概要・あらすじ
シンイチロウは、数々の芸術家を輩出したサカキ家の子孫であった。彼が左手に宿した「神の絵筆」と呼ばれる印は、思い通りの偽物をなんでも空間に描き出す能力を持つ。シンイチロウの夢は、幼いころ描いた名画の贋作すべてを回収し、右手で新しい世界を描く画家になること。かつて描いたセガールの「春の宴」をカネモリ氏が所有していることを知ったシンイチロウは、相棒のライと一緒に怪盗ウィザードとして夜の街に降り立つ。
登場人物・キャラクター
サカキ シンイチロウ
左手の手のひらに勾玉を円形に集めたような印を持つ青年で、ベレー帽を被っている。印は「神の絵筆」と呼ばれるもので、頭の中で思い描いたものを空間に描き出す能力を持つ。幼少期はこの能力を使い、名画の贋作を言われるままに作製していた。自分の描いた贋作をすべて回収し、右手で新たな世界を描くのが夢。相棒のライと共に怪盗ウィザードとして贋作を盗んでは廃棄している。
ライ
上向きに伸びた金髪、エメラルド色の瞳の青年。サカキ シンイチロウの相棒であり、彼が探している贋作を探し出しては商談として盗みを持ちかける。「怪盗ウィザード」として活動する際は作戦を立てたり、怪盗に必要な小道具を調達する役割を果たす。
カネモリ氏 (かねもりし)
サカキ シンイチロウが描いた贋作の1つ、セガールの「春の宴」のオーナー。カネモリ商事の会長としてモスクのような豪邸に住み、多くの芸術品を所有している。自宅にある美術品はどれも似たようなデザイン。「怪盗ウィザード」から盗みの予告状が来た際には、返り討ちにしてやろうと意気込む。