかのさなぎ」が、いよいよ発売された。ジャガーとピヨ彦は、ガリプロの食堂でマグロ丼を食べながら、CDの売り上げについて語っていた。ジャガーは、主にダメな人間をターゲットにしているため、売れる事はないだろうと言う。しかし、ジュライの保木渡流(ポギー)や、斎藤、田尻、ビリーや高菜、さらにはカッコイイ方のハマーや万一京など、さまざまな人に注目されていた事が判明する。(第91笛「みんなでダメならダメじゃない」)

部屋を掃除していたピヨ彦は、指の形を模したたて笛を発見する。またもジャガーの差し金によるものかと疑うが、よく見てみると、それはいいとは言えない昔の思い出が詰まったものだった。かつてピヨ彦は、酒留父字郎(ハメ字郎)のたて笛職人としての活動を格好いいと思っていた。しかし、転校した先の小学校で、挨拶としてクラスメイトにハメ字郎が作ったたて笛がプレゼントされるが、それは指の形をした恐ろしいもので、思い切り不評を買ってしまう。この事件をきっかけに、ピヨ彦はたて笛に対してトラウマを抱いてしまうのだった。(第92笛「おもいで ぴよぴよ」)

ハマーのデビューシングルである「なんかのさなぎ」が、20万枚の売り上げを記録する。その影響で50万円もの月給を得られるようになったハマーは、ジャガーとピヨ彦を誘って高級なしゃぶしゃぶ料理店で食事をする事になった。しかし、三人とも店の利用方法がまったくわからず、鍋で手を洗ったり、たれをスープのように飲んだり、挙句の果てには「しゃぶしゃぶ」という言葉から、出された肉にしゃぶりつくなど、終始間違った食事が行われてしまう。(第93笛「しゃぶしゃぶおしゃぶしゃぶ物語」)

ピヨ彦は、早朝からやたらハイテンションのジャガーに起こされてしまう。そして、言われるままにベランダを覗き込むと、外には雪が積もっており、辺り一面の銀世界に、ピヨ彦のテンションも上がっていく。二人は外に出かけるが、かまくらを作ろうとすると、早々にジャガーが飽きてしまい、ジャガーが提案した「第1回寒中あずきハシつまみ別皿移し対決」を行うが、見事なまでに盛り上がらない。ジャガーはさらに、裸のピヨ彦の首にロープをかける「ワンだふるピヨ彦」をやろうと言い出すが、当然のように却下されてしまう。(第94笛「ワンだふるピヨ彦」)

ある夜、ピヨ彦は、ジャガーが自分より早く寝るところを見た覚えがない事に気づく。さらに翌朝、唐突にジャガーがピヨ彦の寝言について言及しだし、ピヨ彦が眠っているあいだに何かをされているのかもしれないと訝しむ。そこでピヨ彦は、寝たふりをして、ジャガーが何を行っているのか確かめる事を決意。5時間昼寝をして、コーヒー3杯にドリンクを1本飲むなど、寝ないための備えを万全にする。しかしこの日はジャガーがあっさりと眠ってしまい、ピヨ彦は悔しさに打ち震えるのだった。(第95笛「今夜も絶好調!湯上りギンギンピヨ彦が闇に吠える!」)

ピヨ彦は、先日の失敗にめげず、寝たふりをしてジャガーの様子をうかがう。すると、ジャガーはかつて部屋の中に置いてあったぬいぐるみをピヨ彦のような姿にして、彼をバカにするような小芝居を始める。それを聞いたピヨ彦は、ジャガーの日頃のストレスを、自分をいじめる事で発散しているのかと考えて落ち込むが、今度はピヨ彦の洗濯物を綺麗に畳み直したり、こっそり彼の財布に自分の稼いだお金を忍ばせるなど、一転して優しさを見せる。さらに、冬に備えて手袋を編み始めたジャガーに、ピヨ彦は感心して寝たふりをやめてしまう。(第96笛「クマ悲惨」)

正月。「1年の計は元旦にあり」と、珍しくまじめな事を言うジャガーに、ふえ科のメンバーは実りある正月を過ごそうと決意する。しかし餅つきをやろうとすれば、部屋に炊飯ジャーがないため早速企画倒れし、書初めをしようとすれば、高菜が半紙を座布団と間違えて敷いてしまっており、さらにハマーが墨汁をひっくり返し、こちらも実現不可能になってしまう。ふえ科のメンバー達は早速前途を悲観し始めるが、まだおみくじがあるという事で、気を取り直して初詣に出かける。ジャガー達は神社の場所がわからず、人の流れについていけば、やがてたどり着くだろうと考えていたが、そうしてたどり着いた先は、無我野喬至が主宰するセミナー会場だった。(第97笛「新年のあいさつ!?やるだけやってみる!」)

ビリーは、密かに入れ上げているバーチャルネットアイドル「G子」の写真集を購入するために本屋を訪れていた。しかし、そこに偶然、同じ目的を持ったハマーが現れる。二人は写真集を取り合いながらも、G子のファンである事を隠すために、家族がファンであるなど、言い訳しあう。次第に険悪なムードになっていくが、焦れたハマーがファンである事をカミングアウトした事で、その男気にビリーは感動。ビリーもまた、G子だけでなく、歌手としての「浜~」のファンである事も明かし、二人はお互いを認め合うのだった。(第98笛「男盛り マニア同盟」)

「たて笛にたまった唾液をきれいに取りたい」という目的を達成するために、轟ジャガー、内山田ピヨ彦、二階堂ハマー、藤本ビリ一、西タカナといった、たて笛好きの若者達が公民館に集う。一行は、たて笛を振り回す事で唾液を吹き飛ばす案を試すが、これによって二階堂がケガをしてしまい、計画の危険性が露見する。さらに退院した二階堂は、安全のために機械を使うべきだと主張。しかしこれに対して轟は、子供が簡単に行える方法ではないと反論。チームは、振り回す派と機械で掃除する派の二つに分裂してしまう。(第99笛「ピューと吹く!ジャガー番外編 プロジェクタンX」)

部屋に帰って来たピヨ彦は、コンセントが接続されていないにもかかわらず、テレビがついている事に驚愕する。そこにジャガーも帰って来るが、テレビの中から突然、身体が透けた間池留が現れる。ピヨ彦は、お化けの真似をしていたという間池留に、本物のお化けだと思った、とストレートな意見を述べる。一方ジャガーは、親にいいところを見せたいのか、新しい楽器を演奏するという。しかし取り出したものは楽器ではなく、木魚とおりんだった。さらにジャガーは、演奏と称して念仏を唱え始めたため、間池留は徐々に成仏し始めてしまう。(第100笛「見えろ! 光のゲート」)

ジュライでは、詩の語尾などにヌを付けるとフランス語らしくなると主張するポギーと、それに難色を示すスペツナズとアニソンとのあいだに亀裂が走っていた。焦れたポギーは、ジュライからの脱退を宣言して二人の前から走り去ってしまうが、スペツナズ達は、ポギーを何とか理解したいと考えていた。一方、ポギーはレスラー仮面に扮装してふえ科の教室を訪れていた。さらにジャガーに対して、箱に入っている紙を1枚引き、そこに書かれた言葉を使って例文を作るというゲームで、勝負を仕掛ける。(第101笛「レスラー仮面 アップリケを変える」)

ジャガーと、レスラー仮面に扮装したポギーによる、例文作り対決が始まった。これを見ていた高菜もノリノリで解説を始めてしまい、必然と勝負は熱を帯び始める。ポギーは心からこの勝負を楽しみ、完敗したとはいえ、最後まで晴れやかな心のまま戦う事ができた。そして、勝負を通じて自分が天狗になっていた事を反省し、再びジュライでしっかりと活動していく決意を固める。しかし、ジュライには新メンバーとしてパブロフが加入しており、既にポギーは脱退という扱いにされてしまっていた。(第102笛「戦う君の姿は 戦うヤツらこそ笑うだろう」)

ジャガーはトレーニングをするため、有無を言わさず寒空の下にピヨ彦を連れ出す。音楽をやるには体力が大事というジャガーは、ランニングに精を出すが、ピヨ彦はなかなか身体が暖まらない。そこでジャガーは、自分がよくやっているという「ジャガー流トレーニング術」を伝授しようとする。しかしその内容は、水の中から突然大ジャンプしてみたり、ヨガのようなポーズを取ったと思えば、突然地面に手足が埋まっているなど、普通の人間にはおよそ不可能に思えるものばかりだった。(第103笛「ボクの大冒険~夢をあきらめないで~」)

ガリプロギタリストトーナメントNO.1決定戦の開催が告知された。ギタリストを志すピヨ彦はこれに出たがるものの、ジャガーに止められるかもしれないと考えていた。しかし、当のジャガー本人から出るように要請され、ピヨ彦はやる気をみなぎらせる。だが、そんなピヨ彦の前に、シューティングスター銀河、貴美子・ア・ラ・モード、MATAGI、ノーベル、トリオ・ザ・シャツ、アレクサンドロシェフチェンコビッチ郎といった、ギター科の強豪達が集う。彼らは、ふえ科でありながらトーナメントに参加するピヨ彦をあざ笑うが、ピヨ彦もまた笛チャンピオン・ピヨピーヨピヨ彦の名前で参加し、彼らを打ち負かしてトップに立つ事を決意するのだった。(第104笛「そういえば名前は清彦」)

ピヨ彦は、ガリプロギタリストトーナメントNO.1決定戦に出場する事になった。しかしジャガーは、彼のギターが地味だと指摘。ギター科のメンバーに太刀打ちするための修業を、1週間にわたって行う事になる。そして大会当日。シューティングスター銀河は、猛練習のあまり手に包帯を巻き、1回戦で当たる事になった貴美子・ア・ラ・モードと火花を散らし合っていた。さらにそこにピヨ彦とジャガーが現れ、ギター科は、別人のように変貌した二人に驚愕する。そして大会1回戦。勝った方がピヨ彦の次の対戦相手となる、トリオ・ザ・シャツと蒲焼三太郎の戦いの幕が切って落とされようとしていた。(第105笛「行くとこまで行こう!」)

第6巻

ガリプロギタリストトーナメントNO.1決定戦は、第1回戦の4試合が終了。シューティングスター銀河が貴美子・ア・ラ・モードを下し、酒留清彦(ピヨ彦)の次の対戦相手は、トリオ・ザ・シャツを破った蒲焼三太郎に決定する。ビジュアル系の外見ながら礼儀正しい三太郎の、悪くはないが取り立ててよくもないギターテクニックに対抗すべく、ピヨ彦は舞台に立つ。しかしそこに、ジャガージュン市がバイクに乗って突っ込み、はねられたピヨ彦は負傷してしまう。誰もが続行不能と考えたその時、ピヨ彦は傷ついた身体でギターをかき鳴らし、ギャラリーの感動を誘う。こうしてピヨ彦は第1回戦を突破し、準決勝へと駒を進めるのだった。(第106笛「翔べ! ピヨ彦」)

ピヨ彦は初戦を突破したものの、バイクにはねられたダメージが残っていた。しかし優勝への強い意欲から、参加を続ける事を決意する。一方、ピヨ彦の次の対戦相手であるビューティ田村は、ピヨ彦がケガで観客の同情を引こうとしていたと考え、強い敵意を燃やしていた。そして迎えた準決勝。ギャラリーがピヨ彦の体調を心配する中、ビューティ田村の演奏が始まろうとしていた。しかし、ビューティ田村は先ほど車にひかれて、肩を脱臼した事でギターが引けなくなっていた。ピヨ彦の不戦勝と誰もが思ったその時、ピヨ彦がステージに上がり、水中でギターを弾くという荒業を披露する。(第107笛「ビッチ郎はほんとよくがんばってた」)

ピヨ彦は準決勝を勝ち上がり、ついに決勝戦を迎える。しかし、準決勝でシューティングスター銀河を破ったhide郎の実力は、ジャガーすら恐れをなすものだった。そして試合は始まり、hide郎はそのスリリングな演奏でギャラリーを魅了していく。これを目の当たりにしたピヨ彦は、ジャガーが恐れた理由を理解するが、相手が強いからこそ闘志を高めていき、自らの演奏を成し遂げようと、意気揚々とステージに立つ。(第108笛「流れ星になったあいつ」)

hide郎との決勝戦で、ピヨ彦は火の輪くぐりを披露。衣服がすべて焼け焦げて全裸になりつつも、ついに優勝を果たした。そして、前年度の優勝者である下皮との一騎打ちが始まるが、下皮の演奏技術は普通にプロ並で、ギャラリーは色物だらけの試合を忘れたかのように、彼の演奏に聞き入っていた。これに対してピヨ彦も、ジャガーが無免許で運転するバイクで爆走するなどのパフォーマンスを見せたが、相変わらず全裸であったうえに、そのまま公道を走り抜けた事により、警察に逮捕されるのだった。(第109笛「行くところまで行ったオレ達」)

警察に逮捕されてから3日後、ジャガーとピヨ彦は無事に釈放される。一方、大物プロデューサーのつん子は、「なんかのさなぎ」に続く、浜渡浩満(ハマー)のシングルCD第2弾を発売しようと考えていた。つん子は再びジャガーに作詞を頼もうと考えており、ハマーに対しても、彼に頼むように要請するが、ハマーは自分で作詞をすると言い出す。つん子は彼の作詞ノートを見て大いに呆れるが、本人の作詞というものも面白いと考え、試しにハマーに作詞を任せてみる事にした。こうして、「浜~」のセカンドシングルである「サクセスしたけりゃ黙ってオレについて来い そう オレが浜~だ!」が発売される運びとなるのだった。(第110笛「オレが浜~だ!」)

「浜~」のセカンドシングルである「サクセスしたけりゃ黙ってオレについて来い そう オレが浜~だ!」はまったく売れなかった。一方、ピヨ彦は見ず知らずのギター科の人から手紙を渡されるが、その内容は、ガリプロギタリストトーナメントNO.1決定戦の準決勝で戦ったビューティ田村が、人づてに渡したものだった。手紙によって呼び出されたピヨ彦は、ビューティ田村に促されるままいっしょにボートに乗るが、彼女が復讐を考えていると思い込んでおり、この場で突き落とされる覚悟をしていた。しかし実際は、ビューティ田村はピヨ彦に好意を抱いており、デートに誘いたいと考えていたのだった。(第111笛「わぁ ゾロ目だ ゾロ目」)

本屋の一件で友人になったハマーとビリーは、喫茶店でコーヒーを飲んでいた。ビリーはハマーのセカンドシングルの「サクセスしたけりゃ黙ってオレについて来い そう オレが浜~だ!」がすべてにおいて最悪だった事から、ハマーの調子が悪い事を懸念する。ハマーは強がりから大丈夫だと言いつつ、逆にビリーの様子を尋ねるが、これに対してビリーは、ガリプロを辞めて、別の道へ進む事を考えているという。ハマーは躊躇しないようビリーを諭し、共にバーチャルアイドル「G子」のライブに向かうのだった。(第112笛「オレ達にも明日があればいいな~みたいな」)

ピヨ彦は、久方ぶりの休日を満喫すべく、繁華街へショッピングに来ていた。ウキウキ気分で都会の空気を満喫するが、その街中で酒留父字郎(ハメ字郎)が、珍笛の路上販売を行っているところを目撃してしまい、一気に気分が台無しになってしまう。憂鬱な心境のまま部屋に戻ると、今度はジャガーがハメ字郎を伴って帰宅して来る。ピヨ彦が路上販売をしていた事を問い詰めると、ハメ字郎には売れ残った珍笛を取り出し、ジャガーと共にどこがよくないのかを議論し始める。呆れたピヨ彦は珍笛について素朴な疑問を提示するが、そのことごとくが珍笛をよりよく改良するヒントとなり、ジャガーとハメ字郎は改めて、ピヨ彦がたて笛の業界になくてはならない存在だと確信してしまう。(第113笛「未来はボクの手の中」)

ピヨ彦は、ハメ字郎から勤めていた会社を辞めたと聞かされ、仰天する。資金のやりくりに困ると考えたピヨ彦は、早速バイトを探そうとした結果、ジャガーから知り合いの店を紹介してもらう事になる。紹介されたのはフラワーショップで、ピヨ彦も早速乗り気になるが、その店主であるやく○の風貌は、どう見ても極道そのものだった。一気にやる気がなくなったピヨ彦は、何とか採用を免れようとするが、逆にやく○や、その子分だというほかの店員に気に入られてしまい、結局この店で働く羽目になる。(第114笛「お花天国」)

やく○が営むフラワーショップのバイトとして働く事になってしまったピヨ彦は、仕方なく出勤のために店を訪れる。そこでは、棺桶のような箱の中で眠っているやく○や、まるで麻薬を注射するような雰囲気で植物に栄養剤を差す店員など、トラウマを喚起しかねない光景が繰り広げられ、早くもピヨ彦は不安に襲われる。やく○は、ピヨ彦の適性を見るため、試しに接客をさせようとする。売れなければクビと言われたピヨ彦は、むしろ売れない方がいいと考えるが、訪れた客に対してピヨ彦が普通に接客したところ、すぐに花が売れてしまった。これによってピヨ彦は、接客の天才として逆に敬意を向けられるようになってしまう。(第115笛「そういうのは特にありませんね。強いて言えば着たいものを好きなように着るってことかな。」)

マンションで暮らしていたハマーは、第2弾シングルである「サクセスしたけりゃ黙ってオレについて来い そう オレが浜~だ!」がまったく売れなかったため、給料を大幅に減らされてしまい、マンションの家賃が払えなくなってしまう。ハマーは仕方なく、ジャガーの部屋の屋根裏に戻ろうとするが、そこをジャガーに見つかり、泥棒と間違えられて攻撃されてしまう。ハマーは自分が本物だと主張するが、ジャガーは一向に聞く耳を持たないのだった。(第116笛「信じる気持ち…それが宝物」)

 白川高菜が通っているアイドル科の教室に、ガリプロの社長を務めるガリクソン増岡がやって来た。アイドル科のメンバーは、自分を売り込もうと必死になってアピールを続けるが、誰一人として増岡の目に適う人材はいなかった。引っ込み思案の高菜はアピールをせずに終わろうとしていたが、突如ガリクソンに指名されて、パニックのあまり傍若無人な態度をとってしまう。ガリクソンからはその物怖じしない姿勢を逆に気に入られるが、高菜は自分の行った事を激しく後悔し、アイドル科の教室を飛び出してしまう。(第117笛「まだやってたんだ アイドル科」)

ガリプロを辞めて、ガリ寮にいられなくなったビリーは、友人であるハマーにハミデント眠都(ハミィ)を任せると言い、ハマーもそれを了承する。そして、ジャガーやピヨ彦を伴い、動物園にやって来ていた。ハミィはジャガーをご主人様と慕いつつも、ハマーが面倒を見ると言って聞かなかったため、ジャガーとピヨ彦は別行動をとる事になった。しかし、ハマーを露骨に見下しているハミィは、まったく懐く気配がなく、むしろ生意気な態度を隠そうとしない。ハマーも簡単に怒るなど大人げない様子を見せ、ついにケンカに発展してしまう。(第118笛「ハマーにお任せ」)

別行動をとっていたジャガーとピヨ彦が戻って来たところ、ハマーとハミィは一触即発の状況に陥っていた。ハマーは、子供相手であるにもかかわらず、全力を出してハミィに挑みかかるが、ロボットであるハミィには手も足も出ない。それでもハマーは見苦しく食い下がり、隙をついては炎を吹いて攻撃を仕掛けたり、「ハマーがいっぱい」という分身技で返り討ちにしようとしたが、あっさり破られてボコボコにされてしまうのだった。(第119笛「お前 子供じゃけぇゆうてワシが殴らんとでも思ぉとるんか?」)

サッカーチーム「熊本モッコス」に所属する襟立ジュン市は、その類稀なる運動量から、スーパーサブとしての地位を確立していた。しかし、運動量こそ豊富ながら自らゴールを奪う事はなく、チームメイトであるベトベトやジダンヌのアシストをする事が多かった。ある日ジュン市は、ボールを蹴りながら走っていた最中、車にはねられてしまう。(第120笛「エリ立てJリーガージュン市」)

ピヨ彦が部屋に帰ってみると、セールスマンらしき男性が、ジャガーにパソコンを売りつけていた。あからさまに怪しいその人物に、ピヨ彦は警戒心をあらわにするが、ジャガーはパソコンを購入しようとする。さらにパソコンの値段を120万円から80万円に下げると言われ、ますます乗り気になってしまう。契約が成立してしまうかに思えたが、ジャガーが支払おうとしたのは、現金ではなく1本のたて笛だった。(第121笛「悪徳セールスにご用心」)

ジャガーの交渉術で、実質無料でパソコンが手に入ったため、ピヨ彦は前からほしがっていたデジカメを思い切って購入する。そして、デジカメでジャガーを撮影しようとするが、ジャガーは嫌がる様子を見せる。そして、ジャガーのわがままから、勝手にデジカメを賭けてオセロで勝負をする事にされてしまう。ジャガーは、自分でオセロが弱いと言いつつ、ピヨ彦を一蹴する。ピヨ彦は、続く神経衰弱でも大敗し、デジカメを取られそうになるが、逆にピヨ彦が得意な事で勝負して、ジャガーが勝てたらデジカメをあげるという。こうしてジャガーとピヨ彦は、ビリヤードで対決する事になるのだった。(第122笛「ハッスラーピヨ彦」)

ジャガーは、ピヨ彦の得意なビリヤードで勝負をする事になった。ブレイクショットを華麗に決めるピヨ彦に、ジャガーは珍しく押され気味になる。しかしゲームが進むにつれて、ジャガーはさまざまなオリジナルルールを勝手に作り出し、逆にピヨ彦を翻弄し始める。ピヨ彦も、ジャガーが音を上げるまで、珍妙な特別ルールの中で対決しようとするが、そうこうしているうちにビリヤードの店が閉店時間になってしまう。デジカメの件はうやむやになったものの、ピヨ彦は勝った気がしないまま店をあとにするのだった。(第123笛「だって得意なんだからしょうがないじゃないですか」)

ピヨ彦にぞっこんのビューティ田村は、偶然を装って再び出会いの場を作ろうとしていたが、偶然ながらも事あるごとにジャガーにチャンスを潰されてしまい、憤慨する。しかし、もしかするとジャガーがビューティ田村の事を好きなのではないかと思い込み、ジャガーとピヨ彦のあいだで勝手に板挟みに遭う。一晩悩んだ挙句、ふえ科の教室を訪れたビューティ田村は、ジャガーに対して、ピヨ彦を遊園地に誘うと宣言するのだった。(第124笛「どこにあるんだ夢の国」)

ふえ科のメンバーやガリプロの職員などが、昔話のキャラクターとして活躍。『桃太郎』『かぐや姫』『一寸法師』『さるかに合戦』などの内容が綴られるが、いずれの物語にも独自のオチが展開される。(第125笛「今 考えたむかし話」)

ピヨ彦は、お気に入りのバンドである「チャック&ノリス」の限定プレミアライブの抽選会場に来ていた。CDを1枚買うと抽選券が1枚もらえるという仕組みで、2枚の抽選券を持っていくものの、あえなく外れてしまう。失意のまま帰ろうとした矢先に、開運法の実験をしているというジョン太夫セガールと遭遇する。あちこちの抽選会場で活動していたため、いつしか「抽選会場荒らし」の異名を取るようになったジョン太夫は、実に50枚もの抽選券を用意して挑戦するが、一向に当たる気配が見られなかった。(第126笛「抽選券は旬の味」)

第7巻

夏休みが終わり、ふえ科も新学期を迎える。講師という立場から宿題を出したジャガージュン市は、酒留清彦(ピヨ彦)、浜渡浩満(ハマー)、白川高菜がきちんと宿題をやってきた事を賞賛するが、その直後、唐突に失望したと言い出す。あまりの変わりように驚くピヨ彦達をよそに、ジャガーは新学期の初授業として、宿題の答え合わせを始める。ジャガーは宿題に関する事はあらかじめ授業で教えたと言うが、宿題を出された三人はまるで心当たりがなかった。(第127笛「オレたちはバカじゃない」)

ジャガーとピヨ彦は、部屋の中でヒマを持て余していた。やる事もなくゴロゴロしていた二人は、ヒマつぶしのためにしりとりを始めるが、すぐにジャガーが負けてしまう。外に食事に行くにもお腹が空いておらず、その後も二人はリズムを取ったり、アシカのマネをしたりするが、一向にヒマは潰れない。(第128笛「ヒマびたし」)

保木渡流(ポギー)は、パブロフが加入した事によってジュライを脱退した事にされてしまう。そして、シンガーソングライターとして活動しようと、匿名で詩を書いて提出するが、不採用になってしまい、ますます途方に暮れていた。そんな中、ポギーは偶然ながらピヨ彦に出会う。今も変わらずポギーを慕い続けるピヨ彦の言葉に、ポギーの心は洗われる。そのまま喫茶店にピヨ彦を誘うが、ピヨ彦はポギーを尊敬するあまり、ジュライの脱退に当たって都合のいい解釈をしてしまう。ポギーはそれを聞くたびに罪悪感とコンプレックスを揺さぶられるが、結局何も言う事ができなかった。(第129笛「オレも自分がわかんねぇ」)

ジャガーとピヨ彦はガリプロの食堂で向かい合い、一番おいしいとされるマグロ丼を食べていた。ジャガーは上機嫌のままその味を楽しむが、ピヨ彦のテンションは妙に落ちていた。ジャガーも、昼時なのに二人以外に客がいない事を訝しむが、ピヨ彦は、視線の先にいる陰気な中年の女性が発する、禍々しい気配に怯えており、彼女こそが客が来ない原因だと確信していた。さらに女性は二人のとなりに座り、会話に参加し始める。ピヨ彦はその女性の迫力に終始怯えていたが、ジャガーは彼女を「ゴム美」と呼び、フレンドリーに話し掛ける。ゴム美は2週間前から食堂でコックとして働き始めたが、最近まったく客が来なくて悩んでいるという。それに対してジャガーは、メニューが増えていない事が原因だと指摘する。(第130笛「よく行ったなぁ 市役所の食堂」)

ジャガーとゴム美は、食堂に活気を取り戻すために新しいメニューを考案し始めた。その流れから、ピヨ彦は試食を任される事になったが、出される料理はナタデココにしょうゆをかけた物や、食欲を減退させるような形状のハンバーグなど、ロクなものがない。さらにお腹の部分にミント味のガムを詰め込んだししゃもを出された事で、ピヨ彦はとうとう怒りを爆発させる。ジャガーはピヨ彦をなだめつつ、三人で作った料理を試食しあい、全員がおいしいと思う料理だけをメニューに加える事を提案。ゴム美とピヨ彦もそれに乗り、それぞれが料理に取り組んでいく。(第131笛「曲がる情熱」)

ピヨ彦は、ジャガーからおいしいとんかつ屋に連れていってくれると聞かされ、飽歯腹(あきはばら)の街に来ていた。約束の時間から1時間過ぎたところで、ようやくジャガーが現れたが、これからとんかつを食べに行くというのに明らかに満腹な様子だった。ピヨ彦はそれに対してつっこみを入れるが、そこにつっこみの達人を自称する突吉こむ平が現れ、キレのあるつっこみを披露しようとする。しかしジャガーがボケるたびに、こむ平より先にピヨ彦につっこまれてしまうため、見向きもされない。こむ平は、とんかつ屋に向かおうとするジャガー達が大通りに差し掛かった事で、大技であるフライングガッツマンツッコマンを使用するチャンスと意気込むが、その直後、思わぬ悲劇に襲われる。(第132笛「はじめての宿敵達」)

ジャガーは、アルバイトに出かけるピヨ彦のために、家事を請け負うと宣言。しかし、アルバイトから帰って来たピヨ彦は、唐突にジャガーから謝罪を受ける。何をやらかしたのかと聞いてみれば、ピヨ彦がしょうゆをこぼしたというシャツに、シミを誤魔化すために凄まじい落書きをして見せたり、お気に入りの毛糸のカーディガンを、電話機のカバーに使ってしまったという。ピヨ彦はこれらの所業に精神的なダメージを受けるが、さらにダメ押しをするかのように、風呂を沸かしてほしいと頼まれてしまう。(第133笛「敬老の日」)

ハマーは、ヒップホップを極めるための訓練として、毎日トレーニングに励んでいた。しかし山道をランニングしている最中、バスが通りかかればそれに乗ってしまったり、腹筋を50回やろうとしても途中で辛くなったら、病気にならないためとして止めてしまうなど、いちいち自分に言い訳をしては楽になる道を選んでしまう。(第134笛「オレの一日」)

ポギーは相変わらず、すさまじく前衛的な詩を生み出しては、誰にも認められない日々が続いていた。そこで、ジャガーに詩を評価してもらうために、レスラー仮面の扮装をしてガリプロを訪れた。しかし、その最中にガリクソン増岡に見つかってしまい、怪しい人間として警察に通報されそうになる。ポギーは必死に弁解するが、その最中に落としたポエムノートを見たガリクソンは、深い感動を覚える。これによってポギーは、ガリプロからソロデビューを果たす事になり、1か月後にデビューライブを開く事をジャガーとピヨ彦に伝えるのだった。(第135笛「でも覆面議員には僕は賛成です」)

