概要・あらすじ
R共和国軍は生体改造によりブランカを強力な身体能力を持った軍事犬へと育てるが、ブランカは施設を脱走、国境を越えて走る。R共和国軍はブランカ処分のために軍隊を差し向ける。ブランカとR共和国軍の戦いと、それに巻き込まれた人々を描いたSF漫画。
登場人物・キャラクター
ブランカ
『ブランカ』の主人公の軍用犬。遺伝子操作技術による生体改造を受け、強力な身体能力を持つ。小隊規模の軍隊なら一撃で全滅させる戦闘能力がある。R共和国の施設を脱走して帰巣本能によりパトリシアのいるニューヨークを目指して走る。攻撃してくる対象は容赦なく排除するが、敵意のない、あるいは戦意を喪失した人間は攻撃しない。
シバ
アラスカの密猟者。日本人。アラスカで最初にブランカの戦闘能力を目にした人間。ブランカに仲間を殺され、意趣返しのために追跡するが、R共和国の妨害工作で数多くの仲間を失う。
ヤック
シバの密猟仲間。イヌイット。ブランカに片腕を食いちぎられ、執拗にブランカの後を追うがR共和国諜報部の襲撃により死亡する。
ニック・エバンス (にっくえばんす)
オールド・クロウの優秀な狩猟案内人。ブランカを追ってきたR共和国の軍人を案内してブランカの異常な戦闘能力を目撃する。シバと殴り合いの末に意気投合していっしょにブランカを追うこととなる。
ヘレン・シェイバー (へれんしぇいばー)
ダレスS・A大学動物学研究室の学生。野生生物の調査中にブランカと遭遇し、興味を持つ。銃で撃たれたブランカを保護して治療、生体組織の観察からブランカが普通の犬でないことを知る。行方不明のリャプコア教授を訪ね、そこで知り合ったパトリシアをブランカの元へと案内する。
リャプコワ教授 (りゃぷこあきょうじゅ)
ロシアからアメリカへと亡命した遺伝子工学の権威。ニューヨークで散歩中にブランカとともにR共和国に拉致される。遺伝子工学技術を用いてブランカを生体改造し、強力な軍事犬へと仕立ててしまう。R共和国の施設からブランカを逃がす。
パトリシア
リャプコワ教授の孫娘でブランカの飼い主。ニューヨーク在住。ブランカとは心が繋がっていて、ブランカの状況をある程度知ることができる。
シュミット
R共和国軍大佐。リャプコワ教授を拉致して教授の持つ遺伝子工学の技術で犬を生体改造し、強力な軍用犬部隊を作ろうとしている。施設から脱走して北米大陸へと入ったブランカを処分するために次々と軍人や戦闘部隊、特殊兵器を送り込む。
ワーレン
R共和国軍中尉。ブランカの戦闘訓練のトレーナー。軍事機密保持のためにブランカを処分しようとするが失敗する。
フィゲロウア
R共和国諜報部のアラスカ駐在のスパイ。ブランカの存在を知ったシバを執拗に狙う。
集団・組織
R共和国 (あーるきょうわこく)
『ブランカ』に出てく旧ソビエト連邦所属の国家。