作品誕生のいきさつ
本作『プラネットウィズ』はTVアニメの企画ありきで作られた作品で、水上悟志本人がアニメの脚本原案として作った1074ページに及ぶネームを、漫画用に手直ししたものとなっている。そのため、TVアニメの放送とほぼ同時期の2018年6月号より「ヤングキングアワーズ」で連載が開始された。TVアニメ版の放送終了にあたり水上悟志は、本作はTVアニメ版と同じ結末に向かってはいるものの、TVアニメ版では省略された場面や、視聴者の感想を反映したシーンを取り入れたいと語っている。
あらすじ
第1巻
メイドの黒井銀子、謎の存在、先生の二人と奇妙な同居生活を送っていた記憶喪失の黒井宗矢は、新たな学校に転校して2週間、同級生の高天原のぞみと交流をしつつ、のどかな生活を楽しんでいた。しかしそんなある日、正体不明の飛行物体が太平洋上に現れ、宗矢達の町に向かって進撃しているという知らせが入る。学生達が避難する中、宗矢はニュースで飛行物体と戦う「グランドパラディン」の姿を目撃する。飛行物体と戦うグランドパラディンを見て安心する宗矢だったが、そんな彼に銀子は、グランドパラディンと戦うよう告げるのだった。訳もわからず、先生と念力合体してロボットとなった宗矢は、グランドパラディンの一人、虎居英雄に戦いを挑み、あっさりと勝利。そして宗矢は、虎居から奪った小瓶を見て失われた記憶を取り戻し、故郷を滅ぼした者と同じ力を使うグランドパラディンを滅ぼす決意を固める。一方、地球側からは飛行物体が「ネビュラウェポン」、宗矢が「ネビュラソルジャー」と名付けられ、地球とネビュラの戦いの幕が切って落とされる事となる。
第2巻
グランドパラディンに所属する少女の因幡美羽は、2度目のネビュラウェポンの襲来に立ち向かう。美羽はネビュラウェポンを退けるが、ネビュラソルジャーに扮する黒井宗矢に敗れてしまう。しかし、そこにグランドパラディンのメンバーが駆けつける。グランドパラディンの面々に囲まれて絶体絶命の危機に陥る宗矢だったが、先生の宇宙船によって危機を脱出。そして、復讐に逸るあまり周囲を疎かにした自らの非を認め、黒井銀子と先生に謝罪するのだった。その後、宗矢は学校で高天原のぞみを介して根津屋正義と交流を育みつつ、ネビュラウェポンの襲来に伴って再び戦いの場へ赴く。グランドパラディンはネビュラウェポンとの戦いで初の脱落者を出すが、そこで宗矢が目にしたのは意識を失った根津屋の姿だった。宗矢はショックを受けながらも、美羽の親友である熊代晴海との戦いに臨む。一進一退の攻防を繰り広げる晴海と宗矢だったが、戦う意志が強まれば強まるほど豹変していく晴海は、その果てに龍のような姿となって暴走を開始。暴走して町を破壊し始めた晴海を止めるため、宗矢はほかのグランドパラディンと共闘する。
メディアミックス
TVアニメーション
本作『プラネット・ウィズ』のTVアニメ版が、2018年7月から2018年9月にかけてTOKYO MXほかで放送された。制作はJ.C.STAFF。水上悟志はTVアニメ企画が立ち上がった当初から参加しており、水上が手がけた初のアニメ作品となっている。ロボットデザインはいづなよしつね、念動巨神装光および龍デザインは上津康義、ゴスロリ衣装デザインは杉浦香織、音楽は田中公平が担当した。黒井宗矢役を阿部敦、黒井銀子役を井澤詩織、先生役を小山力也がそれぞれ演じた。
登場人物・キャラクター
黒井 宗矢 (くろい そうや)
