ブッダ

ブッダ

紀元前6世紀、ネパールの小族シャカ族の王子として生まれたシッタルダが、人が苦しみつつ生きる意味を問い続け、悟りを開いてブッダとなり人々を導きつづけた生涯を、大胆な創作を織り込みつつ描く渾身の歴史宗教伝記漫画。

概要

紀元前6世紀、ネパールの小族シャカ族の王子として生まれたシッタルダは、世界の王になると予言されながら、ひ弱で寝てばかりいる少年であった。死とは何かという疑問を抱き、飢えや戦いで死んでいく人たちを救うにはどうすべきか悩んだ彼は、バラモンの行者に、「出家して悟りを開き世界のすべての人を救え」と言われ、城を出て出家をする決心をする。

名高い行者に教えを乞うが満足できず、体を苦しめるだけの苦行にも疑問を抱く。ピッパラの樹の下でついに悟りを開き、ブラフマンから「ブッダ(めざめたもの)」という名と額に聖なる印をうけ、死ぬまで人々にどう生きるかを教え続けるという使命を与えられる。

登場人物・キャラクター

世界の王となると予言されたシャカ族の王子。死とは何かという疑問を抱き、飢えや戦いで死んでいく人たちを救うにはどうすべきか悩み、バラモンの行者(実はブラフマン)から、「出家して悟りを開き世界のすべての人... 関連ページ:シッタルダ

スードラよりも低い身分のバリアの少年。動物に乗り移ることができる。コーサラ国のブダイ将軍に家を焼かれ家族を殺され、さらに兄弟分であるチャプラを殺されて、コーサラ国に復讐を誓う。シャカ族にコーサラ国を討... 関連ページ:タッタ

娘ながら盗賊のボス。シッタルダを襲って、逆に命を救われる。シッタルダとお互いにひかれあうが、スットーダナ王は二人の仲を許さず、二度とシッタルダを見ることがないようにミゲーラの目を潰してしまう。その後、... 関連ページ:ミゲーラ

シャカ族の王でシッタルダの父。生まれつき体が弱く寝てばかりいるシッタルダを元気づけようと毎日のように饗宴をひらく。シッタルダが城を出た後、コーサラ国に攻め込まれ囚われの身となる。歴史上の実在の人物、シ... 関連ページ:スットーダナ

シャカ族の対岸に国を持つコーリア族出身の王妃。6本の牙を持つ白い象が自分の体に入る夢を見たのち懐妊する。シッタルダを産み落としたのち死ぬ。歴史上の実在の人物、マーヤーがモデル。 関連ページ:マーヤ

スードラの少年。石投げを得意とする。タッタと兄弟分となる。ワニに襲われたブダイ将軍を救いその息子となり、やがて弓の名手として知られるようになるが、奴隷身分であることが発覚し、母親とともに死刑となってし... 関連ページ:チャプラ

師のアシタの予言により神となる人を探す。タッタがヘビに卵をもらう代わりに自分をヘビに差し出したのを見て、アシタから聞いた、聖者に我が身を差し出したウサギの話を理解する。「大自然の中では人もけものの同じ... 関連ページ:ナラダッタ

コーサラ国の将軍。カピラバストウのシャカ族を屈服させるために攻め込む。ワニに襲われた時にチャプラに救われ、彼を息子とする。 関連ページ:ブダイ

コーリア族の弓の名手。チャプラに戦いを挑み瀕死の重傷を負わせる。ヤショダラの婿えらびの腕くらべに参加するが破れ、シッタルダに恨みを抱くようになる。シッタルダが城を出た後、シャカ族の王となるが、コーサラ... 関連ページ:バンダカ

シッタルダの前にしばしばバラモンの行者として現れ、彼を導く。神の化身であり、悟りを開いたシッタルダに「ブッダ(めざめたもの)」という名と額に聖なる印を授け、死ぬまで人々にどう生きるかを教え続けるという... 関連ページ:ブラフマン

スットーダナ王の姪で王がシッタルダの妻に選んだ娘。シッタルダの間にラーフラという子どもをもうける。歴史上の実在の人物、ヤショーダラーがモデル。 関連ページ:ヤショダラ

コーサラ国の王。品位にかけるといわれることを気にして、由緒正しいシャカ族の娘を妻に差し出せと要求。シャカ族は スードラの侍女をシャカ族の娘と偽って差し出し、この二人の間にビドーダバという子が生まれる。... 関連ページ:パサーナディ

サモン(身分にかかわらず出家した者をさす)で、ナラダッタの弟子。ミゲーラに苦行を強要され、自らの片目を焼いてみせる。苦行によって心が清められるとして、苦行を無駄だとするシッタルダを非難する。コーサラ国... 関連ページ:デーパ

コーンダンニヤ、バッデイヤ、ワッパ、マハーナーマ、ジャーヌッソーニの5人。マガタ王国 ウルベーラの苦行林で修行をするバラモン。シッタルダに術と問答で挑み、その力を認めて苦行林でともに修行することを進め... 関連ページ:5人の行者

マガタ王国の苦行林へ向かうシッタルダとデーパが立ち寄った家で坊主にしてくれと押しつけられた子ども。高熱で死にかけた際、「お前はあと10年生きて、最後は獣に引き裂かれて死ぬ」という声を聞く。やがて、未来... 関連ページ:アッサジ

バンダカの子ども。オオカミに育てられ、その後、獣として暮らすナラダッタと出会い、人間の世界へ戻される。大人になると、タッタを見いだし剣士としてマガタ王国へ売り込み、ともに王に仕えることになる。その思想... 関連ページ:ダイバダッタ