自作の詩をガリプロに認められたポギーは、その1か月後に小さなデパートの屋上でデビューライブを開く事になった。ポギーの事をすっかり忘れているジャガーと、ポギーの再起を喜ぶピヨ彦が見守る中、ライブは始まる。しかしそこに現れたのは、ありのままのポギーではなく、「ポエムの魔術師」ことポギー司郎だった。マジシャンのようなメイクを施したポギーは、悲惨なポエムを読みながらマジックショーを行う。予想外の事態にピヨ彦は啞然とするが、ジャガーはこのマジックショーを気に入り、声援を送る。ジャガーに認められたいポギーとしては良い結果に終わったものの、ショーを終えたポギーは本当にこれでよかったのか悩み始めるのだった。(第136笛「素顔のままで…」)

ジャガーとピヨ彦は、先日捕獲されたというオスのニャンピョウを見に来ていた。ニャンピョウを見守る会の会員であるというジャガーは、ピヨ彦に対してニャンピョウの魅力と強さについて解説するが、ピヨ彦は捕獲されたニャンピョウにそんな強さがあるのか、と訝しげな様子を見せる。さらに寝ているようにしか見えないニャンピョウと会話を試みたジャガーは、ニャンピョウが別の場所に捕獲された妹を助けるために、わざと自分も捕まって日本に来たと聞かされる。ピヨ彦は、この話が本当だとは到底思えなかったが、その翌日捕まっていたはずのニャンピョウが脱走したという事を知る。(第137笛「猫とハヤブサとニャンピョウ」)

いつものように、ふえ科の教室へ向かうジャガーとピヨ彦は、教室の前でリコーダーを吹いている高幡不動を発見するが、声も掛けずにさっさと教室に入ってしまう。慌てた不動はジャガー達を追って、自分の演奏について尋ねるが、二人は不動が奏でる音色に感動していたが、ふえ科の教室の前で吹いても誰も聞いてないから無意味だと答える。これを、遠まわしなアピールへの戒めと解釈した不動は、改めてふえ科に入りたい事を単刀直入に告げる。しかし何故かジャガーはこれに反対し、どうしても入りたければテストを受けるように迫る。(第138笛「追い込みエリート」)

不動は、ふえ科への加入をかけて、河原でテストを受けようとしていた。ジャガーは、肺活量を測るためとして、ホースで息を吹き込んでバケツの中の水を押し流したり、指の力を測るため、クルミを同時に指で割るなど、およそたて笛に関係なさそうなテストを強いるが、不動はこれを何とか乗り越える。しかしムエタイをしたり、たて笛からギターの音を奏でるという無理難題を乗り越えられず、出直す事を決意する。だが、努力を認めたジャガーは不動の仮入科を認め、ふえ科に新しいメンバーが加入する事になった。(第139笛「追い込まれ作家」)

クリスマスの日。ふえ科のメンバー達は、仮入科した不動を交えてプレゼント交換会を行う事になった。誰のプレゼントが当たるか、ハマーのだけは絶対に当たらないでほしいなどといった期待と不安が入り混じる中、五人はそれぞれプレゼントの箱を取る。その結果、不動は高菜の手作り石鹸を、高菜はピヨ彦の用意したマフラーを、ジャガーは不動の用意した金塊を、ピヨ彦はジャガーの用意した知らない人の名前が記されたキーホルダーを、それぞれ引き当てるのだった。なお、ハマーは自分自身の用意したハマーの自画像を引き当てるが、ほかの四人はその結果に、心から安堵していた。(第140笛「ベリーメリークリスマス」)

正月。ジャガーとピヨ彦は暇を持て余し、屋根の上でだらだらと過ごしていた。するとジャガーが、ある家の縁側で、おばあさんが倒れているところを発見する。二人は家の中に入り、倒れていたおばあさんに勝手に七星みるくと名付けながらも声を掛けるが、みるくはいきなり立ち上がり、生き返ったと告げる。みるくが「死んだふり健康法」を行っていただけだと判明すると、二人は胸をなでおろし、みるくの好意に甘えてお雑煮とおせち料理をご馳走になる。二人は食事のお礼として、みるくをおぶって、彼女が行きたいと言う場所に連れていく。そこで無我野喬至のセミナーに参加し、新年の訪れを祝うのだった。(第141笛「正直まだクリスマス前だけど賀正」)

ある日、ジャガーはハミデント眠都(ハミィ)を呼び出そうとするが、どこにも見当たらない。そこでハミィを長らく見かけていない事が気になったピヨ彦と共に、ハマーに事情を尋ねると、なんとハミィはよその家の住人になってしまったという。三人はハミィを連れ戻すために、彼が訪れたという家に向かう。そこは明らかにゴージャスな豪邸で、家の2階に顔を出したハミィは豪華な衣服に身を包み、高級そうなワインを飲んでいた。(第142笛「流浪のロボ(PART1)」)

ハミィは、出来彦とその両親が暮らす豪邸で、「ペス」と呼ばれてゴージャスな生活を送っていた。しかし、出来彦はハミィが硬いのをいい事に、食器で殴りつけて遊んでいた。ハミィはゴージャスな生活のためにそれに耐えていたが、そんな折にジャガー達が出来彦の家を訪れ、出来彦の父にハミィに会いに来たと伝える。しかし出来彦の父は、ハミィはジャガー達の事など知らないと言っていたという。ジャガー達はやむなく引き下がるが、一行はハミィが監禁されているという結論に達し、出来彦の家に忍び込んでハミィを救出する事を決意する。(第143笛「流浪のロボ(PART2)」)

ジャガー、ピヨ彦、ハマーの三人は、ハミィを助け出すため、出来彦の家に忍び込む事になった。ハマーがセキュリティを妨害しているスキに忍び込む作戦を立てたが、ジャガー達が忍び込もうとすると、あっさりセキュリティが作動してしまい、出来彦の父に発見される。ジャガー達は、出来彦の父に捕まりながらも、ハミィに会わせる事を要求するが、そこにハミィが現れて、金持ちの家に住んでいる方が幸せだと言われてしまう。仕方なく帰る事にしたジャガー達は、去り際に今のハミィはハマーのポジションだと口にするが、それが我慢ならなかったハミィは、あっさり出来彦達を裏切って、ジャガーのもとに戻って来るのだった。(第144笛「流浪のロボ(PART3)」)

時はジャガー達が出来彦の家に忍び込むシーンまでさかのぼる。ハマーは出来彦の家のセキュリティを停止させようとしていたが、それを偶然、窓辺から星を見ていた美少女に見つかってしまう。ハマーは慌てて隠れるものの、何とか少女とお近づきになるため、セキュリティを止める事など忘れて会話のきっかけを作ろうとする。(第145笛「流浪のロボ・番外編~心のままに~」)

筋肉痛になりやすいという理由で、野球選手の夢をあきらめたあおすじ吾郎は、高校野球時代のライバルであった貴一・シュナイダーの整体を受けた事で強い影響を受け、自身も整体師となる。特に何事もなく5年の月日が流れるが、その後もあおすじ吾郎は、事あるごとに貴一と張り合っていたが、互いに整体の腕を認めており、カリスマ整体師と呼び合う仲になっていた。しかしある日、軽い小突き合いがケンカに発展してしまい、これがきっかけとなって二人の仲は悪化してしまう。(第146笛「浮き上がれ!オレのあおすじ」)

ライバル同士となったあおすじ吾郎と貴一・シュナイダーは、格闘技に見せかけた整体を掛け合い、互いの身体を丈夫にするという勝負を展開していた。二人の卓越した整体術の応酬に、かつての仲間達も応援に駆けつける。戦いは熾烈を極めたが、そこに、あおすじ吾郎のかつてのライバルだったホナウドが現れる。ホナウドは、二人の整体が肉体という壁を捨てて宇宙と一体化するという理論を解き、それを突き詰めた宗教であるホナウド教へ入信させようとする。(第147笛「あおすじ吾郎最終回」)

ふえ科に仮入科した不動は、いつまで経ってもたて笛の授業が行われない事に不安を感じていた。ある時、ふえ科のメンバー達が野原でダラダラしだしたため、不動はとりあえずとばかりにリコーダーの練習を始める。しかし、ジャガーにすかさず吹かないように注意されてしまい、不動はそれを、今はたて笛を吹く時ではないと強引に解釈する。そして、少しでも長くこの場所にとどまるのが正しいと考えて、ピヨ彦やハマー、高菜が帰る中、ジャガーと共にその場にとどまり続ける。しかし不動の予想に反して、ジャガーは3日経っても帰る素振りを見せなかった。(第148笛「がんばらずにはいられない男~覚えていますか?高幡不動~」)

第8巻

酒留清彦(ピヨ彦)は、CDショップで新曲を視聴していたところ、気に入った曲を発見し、バイト代が入ったら真っ先に購入する事を決める。しかしそこにジャガージュン市が現れ、彼が装着していた笛ッドフォンを売っている店に誘われる。行った先には、酒留父字郎(ハメ字郎)が開いたという、ちんふえ・ピヨひこ堂が存在し、さらに店の中には、ピヨ彦がモデルとなったグッズが多数陳列されていた。ピヨ彦は、店の中にいたハメ字郎に対し、知らないうちに晒し者同然になっていた事を非難するが、女性客から人気を集めてると言われて動揺する。さらに、ピヨ彦のファンであるという山田サヤカが現れると、ピヨ彦は彼女に一目惚れしてしまう。(第149笛「昼寝だ ワッショイ」)

浜渡浩満(ハマー)は、ネットアイドルであるチムリーが白川高菜である事を知らず、花見にかこつけて、彼女にデートに誘うメールを送っていた。そして、返事ももらえないまま、花見の場所取りを始めるが、そこにピヨ彦が現れる。バイト仲間といっしょに花見を行う事になったというピヨ彦は、場所取りのためにハマーのとなりにビニールシートを敷き、いっしょに花見を楽しもうと提案する。しかし、チムリーと二人きりで花見を楽しみたいハマーは、あの手この手を使ってピヨ彦を追い払おうと画策し始める。(第150笛「花見だ ワッショイ」)

高菜は、撮影会の失敗が原因で、ネットアイドル「チムリー」の活動を停止していたが、そろそろほとぼりも冷めたと考えて活動を再開し、リニューアルしたホームページをネットアイドルのランキングに登録をする。すると、そのランキングで1位を獲得していたのが、同じアイドル科の生徒だった。彼女に対抗心を抱いた高菜は、そのホームページを参考にして、ある事ない事を自分のページに書き込み、さらにトラウマになりかねない恐ろしいイラストを貼り付ける。それから2週間後、30代の男以外のすべてのアイドルに惨敗してしまう。さらに追い打ちをかけるように、ハマーからデートの誘いのメールが来た事で、パソコンを窓から投げ捨ててしまう。(第151笛「エリノがライバル」)

 ガリプロに新入生が入学し、さまざまな科による新入生勧誘大会が近づいてきた。しかし、ふえ科のスペースがサックス科と合同になったため、ジャガーは憤慨する。そこに、かつてガリプロギタリストトーナメントNO.1決定戦に出場していた、ノーベル、MATAGI、アレクサンドロシェフチェンコビッチ郎、コンビ・ザ・シャツが現れ、新たにサックス科を作るため、ふえ科を潰す事を宣言する。これに対してジャガーは、新入生を自分の部に勧誘する権利を賭けて、バスケットボールで勝負する事を提案するのだった。(第152笛「とにかく なんか海のなまぐささ」)

ふえ科とサックス科のバスケットボール対決は、0-96という、ふえ科の圧倒的に不利な状況に陥っていた。絶体絶命のピンチの中で、ジャガーはふえ科のメンバーに、スリーポイントシュートを33回入れれば逆転できると檄を飛ばす。しかしその数分後、ふえ科は0-99で惨敗し、勧誘大会への出場権を失ってしまう。ノーベル達は得意げに勧誘を始めようとするが、サックス科を立ち上げたメンバーは誰もサックスを吹く事ができず、さらにコンビ・ザ・シャツの片割れがギター科に戻ってしまったため、サックス科は人数不足により、立ち上げられないまま潰れてしまう。こうしてふえ科は、特に何をする事もなく、存続が許されたのだった。(第153笛「オセロかなんかにしとけばよかった…」)

外でいい曲を書き上げたピヨ彦は、上機嫌のまま帰って来たが、部屋の前に恐ろしいメイクを施した男を発見する。声を掛けても無言のままでいる男に、自分の部屋に用があるわけではないと考えるピヨ彦は、さっさと自分の部屋へ帰ろうとする。しかし、その男が何故かついて来るため、恐怖心に苛まれながらも応対する羽目になってしまう。ピヨ彦は、その奇抜な格好からジャガーの関係者であると推測するが、ついに一言も口を利いてもらう事ができずに終わる。男は宇津久島福嗣というガリプロの新入生で、喋らなかったのは地方訛りが恥ずかしいからだったが、ピヨ彦がそれを知る事はなかった。(第154笛「貴様は次に「えーっ、何この人!?玄関の前に変な人がいるー!!」と言う」)

久々にふえ科の授業を行う事にしたジャガーは、特別講師としてハメ字郎を紹介する。ハメ字郎は、新しいたて笛グッズの開発として、ふえ科のみんなに珍笛のアイデアを出すよう要求する。それを聞いたジャガーや不動、高菜は次々にアイデアを発表し、それを聞いたハメ字郎は、全身を強く打ち付けるほどのリアクションを見せる。さらに、ハマーのアイデアには何の反応も示さなかったものの、ピヨ彦のアイデアには一番の反応を見せて、のちに入院してしまうほどのリアクションで、その出来を絶賛するのだった。(第155笛「うんそう…これウチの親父…」)

ハメ字郎が入院したため、ピヨ彦はちんふえ・ピヨひこ堂の店番を任されてしまう。半ば無理やりやらされたその仕事に対し、やる気など起きようはずもなかったが、店の中では、先にサヤカが店番をしていた。思わぬ出会いに舞い上がるピヨ彦に対し、サヤカも好きで店番をしていると語る。するとそこにハマーが現れるが、すぐに姿を消してしまう。サヤカによると、ハマーは毎日ちんふえ・ピヨひこ堂を訪れているらしく、ピヨ彦はサヤカ目当てだと推測し、警戒心をあらわにする。サヤカが昼食のため外出した矢先に、ピヨ彦とハマーはお互いの思いを確認しあい、やがてサヤカを巡るライバルとして認め合う事になる。(第156笛「マッシブ青春トキメキタイフーン」)

サヤカへ思いを寄せている事を確認し合う事で、ピヨ彦とハマーは友情を築きつつあった。そこにサヤカが戻ってきて、二人がガリプロに通っている事を知る。しかし、ピヨ彦もハマーも、サヤカに気に入ってもらおうと噓をつき始めて、それを知っているお互いをけん制しだす。さらにハマーは、ピヨ彦が実際に珍笛を作ってない事を暴露するなど、二人の友情には早々に亀裂が入り始めてしまう。(第157笛「いわゆる一つのフェイントです」)

ピヨ彦はジャガーが着ている服の、ボタンのあいだに模様がない事に気づく。そこで事情を尋ねたところ、それは模様などではなく、不慮の事故で穴が空いてしまっていただけだという。何着も同じ穴を開けてしまっているジャガーは、今度こそ事故が起きないようにしたいと言うが、同時に外で激しい運動がしたいと言い出し、ピヨ彦はわざと開けてるのではないかと疑い始める。そしてジャガーと共に外に出るが、そこでは実際にジャガーの衣服に穴が開くような事態が立て続けに起こってしまう。(第158笛「模様じゃなくて穴なんですよアレ」)

ピヨ彦は、押し入れの中を整理している最中に、かつてジャガーと共に河原に行った時に拾った、珍しい形の石を発見する。懐かしがるピヨ彦は、ジャガーに対してそれを見せるが、ジャガーは拾った時の事を覚えていないどころか、まったく違うエピソードを語り始める。その後もジャガーは、どうでもいい事を長々と離し続けて、ピヨ彦はそれにつっこみを入れるあまり、懐かしむどころではなくなってしまう。(第159笛「いろいろあった結果」)

ジャガーとピヨ彦の部屋に、突如間池留が現れ、すぐにここから逃げるように告げる。さらに、そこに謎の黒衣の男が現れ、ジャガー達に襲い掛かってきた。間池留が言うには、男はケミカルよしおと言う名前のピアニカの達人で、ジャガーを狙っているという。ケミカルよしおは、間池留がこれ以上のヒントをジャガーに与えないよう、ピアニカを吹いてピアニカマンを具現化し、読経をさせて間池留を成仏させようとする。しかし、ジャガーにもケミカルよしおと同じ力が備わっており、たて笛を吹く事でピアニカマンより強力なイメージを具現化する事に成功する。(第160笛「昔を知る男」)

ジャガーは、たて笛を吹く事で強力なイメージを具現化する事に成功するが、そのイメージがよりによって住職だったため、間池留の身体が溶けた挙句、天井のシミになってしまう。しかし、間池留からヒントを得たジャガーは、たて笛を吹く事で、ピヨ彦そっくりの姿を持つたてぶえマンを召喚する事に成功する。ジャガーは、たてぶえマンにたて笛が大好きだと言わせる事で、ピヨ彦がたて笛を好んでいるような印象を周囲に見せつける。無論ケミカルよしおには何のダメージもなかったが、その後ジャガーはケミカルよしおを普通に殴る事によって撃破。ピアニカマンも消え去り、戦いを勝利で飾るのだった。(第161笛「出せ! たてぶえマン」)

復活した間池留は、倒れたケミカルよしおをジャガーのとなりの部屋に連れて来ていた。間池留によると、ケミカルよしおは秘密組織「ホテル・リバーサイド研究所」、通称そふとくり~むによって洗脳されており、間池留は彼の洗脳を解いているという。実際にとなりの部屋を訪れたジャガーとピヨ彦は、ケミカルよしおが洗脳を解かれている場面に立ち会うが、その姿はどう見ても洗脳されているようだった。とりあえずそれは置いておき、間池留の口からそふとくり~むについての詳細が明かされていく。(第162笛「そふとくり~むちるどれん」)

そふとくり~むは、音楽を使って、世界を一つにまとめる目的のために活動していた。しかし音楽を効率よく使うため、子供達を誘拐しては洗脳するという非人道的な所業を働いていた。研究員だった間池留は子供達を逃がし、一番小さかったジャガーを引き取って養子にしたのだという。さらに洗脳が解けたケミカルよしおの口から、ジャガー以外の子供達が再びそふとくり~むに捕らわれて、洗脳されてしまった事が語られる。間池留は、ケミカルよしおの洗脳が解けた事で、そふとくり~むが本気になる事を危惧するが、ジャガーは逆に本拠地に乗り込む事を決意する。(第163笛「凍狂近郊一戸建て 見晴らしの良い高台の物件です」)

ピヨ彦は、そふとくり~むの本拠地である、山奥にある研究所に乗り込む事を決めたジャガーと、いつの間にか同行する事になってしまう。ジャガー達はケミカルよしおの助言をもとに、バスを使って山のふもとへ向かう。しかしバス会社の社員から、組織と戦うためのゲリラ戦に備えて、図書館での調査を勧められる。図書館でゲリラ戦について調べていたジャガーは、図書館の係員からごみ問題について聞かされ、彼のアドバイスで市役所へ向かう。さらに、市役所の職員からリサイクルについての有用性を学び、そふとくり~むとの戦いを完全に忘れつつも、自然環境の保護に関心を持つようになったのだった。(第164笛「この地球を守るため」)

そふとくり~むの本拠地に乗り込むつもりが、うっかりごみ問題について調べてしまったジャガーは、どうせいつか向こうから来るなら、わざわざ行く事もないと思い、本拠地に乗り込む事をやめた。てっきり一人で乗り込むと考えていたピヨ彦は、本拠地でないならどこに出かけているのか気になり、ハマーから得たヒントをもとに、ちんふえ・ピヨひこ堂に向かう。そこでは、誕生日に向けてピヨ彦のモノマネの練習をしているジャガーとハメ字郎がいたが、明らかにテンションを下げるような内容だったため、ピヨ彦はそれを咎める。さらに、ピヨ彦の誕生日は3か月も先だと説明するが、二人はピヨ彦ではなく、サヤカの誕生日にサプライズパーティーを開いて、その時にこれを披露すると言うため、余計にピヨ彦は憤慨してしまう。(第165笛「空気を読めないのは誰だ」)

 サヤカの誕生日に何を上げたらいいか迷っているうちに、当日の朝が来てしまい、ピヨ彦は焦っていた。そこで、女性である高菜に協力してもらい、時間が来るまでにプレゼントを決めようとする。しかし極度に恥ずかしがり屋であるうえに、パニックになるとすぐ物を壊してしまう高菜は、Tシャツを破いたり、麦わら帽子を引き裂いたりしてしまい、その弁償でピヨ彦のアルバイト代が消えていく。(第166笛「この日失った何か…プライスレス」)

結局誕生日プレゼントを用意できなかったピヨ彦は、失意のままちんふえ・ピヨひこ堂へと戻って来る。さらに追い打ちをかけるかのように、プレゼントのために20万円の巨大なたて笛を用意したハマーから、さんざんに煽られてしまう。そこで、ハメ字郎からたて笛の演奏をしてみてはどうかとアドバイスを受け、最初は乗り気でなかったものの、サヤカに好かれるなら、と前向きに考え始める。ようやくピヨ彦がたて笛を吹いてくれる事にジャガーは喜び、テンションも上がる中、ハメ字郎はサプライズパーティーのためにサヤカを呼び出そうとする。しかし、サヤカは他の友達に先にパーティーを開かれていたため、サプライズパーティー自体が中止となってしまう。(第167笛「まんをじして」)

ハマーは、G子のプレミアムライブの開催日に、ビリーから喫茶店に誘われる。ハマーはいっしょにライブを見に行くために呼びかけられたと思っていたが、ビリーはリーゼントヘアをやめており、物腰も穏やかになっていた。ビリーはハミデント眠都をきちんとした形で引き取るため、公務員を目指して勉強をしているという。ハマーはビリーの変化に気づいておらず、まったく興味を示さなかったが、G子のライブの時間が近づき、ビリーと共に行こうと誘いかける。しかしビリーには彼女ができており、これからデートに行くという。一人残されたハマーは、ライブに参加してビリーの分までG子に声援を送ろうとするが、あまりに頑張り過ぎてライブ会場を追い出されてしまう。(第168笛「我々だってある意味、神にプログラムされたCGじゃないですか」)

 トイレに紙がないという声を聞いたピヨ彦は、トイレットペーパーを探すが、そこにジャガーが現れる。紙がなかったのではないのかと尋ねるピヨ彦に、そもそもジャガーはトイレに入っていないと答え、心霊現象を疑い始める。そこでジャガーは、モノマネ練習のために一人でいるピヨ彦を盗撮したというビデオを再生するが、そこには名作ロボットアニメである「大きめロボ・ガンニョム」に出てくるガンニョムが映り、その音声を確認してしまう。さらに、その音声がトイレから聞こえていたものと一致した事で、ますます心霊現象の可能性が濃厚になっていく。(第169笛「完全ノーカットなんだニョム」)

ピヨ彦は、好きなものをおごってくれるというジャガーの言葉に甘えて、ステーキハウスに来ていた。するとそこにはジョン太夫セガールがおり、食べきればタダだが、20分以内に食べきれなければ4万円支払わなければならない、という大食いチャレンジに挑戦しようしていた。ジョン太夫は「両腕しばり開運法」を実践するため、腕を椅子に縛り付けて口だけでステーキを食べようとする。当然ながら鉄板にアゴをぶつけてやけどをしてしまうが、ジョン太夫は、この不運が幸運を呼ぶと信じて疑わない。結局チャレンジは失敗し、ジョン太夫は4万円を支払う羽目になったが、この不運も新たな幸運の前触れだと、終始ポジティブな姿勢を取り続ける。(第170笛「さわやか特急ジョン太夫」)

第9巻

ある病院に入院する事になった人波ピヨ彦は、ベテランの入院患者だという襟立ジュン市と出会う。自分の身に医療ミスが起こっても「いつもの事」と笑顔を崩さないうえ、入院患者であるにもかかわらず、入院費をアルバイトでまかなう襟立ジュン市に、人並ピヨ彦は色々な意味で感心する。しかし医者から、既に治っているので退院してほしいと言われた時は、社会に出たくないという悲痛な訴えを起こし、人波ピヨ彦を複雑な気分にさせるのだった。(第171笛「エリ立入院患者ジュン市」)

 高幡不動は、仮メンバーとしてふえ科に加入したものの、ふえ科のメンバー達からはいまいちその存在を覚えられておらず、名前を思い出す事すら時間がかかる始末だった。ある日、用事によってふえ科の授業に出られない彼のために、ふえ科のメンバー達はあだ名を考える事にする。しかしあまりに特徴が摑めないため、「ゴザ」やら「布」やら、適当な案しか出てこない。そこで、まずは外見を思い出す事から始めるが、何故かアゴがしゃくれている事が定着してしまい、その結果「しゃっく」というあだ名が付いてしまうのだった。(第172笛「高幡不動を考える会」)

酒留清彦(ピヨ彦)は、最近、またハミデント眠都(ハミィ)の姿を確認できず、逃げられていないかを浜渡浩満(ハマー)に尋ねる。そして、明らかに挙動不審なハマーに疑念を抱くが、窓を見てみると、そこには七星みるくを乗せて空を飛ぶハミィの姿があった。ピヨ彦は彼らを追ってみるくの家に行くが、そこではジャガージュン市が昼食をご馳走になっていた。ピヨ彦が聞くところによると、かつてビリーが住んでいた部屋にケミカルよしおを住まわせる事になり、それからハミィをみるくの家に預かってもらっているという。(第173笛「ほっとほっと はみーみるく」)

みるくの家に住んでから、ハミィは積極的にお手伝いをしていた。しかし、運んでいる味噌汁をひっくり返して、みるくにぶちまけてしまう。マッサージをしようとすれば、力が強すぎてめり込んでしまったり、害虫を退治しようとレーザーを発射しては畳を燃やすなど、事あるごとに惨事を引き起こしてしまっていた。ピヨ彦は、みるくが大丈夫なのか気になってしまうが、これに対してジャガーは、ハミィが来てから、だんだんみるくが元気になってきているのだと語る。本人同士の希望もあり、ハミィは引き続きみるくの家に世話になるのだった。(第174笛「だってロボだモン☆」)

秋を迎え、肌寒くなってきたある日、ジャガーは唐突に「アレ」の季節と言い始める。ピヨ彦は「アレ」の意味を測りかねる中、ハマーは「アレ」が何なのか熟知している様子を見せて、それを知らないピヨ彦を執拗に挑発し続ける。しかし実際はハマーも「アレ」の意味を知らず、ただ知ったかぶりをしていただけだった。ピヨ彦とハマーは次第にケンカ腰になっていき、陰湿な雰囲気を見せる。だが、いざ「アレ」が始まると、三人は一致団結して、陰湿な雰囲気を吹き飛ばすように身体を動かし汗を流す。それを見ていた白川高菜は、男同士の友情に胸を熱くするのだった。(第175笛「4年に7度のブタ祭り」)

ピヨ彦は、酒留父字郎(ハメ字郎)から動物園のペアチケットをもらい、山田サヤカとデートに出かける。二人はさまざまな動物を鑑賞して楽しむが、その背後では、その様子を嫉妬していたビューティ田村が、陰から二人のデートを邪魔しようとしていた。二人の周りに動物のフンを仕掛けようとしたり、熊に扮してサヤカを襲おうとしたりするなど、ビューティ田村の陰湿ないやがらせが続くが、決定的なダメージを与えるには至らない。そんな中、ビューティ田村とは別の、何者かの攻撃がピヨ彦を襲う。二人を引き離すという共通した目的を持つその人物こそ、「ストーカー界のセロハンテープ」と呼ばれた、ハマーその人だった。(第176笛「日陰の軍団 PART1」)

ピヨ彦は、熊に扮したハマーから動物のフンをぶつけられ、デートどころではなくなってしまう。お土産屋で代わりのTシャツを買おうとしても、既にハマーに買い占められたあとで着替える余裕すらない。しかしそこに謎の紳士が通りかかり、1万円でTシャツを売りつけてくる。ピヨ彦は、背に腹は代えられないとTシャツを購入するが、帰って来てみたら、サヤカもピヨ彦と同じTシャツを身に着けていた。ビューティ田村の手によって動物のフンをぶつけられたところ、謎の婦人がTシャツをくれたという。ピヨ彦とサヤカは、あまりにあり得ない不運が逆に面白くなり、ビューティ田村やハマーの思惑とは裏腹に、その絆を深めたのだった。(第177笛「2大スター夢の競演」)

ジャガーが風邪をひいてしまった。風邪なんて10年に一度の体験だというジャガーは、奇妙なくしゃみを連発し、ピヨ彦を惑わせる。さらにジャガーは、自分がくしゃみをするなんて滅多にない事だから、きっと何かが起こると豪語し、それにかこつけてピヨ彦にたて笛を吹かせようと目論む。ピヨ彦は一向にたて笛を吹く事はなかったが、ジャガーがくしゃみをするたびに、和歌山県、宮城県、徳島県、鹿児島県、北海道、静岡県など、さまざまな場所でちょっとした異変が続発するのだった。(第178笛「みんなもクシャミに気をつけよう」)