記憶を喪失させた男子高校生。交通事故に遭って両親と死別し、自身の事もすべて忘れており、先生と黒井銀子に引き取られた。新たな高校に転校したため知人もおらず、記憶喪失に関しては実感を持てずにいる。学校では黒井宗矢の境遇を心配した高天原のぞみと交流を育んでいる。ネビュラウェポンの襲来に伴って、銀子よりグランドパラディンと戦うよう告げられ、虎居英雄と戦う事となった。 当初は流されるまま戦っていたが、小瓶を回収した事で記憶を取り戻し、復讐のためグランドパラディンと戦う事を決意する。実は地球人ではなく、シリウスと呼ばれる異星の出身者。龍に憎悪の念を抱いており、龍の力を使うグランドパラディンを倒そうとしている。 戦闘の際には仮面をつけ、先生と「念力合体」して戦う。その際の姿はグランドパラディンに「ネビュラソルジャー」と名付けられた。
黒井 銀子 (くろい ぎんこ)
黒井宗矢と共に暮らす、ゴスロリメイド服を着た少女。暗めの緑の髪をツインテールにした少女で、黒井家の家事と先生の通訳を担当している。菜食主義者なのか、料理は手間がかかろうが、頑なに野菜を使った物しか作らないため、肉を食べたい宗矢からは不満に思われている。実はネビュラに所属するサイキッカー。先生と共に「穏健派」に所属しており、危険な小瓶を地球人から回収しようとしている。 地球人からは不気味に見えるネビュラウェポンを「かわいい」と評している。
先生 (せんせい)
黒井宗矢と共に暮らす、人間大の着ぐるみのような黒い猫。二足歩行し、黒井銀子からは「先生」と呼ばれている。ふだんは「うにゃ」としかしゃべらず、先生の意向は専ら銀子が通訳している。ベジタリアンで、食事はキャベツを丸かじりしていた。アニメの美少女が好きで、ヒマな時はアニメ雑誌を読んだり、フィギュアを愛でたりしている。 実はネビュラに所属するキグルミ族と呼ばれる宇宙人。穏やかで理知的な性格をしており、地球の力の進化に対しても静観する「穏健派」の立場を取っている。閣下と意見が対立しているが、地球人が持つ小瓶の力を危険視しているのは同様で、回収しようとしている。戦闘の際には宗矢を口から体内に入れる事で「念力合体」し、ロボットのような姿になって戦う。 この姿はグランドパラディンに「ネビュラソルジャー」と名付けられた。
高天原 のぞみ (たかまがはら のぞみ)
眼鏡をかけた茶髪の女子高校生。優しく面倒見のいい性格をしており、クラスの委員長を務めている。黒井宗矢の同級生で、自らも小学生の頃、転校で友達を作れずに苦労した過去を持つため、転校して来た宗矢の事をなにかと気にかけている。「オカルト研究会」に所属しており、UFOやUMAに詳しい。のちに宗矢をオカルト研究会に誘い、いっしょに部活動をするようになった。 根津屋正義は部活動を介して知り合った先輩で、部室に遊びに来た根津屋を宗矢に紹介した。
虎居 英雄 (とらい ひでお)
グランドパラディンに所属する青年。誠実な性格をした短髪の青年で、元は消防士として働いていた。グランドパラディンのサイキッカー達の中では高い適正値を持ち、リーダー的な役割を果たしている。念動巨神装光は虎の頭をした巨人の姿をしている。最初に現れたネビュラウェポン戦では、念動巨神装光をまとって単身内部に突入。ネビュラウェポンの中で中学生の頃、火事で死別した母親を消防士として救う幻影を見せられたが、過去を振り払い、敵のコアを破壊する事に成功する。 その際に虎居英雄自身の過去の幻影から「お前を許す」と言われている。その後、撤収中に黒井宗矢に襲われて戦うが、消耗していたため敗北し、小瓶を奪われた。小瓶が失われた事で戦う力をなくしたが、一連の事態を仲間達に報告したあともグランドパラディンには所属している。
因幡 美羽 (いなば みう)
グランドパラディンに所属する少女。桃色の髪を二つ結びにした活発な性格のスポーツ少女で、柔道が得意。熊代晴海とは親友同士で、よくいっしょに行動している。念動巨神装光は兎の頭をした巨人の姿をしている。2度目のネビュラウェポン戦では中心となって戦った。小学生の頃、男子にからかわれた際に晴海に助けられた過去を持つ。 その際に晴海が男子に背負い投げをした姿を見て、強さにあこがれるようになった。ネビュラウェポン内部では晴海に勝つという「理想の自分」の幻影を見せられたが、幻だと見破り、現実へと帰還。自分の幻影からは「弱くてもいいんだよ」と言われた。ネビュラソルジャーとの戦いでは柔道の技で黒井宗矢を翻弄するが、強烈なカウンターを喰らって敗れ去った。 その後は、小瓶を失った事で戦線離脱するが、晴海の事を心配して様子を窺っている。
