概要・あらすじ
アメリカンフットボールの日本人プレイヤー・夕日野鷹は、本場NFLでスーパースターとなる夢を叶えるため、単身アメリカへ旅立つ。様々な困難を乗り越え、幼少期に出会った名コーチ、ボブ・マッケンジーの指導の元、夢に近づいてゆく。
登場人物・キャラクター
夕日野 鷹 (ゆうひの たか)
AFCリーグ・シルバースターズ・ランニングバック・背番号32、クォーターバック・背番号12。幼少時代、名コーチボブ・マッケンジーにアメリカンフットボールの素質を見い出される。数年後、本場アメリカでスーパースターになるためにボブのいるロスアンゼルスへ旅立つ。 そしてボブ・マッケンジーとの再会を果たすがアメフト界での彼は既に過去の人となっていた。だが正面から彼と向き合い精根尽きるまで燃やし続けた鷹の情熱が ボブの心の氷を溶かし、かつてのボブを蘇らす。そして復活したボブの指導の元、本格的なトレーンングが始まる。
ボブ・マッケンジー
AFCリーグ・シルバースターズ、ヘッドコーチ。かつてプロのアメフトチーム・レッド・ライオンズで無名選手をスカウトしスーパースターを何人か育て上げ、全米フットボール界随一のスーパースター・ジム・ダンディもその一人であった。そんなジムを育て上げた彼がレッド・ライオンズをクビになりお払い箱となった。 その時を境に師弟の間柄でお互い憎しみ合うこととなる。フリーのスカウトになった彼は新たな選手を育て上げジムに対戦させるが事故で死なせてしまったことにより長年アメフト界から消えていた。
ジム・ダンディ
NFCリーグ・ レッドライオンズ・クォーターバック、背番号12番。全米アメリカンフットボール界随一のスーパースター。ボブ・マッケンジーによってスカウトされ育てられた。天才的な勘の良さと技、若さあふれる力で一気にスーパースターの地位に駆け上がり、年をとってもパワーは衰えるどころか、ますます脂がのり、経験豊かな技術を身につける。 夕日野鷹の幼いころからの憧れの人物。チームを7年連続スーパーボール優勝に導く。50年に一人の逸材と言われている。
ソロモン
全米オールスターチームクォーターバック。AFCスーパーイーグルスクォーターバック。背番号: 17。ドラフト1位入団の大物ルーキー。ドラフト一位指名を受けながらもプロ選手になることに反対する母の意向に沿い入団を拒否するが、日本遠征でライバル・夕日野鷹と出会い、翌年プロ入りする。 ルーキーイヤーからチームを勝利に導き、スーパーイーグルスの看板スターとなってゆく。マスコミから10年に一人の逸材とも云われている。かつてプロのアメフト選手の兄・ジョージを事故で亡くしている。
ヘイズ
所属チーム:セントバロック大学ディフェンスタックル、背番号番73。スラム暮らしの黒人。二人の弟と一人の妹がいるが、現在、父親が病気で寝込んでいて一家で貧困な生活を続けている。そんな生活から逆転するためにはアメフトでプロに認めれてドラフトされお金をかせぐこと。だから勝てる相手でも防具を着けるし他でけがをしないよう最善に気を付けている。 体はデカいが身のこなしが柔らかく素早い。だが実は病魔に冒されており、ドラフトに不利になることからそれが知られることをとても恐れている。
ジョージ・ソロモン
元プロのアメフト選手。背番号68。ソロモンの兄で故人。アメフト界の敏腕スカウト・ボブ・マッケンジーが、全米ナンバーワンのスーパースター・ジム・ダンディを打倒するためにスカウトし育成した選手。ジムに勝つための必殺技をボブ自ら開発し叩き込む。だが完全にマスターする前に、ジムにその必殺技で挑戦してしまう。 未完成の技はジムを破るどころか反対に叩き潰され、その試合で膝をこわし、2度とアメフトをやれない体になってしまった。打ちのめされ泥酔した挙げ句、真夜中ふらつく足取りで家に帰る途中、車にはねられ死亡した。初めからジムに敵わないジョージをスカウトし、必殺技を教え込んだ自らを呪ったボブはアメフトの世界を去っていた。
ボギー・バンカー
