ピーチガール

卑劣なイジメにも屈せず強く優しくあり続けるももと、タイプの異なる二人の同級生との、複雑で切ない恋愛模様を描いた長編。第23回講談社漫画賞受賞。

概要・あらすじ

焼けた肌に傷んだ赤い髪の女子高生安達ももは、どこへ行ってもその見た目で損をしていた。学校では「遊んでる」と噂され、街では援助交際に誘われる毎日。しかし、片想いのとーじだけは、そんな周囲の目からももをかばってくれるのだった。両想いだと知った2人は晴れてカップルになるのたが、クラスメイトのさえの妨害に遭い、その関係を崩されてしまう。

学年一のモテ男岡安浬の登場により、ももの恋愛事情はますます複雑なものへとなっていくのだった。

登場人物・キャラクター

安達 もも

高校1年生。中学時代水泳部に打ち込んでいたため、焼けた黒い肌に、塩素で傷んだ赤い髪が特徴。その見た目から「コギャル」「遊んでそう」というイメージがつきまとい、何かと損をする事が多い。ももを強く意識するクラスメイトの柏木さえには、私物を完コピされたり、悪い噂を流されたりと散々な目に遭っている。 中学の時から片想しているとーじとは、お互い強く想い合いながらも、さえのしつこい妨害でなかなか上手くいかない。さえの根回しで学校でも完全に孤立した頃、学年一のモテ男岡安浬だけは、なぜかいつもかばってくれるようになる。不器用にも一途愛してくれるとーじと、軽い言動で近寄ってきては自分を守ってくれる岡安との間で、ももの心は激しく揺れ動くことになる。

柏木 さえ

主人公ももの天敵。ももとは対照に、小柄で華奢で色白。学年一モテているが、一人でいても強く前向きなももに嫉妬し、嘘の噂を広めたり、好きでもないとーじを誘惑したりと最悪な性格。しかし、岡安による完璧な作戦で、クラス全員の前でその裏の顔が暴露されてしまう。立場は逆転、クラスでハブられる対象になった。 しかし、それからも何度もももを陥れようとし、法律ぎりぎりの卑劣な手を仕掛けてくれる。岡安の兄に真剣に恋して以降は、心を改めももと本当の友達になっていく。

岡安 浬

主人公ももにつきまとう学年一のモテ男。中2の時、海で溺れ心停止しているところを、ももによって助けられた。色男で誰にでも優しく接するので、取り巻きの女子も多いももにも初めは軽い気持ちで近づいていくが、とーじを純粋に想い、イジメられても逞しく向かっていく姿に本気で惹かれていく。 いつしかももとは恋人関係になるが、中学の時の家庭教師であった操への想いが捨てきれずにいた。ももに対する自分の中途半端な態度が許せず、自ら別れを切り出すことになる。

東寺ヶ森 一矢

主人公ももが中学の頃から片想いしている相手。堅物でピュアな性格で、ももへ対する想いをなかなか伝えられずにいたが、岡安がももにつきまとうのを見ていられず告白。ももと晴れて恋人どうしになるも、さえの差し金で何度も別れの危機へと追いやられる。度を超えたさえのやり口からももを守るため、さえの要求を飲みももと別れることを選ぶ。 それ以降、さえの恋人という形で見張り役に徹している。さえの改心後はようやく自由になるが、その時ももの気持ちは既に岡安にあることを知ってしまう。

安芸 操

主人公ももが通う高校の養護教員。岡安の中学時代の家庭教師で、兄涼とは大学のサークル仲間。優秀な兄にコンプレックスを抱き、荒れに荒れていた岡安を理解した最初の人間。ぽっちゃりしてて特別美人でもないが、岡安兄弟の2人から同時に想いを寄せられている。姉御肌で正義感が強いところはももそっくり。 さえに苦しむももやとーじの事を、影で支え続けている。

小川

主人公ももの友人。最初はさえの差金でももをイジメていた一人だったが、水泳大会で溺れているところをももに助けてもらい、味方につくようになる。ももの噂が完全に嘘だったとわかってからは、仲の良い友人として学校ではいつも一緒。