熊代 晴海 (くましろ はるみ)
グランドパラディンに所属する少女。オレンジ色のロングヘアをした少女で、おとなしい性格をしている。因幡美羽とは親友同士で、彼女といっしょに柔道を習っている。念動巨神装光は熊の頭をした大柄の巨人の姿をしている。ふだんはおとなしい性格をしているが、実は戦闘センスと闘争心はグランドパラディンの中でも群を抜いた物を持つ。 しかし、そんな女性らしくない自分にコンプレックスを抱いており、美羽のような「お姫様」になりたいと、心では望んでいる。美羽がネビュラソルジャーに敗れたあとは、周囲が戸惑うほど性格が豹変し、ネビュラソルジャーと一騎打ちで決着をつける事に執心する。3度目のネビュラウェポンでの戦いでは根津屋正義と共に内部に突入。 お姫様のようになった「理想の自分」と王子様のようになった美羽の幻影を見せられたが、幻だと見破って現実へと帰還。自分の幻影からは「誰もあなたを恐れていないよ」と言われた。その後、ネビュラソルジャーと一騎打ちを繰り広げるが、あふれる闘争心によって念力が暴走し龍のような姿となってしまう。
根津屋 正義 (ねずや じゃっじめんと)
グランドパラディンに所属する青年。つねに本を携え、学ランを着ているが、すでに高校は卒業しており、学ランを着ているのは趣味である。また、手にした本もあくまでファッションで読む事はなく、逆さまに持っている時があり、それらの中二病的な言動は、周囲から「かっこ悪い」と思われている。高天原のぞみの所属するオカルト研究会のOBで、時々本を借りに遊びに来ており、部活動を介して黒井宗矢とも知り合った。 独特のテンションを持つが悪人ではなく、記憶喪失の宗矢にも気遣っていた。名前の由来は父が弁護士を目指していたため「正義」と書いて「ジャッジメント」と名付けたが、初めて聞いた人間は「ジャスティス」ではないかと戸惑う事もしばしば。実家は酒屋を務めているが、近々コンビニエンストアに転向するらしい。 念動巨神装光は鼠の頭をした細身の巨人の姿。第3のネビュラウェポンとの戦いで熊代晴海と共に敵の内部に潜り込むが、幸福な幻影に溺れて敗れ去ってしまう。戦いのあとは気を失っているところを仲間達に回収された。
鷹取 紅華 (たかとり べにか)
グランドパラディンに所属する女性。赤い長髪をポニーテールにした女性で、冷静沈着な性格をしている。ネビュラソルジャーとの戦いで、小瓶の謎やネビュラウェポンに妙に詳しい白石こがねに疑問を抱き始めている。羊谷葉介とは昔からの知り合いで、よくいっしょに行動している。念動巨神装光は鳥の頭をした細身の巨人の姿をしている。
羊谷 葉介 (ひつじたに ようすけ)
グランドパラディンに所属する青年。インドア派で気弱な性格の持ち主。濃い緑色の髪を長く伸ばして眼鏡をかけている。鷹取紅華とは昔からの知り合いで、よくいっしょに行動している。念動巨神装光は羊の頭をした大柄な巨人の姿をしている。
竜造寺 岳蔵 (りゅうぞうじ たけぞう)
グランドパラディンに所属する老人の男性。ハゲ頭で、痩せたヨボヨボの見た目に反し、フードファイター顔負けの食欲を持つ。好物は肉で、ステーキハウスで一度に3万円を使うほど。飄々とした性格をしており、若い面子が多いグランドパラディンでもマイペースに過ごしている。竜造寺隆の実父で、息子に対してもお小遣いをせびって反応を楽しんだりしている。 念動巨神装光は兜のような物をかぶった小柄な巨人の姿をしている。
竜造寺 隆 (りゅうぞうじ たかし)