ジャガーとピヨ彦は、元ジュライの保木渡流(ポギー)から、久々にライブの知らせを受け、会場へ足を運ぶ。しかし、ライブに登録されていたアーティスト名は、「保木井死郎」となっていた。いざライブが開演すると、保木井死郎ことポギーがギターを持って現れたものの、彼が披露したのは怪談や小噺、悲惨なポエムなど、演奏とは程遠いものだった。さらに終了間際に、客に向けて自分のネタが受けているか確認するポギーに、ピヨ彦は彼が迷走し続けている事を感じ取るのだった。(第179笛「冬だぜ!サマータイムブルース」)

ピヨ彦が部屋に帰って来ると、玄関の前に宇津久島福嗣が鍋を持って立っていた。ピヨ彦は、突如現れた彼を見て恐怖に駆られるが、とりあえず福嗣を家の中に上げる。しかし福嗣は相変わらずの無口で、何を望んでいるのかさっぱりわからない。仕方なく鍋の形などを話題にして乗り切ろうとするが、そこにジャガーが現れる。ジャガーは福嗣と鍋パーティーを行おうと考えており、その具材を買って来た帰りだという。不安がるピヨ彦をよそに、三人の食事が始まるのだった。(第180笛「虫偏に鍋の右側のやつ書いて、んで牛」)

ジャガーとピヨ彦は、同じガリ寮に住んでいる福嗣を交えて鍋パーティを行っていた。豪華な食材が出され、福嗣も喜ぶが、ピヨ彦は福嗣の上がり症と顔に施されているメイクの影響から、それを察する事ができずにいた。何事にもまったく物怖じしないジャガーのコミュニケーション能力によって、福嗣の名前を聞きだす事に成功するが、よく聞こえなかったため、今後は「内海マークシティ」というあだ名が定着してしまう事になるのだった。(第181笛「わかった!この宿題クイズの答え吸血鬼だ!」)

冬の日。ジャガーは半裸で、全開にした窓辺に立って、しきりに寒い、寒いと呟き続ける。さらにピヨ彦に寒い理由を尋ねるが、ピヨ彦は至って冷静に、暖房器具がない事が原因だと答える。そこで実際にコタツを買ってみたものの、ちゃぶ台の上に座るジャガーに対しても、ピヨ彦は何の反応も示さない。ジャガーは、ほかにもさまざまなボケを披露しつつ、長々とピヨ彦の突っ込みを待つが、ピヨ彦は一向に突っ込む気配を見せないのだった。(第182笛「「ツ」のつくアレを込め!」)

クリスマスイブ。特に予定もなかったピヨ彦は、ケーキを買ってジャガーと二人でのんびり過ごそうとしていた。しかし部屋にジャガーはおらず、そこに突然、ガンニョムおじさんが姿を現す。トラウマを持つピヨ彦は、早速念仏を唱えて成仏させようとしたが、大事な話があるというので思いとどまる。ガンニョムおじさんは、生前はアニメが好きで、コスプレも流行る前から既に行っていたという。そして若い頃の自分がピヨ彦にそっくりだと語った事で、余計にピヨ彦を落ち込ませてしまう。(第183笛「ひとりぼっちじゃないやいやい」)

新年を間近に控えたある日、ジャガーは今年のピヨ彦の事を、たて笛はおろかギターすら滅多に弾かず、漫画ばかり読んでいたためダメだったと批判する。意図的にピヨ彦とギターを遠ざけていた事を反省し、これからは好きな事をやらせようと決意する。差し当たって、新年に開催されるつん子主催のライブイベントに、ギターポジションとしてピヨ彦を参加させようとするが、つん子はギターは集めていないという事で、破談になってしまう。ピヨ彦はめげずに次を頑張ろうと前向きな姿勢を示し、路上で一曲披露するが、それが偶然スカウトマンの耳に入り、別のイベントでギターを弾く事になる。(第184笛「まだまだ年末!ビッグイベント」)

 年が明けて2週間が過ぎたが、ふえ科のメンバーは相変わらず正月気分だった。ジャガーとピヨ彦、そしてハマーは部屋に集まり、福笑いをして、完成したものの顔真似をするというハッピー福笑いを楽しんでいた。負けた人は罰ゲームを課せられるという事もあり、三人はそれなりに真剣に臨み、やがてハマーの負けが確定する。だが、ハマーは文句をつけて罰ゲームから逃亡。見苦しいとはいえ、普通はできない事をやってのけたハマーに免じて、ジャガーとピヨ彦は水に流そうとするものの、罰ゲームの内容は「今年いっぱいあだ名がフナムシ」というものであった。そのためジャガーとピヨ彦は、しばらくハマーを「フナムシ」と呼ぶ事にするのだった。(第185笛「まだまだ正月!ハッピー福笑い」)

ジャガーとピヨ彦は、みるくの家に遊びに来ていた。ハミィにお使いを頼んだはいいが、なかなか戻って来ないので、次第に心配になってくる。しばらくしてハミィが帰って来たが、何故か警察の人間がいっしょだった。みるくは、ハミィが何か悪い事をしたのかと不安になるが、警察の人によると、幼稚園の交通安全教室を行うにあたって、ハミィにマスコットの役割を演じてほしいのだという。ジャガーは報酬に釣られる形でそれを了承し、ジャガー一行はハミィと共に幼稚園へと向かう。しかし、いかにも生意気そうな園児ばかりで、一行はハミィが穏便に済ませてくれるかどうか、早くも不安になる。(第186笛「子供達にあたたかいご飯を…」)

警察が主宰する交通安全教室で、マスコットの役割を請け負ったハミィは、交通のルールだけでなく社会のルールも教えようと躍起になっていた。ハミィは反抗的な児童達を見て、早くも拳による制裁を考えるが、警察の人に説得されて思いとどまったかに見えた。しかしある時、本当にロボットなのかとしつこく迫る園児達を黙らせるため、警察の人が見てない時を狙って、ハミィは大人ですらトラウマになりそうな変形を行う。すると生意気だった子供達は途端におとなしくなり、交通安全教室はスムーズに進んでいく。そして45分間の講習が終わった時、生意気だった子供達は、その全員が模範生のような礼儀正しさを身に着けていた。(第187笛「ちがいのわかるおともだち」)

読者がプレイヤーとなって、ふえ科のメンバーと、アドベンチャーゲーム形式の交流を行う。サイコロの出目によって、異なる物語が展開されていく。ジャガーと友達になるという目的を果たせばゲームクリアだが、サイコロの目のうち「5」か「6」を出してしまうと、ルール違反としてペナルティが課せられてしまうので注意が必要。(第188笛「ドキドキアドベンチャー」)

バレンタインデーの日、ピヨ彦はハメ字郎から、ちんふえ・ピヨひこ堂へ呼び出される。もしかしたらサヤカが来ているかもしれないと、一縷の望みをかけて店を訪れるが、そこにいたのは無情にもハメ字郎一人だった。ピヨ彦はその事実に落ち込むが、ハメ字郎がサヤカからのチョコレートを預かってると聞き、気を取り直す。しかしチョコレートを味わっていると、唐突にビューティ田村が現れる。未だにビューティ田村を恐れているピヨ彦は、手早く接客を済ませて帰ってもらおうとするが、ビューティ田村の目的はピヨ彦にチョコレートを渡す事だった。(第189笛「ドキドキしてえなぁ…」)

ビューティ田村は、中身を告げないまま、チョコレートの入った箱をレジに置いて、そのまま帰ってしまう。何をよこされたのかわからないピヨ彦は、焦燥するあまり気分が悪くなってしまうが、そこに追い打ちをかけるようにハマーが現れる。そして、レジの上に置いてある箱について言及するが、その中身を知らないピヨ彦は、ほしいなら持って行っていいと告げて、奥にこもってしまう。これに対してハマーは、中身がサヤカからのバレンタインチョコで、さらにハマーのために持って来たと、極めて都合のいい解釈をする。一方、ビューティ田村は自分の作ったチョコレートの出来が急に不安になり、やはり返してもらおうと、ちんふえ・ピヨひこ堂に戻って来る。(第190笛「だからラグジュアリーって何だよ…」)

ジャガーに焦点が当てられ、「もしもジャガーがコンビニ店員だったら」「もしもジャガーが刑事だったら」「もしもジャガーが学校の先生だったら」など、彼に対するさまざまな「もしも」の姿が描かれる。(第191笛「もしもセロリが苦手だったら俺セロリ食わない」)

 ピヨ彦は、たて笛のコンテストに参加していた不動が、突如ドラムの音にあやつられるように半裸になって、羽ばたくポーズをとりながら、どこかへ去っていったきり行方不明になった事を知り、ふえ科のほかのメンバーにこの事を話す。全員はすっかり不動の事を忘れていたが、「しゃっく」というあだ名を聞いた事で思い出し、さらにジャガーは、朝に不動から手紙をもらった事を明かす。ピヨ彦はそれを聞いてホッとするが、その手紙は、そふとくり~むの一員であるキングダム公平からの、不動を預かっているという脅迫状だった。(第192笛「世界へ羽ばたけ!高幡不動」)

キム公から送られてきた脅迫状には、不動を助けたければ、翌日の午前5時にジャガーとケミカルよしおの二人で来るように書かれていた。ジャガー達は指示に従い、不動を助けようと考えるが、その夜うっかり寝すぎてしまい、10分ほど遅刻してしまう。さらに二人で来るようにという指定も忘れて、ピヨ彦やハマー、高菜も同行していた。一方キム公は、拘束した不動を線路に置き去りにして、助けなければ電車にひかれるという残虐な行動に出ていたが、ジャガー達が来るのが遅いので、その間に走って来た電車から3回ほど助ける羽目に陥っていた。ようやく現れたジャガー達は、早速不動を助けようとするが、それはキム公の罠だった。(第193笛「ナイスプレイ!キム公」)

キム公は、人質に取った不動を線路の上に放置して、仲間に助けに行かせたところを、「レッツダンシング・オレの手の上で」で動きを封じる事で、一網打尽にしようとしていた。しかし、ふえ科のメンバー達はハプニングで不動を助けられず、彼が電車にひかれそうになるところを、仕方なくキム公が助けるというパターンが続いていた。さらにキム公の武器であるスティックとドラムを、ジャガーとケミカルよしおの手で傷つけられ、キム公は激昂。本気で全員をあやつり自滅させようとする。さらに悪に徹するために、今度電車が来ても不動を見殺しにすると宣言するが、これに対してジャガーは、キム公が行かないなら自分もいかないと、不動の救出を拒絶する。ここに至ってキム公は、何をしてもジャガーの意思を思い通りにできない事を痛感し、とうとう負けを認めるのだった。(第194笛「友情!努力!勝利!」)

第10巻

ジャガージュン市達はキングダム公平との戦いを制し、無事に高幡不動を助け出す事に成功した。しかし、不動の顔をほぼ忘れかけていたふえ科のメンバー達は、何を間違えたのか、現在の不動の顔をみんなの記憶の中の不動に近づけるため、髪を剃るなどの半ば強引な整形を行っていた。そこには戦いに敗れたキム公もおり、ジャガー達はキム公もそふとくり~むに洗脳されていると考えていたが、キム公はこれを否定し、「レッツダンシング・オレの手の上で」を使ってそふとくり~むの団員の洗脳を解き、彼らを率いてアジトの一つを占拠していたと語る。しかし、ジャガー達がそれを信じなかったため、キム公は証人としてケミカルよしおを呼んで来ようとするが、今回は不動の整形がメインなので、余計な事をするなと釘を刺されてしまう。(第195笛「メインの話はどれだ?」)

 酒留清彦(ピヨ彦)は、近所にある桜の木に、花見の場所取りをしようとすると邪魔をしてくる、という霊が宿っている話を語って聞かせる。しかし、それを聞いたふえ科のメンバー達は怖がるどころか面白がり、花見も楽しめて一石二鳥だと考え、実際にその現場に向かう事になってしまう。一方現場には、除霊の依頼を受けた伴惰韻が、桜の木に宿る霊を祓おうとしていた。しかし実は、そこに出る霊の正体は間池留で、ジャガーのために花見の場所取りをしているのだった。そうとは知らずに、惰韻は弟子と力を合わせて間池留を除霊しようとするが、逆に返り討ちに遭ってしまう。(第196笛「130話ぶりに出た男」)

ちんふえ・ピヨひこ堂では、花粉症が大流行していた。ピヨ彦や酒留父字郎(ハメ字郎)、山田サヤカは、涙を流し、くしゃみが止まらない始末。そこに居合わせたジャガーもくしゃみの真似事をして見せるが、明らかに花粉症のものではなく、ピヨ彦から花粉症ぶらないようにと言われてしまう。ジャガーは真似事でないと訴えるが、言っている事がいまいち信憑性に欠けるため、信用されるには至らない。しかしその矢先、ジャガーは突然大きなくしゃみをして倒れ込んでしまい、三人より重度の花粉症に侵されている事が発覚する。ピヨ彦は入院したジャガーに、疑った事を詫びつつ、花粉症の脅威を改めて実感するのだった。(第197笛「メッセージ漫画に挑戦、失敗」)

春を迎え、ガリプロにも多数の新入生が入学。ふえ科でも、新入生歓迎コンパが開かれていた。在校生であるジャガー、浜渡浩満(ハマー)、白川高菜、不動が次々と自己紹介をしていく。次いで、新入生の自己PR大会が始まり、ジャガーは生きのいいPRを望むが、ピヨ彦に止められてしまう。さらに、コンパが進んでいくにつれて、新入生という言葉自体が禁句になるなど、次々に奇妙な事態が発生する。それもそのはずで、ふえ科には新入生が一人も加入していなかったのである。(第198笛「鬼フレッシュ!春の新入生大歓迎コンパ祭」)

ピヨ彦は、実家に置いてあった楽器や服を取りに、久しぶりに家に帰っていた。すると、ピヨ彦の部屋には、当たり前のようにハメ字郎とジャガーがおり、さらに勝手に卒業アルバムを見ていた。ピヨ彦は勝手な行動につっこみを入れながらも、ガリ寮に持っていくため、アルバムを渡すよう求める。しかしジャガーは、ちんふえ・ピヨひこ堂でピヨ彦セールを企画しており、アルバムに載っていたピヨ彦の詩や、写真などを基にしたグッズを売り出そうとしていた。(第199笛「君は大丈夫 たぶん大丈夫」)

「素手で野菜を切る男」と名高いジャガーは、世界一の料理人を決める大会である「お~いグルメだよ~ん世界一決定戦」で、「筋肉と料理のコラボレーション」の異名を持つ鉄人、山下肉男と対決する。勝負開始前のパフォーマンスでは、ジャガーは呼び名の通りに手刀で野菜を切断して見せて、対する山下も、素手で野菜を握りつぶすといった芸当を見せた。しかし、いざ料理が始まると、二人とも普通に包丁を使い始めてしまい、会場の熱気は一気に下降。観客の誰もが「つまらない」と感じ始めてしまう。(第200笛「庖丁人ミスタージュン市しんぼ」)

公園に遊びに来ていたジャガーとピヨ彦は、遊具の穴にはまって出られなくなってしまったジョン太夫セガールを発見する。二人はいつもの開運法だと考え、無視して通り過ぎようとするが、ジョン太夫は非常に遠まわしに、出られなくて困っている事を伝えてくる。ジャガー達はその回りくどさを鬱陶しく思い始めるが、放っておくのも、それはそれで頭に来るという事で、さっさと引っ張り出そうとする。しかし結局引っ張り出せないどころか、いざとなったら警察やレスキュー隊に連絡するとあっさり言われてしまい、二人の不快感は増幅されていくのだった。(第201笛「ウザイウザイも人のうち」)

ふえ科の教室では、「ふえ界の未来を本気出して考えるシンポジウム」が開かれていた。その中でジャガーは、ちまちまとたて笛の魅力をアピールするより、今使っている楽器を、ばれないようにたてぶえとすり替えてしまえばいいと提案。「トランペットからたて笛への移行」「エレキギターからたて笛への移行」「4番バッターからたて笛への移行」などの例を挙げて、すり替え方法のレクチャーを行うのだった。(第202笛「シンポジウムじゃつっこめない」)

相変わらずコミュニケーションに悩んでいた宇津久島福嗣は、ある本屋で日本語のアクセントを記した辞典を発見する。一方、作曲のためのインスピレーションが刺激されたピヨ彦は、ギターを弾くために外出しようとしたが、そこで福嗣と鉢合わせしてしまう。福嗣は勉強したアクセントを披露すべく、ピヨ彦のTシャツの値段を尋ねるなどの世間話をし始めるが、何が目的かわからないピヨ彦にとっては混乱の種でしかなかった。福嗣は軽い話を終えるだけでその場を離れたものの、混乱は尾を引いてしまい、結局ピヨ彦はいい曲を作り上げる事ができなかった。(第203笛「何だぁ~いいもんあっぺしたぁ」)

ピヨ彦は死武夜に遊びに行くが、その先でガラの悪い三人組に絡まれてしまう。万事休すと思ったその時、ハマーが現れるが、彼は止めに入るどころか、意味不明な行動を起こしてピヨ彦を混乱させる。さらに不良達は、手をつないでピヨ彦の周りを回るという「三角トライアングルタイフーン」を使って目を回そうとしてくるが、そこに今度こそハマーが現れ、止めに入ろうとする。(第204笛「うなれ!三角トライアングルタイフーン」)

不良に絡まれたピヨ彦を一応は助けようと現れたハマーは、「ハマーがいっぱい」などの忍術らしき何かを使って不良を翻弄しようとする。しかし、調子に乗っているうちに疲れてしまい、返り討ちに遭いそうになる。だがそれもハマーの計算の内で、攻撃されているあいだに、見えない糸で不良達を絡めとっていたのだった。しかし、糸を持ったハマー自身が非力であったため、逆に糸で縛られてしまい、見るも無残な姿になってしまう。不良達もさすがにこれを哀れに思ったのか、そそくさとその場を立ち去っていく。(第205笛「人生的にも虫の息」)

梅雨の季節がやって来た。果てしなく降りしきる雨にジャガーとピヨ彦も、次第に暗い雰囲気に飲まれそうになっていく。ピヨ彦は、せめて気分だけでも晴らそうと、南の島について思いを馳せようとする。その案にジャガーも乗っかったはいいが、青い海や白い砂浜から、何故か黒い影や赤い老婆など、南の島とは何の関係もないものを想像してしまい、余計に雰囲気が悪くなってしまう。その後も、ふえ科のメンバーで出かけたり、水着を選んだりというシーンを二人で想像するが、よりによって想像の最後で雨が降ってしまい、二人の心にも雨が降り注ぐのだった。(第206笛「梅雨なんか…ぶっとばせ…」)

公務員試験に落ちてしまったビリーは、かつて所属していた「パントマイム爆走研究会」で知り合ったビリーの先輩に誘われて、老人相手に高額の商品を売りつける仕事の手伝いをする事になってしまう。しかし、売りつける相手がよりによって七星みるくで、商品自体は簡単に売れたものの、そこにハミデント眠都(ハミィ)が現れる。ハマーにハミィを預けていると思い込んでいるビリーは大いに驚き、ハミィに近づこうとするが、それを見たみるくは、先ほどとは別人のように激昂し、ハミィを渡すまいと、ビリーを巴投げで投げ飛ばしてしまう。ビリーはケガを負いながらも、先ほど見たハミィを同じタイプの別のロボットだと認識しようとするが、そこにハマーが現れ、先ほどのロボットがハミィであると露見してしまう。(第207笛「幸福の金色いしゃちほこ」)

ビリーは、預けていたはずのハミィがみるくの家にいたため、ハマーが約束を違えたと激怒する。さらに、ビリーの先輩もまた、ビリーにケガを負わせたとして、みるくに落とし前を着けさせるよう迫っていた。面倒になったジャガーは、とりあえず全員の気が済むまで戦ってみてはどうだと提案。ビリーの先輩とみるくの、血で血を洗う死闘が繰り広げられ、それを見ていたジャガーの興奮も募っていく。一方、ハマーを責めていたビリーは、ハミィがみるくと共に過ごすと決めた事を知り、自分を棚に上げていたと反省。悪徳商法から足を洗い、再び公務員試験を受ける事を決意するのだった。(第208笛「しゃちほこファン垂涎の!」)

ハメ字郎の家に幽霊が現れたという。妻の酒留母江を置いて命からがら逃げだしたハメ字郎は、ジャガーの部屋を訪れる。ピヨ彦はハメ字郎の醜態を責めるが、幽霊が片言で挨拶をして来たという証言から、幽霊の正体が間池留ではないかと推測する。するとジャガーは、間池留は幽霊ではないと主張しはじめ、さらに、その証拠を摑むと宣言する。こうしてジャガーは、ピヨ彦を伴ってハメ字郎の家に向かい、ハメ字郎をおとりにして幽霊をおびき出そうとする。(第209笛「恐怖の砂鉄頭」)

ハメ字郎の家に出ていた幽霊の正体は、結局のところ間池留で、家を驚かせる気もなく、ただ息子の友人の父親であるハメ字郎に挨拶をしたいだけだった。しかし、彼が幽霊でないと宣言した以上、それをピヨ彦に知られるわけにはいかないと考え、彼が気づく前に何とかこの場から去ってもらおうとする。そうこうしているうちに間池留がジャガーの前に姿を見せようとするが、ジャガーはピヨ彦に見られる前に、経文を貼り付けたたて笛を叩きつけて成仏させようとする。さらに、間池留がハメ字郎に挨拶を始めたスキに、笛封じの術を使って封印するが、結局ピヨ彦には、幽霊の正体が間池留である事がバレてしまう。(第210笛「覇邪の封印」)

部屋に冷暖房が備わっていないジャガーとピヨ彦は、天井だけが妙に涼しくなっている事に気づき、屋根裏のハマーの部屋を訪れる。するとそこにはエアコンがあり、ハマーは冷房をつけながら、ダウンコートを着て眠るという贅沢な睡眠を取っていた。ふとダウンコートの破れた隙間で何かが動いたように見えたジャガーが、その隙間に手を入れると、なんとクワガタムシが取れてしまう。思わぬ結果に驚くと共に、ほかにも何か入っていると考えたジャガーとピヨ彦は、ハマーが起きる様子を見せないのをいい事に、ハサミなどを使ってコートに切り込みを入れて、ハムや小銭、卓球のラケットなど、さまざまなものが次々に出てくるのだった。(第211笛「違うんだよ…カニが食いてえだけなんだよ」)

高菜は、ガリクソン増岡からの紹介で、ヨーグルトを宣伝するコマーシャルの撮影という大仕事を任される事になった。高菜の付き人として、食品会社の社長に挨拶をするが、肝心の高菜は、例によってあがり症をこじらせており、早速失礼極まりない発言をしてしまう。さらに今回の撮影の監督は、以前ウルトラママンの撮影の際にジャガーとハミィに酷い目に遭わされたセーヌ・平松だった。セーヌは、ハミィに電流を流された事を社長に告げるが、実は被虐趣味だった社長は、逆にジャガーと高菜を気に入ってしまう。こうして撮影は始まったが、高菜は緊張するあまりヨーグルトを食べようとした際に力が入り過ぎてしまい、口から出血するという惨事を引き起こす。(第212笛「ヨーグルトはフサフサ」)

コマーシャルの撮影開始早々、いきなり高菜の歯が折れるという異常事態が発生する。そのため、高菜はヨーグルトを食べるシーンをカットしてほしいと要求し、高菜の言いなりになり下がった食品会社の社長もそれを承諾する。ヨーグルトのコマーシャルであるにもかかわらず、食べるシーンをカットするという決定に、セーヌは大いに混乱する。さらに、高菜が白馬に乗りたいと言い出し、それに便乗して、食品会社の社長が馬になりたいと主張し始める。セーヌは滅茶苦茶な要求に一度は撮影をあきらめかけるが、プロの監督としてのプライドから、高菜と食品会社の社長の要求を叶えたコマーシャルを、見事に完成させる。(第213笛「白い妖精ヨーグル☆ホワイティ」)

 ジュライのメンバーである斎藤と田尻は、保木渡流の代わりに加入した新メンバーであるパブロフの態度に憤っていた。二人は、遅刻も多く練習もサボりがちなパブロフに注意を促そうとするものの、パブロフは、自分のおかげで再びジュライに人気が出てきたと豪語する。それが事実であるため、スペツナズは早々に反論に詰まるが、バンドは連帯行動が不可欠なので、それが嫌ならソロで活動しろ、とつき放そうとする。すると、パブロフはあっさりとその意見を肯定し、ソロで活動する事を考え始めてしまう。彼が脱退する事で再びジュライが落ち目になる事に危機感を感じたスペツナズとアニソンは、先ほどまでの態度を改め、パブロフを必死に引き留めようとし始める。(第214笛「パブロフと愉快な犬達」)

ジャガーの部屋では、ピヨ彦とケミカルよしお、そしてキム公がテレビゲームを楽しんでいた。キム公は一人用のロールプレイングゲームをプレイしており、ピヨ彦とケミカルよしおは、その横でキム公のプレイを見て楽しんだり、ゲームに関する意見を出し合うなどして盛り上がっていた。しかし、それを後ろで見ていたジャガーは何が面白いのかわからず、だんだんと疎外感を感じていく。我慢できなくなったジャガーは、ビデオで三人の姿を映し、客観的な姿を見る事で反省を促そうとするが、実際にそれを見た三人は反省するどころか、さらなる盛り上がりを見せてしまう。(第215笛「究極炊飯器・ホペクソン」)

ふえ科の一行は、ブドウ園に入園料を払い、中のブドウを狩って食べる「ぶどう狩り」から始まり、「キノコ狩り」「紅葉狩り」と続けていく。そのうちにに彼らは、「オヤジ狩り」や「刀狩り」にまで手を出し始める。(第216笛「秋の行楽 悪行三昧」)

第11巻

ある日、ジャガージュン市酒留清彦(ピヨ彦)に対して、中指を骨折してしまったと語る。そのためたて笛を吹けなくなってしまうが、特に吹く用事もないため問題はないと、楽観的に考えていた。しかし、そこに三太夫セガールが現れ、ガリプロの講師陣による楽器演奏会が開催される事を告げられる。演奏会が開かれるのは1週間後で、それまでにジャガーの骨折が治る見込みは薄かったが、ジャガーはたて笛を吹きたいという情熱から、左右合わせて9本の指で吹けるように特訓を重ねる。しかし演奏会当日、ジャガーは特訓の影響で疲労骨折をしてしまい、車椅子での移動を余儀なくされるなど、特訓前よりさらにひどい状態になってしまう。(第217笛「かっこ悪い大人にはなりたくねえんだ…」)

楽器演奏会当日に、満身創痍となってしまったジャガーは、ピヨ彦に三つのスイッチがついた謎の装置を渡して、ステージへと向かう。ジャガーは右手にギプスをはめた状態でたて笛を吹くという神業を披露し、ガリプロの生徒の心を摑むが、不意に指を滑らせて、たて笛を取り落としてしまう。絶体絶命のピンチに、ピヨ彦は一つ目のスイッチを押す。すると、ジャガーの乗っていた車椅子の車輪から触覚が生えたカツラが飛び出し、ピヨ彦の頭にかぶさる。一方、ジャガーはギプスから予備のたて笛を取り出して演奏を続けるが、その後も負傷からさまざまなトラブルに見舞われ、その度にピヨ彦はスイッチを押していく。(第218笛「無意味なボタンなんてない」)

ジュライを追われた保木渡流(ポギー)は、新たなバンドを組むための目途がつくものの、その衣装は近づく事すら躊躇われるほどの奇抜な衣装だった。その格好のまま電車に乗っていたポギーは、知り合いには誰にも見られないよう願っていたが、無情にも同じ車両にピヨ彦が乗り合わせていた。ピヨ彦は明らかにヤバい人物と思っているようで、ポギーと目を合わせようともしなかったが、ポギーは、好きでこんな衣装をしているわけではないと訴える。それに対してピヨ彦は煮え切らない返事をするが、そもそも彼は、その衣装とメイクの濃さから、話している相手がポギーだという事にすら気づいていないのだった。(第219笛「いつもの変な格好にはポリシーがあるもんね」)

ジャガーは、ちんふえ・ピヨひこ堂で売り出しているたて笛の実演販売会を計画し、ふえ科のメンバー達は、サクラとして盛り上げ役に徹する事となった。しかし、その中でジャガーが行った事といえば、たて笛の中にさまざまな小物を忍ばせたり、大根を切るための包丁として活用するなど、およそたて笛としての機能から外れた使い方ばかり。ピヨ彦をはじめとしたふえ科のメンバーは、これをどうにかして盛り上げるが、気がつけば彼ら以外に客は一人もいなくなっていた。(第220笛「サクラの中のサクラ達」)

 ハミデント眠都(ハミィ)は、病弱な少女であるめぐみと知り合い、交流を重ねていた。しかし、ハミィが世界で最も軽蔑する浜渡浩満(ハマー)が、めぐみと近づくためにハミィを利用しようとしていた。ハミィはハマーに関する記憶を全消去しようとしたり、ハマーの存在そのものを否定しようとするなど抵抗を試みて、ついには自ら機能を停止してしまう。これに対してハマーは、ハミィを叩く事で起こそうとするが、その場面をめぐみに見つかり、「黒豚野郎」と罵られてしまう。(第221笛「甘いような美味しいようなくらいの感じ」)