マガタ王国の王。予知能力を持つアッサジから、20年後に自分の息子に殺されて死ぬと予言され死の恐怖におびえる。シッタルダと出会い、彼に「ブッダ(めざめたもの)」という名を与え、死の恐怖から逃れる方法をブ... 関連ページ:ビンビサーラ

父が研究した薬を飲んで、巨大な体となる スードラ。身分による差別を憎み、自分と同じスードラの血をうけたルリ王子の家来となるが、ルリ王子が自分の母親を奴隷として扱い、さらには伝染病の奴隷たちとともに焼き... 関連ページ:ヤタラ

額にはめこまれたルリ玉からルリ王子と呼ばれる。自分の母親がスードラの身分であることを知り屈折する。父のパサーナディにスードラの妻を与えたシャカ族を憎み、奴隷として虐げるが、カピラバストウにブッダとして... 関連ページ:ルリ王子

マガタ王国の王ビンビサーラの息子。父王が41歳になるとき、息子である自分に殺される運命であるという予言を憎み、父の悩みをブッダのせいだとして、ブッダを矢で射る。ブッダは命を取り留めるがアジャセはその罪... 関連ページ:アジャセ

ダイバダッタと同じ母から生まれた子ども。生まれて八日目に悪魔の洗礼を受ける。シャカ族を憎むコーサラ国に母を殺され、すさんだ心の悪人となる。悪魔の加護により致命傷でも死なず、切られた指はまた生えてくると... 関連ページ:アナンダ

盗賊。アナンダを仲間にして大仕事をしようとする。もとクシャトリアで、罪もない人々を殺し小指を100本集めるという催眠術をバラモンにかけられ、99本の小指をあつめて人々からアングリマーラ(指の首飾り)と... 関連ページ:アヒンサー

ブッダが送り出したアナンダと出会い、ブッダの弟子となり、モッガラーナとともにブッダから後継者とされるが、事故により死んでしまう。歴史上の実在の人物で、釈迦十大弟子のシャーリプトラがモデル。 関連ページ:サーリプッタ

ブッダが送り出したアナンダと出会い、ブッダの弟子となる。人の心を読み、その一生を未来まで見通すことができる。サーリプッタとともにブッダから後継者とされるが、急病によって死んでしまう。最後に、ブッダの残... 関連ページ:モッガラーナ

ルリ王子の息子。ブッダの教えに感激した長者のスダッタから、僧園にするために土地を売ってほしいと頼まれ、その土地を金貨で敷き詰めたら売ってもよいと答える。スダッタが自分の家も財産もすべてを金貨に変え、土... 関連ページ:ジェータ

それぞれ、多くの弟子を持つバラモン。ウルヴェーラ・カッサパ 、ナディー・カッサパ、ガヤー・カッサパの3兄弟。まずウルヴェーラ・カッサパ が、さらに象頭山(ぞうずせん)での説法により、残りの二人もブッダ... 関連ページ:カッサパ兄弟

ウルベーラの村の娘。シッタルダに恋をするがコブラにかまれて瀕死となる。シッタルダの心はスジャータの体の中に入り、その魂をつなぎ止めようとして、そこに飛び交う生命のかけらたちを見、かつてバラモンの行者と... 関連ページ:スジャータ

バラモンの聖者。師のゴシャラから聞いた自分の身を焼いて聖者に差し出したウサギの話を弟子に伝える。世界の王となる者を探すという使命をナラダッタに与える。 関連ページ:アシタ

シッタルダとヤショダラの間に生まれた息子。 カスピバラトウがコーサラ国に攻め落とされると、シャカ族の王子として特に厳しい扱いを受ける。ラーフラは「障壁」の意で、自分が城を出る障壁となるという意味で、シ... 関連ページ:ラーフラ

バンダワの町の長者の娘。スカンダという武士のフィアンセがいるにも関わらず、シッタルダを誘惑し、スカンダは、ヴィサーカーに愛されていないことを知り自殺する。ヴィサーカーは幻覚を見せる薬におぼれてしまうが... 関連ページ:ヴィサーカー

不死身と言われる悪党アナンダを仕留めてみせると豪語する刑事。手塚治虫のレギュラーキャラクターヒゲオヤジが演じる。訓練した山犬に襲わせたり、石弓で狙ったり、底なし沼に沈めたりと様々な手を繰り出すが、すべ... 関連ページ:パンパス

悟りを開いたブッダが教えを説いた場所。最初にその話を聞いたのは鹿たちだった。 関連ページ:鹿野苑

マガタ王国のビンビサーラ王がブッダに捧げた土地。マガタ王国の都ラージャガハの北にありもとはカランダハ竹林園とよばれた平原。「カランダハ」はリスのことで、昔、王の命をリスが救ったことがあることから、ここ... 関連ページ:竹林精舎

その他キーワード

バラモン

『ブッダ』に登場する社会階級。インドの階級社会で最高位の権力者層。祭りや占いで一切を決める。次第に見栄や贅沢の中に堕落していき、人々はバラモンに代わって、幸せと心の安らぎを与えてくれる教えを求めるよう... 関連ページ:バラモン

苦行

『ブッダ』に登場する修行。苦行(タバス)とは「熱」という意味もあり、もとは炎熱の下に身をさらすことであった。やがて、ほかにも体を苦しめる方法ができ、体を苦しめればそれだけ欲をすてて心が清らかになると考... 関連ページ:苦行

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