グランドパラディンの司令官。逆立った赤毛に獰猛な顔つきをした中年の男性で、爬虫類のような金色の瞳をしている。ネビュラを侵略者と考え、彼等と戦うためサイキッカーを集めグランドパラディンを結成した。基本的に前線に出る事はないが、彼自身も強力な力を持つサイキッカー。黒井宗矢は、竜造寺隆から龍の気配がすると感じている。 念動巨神装光は龍のような頭と尻尾を持つ巨人で、ネビュラソルジャーの「ギガキャットハンマー」を難なく受け止めるパワーを持つ。また腕から放つビーム状の攻撃「トールハンマー」には、崖を溶かすほどの威力が存在する。竜造寺岳蔵は実父で、マイペースに動く岳蔵の行動に頭を悩ませている。
白石 こがね (しらいし こがね)
グランドパラディンに所属する女性。淡い緑色の髪を一つにまとめて、眼鏡をかけている。竜造寺隆の秘書として彼に付き従っている。念動巨神装光を展開する事はできないが、現場では指揮官として的確な指示をして仲間達を助けている。なぜかネビュラウェポンの能力や弱点に詳しすぎるため、鷹取紅華からは怪しい存在として疑われている。
閣下 (かっか)
ネビュラに所属するキグルミ族の宇宙人。人間大の白いダックスフンドのような姿をしている。ネビュラでは「封印派」に所属しており、「穏健派」に所属する先生とは意見を異にする。地球人がサイキッカーとして目覚めるのを危険視しており、地球にネビュラウェポンを送り込んで封印しようとしている。封印そのものに肯定的な意志は持っていないが、シリウスの件から「滅びるよりは悲しくない」と考えている。 また意見を対立させつつも、シリウスの事に自責の念を感じている先生を案じていた。
龍 (りゅう)
かつてネビュラに所属していた、巨大な力を持つサイキッカーの宇宙人。龍の名の通り、羽を持つ巨大な蜥蜴のような姿をしている。黒井宗矢の故郷であるシリウスを星に住む人々ごと滅ぼし、その後、何らかの事情で死亡した。本来は「すでに存在しないはず」とされているが、地球人達が持つ小瓶と、竜造寺隆からは龍と同種の力の気配がするとされている。 また熊代晴海が念動力を暴走させた際は、念動巨神装光が龍のような姿となった。
集団・組織
ネビュラ
地球に干渉する宇宙人の組織。地球人からは侵略者と思われているが、「愛の進化種族」と呼ばれる者達が結成した組織で、知的生命体の進化を見守る事を目的としている。だが、シリウスのように行き過ぎた力の進化のあまり暴走を始めた場合は、武力で対抗する事もある。また地球を取り巻く状況がシリウスと酷似しているため危険視しており、ネビュラ内部では地球人をすべて封印処置すべきだと考える「封印派」と、地球人への干渉は暴走の原因となり得る小瓶を取り上げる最小限のものに留めるべきだと考える「穏健派」のあいだで意見を対立させている。
グランドパラディン
国民安全管理局に存在する特殊防衛課。ネビュラを侵略者とし、それに対抗するため結成された。司令官は竜造寺隆が務め、その構成員はほとんどが小瓶を持つサイキッカーで構成されている。宙見坂市の市庁を拠点として活動している公的な機関だが、一般には公開されておらず、マスコミからは謎の集団として扱われている。
場所
シリウス
黒井宗矢の故郷の惑星。詳細は不明だが、地球人と似た種族が暮らしており、地球の文明と似たような価値観や文化を形成していた。シリウスの民は超能力の力を手にしたが、その力に溺れ、闘争心の赴くままに行動したため、その結果、龍に滅ぼされたとされる。現在確認できる生き残りは宗矢のみで、ほかに生き残りがいるのかは不明。
その他キーワード
念動巨神装光 (ねんどうきょしんそうこう)