ハマーは、ハミィをいじめていると勘違いされ、めぐみに「黒豚野郎」と罵られるものの、彼はそれに対して、むしろ快感を覚えていた。しかし誤解されっぱなしではいられないため、ハミィに知り合いだと言ってもらうよう頼み込む。ハミィはこれを承諾し、めぐみに対して、ハマーは知り合いの変態おじさんであると告げる。益々立場が危うくなったハマーは、誤魔化しと怒りを込めて、ハミィを抱き上げたように見せかけて振り回すが、いつの間にかハミィに服を脱がされてしまい、めぐみからもはっきりと、変態おじさんと認識される。(第222笛「変なおじさん。だから、変なおじさん」)

ハミィとハマーの関係はますます悪化し、ハマーは遊んであげると見せかけて鉄棒にハミィをぶつけようとして、ハミィもまた、滑り台で遊ぶと見せかけて、ハマーに飛び蹴りを食らわせる。傍から見るとケンカしているようにしか見えないが、めぐみから見た二人はとても生き生きしていた。この事から、ハミィとハマーはケンカするほど仲のいい関係なのかもしれないと考えるが、直後に見られたハマーの醜態を見る事で思い直し、彼を警察に突き出すのだった。(第223笛「お兄ちゃんだ~いすきって言えよ…」)

ハムスターのマス太郎は、友達である人間のナス太郎をはじめとした愉快な仲間達と共に、アイデアを駆使して平和的に問題を解決したり、時には厳しく礼儀を教えたりなどして、日々を楽しく過ごしていく。(第224笛「知恵と勇気のマス太郎!」)

ジャガーとピヨ彦は、それぞれサンタクロースとトナカイに扮して、ふえ科のメンバー達にプレゼントを配っていた。みんなには先んじて、サンタクロースにほしい物を記入するメモを渡しており、「ジャガーのような才能がほしい」と書いていた高幡不動に対しては、媚びる姿勢が気に入らないというジャガーの案で、使い道がほぼない携帯クリーナーと、捨てようとしていたビンをプレゼントし、液晶テレビがほしかったものの、散々妥協した挙句「目覚まし時計でもいい」と書いた白川高菜には、書かれていた通り目覚まし時計をプレゼントする。さらにハマーは「ファックス付き電話」をねだられるが、偶然にも今回用意した中で一番高い物だったため、二人はプレゼントするべきか迷い始める。(第225笛「裏目裏目のクリスマス」)

クリスマス当日。ふえ科のメンバー達は朝を迎え、それぞれ渡されたプレゼントに思いを馳せていた。携帯クリーナーとゴミ同然のビンをプレゼントされた不動は、クリーナーでビンを磨き上げ、どんなものでも磨けば光ると考え、よりジャガーへの敬意を強める。高菜は液晶テレビを期待しつつ、見てみたら目覚まし時計だった事に複雑な感情を抱く。一方、ハマーにもプレゼントは届いていたが、その道中にはさまざまなトラップが仕掛けられていた。(第226笛「メル・マスクリスってのもありますが」)

お正月。ふえ科のメンバー達は、無我野喬至のイベントに参加するため、ある神社を訪れていた。かつての無我野のセミナーを知るジャガーピヨ彦は、その盛況ぶりに驚くと共に成長している事を実感する。一行は無我野式瞑想体験コーナーを楽しみ、その後、無我野が主役を務めるTV番組である「ハッピー温泉」の公開生放送に立ち会う。しかし、その場で現れた無我野は、公共のイベントであるにもかかわらず全裸であったため、警察に逮捕されてしまう。(第227笛「今年も見せます!無我野喬至」)

ジャガーの部屋に、そふとくり~むのペイズリー柄沢がやって来た。ジャガー達は、彼を刺客であると考えて攻撃を仕掛けるが、柄沢はキングダム公平の仲間で、既に洗脳が解けている事、そしてキム公やケミカルよしおの住んでいる部屋には、柄沢と同じようにそふとくり~むから脱退した人が集まっている事を伝える。キム公の部屋を訪れたジャガーとピヨ彦は、新たに部屋に住む事になったコブラひさしと、ファ●ク・ユー・ユー・ファッ●ン・ファ●ク卵を紹介される。ジャガー達は、新メンバーと早くも打ち解けるが、そこには既に、そふとくり~むの新たな刺客の影が迫りつつあった。(第228笛「アクセサリーにはちょっと大きいかね」)

キム公達が集まる部屋に、そふとくり~むの新たな刺客であるしげみちが現れた。彼は現れてすぐに、キム公の「レッツダンシング・オレの手の上で」を受けて自由を奪われるが、正々堂々と戦えと言い出し、さらにジャガーが弱いと考え、彼との対戦を所望する。その結果、ジャガーの召喚したたてぶえマンに一蹴されるが、しげみちはさらに屁理屈を捏(こ)ね続けて、できるだけ弱そうな人と戦おうとする。(第229笛「なんだやっぱりしげみちか」)

そふとくり~むの刺客であるしげみちは、見苦しく抗議を重ね続けた結果、彼から最も弱いように思われたファ●ク・ユー・ユー・ファッ●ン・ファ●ク卵に勝負を仕掛ける。しかし、彼女の使うハーモニック・パイプで肉体と精神の両方にダメージを蓄積させていき、あっさりとギブアップする。だが、しげみちはこれにも懲りずに、今度はペイズリー柄沢に戦いを挑む。しげみちは先手必勝とばかりに唯一の技である「目が怖い」を使うが、柄沢は部屋の中にいる全員の時間の感覚をあやつる事でこれを破る。そして、気が付けば既に7時間が経過していた。(第230笛「グンナイ☆ベイベー」)

かつてガリプロで清掃員として働いていた乙女心ゆれ子は、現在はスーパーマーケットの万引きを事前に阻止する、万引きGメンの仕事に携わっていた。自分が万引きGメンである事がバレる事もなく、犯人を逃がした事もないというゆれ子は、偶然再会したジャガーの肩が、妙に膨らんでいるところを目撃する。この事から彼が万引き犯だと確信し、決定的瞬間を押さえて逮捕につなげるために尾行を開始する。しかし、あとをつけていたと思えば突然後ろから現れたり、突然「Gメン」と言い出したりと、逆にゆれ子が翻弄される羽目に陥ってしまう。(第231笛「新キャラみたいだけど実は違うんです」)

ジャガーはピヨ彦に対し、芸人がジェットコースターなどで自分のリアクションを撮るために用いるというCCDを手に入れたと語る。早速使ってみる事になり、ジャガーはCCDを身につける。その後、火事のサイレンが鳴ったり、妙に肩幅が広い人などが現れたりと、短いあいだにさまざまな出来事が発生するが、CCDは自分を録画するものなので、ジャガー自身の姿しか映っていなかった。(第232笛「最近のちんすこうはなかなかうまい」)

ハマーは唐突に屋根裏部屋から顔を出すと、自作のラップ曲を披露し、ピヨ彦を固まらせる。そして間髪入れずに、ヒップホップの知識を語ったり、かつての自分と現在の自分を比較するなどして、自らの技量が着実に上昇している事を主張する。さらに、自作のヒップホップ曲である「セクC・ベイB」と、「10・3 かあ・3 ありが10」を聞かせて、ピヨ彦とコンビを組む事を提案するが、あえなく断られてしまう。(第233笛「hella tightなオレのsteelo」)

ホワイトデー。ジャガーはピヨ彦以外のふえ科のメンバー達に、ピヨ彦はおそらくバレンタインデーのチョコレートをもらっていないだろうから、今日がホワイトデーだと意識させないように釘を刺す。いつも白い服を着ているジャガーも、「ホワイト」を連想させないように黒い服を着たり、ハマーのダウンコートが板チョコを連想させるから脱いだりと、とにかく彼にバレンタインを連想させないように徹底し続ける。しかしピヨ彦はその奇行の真意を測りかねており、さらに山田サヤカからチョコレートをもらった事をさらっと打ち明けた事で、ジャガー達の行動は無駄に終わるのだった。(第234笛「思いやりって大切だよね」)

ポギーは、未だに自分のキャラクター性について悩んでおり、迷走を繰り返していた。そこで、一度自分をリセットするために、ジュライとして活動していた姿に戻ろうと、美容院の順子を訪れる。そして、かつての自分の写真をテクニシャンに見せて、この姿に戻すよう頼む。これに対してテクニシャンは、姿を戻しても自分の経験は戻せず、さらに迷いがある人にいい仕事はできないが、迷いのない人は成長できないとアドバイスを送る。これによってポギーは悩みを吹っ切り、迷いながらも自分の道を行く事を改めて決意するのだった。(第235笛「今回のテーマは「性別を超えた存在」でした」)

4月に入り、ふえ科のメンバー達は、ジャガーの提案によってスタジオで授業を行う事が決まる。ピヨ彦達は、ジャガーの事だから、またしょうもない事に付き合わされると思っていたが、連れられた先は本格的なスタジオだったため、いい意味で予想を裏切られる。一行はスタジオ内の充実した設備に感激し、さらに宿泊可能な個室まで備わっていると聞き、できる事ならここに引っ越したいと言い始める。それを聞いたジャガーは、それなら住んでしまおうかと返答。このスタジオは、ジャガーがハマーをプロデュースした際に、つん子から譲り受けたものだという。この事実にふえ科のメンバー達は大いに喜び、早速引っ越しの準備を始めようとする。しかしその途端、ジャガーは消極的な態度を見せ始める。(第236笛「だまされたと思って信じていきたいの」)

ジャガーとピヨ彦は、街中でジョン太夫セガールに遭遇する。ジョン太夫は誕生日を明後日に控えており、当日はパーティを開くため、ジャガーやピヨ彦にも参加してほしいという。二人は明らかに乗り気ではなく、どうにかしてその場を乗り切ろうとするが、ジョン太夫はパーティへの参加をしつこく迫ってくる。そこでジャガーは、不幸な目に遭うほど後で幸運が訪れる、というジョンダ流開運術を利用する事を思いつき、今日いろいろなものを買ってもらったり、食事をおごってもらえば、誕生日当日にいい事があるのではないかと説得する。ジョン太夫は快くそれを受け入れ、ジャガー達はジョン太夫の金を使って買い物を楽しむのだった。(第237笛「そんなお前に、乾杯!」)

ジャガーは、レジャー施設のフリーパスペアチケットを、ピヨ彦とサヤカに渡そうとする。二人はジャガーの事情こそわからないものの、思わぬ幸運に喜ぶが、そこにハマーが現れ、自分にもチケットをもらう権利はあるはずだと主張する。ジャガーはそんな権利はないと一蹴しようとするが、さらにビューティ田村が現れ、やはりチケットを狙おうとする。二人の目的は、単にピヨ彦とサヤカを近づけない事だったが、あまりに必死な二人の様子を見て、ピヨ彦達はハマーとビューティ田村がデートをしたいと誤解してしまう。その結果、ペアで勝負をして、勝った方がチケットを獲得するという運びになる。ジャガーは、無駄のない動きを見せながら、勝負の内容を宣言するのだった。(第238笛「永遠……」)

ピヨ彦とサヤカ、ハマーとビューティ田村ペアによる、フリーパスチケット争奪戦が始まった。対決の内容はジャガーの提案により、二人羽織の状態で熱いおでんを食べる「二人羽織・熱々おでん対決」に決まる。女性陣がそれぞれ、食べさせる係を受け持ち、ピヨ彦とサヤカは息が合いつつもゆっくりとした動作を見せ、ハマーはおでんが右目に当たるなどの惨事を繰り広げつつも、ピヨ彦達より早いペースでおでんを食べていく。しかし、勝敗を決める要素を忘れていたため、2時間後、この対決はなかった事になる。そして勝負は「二人羽織卓球対決」にもつれ込む。両ペアはおんぶした状態で卓球を行うという状況に苦戦しつつも、最終的にはビューティ田村とハマーペアの勝利に終わる。二人はお互いをわずかに意識しながらも、結局別々に行く事を決めたのだった。(第239笛「よ~しアレだ…例のあの対決だ!」)

第12巻

宇津久島福嗣は、1年ぶりに故郷の服仕舞(ふくしま)へと帰省していた。いつものメイクも落とし、朗らかな笑顔でギターをかき鳴らしつつ歌を披露する福嗣に対して、故郷の友人達は次々に、その成長ぶりを賞賛する。しかしそこに、かつて福嗣とフォークデュオ「尽辛抱」を組んでいたユウジが現れ、「まるで成長していない」と、辛辣な言葉を投げ掛けてくる。その夜、福嗣自身もユウジの言葉通り、凍狂(とうきょう)で成すべき事を何一つしていなかったと自省。ガールフレンドの久美子や友人達、そして本心では福嗣の成功を願っていたユウジからの声援を受け、決意を新たに凍狂へと向かう。(第240笛「いい皮、ムケ気分」)

ジャガージュン市は、酒留清彦(ピヨ彦)に対し、唐突に五月病になったと言い出す。しかし膝が痛むだの、お腹が痛いだの、訴える症状はおよそ五月病とは言えないものばかりで、ピヨ彦はジャガーが本当に五月病の意味を知っているのか疑い始める。ジャガーなおも食い下がるが、やがて二人の五月病談義はどんどん脱線していき、しまいには何の話をしていたか忘れてしまう。(第241笛「休み明け やる気ねぇ~~~ってなる事です」)

ジャガーと共に外出していたピヨ彦は、何気なしにパチンコ屋の店内を外から覗いていたが、そこではなんとハミデント眠都(ハミィ)がパチンコに勤しんでいた。ピヨ彦は、ロボットとはいえ、子供のハミィがパチンコをしている事に難色を示すが、そんな中、ハミィがパチンコの景品として獲得したお菓子を、子供に分けてあげていたところを目撃する。ジャガーとピヨ彦は、ハミィらしくないその行動に強い違和感を抱き、あとをつける事にする。その後も道路のごみ拾いや花壇への水やりなど、ハミィは善行を繰り返す。ジャガーはその善行に裏があると信じて疑わなわなかったが、そんな中、突然ハミィと似た姿のロボットが複数現れ、彼を「マッドサイエンティストの怪しいロボット研究所」という施設へ連れて行ってしまう。(第242笛「おばあちゃんの荷物はDVD-W」)

ジャガーとピヨ彦は、「マッドサイエンティストの怪しいロボット研究所」へ消えていったハミィが気になったものの、不法侵入はよくないという事で、あっさりと追求をあきらめ、本来の目的である郵便局へと向かう。しかし肝心の郵便局は営業しておらず、ヒマを持て余す事になる。仕方なしにゲームセンターで時間を潰しつつも、やはりハミィが気になり、二人は研究所へと戻る。すると、何故か身体に取っ手が取り付けられたハミィと遭遇するのだった。(第243笛「謎の丸見え研究所」)

社会見学のため、ふえ工場を訪れる事になったふえ科の面々。しかし、見学先に選ばれたのはピヨ彦の実家である「たて笛サケトメ」だった。趣味に没頭していた酒留父字郎(ハメ字郎)に、普段の仕事ぶりを見せてもらおうとするが、ハメ字郎は仕事をしてないと明言したため、社会見学は早くも終了してしまう。仕方なく、予定を変更してピヨ彦の実家を見て回るが、そのあまりに世知辛い様子に、語るべき言葉を失ってしまう。(第244笛「正しい社会見学」)

動物と戯れるジャガーをバックに、アランやトーマス・カーライルといった著名人の名言を記したカレンダーが登場した。しかし3月、4月と月を追うごとに、ジャガーが動物のよだれ塗(まみ)れになるなど見苦しいものになっていき、名言集も癒し人飛鳥という怪しい人物によるものに変貌していく。さらにそのカレンダーは6月で終わってしまうというものだった。(第245笛「何もかも中途半端!第245回記念特別計画」)

ジャガーは、屋根裏から顔を出した浜渡浩満(ハマー)をのおでこを、突如たて笛で突くという暴挙に出る。明らかにやせ我慢しながらも、これくらいの痛みは平気だというハマーに、ジャガーは地元商店街が主催する我慢大会へ参加するよう仕向ける。一方、商店街の組合員達は誰も大会に参加しないように仕向けて、賞品のハワイ旅行をこっそりいただこうとしていた。しかしそこにジャガーとハマーが現れ、参加を表明する。ハワイ旅行を賭けた、ハマーと組合員の阿部長巳の我慢対決が始まろうとしていた。(第246笛「我慢がイヤです。でも辛抱のほうがもっとイヤです。」)

ハマーと阿部さんは、我慢大会第1回戦である「熱湯・ガマン風呂対決」に臨む。熱湯風呂に長く浸かっていた方が勝者となる、シンプルながらも過酷なこのゲームに、二人は意気揚々と挑む。しかし、開始早々ハマーが熱さに耐えかねて風呂から出てしまい、敗北してしまう。ハマーは、自分がさっさと負けた事を棚に上げて八百長を疑うが、ジャガーはハマーならその程度のハンデを乗り越えるだろうと、無責任に声援を送る。続く第2回戦は互いの頬をつねりあって先にギブアップした方が負けという「ほっぺつねりっこ対決」。自信満々だったハマーはこの対決にもあっさりと負けて、いよいよジャガーとピヨ彦から疑惑の視線を向けられる。一方阿部さんは、あっさりと勝負がついた事に納得できず、自分の頬をつねり続けていた。(第247笛「ネバーギブアップ! 負けないで」)

我慢大会はいよいよ佳境に突入する。3回戦は、洗面器に顔を付けて息を止め続ける「水中息止め対決」。ハマーは自信満々の様子で勝負に挑むが、あっさり敗北する。一方、阿部さんは気を失うまで息を止め続けて、その我慢強さを見せるのだった。阿部さんが3勝した事で勝負はついたが、彼の強い要望で、最終戦となる4回戦「健康ぶら下がり対決」が行われる。もはやハマーには誰も期待せず、ふえ科と商店街の組合員はみんな、阿部さんの活躍を最後まで見守り、声援を送り続ける。(第248笛「阿部ちゃんの!プッツン忍耐」)

ジャガーとピヨ彦は、クーラーも扇風機もないガリ寮の中で、うだるような暑さに苦しんでいた。コップや木の板、ドアノブを頬に当てたり、あえて激しい運動をする事で暑さを忘れようとするなど、さまざまな対策を試すが、無情にも二人の体感温度は上がり続ける。(第249笛「クーラーを切って試してみよう!」)

あるペンションのロッジで、浜満という男性がカジキマグロの頭に刺されて殺害された。事件を捜査するジャガー警部と、その部下のピヨ彦は、彼の残したダイイングメッセージである「ちんさち」というワードに考えを巡らせる。さらに、殺害現場にはスーパーで買えないような巨大なカジキマグロ、アメリカの象徴である自由の女神像、入浴からニューヨークを彷彿とさせるお風呂セットが見つかった事から、ジャガー警部は犯人がニューヨーク生まれのアメリカ寿司職人であると推理する。しかし、集められた三人の容疑者はいずれも日本人で、捜査は難航していく。(第250笛「黒ずきんセクハラストーカー男殺人事件」)

お盆休みを迎えたものの、実家に帰りたくないピヨ彦は、ジャガーの外出に付き合う事にした。行先も知らされないままついていくが、その目的はジャガーの親族の墓参りだった。さらにピヨ彦は、霊体の間池留が現れた事によって取り乱しまう。さらに、二人に促されるまま、アザミアン式と呼ばれる謎の祭儀を執り行う事になってしまう。黒いローブをまとい、聖水が用意されるなど、墓参りというよりは悪魔祓いに近い雰囲気の儀式が始まり、ピヨ彦はますます困惑していく。(第251笛「エンジョイ夏! エキサイティング墓参り」)

ビリーは突然、ハマーに対してお笑いコンビを組まないかと持ち掛けてくる。さらに、あるお笑いコンビのライブに強い感銘を受け、自分も人を笑わせる仕事に就きたいというが、ハマーはこの熱弁をあっさりと聞き流す。ビリーはなおも食い下がり、お笑いに人生を捧げようと誘ってくるが、ハマーはこれを「カッコ悪い」の一言で切って捨ててしまい、早くもコンビ結成の可能性は潰(つい)えつつあった。(第252笛「青春時代に意外と言いがち」)

ビリーは、ハマーにお笑いコンビ結成を断られたものの、いつか話を聞いてくれると信じて、ひたすらつっこみの練習に励んでいた。さらに、お笑いで成功して生活が一変するという、極めて都合のいい妄想をしていたが、そこにハマーが現れる。挙動不審な妄想をネタ出しとごまかすビリーに、ハマーは先日とは打って変わって、お笑いコンビ結成に乗り気な様子を見せる。彼はお笑い芸人達が女性に騒がれているを見て、お笑いをやればモテると思い込んだのである。改めてコンビを結成した二人は早速ネタ出しを試みるが、出来上がったネタは万が一にも成功する可能性がなさそうなものだった。(第253笛「つっこみの人ならみんなやってます(たぶん)」)

夏休みが明けて、久々にふえ科のメンバー達が教室に集合する。ジャガーは夏休みの思い出を語っていたが、その中で、いつも以上に短気な様子を見せる。その理由は夏休みが楽しくて不良デビューしてしまったためだという。ピヨ彦は、楽しいと不良になる理由がいまいちわからなかったが、ジャガーはノリノリな様子で、不良を合わせて合計7つのデビューをしたと語り、ほかに何のデビューをしたのかを、ふえ科に答えさせようとする。しかし、明かされるデビューは手編みのセーターや、ちょい悪など、微妙なものばかり。さらに、皆が考えているうちに時間がなくなってしまい、仕方なくジャガーは、残り四つのデビュー内容を図解で説明し始める。(第254笛「さぁ現実だ!はりきってデビュー!」)

ピヨ彦は、ある雑誌に掲載されていた、モテるためのマニュアルを読んでいた。そして、その内容を疑いつつも興味深そうな様子を見せていたが、そこにジャガーが現れ、色気づいたとピヨ彦を茶化しつつも、マニュアルで身に着けたテクニックを山田サヤカに使うための練習を提案する。有無を言わさないその勢いに、ピヨ彦も押し切られてしまう。こうしてピヨ彦は、ジャガーが扮するサヤカに口説きのテクニックを披露する事になるが、扮装した姿があまりにサヤカと違いすぎるため、つっこみに徹するばかりで口説くどころではなくなってしまう。(第255笛「このマニュアルをそのまま信じないように」)

ピヨ彦はジャガーが扮するサヤカを前に、口説く練習をしようとしたが、ジャガーがいなくなったかと思えば、いきなり本物のサヤカが現れる。ピヨ彦は突然の事に面喰ってしまいつつも、チャンスとばかりに、モテるためにマニュアルに記載されていた事を実演しようとする。しかし、「大袈裟に褒めるべし」と記載されていたところを、何故か120歳くらいに見えると言ってしまったり、言われたサヤカもサヤカで、漫画のようなズッコケポーズを見せるなど、早くもおかしな雰囲気となる。なお、この回では『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の30周年記念として、漫画の中に1コマだけ両津勘吉が登場している。(第256笛「~今日のぴよひこ~」)

ジャガーとピヨ彦は、読み終えた雑誌を捨てるために紐で縛っていたが、お互いにどうしてもうまくいかない。そこにハマーが現れ、代わりに縛ってあげると申し出てくる。ジャガー達は最初は無視していたが、ほかに方法もないためハマーに任せるが、彼らの予想に反してハマーは完璧に雑誌を縛り上げ、その手際のよさにジャガー達も素直に賞賛の声をあげる。それに対してハマーはすっかり得意気になって、縄抜けもお手の物と言い出し、この事があとで取り返しのつかない事態を招いてしまう。(第257笛「輝いていたころのアイツ」)

ジャガーの部屋の前に、「ヒィィアッヒイイイ教」という宗教への勧誘を試みる怪しげな女性が現れる。ジャガーはその勧誘を当たり前のように断り続けるが、女性は野球のチケットを渡すと言ったり、謎のダンスを踊り始めたりするなど、ありとあらゆる手段を用いてジャガーを宗教に引きずり込もうと目論む。(第258笛「神様のおおせのとおりに」)

ジャガー、ピヨ彦、ハマー、高幡不動はボールを使って遊ぶ事になった。四人でできる競技はないものかと思案していたところ、ピヨ彦が「いんてい」というゲームをやろうと言い出す。突如意味不明の言葉を口走ったピヨ彦に、三人はドン引きするが、ピヨ彦からルール説明を受けた事で、とりあえずやってみようと、考えがまとまる。ゲームでは経験者であるピヨ彦の活躍が目立つが、遊んでいる最中、唐突にジャガーがピヨ彦に飲み物を買ってきてほしいとねだり始める。(第259笛「だってウチの学校じゃそう呼んでたから」)

ある雨の日、ジャガーとピヨ彦は部屋の中で、雨を鬱陶しがりながらテレビを見ていた。すると、九州の苦魔元(くまもと)地方に台風が上陸しているというニュースが流れる。スタジオは現地リポーターに中継をつなぐが、実況する彼の前に何故かジョン太夫セガールが現れる。突然の乱入に混乱するリポーターを尻目に、ジョン太夫は横殴りの雨の中、傘も差さないまま、ジョンダ流開運術について喋り出す。さらにテレビ局は台風情報で特番を組んでしまい、現地はますます混乱していく。(第260笛「一般的に言うとばんそうこう」)

ピヨ彦は保木渡流(ポギー)の目の前で、彼が新しく作曲した歌を聴いて感動に震えていた。名曲だと断言して涙を流すピヨ彦に、ポギーもまた努力が報われたと喜びをあらわにする。そして次に、この曲を歌い上げるステージ衣装として、「ロボポギー」と「アトランティスから来たポギー」のどちらがいいかを尋ねてくる。名曲の余韻がぶち壊しになるこの質問に、ピヨ彦は大いに戸惑うが、これもポギーのプロ意識の表れなのだと前向きに解釈する。そのうえでロボポギーを推薦するが、今度はロボポギーはロボットなので何を歌っているのかわからないという欠点が浮上し、ますますややこしい事になっていく。(第261笛「そのままのキミでいて」)

ハミィは、以前「マッドサイエンティストの怪しいロボット研究所」で取り付けられた取っ手の使い道を見出せずにいた。ジャガーも、取っ手のないドアを無理やり開けようとしてはドアを破壊したり、ヤカンを持たせては無意味に熱さを我慢させたりなど、ハミィ自身に負担を強いるものしか思いつかない。しかしハミィ自身が、クレーンの要領で荷物を持ち上げる事を提案し、これが見事に役立つ事が判明する。(第262笛「バカとYシャツとハサミね」)

第13巻

ジャガージュン市は、酒留清彦(ピヨ彦)に対し、酒留父字郎(ハメ字郎)の家の電話が止められてしまったと語る。心配になったピヨ彦は、気が進まないながらも、ジャガーと共にハメ字郎の家の様子を見に行く事にする。そして、ハメ字郎の家がどんな悲惨な事になっているのか恐れつつ、実際に家に行ってみると、なんとハメ字郎はまじめに笛職人としての仕事をしていた。さらに、作り上げたたて笛は素晴らしい音色を奏でて、並行して作られていた珍笛も、ジャガーを唸らせるほどの出来栄えだった。ようやくまじめになったと思いきや、ハメ字郎は口から泡を吹くなど、明らかに身体に異常が生じている様子を見せる。酒留母江によると、ハメ字郎は裏庭にあるキノコを採って食べており、それ以降、今の状態が続いているという。(第263笛「ハメ字郎あばばばばば」)

ハメ字郎は、妙なキノコを食べてから優れた笛作りができるようになったが、その状態は安定しているというわけではないようで、わずかに刺激を与えただけで、仕事を止めてしまい、犬の人形に塩を振りかけるなどの奇行を取るようになってしまう。さらに、家にはもうキノコがないという事で、ジャガーとピヨ彦はハメ字郎に安定した仕事をさせるため、新しいキノコを調達する事を決める。そこでジャガーは、ジュン市流ツボ押し健康拳の一つである粋成支離未成を使い、ハメ字郎をあやつってキノコの場所を突き止めようとする。(第264笛「出るか!? ツボ押し健康拳」)

ジャガー達は、粋成支離未成でハメ字郎をあやつり、彼の記憶をたどる事で彼の人格を変えた怪しいキノコの在り処を探そうとする。しかし、その途中で犬と本気でやり合ったり、2時間以上ふさぎ込んだりと、ダメ人間っぷりを遺憾なく発揮するため、なかなかキノコにたどり着けない。業を煮やしたジャガーは、早送り機能を使ってハメ字郎を高速化させ、一気にキノコのもとまで案内させる。しかし既にキノコはなく、ハメ字郎が取ったものもすべて食べてしまったという。さらにハメ字郎が正気に戻った事で、再び働かせる事が困難になったためにピヨ彦は落ち込むが、その夜、ハメ字郎は再び泡を吹き、奇妙な言動を取り始める。この事から、キノコの効果は定期的に復活する事が判明し、一件落着となるのだった。(第265笛「毒をのんでものまれるな」)