AFC シルバースターズのチームオーナー。シルバースターズは、ここ5年間、1勝も上げられずプロチームとしてはずぬけたドン尻の万年最下位。世間からはクズ選手の寄せ集まり恥さらしと噂されているチーム。そのため客も入らず経営困難な状態となりチームの売却の検討を考えた矢先、かつての名コーチボブ・マッケンジーがアメフト界に復帰することを知り、画策を練り始める。 細かいお金にセコい。
デイビス
AFCリーグ・シルバースターズ・ガード、背番号69。 ランニングバック、背番号32。子供の頃からスラム街の不良グループのボスで、喧嘩もずば抜けて強かった。喧嘩で殺したも同然の再起不能に何人となく追いやり、少年感化院に入ること数回、その強さに惚れプロレス界からもスカウトが来た。 そのデイビスが、アメフトの勝負でヘイズと夕日野鷹によって初めて負けを知ったことによりアメフトがどんなに凄いものなのかやってみる気になりシルバースターズテスト生としてやって来る。
ジャック
ボブ・マッケンジーとは現役時代からの友人で夕日野鷹をランニングバックとして鍛えて欲しいと頼まれ、自ら経営するサンセットキャニオンにある ジャックスポーツフットボール自然養成所で預かることになる。隻眼。自分なりの練習、特訓のやり方で一流選手しか作り出さない主義で、特訓を受けようと多くのプロのアメフト志望者が集まるが目指すポジションの素質を持った者しか受け入れていない。 地獄のトレーニングの指導をおこなう。
ダーティ・ヤング
AFCリーグ・シルバースターズクォーターバック、背番号12。元宇宙飛行士。子供の頃からアメフトというスポーツに憧れと誇りを持ちチームの要であり中心であり頭脳であり心臓であるクォーターバックになることに憧れていた。そこで高度な体力と頭脳を養うため航空宇宙局に入り宇宙飛行士の訓練、勉強をするうちに一流の宇宙飛行士に成長する。 宇宙船に乗り、月面へ行きアメリカ宇宙開発の重要な飛行士になる。だが夢を諦めることが出来ず、宇宙飛行士 を辞め、プロチーム・シルバースターズのテスト生としてテストゲームに参加する。
アル・ポパイ
AFCリーグ・シルバースターズ・タックル、背番号70。ギャングの様な風貌をした、口髭、スキンヘッドの黒人。悪徳商人バーボンの元ボディガード。一度に何人もの暴漢を押し倒す怪力と鋭いカンの持ち主。葉巻を吸う。ボディガードの契約が切れた瞬間、ボスの契約1年延長には耳を貸さず、シルバースターズのテスト生になるべく、チームの練習場へ向かう。
マウント・ブロンコ (まうんとぶろんこ)
AFCリーグ・シルバースターズ・センター、背番号55。コロラドの山の中できこりをしていた。娘のチコを肩に乗せハイウェイを歩いて大都会にやって来た。仕事を探していたところ目に着いた新聞誌面に掲載されていたシルバースターズのテスト生募集の広告を見てテストを受ける。 大型トラックを持ち上げる程の怪力の持ち主。娘・チコも手のひらに乗せ持ち上げる。超大型の体をした巨漢。
チコ
シルバースターズチアリーダー。マウント・ブロンコの娘。幼女。マイケル・ロウジーンが蹴る低く正確なキックに感動し、「じじい大しゅきばい!」と抱きつく。シルバースターズのレギュラーチームとテスト生チームの試合ではテスト生側のチアリーダーを務める。その後、シルバースターズの公式戦でも引き続きチアリーダーを務め続ける。 テスト生の合格発表の時は 夕日野鷹宛に花束を届けた少年が気になり、自分をデートに誘うよう語りかけるなどおませな女の子。
マイケル・ロウジーン
AFCリーグ・シルバースターズ。ポジションはキッカー、背番号5。自称、1940年代に名キッカーとしてアメフト界で嵐のように大活躍した選手。彼のセールスする「名選手物語」、「幻の名試合」という本には、当時「黄金の足」と呼ばれており、1ミリの狂いも無く80ヤードの超ロングキックを決め劇的な逆転で勝利をもたらした、とある。 シルバースターズのテストを受けに行く途中で知り合った夕日野鷹にして「シルバースターズのテスト生として前途に不安を感じてきた」と言わしめる。