大路 五郎

さえの恋人。「メンズモン×2」ナンバーワンモデル。19歳。スタジオに来ていたさえに一目惚れし、付き合うようになる。しかし、それは人気を取り戻したいさえに利用されただけでしかなかった。ももについての悪い情報を吹きこまれ、さえの悪事に手を貸すことになったジゴローは、薬で眠らせたももをホテルに連れ込み、関係をもったのだと装う。 しかし、さえから聞かされていたイメージとは程遠いももの態度に困惑する事になる。

岡安 涼

岡安の兄。有名なゲームデザイナーだが、「リマッセモーカー」というマルチ商法の幹部という顔も持っている。弟浬に負けない美しい風貌をしており、群がってくる女たちを利用してはお金を貢がせている。多くの人をマルチ商法に勧誘しては借金を作らせ、命を狙われることもしばしば。大学の頃から密かに操に想いを寄せる。 しかし、自分に好意を寄せるさえを利用したり、子供を降ろす薬を平気で渡したりしている事を軽蔑され、操に振られてしまう。

森香

岡安の元カノ。岡安が中学時代に付き合っていたが、兄である涼に心変わりした。涼に騙されてマルチ商法に手を出し、借金に苦しむ生活を送る。次第に涼のやり方に納得できず、復習する方へ変わっていく。

場所

白狼海岸

『ピーチガール』に登場する場所。主人公ももが、溺れる岡安を助けた日本海側のビーチ。付き合いだした二人が夏休みの旅行先に決めるが、岡安が待ち合わせ場所に現れなかったことで、代わりにとーじと訪れることになった。

続編

ピーチガールNEXT

上田美和の『ピーチガール』の続編で、安達ももたちが高校生だった前作の10年後が舞台となっている。結婚を目前に控えた27歳のももと岡安浬の新居のとなりに、ももの高校時代の天敵である柏木紗絵と、ももの元彼... 関連ページ:ピーチガールNEXT

アニメ

ピーチガール

一見コギャル風の外見だが、実態は純真な女子高校生の主人公安達もも。彼女は中学からの同級生、東寺ヶ森一矢を想い続けている。悪い印象を払拭しようとがんばる彼女の前に、その恋を邪魔しようとする柏木さえや、も... 関連ページ:ピーチガール

書誌情報

ピーチガール 全18巻 講談社〈講談社コミックスフレンドB〉 完結

第1巻

(1998年1月発行、 978-4063030945)

第2巻

(1998年6月発行、 978-4063031096)

第3巻

(1998年11月発行、 978-4063031324)

第4巻

(1999年2月発行、 978-4063031430)

第5巻

(1999年6月発行、 978-4063031560)

第6巻

(1999年11月発行、 978-4063031713)

第7巻

(2000年3月発行、 978-4063031843)

第8巻

(2000年8月発行、 978-4063412024)

第9巻

(2000年12月発行、 978-4063412154)

第10巻

(2001年4月発行、 978-4063412314)

第11巻

(2001年8月発行、 978-4063412468)

第12巻

(2002年1月発行、 978-4063412666)

第13巻

(2002年5月発行、 978-4063412819)

第14巻

(2002年9月発行、 978-4063413021)

第15巻

(2003年1月発行、 978-4063413199)

第16巻

(2003年6月発行、 978-4063413397)

第17巻

(2003年10月発行、 978-4063413557)

第18巻

(2004年2月発行、 978-4063413731)

ピーチガールファンbook 全1巻 〈講談社コミックスDX〉 完結

第1巻

(2003年6月発行、 978-4063347357)

ピーチガール :Momo's fight for love and pride!!! 全9巻 講談社〈講談社漫画文庫〉 完結

第1巻

(2009年12月発行、 978-4063707038)

第2巻

(2009年12月発行、 978-4063707045)

第3巻

(2009年12月発行、 978-4063707052)

第4巻

(2010年1月発行、 978-4063707168)

第5巻

(2010年1月発行、 978-4063707175)

第6巻

(2010年2月発行、 978-4063707267)

第7巻

(2010年2月発行、 978-4063707274)

第8巻

(2010年3月発行、 978-4063707342)

第9巻

(2010年3月発行、 978-4063707366)

SHARE
EC
Amazon
無料で読む
マンガリスト
logo