白川高菜がアルバイトをしているレストランに、ガリクソン増岡と、国民的アイドルである上戸矢こね子が客として訪れる。相変わらずひどい上がり症の高菜は、こね子の来訪に全身からとめどなく汗が流れるほどの強い緊張に苛まれてしまう。その結果、案の定接客態度は最悪で、早速暴言を吐いたりシカトしたりしてしまう。しかし、その度にガリクソンがフォローを入れるため、こね子は高菜をガリクソンが認める逸材だと考え、徐々に意識し始める。一方、高菜は運んできた料理を取り落としてしまい、いたたまれなさからほかの料理もぶちまけるという凶行に及ぶ。しかし、ガリクソンは落ちた料理を食べ始めて、それを見たこね子にますます強い興味を抱かせてしまう。(第266笛「人なんて皆 家畜みてえなもんさ」)

浜渡浩満(ハマー)は、金持ちと思われる高幡不動の家でクリスマスを過ごそうと考え、教室に二人のほかに誰もいないのをいい事に、しつこいくらいにパーティを勧める。不動は尻込みし続けていたが、結局は折れて、自分の家でクリスマスパーティを行う事を決める。そして当日、不動はハマーのほかに都合がついたピヨ彦もパーティに誘うが、豪華なプレゼントをもらうために二人きりのパーティを望んでいたハマーは、あからさまにピヨ彦を邪魔者扱いする。さらに現在、不動が住んでいる家は貧乏なアパートで、それを知ったハマーは早々に帰ってしまう。実はアパートは、ハマーが物品目当てかどうかを確かめるための仕込みで、中にはジャガーと高菜がいた。ハマーの浅ましさに呆れた四人は、不動が本当に住んでいるマンションでクリスマスパーティを楽しんだのだった。(第267笛「“しらける”という意味の最高の言葉」)

大みそかの夜。ジャガーはJDBのために出かけるとピヨ彦に伝えて、一人で部屋を出ていってしまう。JDBが何なのか気になるピヨ彦は、こっそりとジャガーの跡をつける。すると、ジャガーは山奥で、丸太やらワイヤーやらを使ってトラップを作り上げていく。ジャガーの家では、人間の煩悩は111存在し、そのうちの108は除夜の鐘が払ってくれるが、残りの三つは自分を危機に追い込む事で初めて払えるという。それを除断煩、略してJDBと言うのだった。そして夜も更けて、ジャガーは除断煩を始めようとするが、そこに偶然にも無我野喬至が通りかかり、ジャガーが仕掛けた数々のトラップに巻き込まれて大惨事となる。(第268笛「僕も毎年やってんだ!もう10年くらい!」)

お正月。不動がハワイに家族旅行へ行ってしまったため、ふえ科のほかの四人は、ジャガーの家でのんびりだらだらした生活を送っていた。一行はハワイ旅行を羨ましがりながらも、ピヨ彦は不動から年賀状をもらった事を話し、話題は年賀状の話へと移る。実は全員、不動から1枚もらっていたほかに、去年の自分へ宛てて出していたが、誰一人それを言い出す事はなかった。なお、正月には毎回姿を現していた無我野喬至も、今回はジャガーの除断煩に巻き込まれて重傷を負ったため、表舞台に出て来る事はなかった。(第269笛「無我野先生のイベントは都合により中止です」)

万年平社員の野地ひできみちは、腕が異様に長い以外は取り立てて特徴のないダメ社員だった。会社の中でも「野地じい」と呼ばれて煙たがられていた野地は、ある日トイレで怪しげな青年と出会う。自分を変えたいという願いを叶えてくれるという、その青年の誘いに乗った野地は、ちょいワルのじじいとして生まれ変わり、ちょいワルな行動を取るようになる。会社の同僚達は、野地の変わりように驚くと共に、番組の放送時間が終わりそうな事を気にしていたが、野地は来週も主役を張るためにあえて時間を潰そうとするのだった。(第270笛「ウルトラママンの後、親子クラブの裏」)

ちょいワルのじじいとして生まれ変わった野地の数々の変化に、会社の同僚は驚きつつも、その危険な魅力に翻弄されていた。陰口を叩いていた女子社員は、ちょいワルのじじいに抱きしめてもらおうとするが、野地はこれに対して、潰れたみかんを顔面に押しつけるといったちょいワルな行動で対応し、女子社員もこの対応をむしろ喜ぶ。ほかにも、野地の変身を歓迎する声にあふれ、番組のプロジェクトである「ダメ社員変身プロジェクト」は、見事に成功を収めたのだった。(第271笛「あーもうタイトルがいろいろとややこしい!」)

最近、ジャガーはピヨ彦が睡眠時に聞き取りづらい寝言を言っているため、それを録音して、何を言っているのか確かめようとしていた。ピヨ彦も自分の寝言が気になっていたため、早めに寝てジャガーに録音を任せる事にする。ジャガーは、いつ発せられるかわからない寝言を、片面23分間のテープに収めようと励む。途中でジャガー自身が居眠りをする場面も見られたが、何度目かの挑戦で、ようやくピヨ彦の寝言を録音できたかに思えた。しかしその際にジャガーは、再生ボタンを押していたため、録音できずに終わってしまう。結局ジャガーは、ピヨ彦は何も寝言を言っていたなかったと告げるだけにとどめて、ごまかしてしまうのだった。(第272笛「3つの袋」)

バレンタインデーを迎え、ちんふえ・ピヨひこ堂では、ジャガーとピヨ彦が美味しそうにチョコレートを食べていた。その様子を遠くから観察していたハマーは、僻み根性全開で彼らを批判するが、そこにビューティ田村が現れる。二人はお互いストーカー行為を働いている事を棚に上げていがみ合うが、その中でビューティ田村は、ストーカー行為をジャガー達にばらされたくなければ、ある荷物をちんふえ・ピヨひこ堂に運ぶように脅す。ハマーは渋々それを引き受けるが、荷物は予想以上に巨大で重いものだった。(第273笛「裏の世界のバレンタイン」)

 ふえ科の教室に、元ジュライの保木渡流(ポギー)がやって来る。ポギーはジャガーとピヨ彦に対し、ソロ活動でうまくいかないためにジュライに戻りたいと言うが、これに対してジャガーは、少しうまくいかないからといって、自分で決めたソロ活動を反故にするのは甘えではないかと反論するが、そこにジュライのメンバーである斎藤と田尻が現れる。ポギーは未練を残しつつも、二人から逃げるようにその場を去るが、パブロフがソロデビューしたためメンバーが欠けてしまったスペツナズとアニソンは、ポギーの復帰を望んでいた。そこでジャガーに、結成のきっかけとなった「ジュライ」と記されたキーホルダーの片割れをポギーに渡すよう依頼する。(第274笛「行き着く先はラビリンス」)

スペツナズとアニソンから逃げるように駆け出したポギーは、ソーソラッポ・ングワンチャイが経営するタイ古式マッサージの店に来ていた。マッサージを受けていたポギーの前に、ジャガーとングワンチャイが現れる。ジャガーは、未だに未練を残しているポギーに対して、キーホルダーの片割れを渡す。しかし、ポギーが持っている「ジュ」の字が刻印されているネックレスと、ジャガーが持ってきた、「ライ」の字が刻印されているキーホルダーを合わせる事で初めて意味がわかるようになっているはずが、ジャガーが勝手に「テライ」にしてしまっていた。ポギーはこれを決別の宣言と取ってしまい、ますますややこしい事になってしまう。(第275笛「まだ今週もラビリンス」)

スペツナズとアニソンは、ポギーから呼び出された喫茶店で彼を待っていた。しかし、待ち合わせ時間から既に15分たっても、ポギーらしき人物が現れない。実はポギーはレスラー仮面の格好をして、既に喫茶店に入っていた。彼がポギーであると気づかないスペツナズ達は、レスラー仮面を奇妙なコスプレだと判断してシカトしていたが、声を掛けられた事で、混乱をきたしてしまう。さらに、ジャガーがキーホルダーに手を加えた事も知らないため、突然「テライ」の事を言及され、大いに取り乱すが、レスラー仮面の扮装を解いたポギーからジュライに未練を残している事を知らされ、三人は無事に和解するのだった。(第276笛「行き着く先は…」)

人気絶頂のバンドである真剣10代は、今日も最高のパフォーマンスを見せてやろうと、意気揚々とステージに立つ。しかし、最前列で見ていた宇津久島福嗣がまったく乗っていない事に気づき、焦りを覚え始める。さらに真剣10代のメンバー達は、福嗣が凄い目つきで睨んでくるように感じてしまい、プレッシャーを受け続ける。ライブは無事に終わるが、その後のミーティングでは解散を検討し始めてしまう。しかし実際は、福嗣はライブを楽しんでおり、乗るような行動を見せなかったのも、シャイな性格のためであった。(第277笛「巨大なダムのありんこの穴」)

ピヨ彦は、高菜から理想の明日を記載するという「明日日記」を勧められる。そして、早速書き始めるが、あまりに理想を求めるために、自分のキャラクターがぶれてしまったり、逆に内容が現実に即しすぎて、理想とはまったく別の方向にいってしまったりと、どうにも安定しない。それでもピヨ彦はギターへの愛を記したり、ジャガーに翻弄される日々を考えたりと、試行錯誤しながらも明日日記の執筆を続けていく。(第278笛「全部ジャガーのモノ」)

今回もまた「月刊少年タオル」というタイトルで、福嗣が「内海マークシティ」、ジョン太夫セガールが「ジョン・D・優」、キングダム公平としげみちが、合作という形で「キム皇withヒゲみち」、ハメ字郎が「チチヂロー」のペンネームで、それぞれ4コマ漫画を執筆し、同人誌を発行した。(第279笛「まるごと一冊アレ祭り」)

「月刊少年タオル」で掲載されるはずだった、ハマー珍平の作品「恋人から始めYO」。その内容は、相変わらずハマーにとって都合のいい展開ばかりが続き、色々な意味で作者が急病としか思えないものだった。これを見せられたジャガーは、無言で原稿を破り、シュレッダーにかけて、その紙片をミキサーで細かく砕き、海に向けてばらまくのだった。(第280笛「ハマー陳平先生 幻の作品」)

ちんふえ・ピヨひこ堂の店番をしていたピヨ彦の前に、山田サヤカが姿を現す。お笑いライブを見てきたという彼女は、ピヨ彦の挨拶に対して妙なリアクションを取り続ける。これを見たピヨ彦は、以前ジャガーがサヤカに変装していた事を思いだし、彼女をジャガーだと思い込んでしまう。その誤解から、ピヨ彦も普段サヤカに見せていないような一面を見せてしまい、妙な雰囲気に陥ってしまう。(第281笛「ビリビリマメマメズルッズル」)

 七星みるくが、家に棚を作りたいというので、ジャガーとピヨ彦がその手伝いにやって来た。みるくは腰の調子が悪く、歩く事が困難だという。しかし座ったまま高速で移動したり、木材の切断をほぼ一人で行ったり、落ちてきた木材からハミデント眠都を守るために上半身で受け止めたりなど、並の若者以上にエネルギッシュな面を多く見せていき、ピヨ彦は大いに困惑していく。(第282笛「架けろ! みるく橋」)

 ジャガーとピヨ彦は、ミスター増山が経営しているスパゲッティ屋で食事をする事になった。しかし、その店にはメニューらしきものが存在せず、ピヨ彦は早くも不安を抱き始めるが、実際に出された「強いて言えば和風スパゲッティ」は彼の好みに合うもので、一転して増山の腕を認めるようになる。しかし増山は、ジャガーが求めているものがどうしてもわからず、いくつもの料理を出してはしまう、という行動を繰り返してしまう。挙句の果てには何故かうどんを出してしまうが、ジャガーは満足げにそれを食べてしまうのだった。(第283笛「オー マイ ミスター スパゲッティ」)

ふえ科のメンバー達は、ジャガーの提案でフリーマーケットに参加する事になった。みんなはそれぞれ会場に売る物を持って集まり、お互いに披露しあう。高菜の撮影したビデオや不動の昔のカメラなど、値打ものが集まる事で、みんなのテンションが上がっていくが、そこにハマーのセカンドシングルである「サクセスしたけりゃ黙ってオレについて来い そう オレが浜~だ!」を出されて、一気に消沈してしまう。さらにジャガーは、勝手にピヨ彦の私物を持ち出した事を咎められるが、その中からギターを出した事で、ガリプロのギター科から声を掛けられる。これによってギター科もフリーマーケットに参加する事を知ったジャガー達は、こぞってライバル心を燃やし始めるのだった。(第284笛「フリーマーケットの事ですよ」)

ふえ科のメンバー達はフリーマーケットにさまざまな商品を出品するが、案の定、客はあまり集まってこない。一方、ギター科は大盛況なので、ふえ科のみんなは次第に卑屈な心境にさせられてしまう。そこでジャガーは、客寄せのためにハマーに土下座するように要求する。ハマーの土下座は、老若男女問わず心をつかむパフォーマンスだ、というジャガー主張に簡単に乗せられたハマーは、実にスムーズな動きで土下座を披露する。これによって徐々に客が集まって来るが、ここまでしてもなお、ハマーのシングルCDは1枚も売れないのだった。(第285笛「感動をありがとう」)

第14巻

6月某日。ガリプロの裏庭に、光を浴びる事もなく忘れ去られようとしていたキャラ達が、続々と集結していた。彼らの目的は、ガリプロ敗者復活祭へ参加する事だったが、肝心の主催者であるジャガージュン市はいまいちやる気がなく、開催予定日の翌日にようやく顔を出した。ジャガーと酒留清彦(ピヨ彦)は、こんなイベントに参加する人などほとんどいないだろうと思っていたが、シューティングスター銀河達、ガリプロのギター科のメンバーやコブラひさしなどの、元そふとくり~むのメンバー、さらには高幡不動まで参加を表明していた。こうして、ガリプロ敗者復活祭は大規模な大会になりつつあったが、ジャガーは相変わらずやる気を見せず、適当に開幕を宣言するのだった。(第286笛「集まれ!敗者祭り」)

主催者であるジャガーの宣言により、ガリプロ敗者復活祭がここに開幕した。体力を求められるものから知力が必要となるものなど、合わせて20もの多彩な種目が用意され、参加者の熱意も最高潮に達しつつあった。一方、キングダム公平やジョン太夫セガール、しげみちなど、あえて観戦に徹する人物もおり、ジャガーやピヨ彦と解説に興じていた。しかし、些細なきっかけでジョン太夫としげみちがケンカになったり、ジャガーが次第にガリプロ敗者復活祭とは別の事を延々と考え始めたりする。そうこうしているうちにすべての競技が終了し、ペイズリー柄沢が優勝した。(第287笛「嗚呼、素晴らしき世界」)

梅雨を迎え、昼夜問わず雨が降り注ぐ中、ジャガーがびしょびしょに濡れて帰って来た。ピヨ彦は彼に対して、傘をどうしたのか尋ねるが、ジャガーはムシャクシャしてつい、どこかに置き忘れてきたという。ピヨ彦は傘を使う事を渋るジャガーに、逆にどうすれば傘を使うようになるのか尋ねる。それを皮切りに、傘の改良案が次々に飛び出すが、結局は家から出なければ濡れる事はないという結論に落ち着く。なお、ジャガーが帰ったあとに着替えた服には、ペイズリー柄沢がプリントされた模様が無数についていた。(第288笛「雨だけど晴れ舞台!?ガンバレ!!ペイズリー柄沢出ずっぱり祭り」)

ジャガーとピヨ彦、そして彼らと同行していた間池留は、ブラブラと街を歩いていた。そんな中、間池留はあるカラオケ屋の前で止まり、一度カラオケを体験してみたいと言い出す。そのカラオケ屋は、幽霊が出るといういわくつきの場所で、ピヨ彦はほかの場所を選ぶように勧めるが、結局この場所で歌う事になる。そして、ジャガーが歌い始めると、実際に幽霊が現れるが、間池留がとなりの部屋に押し込んだため、ピヨ彦は幽霊に気づかないままカラオケを楽しむ事ができた。一方、ジャガー達のとなりの部屋で歌っていた客は、カラオケ屋に住み着いていた幽霊と、間池留の両方を見てしまい、パニックに陥っていた。(第289笛「オバケもみんな生きている」)

ジャガーが愛読している「ふえ新聞」の出版社から、ジャガーにインタビューをしたいという依頼が舞い込んだ。「ミラクルインタビュアー」の異名を持つ菊野うま子は、彼から笛に関するさまざまな取材を行うが、ジャガーには若干答え下手な部分が目立っていた。しかし、無口な方が燃えるといううま子は、ジャガーからわずかな話を聞いただけでインタビューを終えてしまう。ジャガーとピヨ彦は、たったそれだけで記事を書き上げてしまううま子の力量に感心するが、出来上がった記事はかなり文がくどいうえに、その大半がうま子のトークで埋め尽くされていた。(第290笛「うま子100%」)

浜渡浩満(ハマー)はある公園で、本を読んでいる美人の少女を発見する。性懲りもなく振り向いてもらおうと、手裏剣の特訓を重ねるものの、少女はまったく興味を引かれた様子を見せなかった。そこに、ハマーのふえ科時代の後輩である増戸台ロミオが現れる。ロミオの顔すら覚えていなかったハマーは、露骨に邪魔者扱いしようとするが、女性の興味を引いたとわかるや否や、突然大らかな態度を取り始める。さらに、女性が読んでいる本が応急処置関連のものだと気づくと、彼女に治療をしてもらおうと、ロミオが投げようとする手裏剣に自ら刺さるという暴挙に出る。(第291笛「先輩、闇だね、あなた」)

ハマーは、応急処置関連の本を読む少女の気を引くためにわざとケガをするが、ロミオが応急処置をした事で目論見が台無しになる。ハマーは憤りながら、仲間のケガより任務を優先しろと、もっともらしい事を言う。ハマーはもう一度ケガを負う事で少女の気を引こうと、ロミオと手裏剣を使ったキャッチボールを始める。ハマーは、その中で軽くケガをしようと考えるが、事もあろうに手裏剣が脳天に刺さり、おびただしい量の出血を起こしてしまう。ハマーは少女に助けを求めようとするが、彼女の読んでいた本が「庭の応急処置」である事がわかり、薄れゆく意識の中でロミオに救急車を呼ぶように求めるのだった。(第292笛「浜渡浩満〔ハマー〕さん その通り!」)

ビューティ田村は、チワワの田村モンゴメリを飼っていた。モンゴメリはかわいらしいチワワのイメージを覆すほど狂暴な性格で、外見もビューティ田村に似ており、つねに威圧感を放っていた。ある日ビューティ田村は、モンゴメリを連れて散歩に出かけていたが、モンゴメリはビューティ田村が先導しようとすると、凄まじい勢いで逆の方向に行きたがり、逆に自由に行動させようとすると何もしないなど、面倒な習性を見せてくる。さらに犬を連れた美男子と遭遇するが、モンゴメリが失礼な態度を取ってしまうなど、ビューティ田村は散々な目に遭わされるのだった。(第293笛「日本語って難しいネ」)

ジャガーは、我慢が大好きな阿部長巳のお尻を叩いている最中、黒い服を着たジャガーの偽物が悪さを働いている事を聞かされる。しかしその際に、ジャガーはうっかり阿部さんのお尻を強く叩きすぎてしまい、彼に蓄積していたダメージが一気に爆発した事で、昏睡状態に陥らせてしまう。ジャガー(本物)は阿部さんの事を特に気にしないまま、ジャガーの偽物が悪さを働いて、本物のジャガーの名声を落とそうとしているなら、逆に偽物のジャガーの名声を上げようと提案。偽物のジャガーに化けて善行を積もうとするが、そこに本当の偽物のジャガーが現れ、自分こそが真の偽物のジャガーだと主張し始める。(第294笛「正直、アベさん全然関係ない」)

ジャガーに化けて悪事を働いていたのは、そふとくり~むの刺客である、鼻笛使いのクサ・千里だった。しかし本物のジャガーが、自分を偽物のジャガーだと主張した事で、大層ややこしい事になってしまう。千里は本物のジャガーに敵意を見せるが、ジャガーは逆に、たて笛と鼻笛の違いこそあれど、同じ笛使いなら仲間になれると歩み寄る。これに対して、千里もまんざらでもない様子を見せ、二人はお互いに笛を演奏しあう事で和解に至るのだった。(第295笛「正直、ニセとか何かも関係ない」)

ジャガーは、この世で最も白いものを牛乳だと、長らく思い込んでいたが、最近になってたて笛の方が白いのではないかと思うようになってきていた。さらに、たて笛の吹く部分に色の違う箇所があるが、それが何かも気になり、考察も兼ねて観察日記をつけ始める。そして途中で飽きてしまいつつも、牛乳に笛を漬ける事で、何か変化が起こらないかと考える。しかし異臭がするわ、カビが生えるわで、ロクな結果にならなかった。(第296笛「夏の!ジャガーの!観察日記!」)

夏休みが終わるが、残暑も厳しい時期。ピヨ彦は暑さに悶えながら街中を歩いていた。するとそこにシャツを着てサングラスをかけ、そのうえ日焼けまでしたハミデント眠都が姿を現す。ピヨ彦は、彼のあまりの変わりように愕然とするが、変化していたのは外見だけではなく、態度や雰囲気もチャラチャラしたものに代わってしまっていた。さらに同行してた七星みるくまで、やや無理のある若者言葉を多用しており、ピヨ彦は二人の意味不明なテンションの高さに、終始押され気味になってしまう。(第297笛「世界を変える小さな勇気」)

阿部さんが入院してから2週間が経過した。そのあいだ、ありとあらゆる我慢を禁止されてしまっており、本人にとっては張り合いのない生活を送っていた。そして退院の時を迎えた阿部さんは、今後は我慢とは縁のない、のんびりした生活を送る事を決意する。迎えに来たジャガー達に対しても、我慢をしない事を宣言するが、タコ焼き屋を見れば、鉄板を背中に押し付けられる妄想をしたり、自転車を見かけては背中をひかれる妄想をしたりと、もはや我慢する事を我慢できない状態に陥っていると気づいてしまう。(第298笛「ねじって!アベちゃん天国」)

 ふえ科のメンバー達は、今になってようやく、不動が3か月に一度演奏会に参加していた事を知る。思えば不動の事をほとんど何も知らない事に気づいた一行は、明後日が誕生日であると知り、何をすれば喜ぶかリサーチするために、ジャガーの提案で彼を尾行する事が決まる。しかし、彼を知れば知るほど、自分達と不動の世間からの評価が違う事が判明し、一行は次第に嫉妬の心に苛まれてしまう。その結果、ジャガー達は不動の誕生日を祝う際に、バースデーケーキの大半がつまみ食いされていたり、プレゼントが使い古した消しゴムだったりと、半ば嫌がらせに近い事をしてしまうのだった。(第299笛「認められない人達」)

ふえ科のメンバーや、その知り合い達が、三国志らしき世界観の人物となった。顔に似合わず筋骨隆々の劉備玄徳は、同じく筋肉が目立つ孫権仲謀を阻止するべく、戦いを挑んでいた。孫権は夢眠の復讐のために、かつての兄弟子である曹操孟徳を倒そうとしていたが、劉備は孫権が返り討ちに遭う事を危惧していたのである。さらにレスラーのような逞しい体つきの諸葛亮孔明も、曹操のあやつる魏流曹操拳には勝てないと忠告する。しかし孫権は、珍父山の罪人が使う技を修得しており、それを使って曹操を倒すつもりだと語る。そこに曹操が現れ、かつて引き起こした「柳沢びしょ濡れ事件」の話題を出す事で、孫権を挑発。怒りに駆られた孫権は劉備の制止を振り切り、無我夢中で曹操に挑むのだった。(第300笛「ピューと吹く!ジャガー番外編 想像三国志」)

白川高菜は、国民的アイドルの上戸矢こね子が主演を務めるドラマに、ウェイトレス役のエキストラとして出演していた。だが、緊張のあまり、テーブルにコーヒーを置こうとするもカップを取り落として割ってしまい、さらにその破片を拾い上げて差し出すなどの奇行を働いたため、監督のセーヌ・平松に役を降ろされそうになる。しかし、そこにガリクソン増岡が現れ、高菜を続投するように要求。これを見たこね子は、高菜がガリクソンを唸らせるだけの資質を持っていると考え、その演技に注目しようとする。(第301笛「愛す☆おキャンdayの続編」)

高菜の演技に強い興味を抱いたこね子は、エキストラに過ぎなかった彼女の役を重要人物に昇格させて、こね子自身との掛け合いのシーンを追加する事を提案。ドラマの収拾がつかなくなる事を恐れるセーヌはそれを断ろうとするが、ガリクソンに強行させられる形で屈してしまう。こうして高菜はなし崩し的にこね子の演じるキャラの幼なじみを演じる事になるのだった。(第302笛「家族で目指せ!賞金1000万円クイズ」)

ピヨ彦と共に道を歩いていたジャガーは、絶滅危惧種であるという2匹のクヤシスを発見する。1匹は運悪くジャガーの手に潰れて死んでしまったが、もう1匹はだいぶ弱っていたものの、命に別状はなかったため、家に連れ帰って元気になるまで保護する事にした。ピヨ彦はジャガーからクヤシスの悲しい生態の数々を教わる事で、儚さを感じると共に、徐々に愛着を感じていき、クヤシスも二人の看護によって、元気を取り戻しつつあった。しかし翌日、ジャガーがエサとして拾って来たカエルをクヤシスに食べさせようとしたところ、逆にクヤシスが食べられてしまう。(第303笛「世界最後かもしれない2匹」)

暇を持て余していたピヨ彦は、天気もいいため、ギターの練習をしようと公園に向かう。しかし公園にはハマーとビリーがおり、意味不明な問答を繰り返していた。何をしているのかまったくわからないピヨ彦は、ビリーからお笑い芸人の練習をしている事を聞かされるが、お笑いとしても意味がわからなかったため、さらに困惑する。さらにハマーの方はあからさまにやる気がなく、漫才の最中に飽きてしまい、唐突に家に帰ろうとしてしまう。(第304笛「暴れすぎの天才ジョッキー」)

ちんふえ・ピヨひこ堂では、さまざまな珍笛が売り出されていたが、売れないものはさっぱり売れないままだった。そこでピヨ彦はハメ字郎に対し、売れないものは値段を下げてワゴンセールをすればいいとアドバイスする。ハメ字郎は翌日から、早速ワゴンセールを開始するが、珍笛ではない木の笛も100円で売り出してしまっていた。さらにハメ字郎は、木の笛をサヤカにタダであげてしまった事でピヨ彦の怒りを買う。しかし、譲り受けたサヤカが通っている音大で宣伝する事で、木の笛は徐々にその値打ちを上げていく。(第305笛「気持ちは常にアーティスト」)

第15巻

秋も深まり、紅葉が一番の彩りを見せる時期になった。実際に見に行きたいという酒留清彦(ピヨ彦)に、ジャガージュン市はハイキングを提案する。そして翌日。田舎の山に着いたジャガーとピヨ彦は、灰色会という集まりに合流するが、ピヨ彦の予想と反して山登りなどはいっさいせず、崖の防護壁や採石場など、灰色のものばかりが見られる場所を巡らされていく。実はジャガーが提案したのは、紅葉を見るためのハイキングではなく、灰色のものを鑑賞して何とも言えない感覚に浸る灰キングなのだった。(第306笛「さりげなく…なんとなく…」)

浜渡浩満(ハマー)は、忍術とヒップホップを融合した新しいエクササイズを考案していた。しかし、ピヨ彦はよく似たエクササイズを知っており、ハマーが便乗商法で儲けようとしているようにしか見えなかった。ハマーは言い訳に言い訳を重ねつつ、実際にエクササイズを始める。ステップから始まり、膝の運動や腕立て伏せなどをこなそうとするが、途中で飛ばしたり勝手に姿勢を変えるなど、楽をするためのズルが混ざっていき、しまいには疲れて止めてしまう。(第307笛「タイミング的にも一番ダメ」)

地域祭りを楽しんでいたジャガーとピヨ彦は、カルタ大会の見学に向かうが、会場に着いても、カルタをしている様子は見られなかった。そこにジョン太夫セガールが優勝トロフィーを持って現れ、10分ですべての試合を制して優勝したと語る。二人は途端に興味をなくし、ジョン太夫が引き留めるのにも構わずさっさと帰ろうとする。しかしそこにしげみちが現れ、ジョン太夫と罵り合いを始める。二人はしばらく低レベルな争いを続けるが、そこでジャガーが、カルタで勝負をつける事を提案する。(第308笛「最後にカルタやったのっていつですか?」)

ジョン太夫としげみちは、読み手が最後まで文章を読まないと札を取れない「ジャガーズカルタ~このドキドキひょっとして不整脈!?~」で対決をする。普通のカルタより高い反応速度が求められる勝負の中で、二人は一進一退の攻防を繰り返す。しかし、勝負を続けるにつれて、雰囲気はますます険悪になっていき、いつの間にかカルタを忘れて、お互いの身体を叩き合うケンカに発展してしまう。(第309笛「1富士 2なす 3岸辺」)

友達に人間ドックに行った事を自慢されたナス太郎は、マス太郎に対して、自分も人間ドックに行きたいとねだる。マス太郎の紹介した人間ドックに行った結果、ナス太郎の身体は機械仕掛けになってしまう。怪力を手に入れたナス太郎は傍若無人を働くが、マス太郎に阻止された事で反省するのだった。(第310笛「おおきいネズミだ!マス太郎」)