グランドパラディンのサイキッカーが使う技。超能力で後光をまとった巨大な鎧のような物を作り出し、それに搭乗して操作する事が可能となる。攻撃にも防御にも使える優秀な技で、鎧をまとっている限りネビュラウェポンの精神攻撃にも耐性ができる。空を飛ぶ事も可能。念動巨神装光のデザインはある程度似通った形をしているが、基本的に個性が出て同じ形は存在しない。 また念動巨神装光は超能力で作った物質で作られているため、破壊されても搭乗者に余力があれば、破損箇所を再構築する事が可能となっている。ただしグランドパラディンのサイキッカーは、小瓶を使って念動巨神装光を生み出しているため、小瓶を奪われると超能力を使えなくなってしまう。
小瓶 (こびん)
砂状の粉が入った文字通りの小さな瓶で、サイキッカー達はこの小瓶に力を籠める事で念動巨神装光を生み出す事ができる。竜造寺隆によって、グランドパラディンのサイキッカー達に一人一つずつ支給されている。中に入っている砂状の物質は正体が不明だが、龍に由来する物質らしく、龍と同種の力や気配を放つ。 黒井宗矢は小瓶の龍の気配を感じ取った事で、記憶を取り戻した。ネビュラの「穏健派」は、小瓶が地球人を超能力に目覚めさせている危険なアイテムだと認識し、地球人から小瓶を回収するのを目的としている。またグランドパラディンのサイキッカーは小瓶を使って念動巨神装光を生み出しているため、小瓶を奪われると超能力が使えなくなってしまう。
先生の宇宙船 (せんせいのうちゅうせん)
先生が呼び出した宇宙船。正式な名前は不明で、先生をそのまま大きくした姿をしており、ワープ機能を搭載している。グランドパラディンに囲まれて危機に陥った黒井宗矢を助けるため、山中に現れた。その後、宗矢をショートワープで助けたものの、一度動かすと簡単に動かせないようで、山中に置いたままにされている。
封印 (ふういん)
ネビュラが好戦的な種族に施す処置。その人間が望む幸せな夢を見せる事で戦意を喪失させる一種の精神攻撃で、精神状態を強制的に穏やかな状態へと変化させる。闘争心が消え去る事で憎悪や怒り、過去のトラウマもなくなるが、同時に精神的な活力も消え去り、その生命体が本来持つはずの進化する可能性も潰えてしまう。そのためネビュラ内部でも、封印処置に関しては疑問視する意見が出ている。
ネビュラウェポン
ネビュラの「封印派」が地球に送り込んでいる兵器。無数の手が生えたこけしのような物や無数の逆さまの赤ちゃんなど、地球人からは不気味に見える物が多数だが、ネビュラ人のセンスから見ると「かわいい」物らしい。なにもない海の側から現れ、町に向かって進行する。直接的な破壊は行わないが、攻撃された場合は攻撃して来た対象をぬいぐるみのような物に変換して無効化する迎撃装置を持つ。 また相手の精神に働きかける光を放ち、この光を浴びた物は幸せな幻影を見て戦意を喪失する。精神攻撃に対抗するためにはサイキッカーによる念動巨神装光が必要で、念動巨神装光をまとった状態で体のどこかに存在する弱点から内部に入り込み、「コア」を破壊する事で倒す事ができる。ただし内部に入り込んだ場合、強力な精神攻撃を受ける事となり、この精神攻撃を打ち破るのに失敗してしまうと、封印状態となってしまう。
ネビュラソルジャー
黒井宗矢と先生にグランドパラディンが名付けたコードネーム。宗矢はグランドパラディンと相対する際には目元を隠すマスクをし、黒井銀子が認識を阻害する能力を発動しているため、グランドパラディン側は宗矢や先生の姿を確認する事はできずにいる。また先生と宗矢は、戦闘の際には「念力合体」をする事で数メートルほどの黒いロボットのような姿へと変身する事ができ、この姿もグランドパラディンからは「ネビュラソルジャー」といわれている。 ロボットの姿はネビュラウェポンや念動巨神装光よりもサイズが小さいが、宗矢と先生の力が合わさる事で高い戦闘力を誇り、腕をハンマー状に変形させて殴りつける「ギガキャットハンマー」は、直撃すれば念動巨神装光を一撃で破壊する威力を持つ。