クリスマスから2日ほど過ぎたある日、ピヨ彦の部屋に、突如サンタクロースの格好をした怪しげな男が入って来る。その恐ろしい風貌に、ピヨ彦は恐怖に駆られるが、よく見てみると宇津久島福嗣だった。ピヨ彦は、相変わらず無口な福嗣の対応に困っていたが、福嗣は唐突に巨大なクラッカーを取り出して炸裂させたり、硬くなってしまっているケーキを取り出したりと、真意の読めない行動を繰り返す。(第311笛「遅れてきた悪魔」)

無我野喬至するMr.ムガーは、とある山村でスノースポーツを楽しみながら、村人達に啓蒙活動を行っていた。しかし、「ドビッチ」と名乗る悪漢が、ムガーが開発した薬を村から奪い去ってしまう。薬を取り返すためにドビッチと戦う事を決意したMr.ムガーは単身でアジトに乗り込み、1対1000の絶望的な戦いに身を投じていく。(第312笛「そうだ、映画に往こう」)

ハマーがふえ科に通っていた頃のエピソード。唐突にサングラスをかけ始めたハマーは、クラスの男子から注目されていた。しかし先輩の影千代から、訓練の時は外しておくように釘を刺される。そして夜になり、ハマーは影千代と共に実戦形式の訓練に参加する。ハマーは危険を伴う訓練の司令塔という大役を任されたが、何を間違えたのか、訓練の最中に堂々とサングラスをかけてしまい、司令塔としての役割が果たせず、その結果、影千代に大ケガを負わせてしまう。しかし、かつて影千代自身も同じ過ちを犯したと語り、それ以降ハマーはサングラスをかける事を止めるのだった。(第313笛「ハマちゃんサングラス伝説」)

用事でちんふえ・ピヨひこ堂に行く事になったピヨ彦は、ジャガーから、となりの店で注文した品物を受け取ってほしいと頼まれる。ピヨ彦はジャガーの曖昧な説明に一抹の不安を抱くが、実際に店らしきアパートの一室に赴き、呼び鈴らしきスイッチを押す。しかし、スイッチはまったく反応せず、ガチャガチャと音を立ててるうちに部屋の中から店員らしき人物が顔を出す。ピヨ彦は彼女から品物を受け取ろうとするが、事もあろうにコソ泥と勘違いされてしまう。(第314笛「ああしてこうしてウッホホイ」)

ふえ科のメンバー達は節分の日を迎えていた。豆まきを楽しもうとして、全員が鬼の服装をしてしまったり、鬼の服装をしたジャガーが世間からの好奇の目に晒されてしまう。その結果、形相まで鬼になったり、ピヨ彦が豆まきを始めると、どこからともなく大量のハトが飛んできたりと、さまざまな騒動が巻き起こる。(第315笛「節分!ハッピー豆まきデー」)

バレンタインデー。ピヨ彦は一人で酒留母江から送られてきたチョコレート菓子を食べていたが、そこにハマーが現れる。ハマーは、住んでいる屋根裏部屋にいつの間にか紙袋が届いていると語り、いかにもバレンタイン関係であるとアピールする事で、ピヨ彦に興味を持たせようとする。自慢げに何度も同じ話をしてくるハマーに、次第に苛立ちながらも、ピヨ彦は袋の中身を尋ねるが、ハマーもまだ開けていないという。そこにしげみちが現れて、先日買って屋根裏部屋に置いておいた、自分のパンツが入っていた紙袋がなくなった事を知らされる。(第316笛「巻き込め!一人ずもう大会」)

ジャガーはとある駅前で、かつての知り合いであり、たて笛演奏者のライバルでもあったという横山・ジャン=バティスト・まさおと出会う。バティはジャガーに勝つために、ヨーロッパを渡り歩いて修行に励み、愛用のたて笛であるサラマンドラを使って、たて笛の世界大会で優勝したと自身をあらわにする。一方、ジャガーは世界大会にこそ興味を示さなかったもののサラマンドラに強い関心を抱き、秘蔵のたて笛であるおっぺしゃん3号を取り出して勝負を仕掛けるのだった。(第317笛「炎の男・サラマンドラまさお」)

ジャガーとバティの、戦いの幕が切って落とされた。ジャガーは、5万パワーを発揮するおっぺしゃん3号で挑みかかるが、バティの持つサラマンドラの力は実に10万パワーで、早くもジャガーは苦戦を強いられる。ジャガーは劣勢を覆すため、先端に付いているプロペラを高速回転させるおっぺしゃんしゃんタイフーンを発動させ、20万パワーを発揮する。これで決着かと思われたが、バティにはサラマンタイフーンと呼ばれる奥の手が残されていた。(第318笛「それが2人の約束だから…」)

ひな祭り。ジャガーの地元では、お雛様のエキスパートである大日菜雛が審査を務める「ミス・お雛様コンテスト」が開かれていた。しかし、参加者はジャガーと高菜の二人で、さらに高菜は何故かお雛様とは関係のない、スパイの服装に身を包んでいた。男であるにもかかわらず参加を表明したジャガーに至っては、単に面白そうだから来てみただけだという。ほかに参加者もいないので、なし崩し的にコンテストは始まった。しかし、二人とも存分に奇行を披露し合うだけで、雛はだんだんとヤケクソ気味になってしまう。(第319笛「「ひな祭り」って何する日?」)

ピヨ彦は、ホワイトデーにプレゼントするお菓子について悩んでいた。これに対してジャガーは、ないなら作ればいいという事で、二人はクッキー作りに挑戦する。テキパキと準備を進めていたように見えたが、時折ジャガーは何かを忘れていた事を示唆する素振りを見せる。大丈夫なのかと訝しむピヨ彦に、ジャガーは忘れていた手順はあとで取り返せばいいとあくまで楽観的。こうしてクッキーは出来上がるが、よくよく考えたら、ピヨ彦は彼女もいなければ、バレンタインでチョコレートももらっていない事に気づき、二人の行動は見事に無駄に終わるのだった。(第320笛「美味しんぐBOYジュン市」)

ジャガーは唐突にセネデスムスと呼ばれる何かについて、思いを馳せる。ピヨ彦は、セネデスムスが何の事かわからなかったが、不動はジャガー同調し、さらに自分の実家でセネデスムスを見られると語る。ジャガーはピヨ彦を伴い、不動の家に遊びに行く事にする。翌日の放課後、高級そうなリムジンに乗って、不動が迎えに現れる。車に揺られてしばらく経つと、やはり高級そうな豪邸が見えてくる。しかしそこには、中に入るためのエレベーターが人力だったり、門を開けるために高いところにある笛を吹かなければならないなど、無駄に体力を使う仕掛けが施されていた。(第321笛「セレナストルムグラキレも捨てがたいよね」)

不動の必死な行動により、ジャガーとピヨ彦は高幡家の中へと入る事ができた。不動によると、リコーダー会社を運営する彼の父親が、日常でも笛のトレーニングができるよう、実家にさまざまな仕掛けを施しているという。客間に通されたジャガー達は、実際に音を奏でる事ができる笛型のエクレアをご馳走になるが、ジャガーは吹こうともせずそのまま食べてしまう。お茶の時間が終わると、目的のセネデスムスを目指して、不動の案内を受ける。しかし、その中でも不動はトレーニングを兼ねた肉体労働を強要されていき、時間がかかるために飽きてきた二人は、セネデスムスを見る前に帰りたくなってしまう。(第322笛「本当は「クンショウモ」が一番カッコイイ」)

ジャガーとピヨ彦は、キングダム公平に誘われて、そふとくり~む脱退組とお花見をする事になった。彼らが待っているはずのビニールシートに近づくが、そこは二人の予想以上に空気がよどんでいた。シートの上にはキム公としげみちしかおらず、ケミカルよしおはサッカーの観戦に、ファ●ク・ユー・ユー・ファッ●ン・ファ●ク卵は友達と遊びに、ペイズリー柄沢は荷物が届くために自室に待機し、コブラひさしは来ると言っておきながら来られなかったという。さらにしげみちは露骨に落ち込んでおり、面倒くさい言動を連発して三人の不快感を地味に刺激するのだった。(第323笛「もんもんもやもや花見会」)

ふえ科のメンバー達は、授業の中で今年の抱負を決める事になり、思い思いの抱負をメッセージプレートに書き込んで発表する。ピヨ彦は「毎日ギターをさわる」と書き込むが、ジャガーはこれが気に入らず、その結果ピヨ彦の抱負をみんなで決める事になってしまう。ジャガーは「毎日ハァハァ笛をさわる」と、変態チックなものに改変し、ハマーに至っては「ハマーさんを目指す」などと書き込んだため、ピヨ彦からつっこみを受ける。さらに全員で意見を出し合った結果、ピヨ彦の今年の抱負は何故か「筋肉キャラを売りにする」に決まってしまう。(第324笛「一応ホラ、新学期だから」)

ピヨ彦の今年の抱負が「筋肉キャラを売りにする」に決まったものの、そもそも筋肉のないピヨ彦をどうすればいいか途方に暮れていたが、その矢先に突然、ピヨ彦の姿が消えてしまう。ジャガー達はこの事態に慌てるが、そこにそふとくり~むからの刺客であるニークライ違和夫が現れ、ピヨ彦を誘拐した事と、返してほしければ2時までに教会まで来るように要求する。ジャガー達は早速教会に向かうが、途中でつくしの採取を行ったため、遅刻してしまう。一方ピヨ彦は、教会の敷地にある井戸に落とされ、脱出の術が見つからず途方に暮れていた。(第325笛「つくしん坊やの筋肉自慢…だギャ!」)

教会でふえ科のメンバー達を待ち構えていたニークライ違和夫は、パイプオルガンを演奏していた。この演奏はあと15分で終わり、そうなるとピヨ彦が見つからなくなるうえに、聞いていた人間があらゆる動物に嫌われてしまうという。それを聞いたジャガーは演奏を妨害しようとするが、1分以上演奏が打ち切られると、聞いていた人達の五感がなくなってしまうというハッタリを聞かされ、やむなく直接的な妨害をあきらめる。ふえ科のメンバー達は、ハマーと高菜が演奏を打ち切らない程度にネチネチと嫌がらせを続けて、そのスキにジャガーと高幡不動がピヨ彦を探し出すという作戦に出る。(第326笛「改めましてこんにちは パイプオルガンの「ニークライ違和夫」です。」)

井戸に落ちたピヨ彦は、何とか自分で這い上がろうとしていたが、深すぎるため途中で失敗してばかりだった。ジャガーもピヨ彦を探そうとするが、途中で咲いていたタンポポやつくしが気になり、本腰を入れて捜索する事ができずにいた。ハマーと高菜は、実に陰湿な方法でニークライ違和夫の曲を妨害し続けるが、曲の終わりは確実に近づきつつあった。そんな中、不動が井戸から声が聞こえる事に気づき、それを頼りにピヨ彦を発見する。時を同じくして、ハマー達の陰惨極まる嫌がらせについにニークライ違和夫は屈し、ふえ科のメンバー達は無事にピヨ彦を救出する。さらにピヨ彦は、脱出を試みるうちに筋骨隆々になり、今年の抱負も現実味を帯びてくるのだった。(第327笛「いやー映画の予告作ってる人ってスゴイ」)

第16巻

ふえ科とニークライ違和夫の対決から数日後、筋骨隆々になった酒留清彦(ピヨ彦)は、密かに人気を博していた。これを快く思わない浜渡浩満(ハマー)は、ピヨ彦に調子の乗らないよう釘を刺そうとするが、軽く押そうとすれば、逆に弾き飛ばされてしまい、文句を言おうとすれば、その威圧感に逆におびえてしまう。さらにピヨ彦から握手を求められれば、腕を握りつぶされると過剰反応して、ハイタッチと見せかけて吹き飛ばそうとしてもびくともせず、ついには負けを認めて走り去ってしまう。(第328笛「そう魔物…筋肉って魔物だよ」)

ピヨ彦が部屋に帰ると、ジャガージュン市が煙の出る殺虫剤である「バンサルカン」を焚いていた。そのため、しばらく部屋に入る事ができなくなった二人は、となりの部屋で洗脳が解かれたニークライ違和夫の歓迎会が行われると聞き、誘いを受ける事で同席する事になった。しかし、部屋の中は元そふとくり~むのメンバーであふれかえっており、さらにピヨ彦が座っていたところには、コブラひさしやクサ・千里など、陰気な人物が揃っていた。そこにしげみちが加わって、延々とつまらない話を聞かされてしまう。さらに、バンサルカンを焚いたら1日は部屋に戻れないため、ピヨ彦はこの部屋で泊まる事になってしまう。立て続けに笑えない事態に追いやられたピヨ彦は、ショックのあまり筋肉が元に戻ってしまうのだった。(第329笛「これがワイの…男腕時計じゃあーー!!」)

畔寒痼は、有名ブランドである「TAKAOYAMADA」のモデルオーディションに参加していた。そして、ほかの参加者を見た結果、自分に敵うハンサムなメンズがいないと確信する。しかし、ふと見降ろしたところ、どう見ても人間とは思えないハミデント眠都(ハミィ)がいたため驚愕する。そこにTAKAOYAMADAのデザイナーである高尾矢未が現れるが、特にハミィを咎める事もせず、滞りなくオーディションが始まってしまう。オーディションの課題は、ウォーキングや質問の類などはいっさいなく、衣服を着こなす事のみだった。畔寒は襟を立てる事でより自分をハンサムに見せるが、ハミィは自分の身体を変形させる事で、無理やり高身長になって服を着こなすという荒業を披露する。(第330笛「目指せ!ハンサム業界人」)

TAKAOYAMADAのモデルオーディションに合格した畔寒は、合格者のみが出場できるという「凍狂(とうきょう)おしゃれショー」に参加していた。するとそこにハミィが現れ、彼が合格したという事実にまたも驚愕する。同行するジャガーを「ジャーマネ」と呼んだりと、自信と貫禄にあふれた行動を取るハミィは、メイクの人に依頼する事で、顔だけ人間のように生まれ変わるなど、規格外の行動を繰り返す。そのままハミィは、TAKAOYAMADAの衣服を試着するが、体型があまりにも人間離れしているため、まったく着られない。そこに高尾矢未が現れ、実際はハミィが不合格だったという事実が判明するのだった。(第331笛「ハンソボラストーリー~ハンサムロボのシンデレラストーリー~」)

梅雨の季節が到来し、ジャガーとピヨ彦はジメジメした環境の中で憂鬱な日々を過ごしていた。あまりの湿度に、ジャガーの髪の毛先が巻貝のようになってしまう始末。ジャガーは、乾きたいと思うから湿気が気になるのであって、最初から濡れていれば気にならないと考え、風呂場で服を濡らすが、さらに不快になって、結局全部脱いでしまう。さらに衣服を着なければ、雨の中を外に出てもシャワーと同じだと言い出し、全裸で外出してしまう。いくら雨とはいえ外出すれば捕まると考えたが、ジャガーは全身にモザイクをかける事でこの問題を解決してしまう。(第332笛「この時期だけは北海道に住みたい」)

白川高菜が「チムリー」名義で自ら写真集を出版した。その内容は、コスプレやふえ科で撮ったものなど、高菜が自らを撮影した写真を、彼女が書いた詩を交えて掲載したもの。しかしコスプレ写真集は、何故かすべての写真の中で高菜の額にしわが寄ってしまっていた。(第333笛「高菜の自主製作写し…あっ!333だ333!!」)

 ジュライに復帰した保木渡流(ポギー)から、ピヨ彦に対して手紙が届いた。ポギーは新しいパフォーマンスを開発し、その出来栄えは、表現者としての一つの到達点に達したと考えているほどだという。ピヨ彦は、期待を胸にビジュアル喫茶のラビリンスに向かうが、会場はあり得ないほど重苦しい雰囲気に包まれていた。そしてステージが幕を開けると、重苦しいベースの音が響き渡る中、全身にタイツをまとったポギーが現れ、ダンスを披露しつつ非常に難解な言葉を口にする。ピヨ彦にはまったく理解できなかったが、周りの客には受けていた。その後もシュールかつ難解なネタの数々を目の当たりにさせられたピヨ彦は、ほかの客もステージそのものも次第に面倒くさくなっていく。(第334笛「ニズムを内包した前衛芸術」)

猫の魂は、羊の羊七と遊んでいたが、そこに黒ゴリラが現れ、羊七がさらわれてしまう。魂は、友人である犬のポティと共に黒ゴリラの縄張りに向かうが、そこでは羊七が、冬のマストアイテムであるファーを使ったおしゃれな帽子のように、黒ゴリラの頭の上に乗せられていた。強い怒りを抱いた魂とポティは、5分ほどの間、仲間を集める。正直、あまり強くない仲間達を迎えた魂達は、それぞれの思いを胸に黒ゴリラとの戦いに挑むのだった。(第335笛「近所英雄伝説タマ」)

七夕。飾られた笹の葉を見つけたジャガーとピヨ彦は、短冊に願い事を書いて飾る事を決める。そこにシゲと名乗る老人が現れ、1回1000円で願い事を叶えるという。ピヨ彦は、その申し出にうさん臭さしか感じられず早々に断ってしまう。しかしジャガーは乗り気で、早々に1000円を支払おうとする。ピヨ彦はジャガーを止めつつ、願いが本当に叶うなら証拠を見せろとシゲに迫るが、これに対してシゲは、あと1000円あれば「口レックス」の時計を買えると、自分の願いについて語り始める。(第336笛「Dream river ~天を運ぶ天の河~」)

ちんふえ・ピヨひこ堂の向かいに、新しくドラッグストアがオープンした。しかし酒留父字郎(ハメ字郎)は、それ以来、月に三、四人来ていた客が、一人、二人しか来なくなったと、怒りをあらわにしていた。ピヨ彦は薬局ができても笛の店には関係ないだろうとつっこむが、ハメ字郎は聞く耳を持たず、ネタが尽きるまで文句を言い続ける。さらに偵察と称して店を飛び出し、ドラッグストアに向かってしまう。ハメ字郎はほどなくして戻って来るが、その手にはパンパンの買い物袋が握られていた。(第337笛「おばちゃ~ん ドラッグもういっちょ!」)

縄沢和佐美は、三太夫セガールに呼び出され、事務室に来ていた。和佐美は何の用事なのか見当もつかないまま、三太夫と話していたが、その際中、突如彼の後ろからジョン太夫セガールが現れる。三太夫は和佐美にジョン太夫を紹介したうえで、しきりに彼の事をどう思うか聞いてくる。和佐美が答えに困っていると、ジョン太夫がルービックキューブをはじめとした特技の数々を披露し始めた。実はジョン太夫は和佐美に一目惚れをしてしまったらしく、三太夫は堂々と彼と付き合わないかと言い放つ。もちろん和佐美は断った。(第338笛「オッサン3部作 ついに最終章!」)

ジャガーは唐突に、地球にやさしい「エコロジスト」を目指そうとする。動物の皮で作られたバッグを持ち、そこには使い捨てのマイ割り箸を200本入れており、さらに衣服は、スーパーのレジ袋を再利用したものだという。しかしそこにピヨ彦が現れ、動物の皮は乱獲による生態系破壊の危機があり、マイ箸はそもそも割り箸を使わないためにあるもので、スーパーのレジ袋はそもそも貰うべきではないと主張する。ジャガーは途端に落ち込むが、ピヨ彦の助言によって本物のエコを達成する事ができた。そしてジャガーはこれを称えて、ピヨ彦を「エロ博士」と呼ぶようになる。(第339笛「ジャガージュン市のエコ革命サミット」)

2日前、ピヨ彦は山田サヤカと夏祭りに行く約束を取り付けた。そして、ジャガーを警戒するあまり、置手紙だけを置いて朝5時に出かけ、実に13時間もの間、会場の近くで待ち続けた。やがて祭りが始まると、浴衣をまとったサヤカが現れ、ピヨ彦はそれを見て感激してしまう。ピヨ彦とサヤカは露店や催し物などさまざまな場所を巡り、楽しい時間を過ごしていく。そんな中、ピヨ彦は偶然ふえ科のメンバー達が集まっているところを発見する。さらに彼らは、どうやらピヨ彦に関係のある出し物をしているらしく、ピヨ彦は途端に警戒心をあらわにしてしまう。(第340笛「浴衣美人と僕祭り」)

ふえ科の出し物に注目し続けるピヨ彦は、サヤカに声を掛けられた事で我に返る。そして、ふえ科よりサヤカとのデートの方が大事だと割り切り、露店で買った物を広げて食事を楽しむ。しかしふえ科では、ピヨ彦の生い立ちを追ったスライドショーが展開されており、さらにそこでジャガーが適当な事を延々としゃべり続けたため、ピヨ彦の怒りは頂点に達してしまう。その影響で首が真後ろを向いてしまい、サヤカはそんなピヨ彦を見て恐怖のあまり逃げ出してしまう。実はふえ科のメンバー達は、ピヨ彦の置手紙を遺書だと勘違いしてしまい、ピヨ彦の追悼式典を開いていたのだった。(第341笛「クソッタレな社会~デーブは死んだ~」)

ジャガーとピヨ彦は、夏休みであるにもかかわらず学校を訪れていた。誰もいない校内を楽しみ、トイレで小用を足していたが、ふとピヨ彦は個室のドアが閉まっている事に気づく。ドアの向こうには宇津久島福嗣がおり、休みだからとのんびりと個室の中で用を足していたのだが、知り合いのジャガー達と会うのも気まずいと思い、彼らが帰るまで待つ事にする。しかしジャガーは、休みの日の学校で奥から二つ目の個室が閉まっていた場合、中には「トイレのハナ公さん」と呼ばれる幽霊がおり、許しを請うまで出てはいけなくなると言い出して、福嗣は窮地に立たされる。(第342笛「ある音楽専門学校の夏休み中に本当にあった!怖い話」)

ビューティ田村は、夏休みを使ってセクシーキャラとしてデビューを果たそうとしていた。そんなある時、自転車のチェーンが外れてしまい、通りかかったピヨ彦を、ヒッチハイクを行う女優のようなポーズで呼び止めようとする。底知れない不気味さを感じたピヨ彦は無視して通り過ぎようとするが、案の定止められてしまう。ピヨ彦は気づかなかったと言い訳をするが、ビューティ田村はこれを、いつもよりセクシーになっていると曲解。チェーンを直したピヨ彦に対して、お礼と称してさらに意味不明な行動を取り続ける。(第343笛「いろいろあるよね 夏だもの」)

ピヨ彦と共に外出していたジャガーは、空き地で笛タンクと呼ばれるゲームをやり始める。ピヨ彦は笛タンクどころか、その原型となるペタンクもよく知らなかったが、ジャガーの笛を投げる動きを見て、大体の内容を理解したかに見えた。しかし、そこに突然外から笛が飛んできて、ジャガーの笛を的から遠ざけてしまう。笛を投げたのは、フランス人の笛タンカーであるジャン・ポール・ニルスだった。さらに、アメリカ人の笛タンカーであるノーマン・アボットや、笛タンク界のロシアの妖精の異名を持つイリーナ・ボルシチョフ、中国の大富豪笛タンカーであるリー・リンチョイ、ブラジルの笛タンク指導員のバネッサ、ナイジェリアの笛タンカーであるアキーム・ババンギダ、エペスネ共和国のオペペ・スマナムンガが集う。ピヨ彦は、唐突に8か国の笛タンクプレイヤーが現れた事に困惑するが、ジャガーはこれを好機として、第1回笛タンクワールドカッ笛の開催を宣言するのだった。(第344笛「まずはペタンクから始めよう!」)

第1回笛タンクワールドカッ笛は、まず八人で総当たりのリーグ戦を行い、上位四人がトーナメント形式で争う事になった。ジャガーは初戦でアメリカ人のノーマンとあたる。大柄なノーマンはパワーを活かしたプレイで、序盤にリードを奪おうとするが、ジャガーの投げた笛が的笛とノーマンの手笛を引き離した事で1点を先取。その後もジャガーのペースで試合は進み、13-8でノーマンを降す。こうしてジャガーは初戦を勝利で飾ったが、ちょうどその時、ニルスがオペペを完膚なきまでに撃破していた。ニルスは第2戦で戦うジャガーに対し、不敵に微笑むのだった。(第345笛「伝えなきゃ…ルールをみんなに伝えなきゃ!」)

初戦でノーマンを下したジャガーと、ペタンク発祥の地であるフランスからの刺客、ニルスによる、因縁の一戦がここに始まった。ニルスはボンジュールエッ笛ル塔を披露し、ジャガーを窮地に追い込んだかに見えた。しかし、これに対してジャガーは、気持ちでニルスの笛を吹き飛ばして1点を先取。さらに怒濤の攻めを見せ、反撃のスキすら与えないまま、13-0でニルスを降すのだった。(第346笛「いけるのか?いけないのか!?それともいけるのか!!?」)

ジャガーがニルスと戦っているあいだ、他国の代表達も、それぞれ激戦を争っていた。初戦で敗北した同士のノーマンとオペペの対決は、オペペが13-2で勝利。女性同士の戦いとなったイリーナ・バネッサ戦では、誰からも破られた事のないイリーナの大技であるマトリョーシカ笛レストロイカを、バネッサがサンバ・笛・アミーゴで破るものの、腰を振り過ぎたため腰痛を発症してしまい、イリーナの勝利となる。その後も戦いは続いたが、ページの都合上割愛される。こうしてノーマンは全敗して決勝トーナメントには、ジャガー、ニルス、イリーナ、リーが、それぞれ出場する事になるのだった。(第347笛「歯を大切にするバチョフ!」)

第1回笛タンクワールドカッ笛も、いよいよ決勝トーナメントに突入する。まずは3位のイリーナと、4位のリーが激突する。リーは功笛稚園を発動し、的笛に手笛を絡みつかせて王手をかけるが、イリーナはリーの手笛ごと的笛を吹き飛ばし、見事に勝利を飾る。一方、ジャガーとニルスの戦いは、試合シーンが描かれる事なく終わり、13-0でジャガーが圧勝する。これによってニルスは、ジャガーから2連続でパーフェクト負けを喫した事になったが、彼は予選を2位で突破していたため、敗者復活戦への参加が可能となり、続けてイリーナと対決する事になる。イリーナはマトリョーシカ笛レストロイカで試合を優位に運ぼうとするが、それを見たニルスは、土壇場で新必殺技を編み出すのだった。(第348笛「語尾めんどい」)

ニルスは、ボンジュールカルナック列石を使い、イリーナを撃破した。これによって決勝戦は、ジャガーとニルスの3度目の戦いとなる。ニルス新必殺技を会得して得意げなジャガーは、準決勝の間に自分のツボを色々押す事で、「スーパージャガーマンアルティメイタム」にパワーアップしていた。ニルスはボンジュールカルナック列石を使って的笛の周囲に多数の手笛を配置するが、ジャガーは気合でニルスの手笛をすべて塵と化してしまう。これによってニルスは戦意を喪失し、ジャガーが決勝戦を制する。そしてノーマンは、世界大会ができるのは、アメリカが各国の均衡を保っているためだと主張し、第1回笛タンクワールドカッ笛はアメリカ合衆国の優勝で幕を閉じるのだった。(第349笛「この世界は僕のもの」)

第17巻

ふえ科のメンバー達やその仲間達は、映画『スターウォーズ』に似た何かを演じていた。デス・B田を追い詰めたルークス・貝岡は、やたら長い無駄話を続けていた。その真意は、所有していた武器である「ライトソード」を、穴を隔てた向こう側の床に落としたためだった。貝岡の仲間である半ポロは、穴を無理やりまたいでライトソードを貝岡に手渡す。しかしその直後、半ポロは穴から吹きあがってきた冷凍ガスで凍り付いてしまい、全モロと呼ばれるようになってしまう。この事で怒りを燃やした貝岡は、見事B田を倒し、「ス~フォ~」と呼ばれる力を使い、仲間と共に無事に脱出を果たしたのだった。(第350笛「ギャラクシーウォーズ ~帝国の反省~」)

ジャガージュン市は、いつになく真剣な様子で、酒留清彦(ピヨ彦)に説教を始める。そして、このままではやっていけないので、そろそろ衣替えの事を考えるべきだと主張する。これに対してピヨ彦は、既に長袖を着ているというが、その程度では衣替えとは言えないという。さらにジャガーは、防火措置の大切さを教えるために、ピヨ彦のパーカーを焼却したり、ジーパンにたくさんのポケットを縫い付けるなど、衣替えの範疇を越えたイタズラの数々を仕掛けていく。(第351笛「いつもなんとなく終わる行事」)

学園祭のステージで何を行うかについて、音楽系の科が合同で会議を開く事になった。ピヨ彦と高幡不動が行く事が決まるが、女子も混ざっていると知るや否や、浜渡浩満(ハマー)も同行したいと言い出す。こうして翌日、合同会議が始まる。ふえ科以外からは、ギター科から橘、早見、山瀬が参加。アイドル科からは、日向瞬と春野咲良が参加。ヒップホップ科からは、GAN-ZIとEMIが、それぞれ参加する事になった。しかし、ハマーにとっては既に合コン以外の何物でもなく、早速咲良にその狙いを定めていた。(第352笛「何でもいいから接したい」)

合同会議で司会進行を務める橘は、学園祭のゲストに誰を呼ぶかを決めるべく、参加者達から意見を募る。しかし、咲良が挙げた有名人をすかさずハマーも真似て、半ば無理やりなかよくなろうと声を掛ける。これに対してGAN-ZIが激高したと思いきや、彼もまた咲良を狙っており、彼女の意見に同調する。そんな二人を瞬がけん制し、いつの間にか三人は咲良を巡るライバルになってしまう。一方咲良は、不動に対して色目を使い始め、同じく不動を狙っていた早見や山瀬と対立。相次ぐ事態に、ピヨ彦は、このままでは会議どころではないと危機感を抱く。さらに追い打ちを掛けるように、司会進行であるはずの橘までもが、唐突に席替えを提案してしまう。(第353笛「もちろんわかってるYO みんなの気持ち」)

音楽系の科による合同会議は、もはや完全に合コンとなり果てていた。席替えが行われるが、ハマーやGAN-ZI、瞬は咲良の後ろに立ち、咲良や早見、山瀬はできる限り不動の近くに座ろうとする。合コンの司会進行を務める橘は、まずはフリートークを提案。しかしそれに対してハマーが、王様ゲームや牛乳早飲み対決、ポッキーゲームなどをやろうと言い出し、逆に橘に叱られてしまう。そんな中、ギター科のイケメン達が通りがかり、合コンに参加している男性陣とのレベルの差を実感させられる。これによって一行はようやく合コン気分から目が覚め、会議を再開するのだった。(第354笛「計画通りじゃないから面白い…とも限らないよ人生は」)

ジャガーのふえ科講師としての活動が、ドキュメンタリー形式で描かれる。たて笛の魅力やふえ科としての活動、笛職人である酒留父字郎(ハメ字郎)が紹介されていくが、後半に入るにつれて、青汁の話ばかりになっていく。(第355笛「時には真面目なドキュメンタリーのように」)

ピヨ彦は、ちんふえ・ピヨひこ堂からの帰り道に、かつてガリ寮の中で見たクマのぬいぐるみらしき着ぐるみを着た人物を発見する。部屋に帰ったピヨ彦は、押し入れにしまわれた着ぐるみを発見し、ジャガーがこれを着て徘徊しているのではないかと疑い出す。しかし、ジャガーはこれを否定したうえで、ジャガーが部屋に来る以前からあったはずだと主張。さらにジャガーは気色悪いという理由で、着ぐるみをゴミ捨て場に放り投げてしまう。しかし後日、ピヨ彦はちんふえ・ピヨひこ堂からの帰り道で、まったく同じ着ぐるみを発見してしまう。(第356笛「フライングベアー伝説」)

ジャガーとピヨ彦は、スキーとスノボのどちらが面白いかで議論を重ねていた。スノボ派であるピヨ彦は、格好よさを重視した点を好んでいるというが、これに対してジャガーは、知り合いであるWのぶあきがスノボに挟まって骨折したと主張する。ピヨ彦はこれを作り話だと切って捨てようとするが、そこに不動が現れ、Wのぶあきが実在している事を語る。二人は不動に対してどちらが好きか尋ねたところ、現在は整備されていない場所を滑る事に適したスノボが好きであると答える。そのうえでジャガーとピヨ彦をスキーやスノボに誘おうとするが、実は二人とも、スキーもスノボもまったく未経験である事が発覚する。(第357笛「たいがいはどっちでもいいこと」)

クリスマスイブ。ピヨ彦は、山田サヤカと何の約束も取り付けていなかったが、万が一出会えた時のためにと、アクセサリーでも買っておこうと思い立ち、ジュエリーショップに赴く。すると1000人目の客という事で、特典として「ゴッドM」という人物に占ってもらえる事になる。しかしピヨ彦は、部屋に入るなり「悪霊憑きが来た」と言い出すゴッドMに、早速うさん臭さを感じる。さらにパワーストーンを身につける事を勧められるなど、明らかな霊感商法が展開されていく。(第358笛「クリスマスの魔法 ~悪い例~」)

ジャガーとピヨ彦の部屋に、フランツ帝国の王女「キャサリン・アルト」と名乗る不思議な女の子が現れた。勝手に部屋に入った挙句、異世界から来たという彼女に、ジャガーとピヨ彦は問答する事さえできない。アルトは押し入れをまさぐったと思いきや、テレビを見つけるとチャンネルを変えて、TVアニメをまるまる30分鑑賞する。さらに、そのアニメが本来なら深夜に放送される事が語られ、要するに見過ごしかけたアニメを見に来ていた事が判明する。その不思議っぷりからジャガーと気が合う素振りを見せた少女は、ガリプロ声優科の蒼木衣と名乗り、意気揚々と去っていった。(第359笛「アンサーソング的なアレ」)

芸能界デビューを果たした突吉こむ平は、マネージャーと食事をしていた喫茶店で、たて笛をドリンクグラスの中に突っ込み、ストロー代わりに使っていたジャガーを発見する。その様子からこの状況をドッキリだと思い込み、虎視眈々とつっこみのチャンスをうかがい始める。そして、ジャガーがストロー代わりに使っているはずのたて笛に、さらにストローを差しているところを見て、今こそがチャンスだと確信したこむ平は、新技であるスライディングガッツマンズッコマンを使用する。しかし、スライディングをしたまま調理場に突っ込んで大きな被害を出してしまい、こむ平は大ケガを負った挙句、弁償を求められてしまう。(第360笛「まあ…芸人の鑑っちゃあ鑑」)

七星みるくを整体院に送り届けたハミデント眠都(ハミィ)は、ハミィ自身によく似たロボットの少女に声を掛けられる。ハミミと名乗ったロボットは、ハミィの妹として開発され、先週ロールアウトされたばかりなのだという。しかしハミィは、ハミミが妹だと簡単には認められず、認めてほしければ自分を捕まえてみろと言い出す。ハミィはそのまま足のジェットを噴射させ、空高く舞い上がるが、既にハミミが上空で待機しており、あっさりと捕まってしまう。ハミィは自分とは桁違いの性能を誇るハミミを、妹ではなく神様と認識してしまうのだった。(第361笛「スーパーテクニシャン・貴一シュナイダー」)

バレンタインデーを間近に控えたある日。白川高菜は、ジャガーに対する感謝の気持ちを込めたチョコレートを作ろうと考えていた。まずはハート形のチョコレートを作り上げるが、感謝ではなく恋愛を示すものになりそうだと判断し、早々に破棄する。さらに、グレイ型の宇宙人や、ビデオデッキを象(かたど)ったチョコレートを作り上げるが、気に入らずに粉々に破壊してしまう。さんざん悩み抜いた挙句、ようやくプレゼントするチョコレートが完成。ジャガーに渡しに行こうとするが、そのチョコレートは仏像の形をしていた。(第362笛「女の子ってこうなんだゾ」)

畠山泰製は、服を買うためにはるばる歯裸熟(はらじゅく)までやって来ていた。しかし、故郷である常漏沢(ところざわ)とのギャップの激しさに、早くも心が折れかけてしまう。泰製は、とりあえず適当な店に入り、自分に合いそうな衣服を見繕おうとしたが、店員の女性がフレンドリーに話しかけて来た事でいたたまれなくなり、店から立ち去ってしまう。途方に暮れた泰製は、見かけた人の中で一番おしゃれな人の着ている服を買う事を思いつく。そして、偶然見かけたジャガーの服装を見た事で強い衝撃を受け、彼が着ている服を売っている場所を尋ねるべく声を掛けるのだった。(第363笛「凍狂コスプレパークへようこそ -前編-」)

ジャガーの衣装に衝撃を受けた泰製は、彼に連れられてクレイジードラゴン渋井が店長を務めるメンズブティックを訪れる。顔馴染みのジャガーから事情を聞いた渋井は、早速好きな服を泰製に選ばせようとする。しかし、渋井の店で取り扱っている衣服は、見た目はどれもほぼ同じもので、泰製は見極めに苦労しながらも、ジャガーや渋井を唸らせる組み合わせを選択。小遣いのすべてを使ってそれらを購入し、おしゃれに目覚めるのだった。(第364笛「凍狂コスプレパークへようこそ -後編-」)

ハメ字郎は、ピヨ彦にちんふえ・ピヨひこ堂の店番を任せたきり、部屋にこもって何かの活動をしていた。それから4日後、ピヨ彦の前に疲れ切った様子のハメ字郎が現れる。ハメ字郎は、自作のマンガを執筆して赤塚賞に応募し、200万の賞金を狙っているという。そして、自信作であるというギャグマンガの原稿を渡し、ピヨ彦から評価してもらおうとする。しかし、その内容は設定がまるで生かされていない下ネタ頼りのしょうもないものだったため、ピヨ彦はこれを完膚なきまでに酷評してみせるのだった。(第365笛「お父さんはハードボイルドマグナム」)

ホワイトデー。例によってバレンタインでまったくチョコをもらえなかったハマーは、ファンが一人残らず引っ込み思案だからもらえなかったと、現実逃避に近いポジティブシンキングをしていた。さらに、ビューティ田村に対して、貰ってもいないのにお返しのクッキーをあげようとタイミングを計っていたが、そこでビューティ田村がいかにも格好よさそうな青年と話をしている場面を目撃してしまう。焦ったハマーはその場に急行するが、単に道を教えていただけだった。ハマー気まずさから何も言えず、ビューティ田村はそんなハマーのその行動を訝しむが、そこにピヨ彦まで現れたため、さらにややこしい事になってしまう。(第366笛「寂しいユルは愚民だよNE」)

ピヨ彦はヒマを潰すために、図書館で漫画を読んでいた。しかし、何故かジャガーがとなりから覗いており、さらにページをめくるタイミングまで指定されてしまい、居心地が悪くなってしまう。さらにそのとなりには、以前部屋にやって来た蒼木衣がおり、ピヨ彦と同じ漫画を読みながらその台詞を音読していた。次第にピヨ彦は、衣の音読に合わせてページをめくるようになっていく。さらにジャガーもつられるように音読を始めた事によって、漫画を舞台にしたジャガーと衣との掛け合いが始まってしまう。(第367笛「ピコティーは綿に包まれて…」)

ペイズリー柄沢は、コブラひさしと紙相撲で対戦していたが、まったく歯が立たずに敗れてしまう。あまりに一方的にやられてしまったため、柄沢はついイカサマを疑ってしまう。しかし、それを見ていたクサ・千里は、紙相撲のプロであるコブラひさしに素人が勝てるはずはないと言い切り、柄沢に代わってコブラひさしと対決する。勝負が始まるや否や、二人は神がかったテクニックを披露する。もはや紙相撲とは思えないほどの壮絶な戦いを目の当たりにした柄沢は、自分が入るスキがない事を確信し、他のそふとくり~む脱退組が楽しんでいるお花見に戻るのだった。(第368笛「マニアをナメないでくださいよ ええ」)

自らの方向性について悩み続けている保木渡流(ポギー)は、ガリプロのふえ科を訪れ、ジャガーに相談をしていた。ジャガーは相変わらず、ポギーの相談を適当に受け流していたように見えたが、相談を聞き終えると、珍しくまじめに考え込むような素振りを見せる。そして、大きなプロジェクトに人生をかけて挑む気概を持つべきだと主張したうえで、実際に宇宙に出て歌や踊りを披露する「宇宙アイドル」になる事を提案する。ピヨ彦はこれに対し、どう考えても無理だろうとつっこむが、ポギーはジャガーのようになる事はできないと、悟った様子でガリプロをあとにする。そして数日後。ピヨ彦はポギーから送られた手紙から、彼が本当に宇宙アイドルを目指してしまっている事を知るのだった。(第369笛「夢を忘れたKIDS達へ…」)

ちんふえ・ピヨひこ堂の店番を任されていたピヨ彦は、花粉症に悩まされていた。ピヨひこ堂に来ていたハマーは、くしゃみが止まらないピヨ彦に対して、しきりに店番をほかの人に任せて早退するように呼び掛ける。ハマーは山田サヤカに会いたいがために、ピヨ彦と店番を交代してほしいと考えていたのである。しかしハマーは、サヤカが来れなくなった事を知ると、さっさと帰ってしまう。(第370笛「マスクしたままフリスク食うと目がスースーして危険」)

関ヶ原の戦いにおいて活躍し、のちに「法螺貝侍」として名を馳せた「堀ノ内=ヨーデル・庄ノ助」と、彼のライバルとなるもう一人の法螺貝吹きである「邪我丸」の視点から、戦国時代が終わって江戸幕府が樹立するまでが描かれている。(第371笛「目立たないキャラで番外編シリーズ」)

春を迎え、過ごしやすくなった事でテンションが上がったピヨ彦は、久しぶりに何か凝った料理をしようと考えていた。しかし部屋に戻ってみれば、なんとジャガーが料理をしていた。ピヨ彦は珍しい光景に驚きつつ、何を作っているのか気になり、ちゃぶ台の前に腰を下ろしつつその様子を観察し始める。まずジャガーは、炒めた青菜とマッシュルームを鍋に入れて、さらにイカを投入する。そこまではよかったが、さらに謎のフライを次々に入れて、さらにかぶっていた帽子まで放り込むなど、まともに料理をしている様子が見られない。実はジャガーは、ただ料理らしい動きを見せていただけで、実際に料理を作るつもりはなかったのである。(第372笛「ブッ込みの食卓」)

第18巻

映画「北尾久美だから」の撮影をしていたセーヌ・平松は、ADの清田照文がエキストラ役として連れて来た、ジャガージュン市浜渡浩満(ハマー)、ハミデント眠都(ハミィ)、七星みるくを見て愕然とする。四人は明らかに主役を食ってしまうレベルの存在感を持っているうえに、かつてセーヌはジャガーとハミィにひどい目に遭わされた事があったのである。セーヌは別のエキストラに替えるよう、清田に要求しようとするものの、主演のJJヒロ水嶋が四人を気に入ってしまったため、そのまま撮影が続行される事になる。エキストラの役割は、電車に乗って遠くに旅立つ主役を激励しながら見送るという役割だったが、四人は激励どころか、嫌がらせに近い台詞を投げ掛けてしまう。(第373笛「15時ちょうどの「らくご」に乗って」)

四人のエキストラ達が失敗を重ねる事で撮影は停滞し、清田との意思疎通がうまくいかない事もあり、セーヌの苛立ちは次第に強まっていく。さらにエキストラの四人はもちろん、水嶋やほかのスタッフ達も明らかに清田の方を頼っている事が判明し、我慢の限界に達したセーヌはついに監督を降りてしまう。こうして、「北尾久美だから」は監督がいなくなり、撮影の進行が危ぶまれたが、清田が監督を続ける事で無事に続行。公開された映画は好評を博し、清田は後に映画界の巨匠と呼ばれるようになるのだった。(第374笛「巨匠・拒食症教師刺傷訴訟に勝訴」)

酒留清彦(ピヨ彦)は、柵の向こうからチワワの田村モンゴメリが顔を出しているのを発見し、軽くスキンシップを図ろうとする。柵を乗り越えられないと考えていたピヨ彦は、先ほど駅前で買った牛丼弁当を餌におびき寄せようとするが、モンゴメリは馬鹿力で柵を曲げて、堂々と目の前に現れる。ピヨ彦は筋骨隆々のモンゴメリに睨まれ、身動きすらできないままでいたが、そこにハマーが現れ、モンゴメリを懐かせようと近寄る。しかし頭突きを受けて倒されてしまい、抵抗できないと悟ったピヨ彦は、弁当を譲って見逃してもらうのだった。(第375笛「モンゴがメリこんでいるあの子です」)

選挙の日が近づき、ジャガーやピヨ彦の周りの道でも頻繁に選挙カーが走っていた。演説の声に苛立ったジャガーは、イタズラをしようと思い立つが、不意に選挙カーの中から間池留が現れる。彼は身体がすり抜けるという特徴を活かして、さまざまな車に勝手に乗り込んで移動していたという。しかしそれもだんだん不便に思えて来たため、マイカーがほしいと言い出す。ジャガーもそれに同調するが、そもそも間池留は免許を持っていなかった。そして、手っ取り早く免許証を作るために、国の法律そのものを変えるのが手っ取り早いと考えたジャガー達は、選挙への出馬を決意するのだった。(第376笛「ボヤボヤしてたら失効してゴールド取り損ねちゃう」)

 間池留は、ほぼ思いつきで選挙へ出馬しようと考えていたが、ピヨ彦がネットで調べたところ、選挙活動にはいろいろと手続きが必要である事が判明する。しかし、ジャガーと間池留はそれを聞かないまま、いきなりポスター作りを始めていた。名前だけを書いたり、間池留とはまったく似ていないマスコットを描いたりなど、いつもながらのろくでもないポスターばかりを作る二人に対して、ピヨ彦は律儀につっこむ。やがて、政治活動の事を忘れてポスターで人を怖がらせる事が目的となっていき、なし崩し的に間池留の出馬は取りやめとなった。(第377笛「「お掃除がんばるヨ!」的な言い方で…」)

キャッチボールをしていたジャガーとピヨ彦の前に、横山・ジャン=バティスト・まさおが現れる。彼は以前ジャガーに奪われた愛用のたて笛であるサラマンドラを取り戻すため、再び勝負を挑んでくる。バティは、新しい笛である「小鳥サエズール1号」を取り出してジャガーを挑発するが、ジャガーも新作の「リス・スバヤーイ1号」を取り出して対抗する。しかし、リス・スバヤーイ1号を動かすための電池がなかったため、ピヨ彦と二人で家電量販店に向かうが、これがジャガー達とバティの今生の別れとなる。さらに、家電量販店を訪れたジャガー達は、みゆきと運命の再会を果たすのだった。(第378笛「電池がないなら仕方ないよね」)

家電量販店で電池を買ったジャガーとピヨ彦は、近所の銭湯でくつろいでいた。二人は妙に頭身が高くなっていたが、そんな中ピヨ彦は、ジャガーが先ほどからまったくお湯に浸(つ)かろうとしない事に気づき、先ほど出会ったみゆきについて尋ねる。これに対してジャガーは、みゆきという名前は間違いで、彼女の本名は如月伽音だと答える。ピヨ彦はさらに伽音との関係を尋ねようとするが、ジャガーは哀しげな表情をしながら、答えをはぐらかすばかりだった。しかし風呂から上がった二人は、先ほどと比べて随分と美人になった伽音と遭遇する。伽音は明らかにジャガーを意識しているような様子を見せるが、ジャガーはそれに構わず、一人でその場を去っていってしまう。(第379笛「変わってゆくんだ 少しずつ…」)

ガリクソン地下闘技場では、ジャガーとハマーによる「武田式エクストリーム合気道」の後継者を巡る決闘の幕が上がろうとしていた。ハマーは以前、自棄になって当たり屋に手を出していたが、そこを伽音に救われる事で見違えるようなイケメンになり、それが縁となって伽音に忠誠を誓うようになったという。そのうえでハマーは、ジャガーこそが伽音を苦しめている元凶だと指摘。もしハマーが勝利したら、二度と伽音の前に現れないように要求し、ジャガーもこれを承諾する。いつも以上に美形になった高幡不動が審判を務める中、ついに戦いが始まる。ジャガーとハマーは、互いの思いをぶつけ合うかのように激しい攻防を繰り広げるが、そこに伽音が現れ、戦いを止めるよう懇願する。(第380笛「MARIA ~笑顔を見せて~」)

ジャガーとハマーの決闘の場に現れた伽音は、ピヨ彦と不動も争いに参加しようとしている事を指摘。四人に向けて、自分のために争わないでほしいと涙ながらに訴える。しかし、そこに不自然なほど男前になったジョン太夫セガールが現れ、まるで伽音を自分の所有物のように扱おうとする。ピヨ彦やハマー、不動はこれに憤り、ジョン太夫に摑み掛ろうとするが、伽音が四人の頬にキスをした事で、その場は無事に収まる。伽音はジャガーに対してもキスをしようとするが、そんな彼の前に、やけにブサイクになった白川高菜が現れ、ジャガーの恋人である事をアピールし始める。この事に伽音はショックを受けるが、彼女のペットであるハムナプトラ3は、高菜に構わずジャガーにキスをするべきだと主張する。しかし伽音は勇気がわかず、その場から逃げ出してしまうのだった。(第381笛「ハムスターキッススプリンター」)

 ガリプロでは、次のダンスパーティで伽音が踊る相手は誰であるかに注目が集まっていた。生徒達のあいだでは、ジョン太夫が有力視されていたが、伽音はジャガーへの思いを断ち切れずにいた。一方ジャガーと高菜は、ハワイで結婚式を挙げる事が決まってしまう。そしてついに、伽音の口からダンスの相手が告げられる時が来た。同時に、ハワイではジャガーと高菜の結婚式が始まるが、ジャガーは伽音を忘れられず、結婚式場を飛び出す。伽音もまたジャガーを信じており、ポエムを読むなどして時間を稼ぎつつ、彼が訪れる時を待ち続ける。そして、作者であるうすた京介の口から、ここ数話の奇妙な展開についての真相が明かされるのだった。(第382笛「フライング・キッス~永遠の誓い~」)

ピヨ彦が部屋に戻ると、ジャガーは美形の赤ちゃんを預かっていた。くしゃみをする時に「ホーリーシット」と口走ったり、泣き出す時も、声をあげずにすすり泣きをするなど、妙に大人ぶる赤ちゃんに、ピヨ彦は強い違和感を覚える。(第383笛「いろいろ言いたいけどまずはそこ」)

ビリーは相変わらず、ハマーとお笑いコンビを結成させるべく、つっこみの練習に精を出していたが、そこをジャガーとピヨ彦に見つかってしまう。ビリーは驚きつつも、ガリプロのお笑い科で練習を重ねているハマーに負けていられないと言うが、それに対してピヨ彦は冷静に、ビリーが騙されている事を明かす。それもボケの一種だと思い込むビリーは、反射的に二人に対してつっこみを入れるが、ジャガー達は大きな音が鳴りつつもまったく痛くなく、むしろ清々しさすら感じる事に驚く。(第384笛「残念な天才」)

ピヨ彦は軽い気持ちで、ハメ字郎に対して免許がほしいと口にする。それから数日後、突然実家に呼び出されたピヨ彦は、ハメ字郎とジャガーが40万円かけて山道を改造して作り上げたという、自作の教習所を紹介される。そんな金があったら普通に教習所に通えただろうとつっこむピヨ彦をよそに、ハメ字郎は早速乗車を促す。しかしその車は、台車に紙で装飾をしただけのお粗末なもので、ピヨ彦が正しい運転方法を取れば、ジャガーが後ろから押してくれるという。(第385笛「センチメンタル親子ドライブ」)

ピヨ彦は、ジャガーとハメ字郎が作った教習所で、車の運転方法を学ぶ事になった。しかし、機材の中で唯一本物である信号機は、維持費がかかるため使えず、結局山道の中をジャガーが台車を押す以外にする事がなかった。そんな中、運転の真似事をしていたピヨ彦の前に突然子供が飛び出して来る。さらに進むと、道を渡ろうとするサラリーマンが大挙して押し寄せるなど、つっこみどころ満載の状況が、これでもかというほど続いていく。(第386笛「走れ!郊外型サラリーマン」)

高菜は、新しくツンデレカフェでアルバイトをする事になった。性格上、自分にとって天職だと思っていたものの、いざ実際にデビューが決まると、どうしても緊張してきてしまう。そうこうしているうちに最初の客が訪れるが、その人物はまさかのハマーだった。高菜は先輩から、妹になり切るよう教育されてきたが、いざハマーの前に出ると、唐突に「メニューでも食ってろ」と言い出したり、コーラを頼まれれば墨汁を出そうとしたりと、やりたい放題。ハマーは彼女の目元が隠れているため高菜だとわからなかったが、その対応にむしろ快感を覚えてしまう。(第387笛「始まりはいつも兄」)

占いが大好きな行末杏は、共通の趣味を持つ男性と運命的な出会いを果たすという結果を信じ、ラッキープレイスであるオープンカフェでその時を待っていた。するとそこにジョン太夫が現れる。杏は彼に対して、男性としてはまったくと言っていいほど魅力を感じなかったが、彼女のディープな占い趣味についていける事から、徐々にジョン太夫に惹かれていく。しかし、お互いが精通している占いについて話し合っているうちに、ジョン太夫の傲慢さが浮き彫りになっていき、ムードは次第に悪化していく。(第388笛「運命のさだめのお導きの出会い」)

あるパーティ会場で、天才バイオリニストである富澤良輔の結婚披露宴が行われていた。仲人によって彼に関するエピソードが次々に語られる中、窮地を救ってくれた恩師である玉田純一がついに見つかったという情報が入る。思わぬ幸福に、良輔は驚きと共に大きく喜びを示す。彼からのビデオメッセージがスクリーンに映し出されるが、そこに出てきた人物は、「玉田純一」ではなく「じゅんいち」違いの「ジャガージュン市」だった。知らない人物の出現に固まる良輔の前で、ジャガーは、まるで良輔が犯罪でも犯したかのようなコメントを連発する。(第389笛「奇跡のバイオリニスト・富澤良輔」)

2日前に風邪を引いたピヨ彦は、喉が悪化した事で声が出なくなってしまう。ピヨ彦の呼吸音が気になり、何故かトイレで寝ていたジャガーが起きてくるが、喋る事ができないため、その事をジェスチャーで伝えようとする。すると、意外にもすんなり通じるが、ピヨ彦が「正解」を意味するジェスチャーをすると、ジャガーはそれを深読みして、タイの人形に呪いをかけられたとか、ジャガーの頭がでかくなったとか、声が出なくなった事とはほど遠い解釈をしてしまう。(第390笛「もうオチにはこだわらない」)

不動は今度開催するリサイタルについて、思案を巡らせていた。技術ではなく表現力の部分で工夫をし、より優れた演奏をしたいと考えており、そのためのヒントをジャガーに教わるべきか悩んでいたのである。ふとジャガーを見た不動は、まっすぐに見つめられている事に気づき、歓喜する。実際は、ジャガーは眠っていただけだったが、彼がいびきをかいたり歯ぎしりをする度に、不動はアドバイスを受けていると思い込む。(第391笛「どの角度から見てもこっちを見てる」)

ふえ科のメンバー達が、怪談チックな出来事に巻き込まれていく。ピクニックに出かけていたジャガー達は、昼食の時間になったので、その場に腰かけて食事の準備を始める。ジャガーはバッグから弁当を取り出すが、その際にたて笛が飛び出して、遠くに転がっていってしまう。ジャガーはすぐにそれを取りに行こうとするが、そこで高菜が持って来たガイガーカウンターが反応する。その結果、たて笛がある場所が7万ガイガーもの放射能に汚染されている事が判明したため、ジャガーは泣く泣く諦める。悲しみに暮れながらも昼食を取った一行は、お腹がいっぱいになったため眠ってしまう。目が覚めると、突然巨大なたて笛が現れ、それがジャガーの持っていたたて笛が巨大化したものだと判明する。(第392笛「ピューと吹く!ジャガー特別編 巨大笛の恐怖(前編)」)

ふえ科のメンバー達は巨大化した笛に襲われる。ジャガーはこれを、見捨ててしまった事を恨んでいるためと解釈し、吹いてあげる事で元に戻るかもしれないと考える。そして、仲間達の助けを借りて吹こうとするが、ハマーや高菜、不動が転がる笛に潰されてしまい、ケガを負ってしまう。ここに至ってジャガーとピヨ彦は、巨大笛の打倒を決意。崖に向けて転がす事によって、巨大笛の恐怖は終わりを告げた。(第393笛「ピューと吹く!ジャガー特別編 巨大笛の恐怖(後編)」)

ジャガーとピヨ彦のボクシング対決が始まった。試合開始早々、両者による殴り合いの応酬が続くが、何故かお互いに殴るたびにその部位について解説し、それは焼き肉に使う部位と一致していた。対決はさらにエスカレートし、二人の口からはハツやタン、ハラミといった言葉が次々に飛び出し、もはやボクシングをしているのか焼き肉の解説をしているのかわからなくなっていく。(第394笛「肉ボクシング大会」)

久しぶりの休日を迎えた畔寒痼は、買い物をするために電車で死武夜に向かっていた。ハンサムな姿勢で席に座っていると、そこにハミィが乗り込んで来る。席が空いているうえに、背が低すぎるにもかかわらず根性でつり革にぶら下がったり、どこからともなくヘッドフォンを取り出しては、頭の上のアンテナらしき部分にかぶせるなど、怒濤のごとくボケを連発するハミィに、畔寒はハンサムなポーズで突っ込みを入れ続ける。(第395笛「はさんで のばして ハンサメリコン」)

第19巻

風が強いある日。宇津久島福嗣がベランダで電話をしていると、となりのベランダからハンガーごとシャツが飛んで来る。すぐにとなりのベランダに戻すものの、今度は強風に煽られて複数の服が次々に飛んで来る。服を回収した福嗣は、酒留清彦(ピヨ彦)に渡そうとするが、ドアをノックしても出てこない。仕方なく、ベランダを乗り越えて干し直す事に決める。さらに福嗣は、風に飛ばされず、早く乾くようにするためにさまざまな工夫を凝らす。しかし、この親切心があとに大きな悲劇を生む事になるのだった。(第396笛「暮らしの悪魔"ふくし"が来る!」)

 ちんふえ・ピヨひこ堂にて、ピヨ彦と山田サヤカはハロウィンの思い出について語る。ジャガージュン市とピヨ彦、浜渡浩満(ハマー)は、それぞれ仮装をして集まっていた。ピヨ彦はお化けの格好、ハマーはドラキュラの格好をしていたのだが、ジャガーは何を間違えたのか、歯磨き粉をモチーフにした仮装を身にまとっていた。さらに、三人ともハロウィンに何を行うべきかあまり理解しておらず、その結果、即席ルールによるゲームを始めて、最後は生のカボチャを食べる事で幕を閉じるのだった。(第397笛「グッズは一番いいんだけどなぁ」)

 ふえ科の教室に、屈強な男達を引き連れた保木渡流(ポギー)が現れた。ポギーは、ジャガーの助言から、一時は宇宙アイドルを目指そうとしていたのだが、閉所恐怖症で三半規管が弱く、そもそも宇宙に興味がないため、早々に挫折したという。しかし、宇宙食をお菓子にアレンジした「宇宙スナック」を考案し、それを売り出す会社をアメリカで立ち上げ、現在は社長としての確固たる地位を築き上げていた。さらにポギーは、ジャガーに対して会社で売り出しているお菓子のCM出演を依頼。ジャガーはこれを二つ返事で了承するのだった。(第398笛「荒野という名の一本道を往け」)

ジャガーは、ポギーのCM出演依頼を、いともあっさりと引き受ける。しかしポギーは、かつて彼の提唱した宇宙アイドルを蹴ったにもかかわらず、こうも聞き分けがいい彼にどこか物足りなさを覚えていた。そして、ジャガーが食い下がらない理由を、自分に対して本気でぶつかってくれないからと解釈したポギーは、実際に売り出した宇宙スナックを食べてもらう事で、自分がどれだけ熱意を燃やしているか、ジャガーにを理解してもらおうとする。しかし、スナックをすべてハマーが食べてしまったため、この目論見も台無しになってしまう。(第399笛「あっ…「道無き道をゆけ」でよかったのか」)

 行末杏は、ついにオリジナル占いを完成させ、その結果も「今日は素敵な出会いがあるかも」という、望ましいものだった。しかしその占いによると、出会える男性は全身黒ずくめで、ほっかむりをかぶっており、一人称が「拙者」で語尾に「YO」を付け、趣味がヒップホップとストーキングなど、数多くの奇妙な特徴が揃っているという。杏は、果たしてそんな男性が実在するのかと強い疑問を抱いていたが、そんな男性(ハマー)は意外と近くにいるのだった。(第400笛「うらないまじない未来ない」)

インターネット巡りをしていた白川高菜は、一つのジャンルに精通しているアイドルである「オタドル」の存在に驚愕していた。高菜が最も得意としている釣り関連は、既に大勢いるうえに、高菜以上の知識や経験を持っている人も多いため、これを避けて、高菜が多少興味を持ちつつ、ほかに誰もやっていなさそうな趣味のオタドルを目指そうとする。しかしレスラーや坊主、ハトなど、マイナーそうなものも、既にほかのオタドルが手を出している始末だった。悪戦苦闘の末、高菜はほんの少しだけ興味があり、ほかのアイドルが手を出していない「岩清水」のジャンルでオタドルを始めるのだった。(第401笛「The Load Of Wota」)

ふえ科のメンバー達は、業界用語らしき言葉を多数使用しながら会話を展開する。ジャガー、ピヨ彦、ハマーは、ハンバーガーショップで会話に興じていた。ハンバーガーやポテトの美味しさにテンションが上がっていき、シェフに挨拶をしに行こうとする。しかし、立ち入り禁止であると店員にこっぴどく叱られたため、三人のテンションは急激に下がっていく。(第402笛「全米No.1.イェー!!」)

ふえ科のパンフレットが制作された。講師であるジャガーの紹介や授業風景、そして、現在所属している生徒からのコメントなどが記載されており、ふえ科の魅力を余す事なく表現。さらに、ポギーや上戸矢こね子といった有名人へのインタビューや、本人の努力次第で行く事ができる主な就職先など、読み応えのある情報にあふれている。(第403笛「ふえ科パンフレット2010」)

ピヨ彦は、クリスマスイブもちんふえ・ピヨひこ堂の店番を任される羽目になった。酒留父字郎(ハメ字郎)は、本気で家計がよくないので、なんとしてでも珍笛を売り出したいと気合を入れていたが、彼が考案したクリスマス限定商品は、ちまきのように笹で包んだたて笛と、禁煙パイポの機能を持つたて笛、そしてたて笛型のクリスマスケーキと、いずれもしょうもないもので、そのうえ値段が平均5000円と、どう考えても売れる見込みがなかった。(第404笛「サヤカちゃんは用事があるそうです」)

ピヨ彦の前に、風呂から上がったジャガーが現れるが、その姿はどう見ても巨大化していた。天井に頭がついてしまい、服を着れば明らかにピチピチであるにもかかわらず、ジャガー本人はピヨ彦の目の錯覚だと信じて疑わない。さらに、その性格も微妙にいつものジャガーとは異なっており、ピヨ彦は混乱する。そんな中、ハマーや高菜、高幡不動が遊びに来るが、彼らもまたジャガー同様に身長が大きく伸びていた。さらにやって来たハミデント眠都(ハミィ)に至っては、ロボらしい要素がどこにもなく、ピヨ彦は心の中でつっこみ続けるしかなかった。(第405笛「イカみたいな仁王立ち」)

新米刑事の似皆同顔流には、街中のほとんどの人間が犯罪者に見えてしまうという欠点があった。しかし似皆同は、自分が無能なのではなく、洞察力が鋭すぎるだけだと、自己暗示に近いポジティブシンキングをしていた。そんな中、コンビニ前の公衆電話で話をしているジャガーを発見する。通話の際のジャガーの口ぶりから、似皆同は振り込め詐欺だと疑うが、実際はこども電話相談室へ掛けていただけだった。しかし、ジャガーから犯罪者の雰囲気が拭えない似皆同は、そのままジャガーを尾行し続けるが、そこにジャガーと待ち合わせをしていたハミィが現れる。見た事のないロボットの出現に、似皆同は大いに戸惑うのだった。(第406笛「まぼろし刑事・似皆同 顔流」)

似皆同はジャガーとハミィを見て、きっと大きな犯罪に手を染めると予感する。さらにジャガーのバッグから、犯罪に使う道具として有名なバールが見えた事から、予感は確信に変わる。似皆同はさらに二人を追い、彼らが銀行の前で足を止めた事で、銀行強盗かATM荒らしを警戒する。しかし彼らは、銀行から出て来た七星みるくを迎え、さらにジャガーがバールでハミィを改造し、改造されたハミィはみるくをおぶって空高く去って行ってしまう。あまりの出来事に混乱を来した似皆同は、そのままジャガーに突進し、有無を言わさず逮捕しようとする。(第407笛「新米刑事は見た!~エリート講師の危険な秘密~」)

節分。ジャガーとピヨ彦は、お互いに鬼の面をつけて、正座をしていた。豆を投げてぶつけると痛そうだからゆっくりやるべきだ、というピヨ彦の提案を飲んだジャガーは、豆を持ってピヨ彦の額に押し付けたり、焼いた豆を服の中に入れたりと、むしろ普通に投げるより被害を伴う方法を多用して、豆まきを大惨事に導いていく。(第408笛「THE☆SETSUBUN」)

ピヨ彦はジャガーに声を掛けるが、彼は座ったまま眠っていた。そこでピヨ彦は眠る際に漫画で使用される水玉が気になり、それを触ってみるが、水玉が粘液に変化し、大いに驚く。さらに眠りながら腕を振ってる事を示す効果線らしきものに触れてみると、なんとそれがひじきだったりと、ピヨ彦はまた一つ、ジャガーに秘められた謎に直面してしまう。(第409笛「犬の全身に分布している主な汗腺って…」)

ジュライのメンバーである斎藤と田尻が経営する「ビジュアル系居酒屋ラビリンス」は、バレンタインフェアを開催していた。二人はそのプロモーションらしき何かを行うが、ポギーに影響でもされたのか、非常に難解なものだった。(第410笛「基本的に意味はない」)

ジャガーとピヨ彦は、河原で準備運動をしていた。これから始まる事に緊張を隠せないピヨ彦に対し、ジャガーはまったく緊張していないと語り、手足を地面に埋めたり、鼻の形を変化させたりと、リラックスした様子を見せる。しかし、唐突に一発ギャグを展開し始めた事から、やはりジャガーも緊張しているかもしれないと自覚し始める。そこで二人は、お互いの緊張をほぐすためにイメージトレーニングを始める。(第411笛「まあ使いにくいったらありゃしない」)

ビューティ田村が道を歩いていると、その後ろからお内裏様の人形がついてきていた。さらに家に帰ってみると、玄関の先に五人囃子が散らばっていたり、雛壇では三人官女が首を斬られていたり、挙句の果てには洗面所にお雛様が浮いていたりと、怪奇現象が続発する。しかしこれらの現象は、ビューティ田村にとっては、いつもの事であるらしく、最後までまったく気に留める様子を見せないのだった。(第412笛「凶破汰乃死威否難魔釣」)

ハマーは、伝説の忍者と名高い小杉正平の家を訪れていた。彼の持つ千里眼の力に感服していたハマーは、その能力を修得するため、弟子になりたいと土下座をして頼み込む。あまりに必死な様子に心を動かされた正平は、月謝1万円という条件でハマーを弟子に取る事を決める。二人は修行のために森の奥へと進むが、その最中ハマーは千里眼の詳細を尋ね始める。そして女湯を覗いたり、女の子のメールを覗いたり、女の子がどんなパジャマを着て寝ているのかを見抜ける能力ではないと知ると、さっさと帰ってしまう。(第413笛「呼ばせてください今夜だけ…」)

ジャガーとピヨ彦の前に、そふとくり~むの新たな刺客であるコペポーダ鯨井が現れる。バイオリン奏者である鯨井は、事あるごとに自分がセレブだというアピールをするが、ジャガー達はそれにいささかうさん臭さを覚えていた。しかし、問答しているあいだに鯨井のバイオリン演奏が終わり、彼の能力であるモービィ・ディックが発動する。それに伴い、巨大なクジラがジャガー達の周りから何かを吸い込むそぶりを見せる。そして、クジラが噴いた潮の中から、なんとたてぶえマンが姿を現すのだった。(第414笛「コミックス3巻分ぶりくらいのヤツら」)

 コペポーダ鯨井は、モービィ・ディックの能力でコピーしたたてぶえマンを、傍らに従える。それを見たジャガーは必死な様子で、たてぶえマンはそふとくり~むとは無関係のピヨ彦の精神と深く結びついているため、M字開脚や女豹のポーズをさせたり、持っている笛に頬ずりさせたりする事を止めるよう懇願する。しかし鯨井は無情にもその訴えを退け、たてぶえマンのコピーに恥ずかしい格好や行動をさせていき、ピヨ彦に多大な精神的ダメージを与える。しかし、これはピヨ彦の嫌がる姿を見て楽しむためのジャガーの作戦だった。それに気づいた鯨井は、たてぶえマンのコピーにおしゃれなスーツを着せてピヨ彦を安心させるが、ジャガーはその蛮行に対して強い怒りを見せるのだった。(第415笛「「コペポーダ鯨井」って覚えにきぃ」)

コペポーダ鯨井の行動を目の当たりにしたジャガーは、今までにないほど強い怒りに支配されていた。その怒りは黒いオーラとなって集まり、たてぶえマンBLACKを生み出す。その姿は、どう見ても間池留にしか見えなかったが、鯨井はこの能力もコピーしようと、モービィ・ディックに吸わせようとする。しかし、まったく吸えないうえに、逆に鯨井本人に近づき、その中に進入しようとする。これによって鯨井は恐怖のあまり気を失い、モービィ・ディックも消え去るのだった。(第416笛「敵か味方か!?たてぶえマンBLACK」)

ジャガーに敗れたコペポーダ鯨井は洗脳を解かれ、ほかのそふとくり~む脱退組と合流する事になった。そんな中、ジャガーとピヨ彦から、モービィ・ディックの能力に関する質問がいくつか向けられる。鯨井はこれに逐一答えていくものの、矛盾点を指摘されていき、最終的には論破されてしまう。なお、この回では何故かジャガー達と鯨井がサッカーをしているような描写がなされているが、あくまでイメージ映像で、実際にサッカーをしているわけではない。(第417笛「ただの会話じゃアレだから」)

 ガリプロの新入生である青年が、「OHP」と呼ばれる機械を取りに行くために資料室に向かっていたが、肝心の資料室が見当たらず、途方に暮れていた。そこに、満身創痍のジャガーが現れ、激痛に耐える素振りを見せながら資料室に案内しようとする。新入生は辛そうな様子のジャガーを放っておけず、車いすを使って上の階に運んであげる。その先にはシャッターが降りかけた通路があり、ジャガーはシャッターを力づくで持ち上げようとする。新入生はそのスキを縫って中に入るが、そこにあったのはOHPではなく、「PHD-1400」だった。(第418笛「オーバーヘッドプロジェクターを探せ!!」)

第20巻

ふえ科のメンバー達は、いつもながらの自習を満喫していた。酒留清彦(ピヨ彦)は、指先でボールペンを回転させていたところ、その技術を高幡不動に褒められる。そこに浜渡浩満(ハマー)が現れ、自信たっぷりに指先でボールペンを回して見せる。不動は二人の技術を改めて讃えるものの、不動自身もすぐに回せるようになったため、ハマーはさらに両手でボールペンを回して、自らの優位を確立させようとする。そして、これを修得するために2~3年かけたと豪語するが、不動はこれをあっさりと真似して見せてしまう。(第419笛「しらじらしいオッサンが来た!」)

 ふえ科のメンバー達は引き続き自習をしていたが、そこに唐突にジャガージュン市から、抜き打ちによる避難訓練の開始を宣言される。ピヨ彦と不動は、まず地震が起きたら机の下に隠れるべきだと考えるが、これに対してジャガーは、たて笛が飛んでこないよう、縛ってまとめておく事が先決だという。さらに、火事が発生した時は、笛の隙間に水を貯めて、吹きかける事で火を消させるなど、緊張感に欠けた避難訓練が続く。結局効果的な避難方法は何一つ提示されず、最終的には災害が起こった時に考えるという結論に達してしまう。(第420笛「実は前回から続いている」)

ちんふえ・ピヨひこ堂では、ジャガーがチラシを作るために、店の地図を作成していた。しかし、描かれていた地図は目の血管を模したもので、ピヨ彦は気持ち悪いからやめるように忠告する。さらに、地図記号を知らないジャガーは、田んぼや学校、桑畑などの記号がある事を説明される。しかしその中で、笛屋の記号がないと知らされ、ないのならば自分が作ると意気込んだジャガーは、早速笛屋の地図記号を作成しようとする。(第421笛「後れ毛のズーチー」)

 ガリプロからの帰り道、ピヨ彦は暴行を受けていた一人の少年と出会う。西ノ宮隆と名乗った少年は、自分が有名なギタリストである「ホーテー友安」の息子であるという。ホーテー友安のファンであるピヨ彦は、その息子との出会いに浮かれ、さらに、父親が使っていたというピックやブラシなどを西ノ宮からもらう。しかし、言っている事がだんだんと行き当たりばったりになっていき、ピヨ彦は次第に、西ノ宮の発言を疑い始めていく。(第422笛「西ノ宮 隆は認めない」)

ハマーと不動は、最近人気を博している映画である「マブタニック」について語り合っていた。それを聞いていたピヨ彦は、興味津々だったものの、まだ映画を見ていないという。ハマーは未だに作品を視聴していないピヨ彦をここぞとばかりに煽り、さらに内容について語り始める。ピヨ彦はこれを聞いて、内容が判明してしまう事で感動が落ちてしまうのではないかと懸念するが、不動のフォローによって事なきを得る、しかしハマーは、うっかりなのかわざとなのか、作品のネタばらしを続けてしまう。(第423笛「めくれるCGに300万ドル」)

眩田マナブは、マブタニクをあやつるマブターになって修行するように、師匠から言い聞かせられていた。しかしマナブは、マブターになると、まぶたがたるんで女の子にモテなくなる事から、その言いつけを拒絶していた。ある日、マナブは師匠が大切にしていた壺を割ってしまい、その贖罪のためにマブターに変身する。ある日、美人の女性に声を掛けるが、ふられたマナブは、かつての兄弟子であるタツオが不穏な行動をしているのを発見。師匠に報告に向かうが、既に師匠は殺害されていた。そこに先ほど声をかけた少女が現れ、マナブと少女は晴れて恋人同士となる。しかし、少女はそのすぐあとに、彼女自身が持っていた食虫植物に食べられて命を落としてしまう。大切な人を相次いで失ったマナブは、タツオに対して怒りを燃やすのだった。(第424笛「マナブの心を締めつけるマブタニクの運命…の巻!」)

師匠と恋人を失い、怒りに震えるマナブは、かつての兄弟子であるタツオに決闘を申し込む。しかし決闘が始まる1時間ほど前、うさぎを追いかけていた際にロープに引っかかり、転倒した事で骨折してしまう。そこにタツオが現れ、決闘を延期しようとする素振りを見せるが、それに油断したマナブはタツオのマブタニクを受ける。マナブもマブタニクを使って反撃を試みるが、タツオはものすごく柔らかい素材の服を着ているため通用せず、マナブは絶体絶命のピンチに陥ってしまう。(第425笛「おきゃんな男達へのちんこん歌」)

ピヨ彦は最近になって、アンケート調査のアルバイトを始めた。そこに自分も参加したいというハマーに手伝いを頼むものの、ハマーは20代から30代を対象にしているはずのアンケートで女性に声を掛けるなど、早くも前途多難な様子を見せ始める。10人ほどのアンケートを取ったピヨ彦はハマーの様子を見に行くが、そこには以前ピヨ彦に噓を並べていた西ノ宮がいた。西ノ宮は、ハマーに対して、人気アイドルの秋波奈美は自分の妹だと言う。ピヨ彦は以前騙された事もあり、どう考えても噓だと考えていたが、ハマーはそれを心の底から信じ切っていた。(第426笛「まぼろし!黒しゃちほこ」)

ジャガーがモデルとなり、ネクタイの結び方をレクチャーする。「ウィンザー・ノット」「ノット・ウィンザー・ノット」「ノット・オンリー・バット・オールソー・ノット」「ゲット・ワイルド・アンド・ノット」など、さまざまなネクタイの結び方を、図を使いながら解説していく。(第427笛「デキる男のネクタイ術」)

ピヨ彦が、さまざまな恋のおまじないをレクチャーする。おまじないはどれもたて笛を使う事が前提となっており、その方法を、図を使いながら解説している。しかし、ピヨ彦はすべてのページで、恋のおまじないそっちのけで、ちんふえ・ピヨひこ堂の宣伝ばかりしていた。(第428笛「恋のおまじないBOOK」)

ピヨ彦がガリ寮に帰って来ると、部屋の前では間池留が天使を相手に格闘していた。ピヨ彦が事情を尋ねると、部屋の中でジャガーが何かをやっているため、中に入れないという。それを聞いて、とりあえず扉を開けてみると、ジャガーがガンニョムおじさんを成仏させていた。儀式が終わった事で間池留も家に入れるようになったが、その背後にはワルキューレがいた。実は間池留は既に死んでおり、幽霊の姿でジャガーを見守っていたという事と、今日がジャガーの20歳の誕生日だという事を伝える。そして、ジャガーの本当の父親の形見を手渡し、ワルキューレの手でヴァルハラに連れていかれるのだった。(第429笛「伸びろ!オレの親父!」)

間池留との別れを済ませたジャガーの前に、突如ハマーが現れ、ジャガーの誕生日を祝いたいと言ってくる。そして巨大なケーキを用意して、ジャガーに食べるように勧めるが、ジャガーがフォークでケーキを削ると、中からもう一人のハマーが出て来る。なんとケーキを用意したハマーは偽物なのだった。ジャガーは、ケーキの中に黒いもの(ハマー)を入れられた事で、偽ハマーにクレームをつけるが、その直後ジャガー達は、謎の森へとワープしてしまう。(第430笛「クライングクレーマーJ」)

ジャガーとピヨ彦は、偽ハマーの手により、ガリ寮から謎の森へとワープさせられる。さらに二人の前に、怪しげな建物が姿を現す。そこはジャガーが昔暮らしていたという、そふとくり~むの本拠地だった。家の扉が開き、中から偽ハマーの正体であり、そふとくり~むの創始者でもあるジャガージュン吉が姿を現す。ジュン吉は自分こそがジャガーの本当の父親である事を告げ、ジャガーの能力をそふとくり~むのために使う事を要求するが、ジャガーはそれを断り、元の場所に戻るためにたてぶえマンを召喚する。しかし、ジュン吉は最強の能力であるエアーJを使い、たてぶえマンに深刻なダメージを与えるのだった。(第431笛「ようするに2週間前から読んでって事ね」)

ジュン吉はエアーJを巧みに駆使して、伸びる指でたてぶえマンを切り裂いたり、フォークで突き刺したり、ペンチでまぶたを引っ張ったりと、残虐な攻撃を繰り返す。ジャガーはその度に、たてぶえマンが大したダメージを受けていないと、自分とピヨ彦に言い聞かせる。ジュン吉はさらにロードローラーを使ってたてぶえマンを引き潰すが、これに対してジャガーは、「週刊少年ジャンプ」でそんな残虐な描写ができるわけはないと主張。すると、ロードローラーに潰されたはずのたてぶえマンが、紙のようにペラペラな状態で復活する。これらの状況から、ジャガーはエアーJの正体を見極めるのだった。(第432笛「クリーンな少年漫画を目指そう!」)

ジュン吉の使うエアーJは、真の名をエアと言い、相手に強烈な幻覚を見せるパントマイムこそがその正体だった。人は思い込みで死ぬ事もあるというジュン吉は、ジャガーに雷雨の中を傘を差して歩くという幻覚を見せる。ジャガーは、いつ傘に雷が落ちて死ぬかもしれない恐怖を体験させられるかに見えたが、絶対に死なないと強く思い込む事で、ついにエアを無効化する。さらにジュン吉こそが雷を恐れていると看破し、逆に、彼に避雷針に括りつけられているという暗示をかける。すると雷の幻が落ち、それに打たれたジュン吉は意識を失うのだった。(第433笛「ヤツが取るのはヘソじゃない…命だ!」)

ジャガーとピヨ彦は、意識を失ったジュン吉と共に、元の部屋に戻って来た。気がつけば、ジュン吉の姿が、戦っていた時と変わっており、猿のような外見になっていた。その姿にジャガーは、彼が記憶の中にいる本当の父親である事を確信する。ジュン吉は、自らとジャガーの生い立ちと、身勝手な人間に迫害された事、そして研究仲間である間池留と共にそふとくり~むを立ち上げた事などを語り、ジャガーに対して親子として暮らしたいと申し出る。しかしジャガーは、今は自分の父親は間池留以外考えられないため、しばらくはとなりの部屋でそふとくり~むの脱退組と共に生活してほしいと告げるのだった。(第434笛「Jの記憶~あきらめない気持ち~」)

ジャガーは唐突に、ピヨ彦が老けた事を指摘する。さらにハマーが現れるが、頭髪が薄くなっており、ジャガーはこれを、35歳の悲惨さがにじみ出ていると評する。実は『ピューと吹く!ジャガー』の時間経過は現実とリンクしており、ピヨ彦がジャガーと出会ってから既に10年が過ぎていたというのである。これに対してピヨ彦はジャガーが20歳の誕生日を迎えた事を指摘するが、ジャガーは青年になるまでの成長が異常に早く、初めてピヨ彦と出会った時はわずか10歳だったという。これを聞いたピヨ彦は驚愕の事実にうろたえるが、さらにジャガーは、自らの髪の毛や肌を摑み、それをはぎ取って真の姿を現そうとする。それを見たピヨ彦は、宇宙にとどろくほどの大声で、最後のつっこみを入れるのだった。(第435笛「めくるめけ、日々」)

登場人物・キャラクター

主人公

赤い髪を頭上に逆立たせ、笛の形に穴の開いた服と、マフラーを愛用する変わった男。何を考えているのか常人には理解不能で、予測不可能な行動ばかりして、周りにいる人たちを振り回す。笛をこよなく愛しており、その... 関連ページ:ジャガージュン市

ガリプロのふえ科に所属。ギタリストを目指して上京した。夢は一流のミュージシャンだったのだが、ジャガージュン市に関わってから人生が狂い始め、どういうわけかガリプロのふえ科を受講することになる。ジャガーに... 関連ページ:酒留 清彦

ガリプロのふえ科に所属する。通称はハマーで、ヒップホップな忍者。夏でもダウンジャケットに、忍者の頭巾という奇妙な格好をしている。根性も度胸も才能もなく、良いところがまったくないダメ人間。見られているだ... 関連ページ:浜渡 浩満

スター養成校・ガリプロのアイドル科に所属する、アイドルを夢見る女の子。極度のあがり症で、人と話をすると緊張しすぎて言葉が強くなり、つい相手を口汚い言葉で罵倒してしまう。48ものハンドルネームを持つほど... 関連ページ:白川 高菜

ガリプロのふえ科に所属。非常に地味で目立たない容姿をしており、仲間たちからも眼鏡以外を忘れられることもしばしばである。真面目で努力家。人のいい性格をしており、ジャガージュン市を尊敬している以外は極めて... 関連ページ:高幡 不動

三太夫セガール

ガリプロの職員で、ネズミの帽子をかぶる太った中年男。言動が常に適当で、非常にうさんくさい。ピヨ彦を言葉たくみに勧誘し、ガリプロに入学させた。その後、ジャガージュン市の天才的な音楽の才能を見いだし勧誘。なぜか三太夫セガールのほうが、お金を払う形でガリプロに入学させることになってしまう。

ガリプロの開運パワー研究科の講師。三太夫セガールの息子。中年親父のような太った外見をしているが18歳の青年。大きな不運はそれと同じ幸運を産むと言うジョンダ流開運術を開発した。開運の講師の割には、高級品... 関連ページ:ジョン太夫セガール

ジャガージュン市の育ての父。金髪の白人外国人で、片言の日本語で話をする。飛び抜けて陽気で明るい人物。飛行機事故の後遺症で、体が透けており、お経を聞いたり、清めの塩をかけられたりすると蒸発してしまう体質... 関連ページ:間池留

通称ポギー。人気ロックバンド・ジュライのメンバー。音楽家としてすでに成功しているため、自信に満ちあふれている。ナルシストなところがあり格好いい自分が大好き。歯の浮くようなポエム作成を得意としており、そ... 関連ページ:保木渡 流

ガリプロに所属。ジャガージュン市とピヨ彦の隣の部屋に住む男。サングラスをかけ、髪はリーゼント、ロカビリー風の外見をしている。謎の子供ロボット、ハミデント眠都の保護者として一緒に暮らしている。自分の気持... 関連ページ:ビリー

子供のロボット。通称ハミィ。名前は足から何かがはみ出していたことに由来する。ご主人を見極めて仕えるという極めて打算的な性格。周囲の人たちにランクを付け、自分より上のものには子供らしく素直、下のものには... 関連ページ:ハミデント眠都

酒留 父字郎

ピヨ彦の父。会社員と珍笛職人の二つの顔を持つ。職人のときは昔ながらのガンコ親父だが、会社人と話をするときは相手に媚びるような非常になさけない言動をするという一面も。ジャガージュン市と出会ったことで妙な自信を付け、会社を辞めて珍笛専門店・ピヨひこ堂の経営に力を注ぐことになった。

ガリプロのギター科に所属。ピヨ彦に片思い中のロマンチストな少女。頭の中では少女漫画のようなラブコメディが常に展開されている。陰気な印象があり、一緒にいるだけで呪われそうな女の子。笑顔が苦手で、笑うと引... 関連ページ:ビューティ田村

通称はマークで、ガリプロに所属する。ジャガージュン市とピヨ彦の隣の部屋に引っ越してきた音楽を愛する純粋な青年。訛りが強いため、人と話をするのが苦手というシャイな男。顔面にタツノオトシゴのようなペイント... 関連ページ:宇津久島 福嗣

書誌情報

ピューと吹く!ジャガー 全20巻 集英社〈ジャンプ・コミックス〉 完結

第1巻

(2001年9月発行、 978-4088731643)

第2巻

(2002年1月発行、 978-4088732145)

第3巻

(2002年6月発行、 978-4088732763)

第4巻

(2002年12月発行、 978-4088733531)

第5巻

(2003年6月発行、 978-4088734224)

第6巻

(2003年12月発行、 978-4088735382)

第7巻

(2004年6月発行、 978-4088736112)

第8巻

(2004年12月発行、 978-4088736846)

第9巻

(2005年6月発行、 978-4088738192)

第10巻

(2005年12月発行、 978-4088738857)

第11巻

(2006年6月発行、 978-4088741093)

第12巻

(2007年2月発行、 978-4088743172)

第13巻

(2007年7月発行、 978-4088743844)

第14巻

(2008年1月発行、 978-4088744667)

第15巻 ああしてこうしてウッホホイ

(2008年7月発行、 978-4088745428)

第16巻 目指せ!ハンサム業界人

(2009年2月発行、 978-4088746173)

第17巻 お父さんはハードボイルドマグナム

(2009年7月発行、 978-4088747033)

第18巻 走れ!郊外型サラリーマン

(2010年1月発行、 978-4088747866)

第19巻 イカみたいな仁王立ち

(2010年7月発行、 978-4088700731)

第20巻 めくるめけ、日々

(2010年12月発行、 978-4088701479)

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