概要・あらすじ
クルミは他の女子が羨むほど可愛らしい少女。クラスのお誕生会で、クルミは同じ誕生月のまゆ子と一緒に祝ってもらうことになった。しかし、彼女の可愛さを妬むまゆ子やマチ子の意地悪によって、クルミはプレゼントを1つももらうことができなかった。その日を境に彼女は忽然と姿を消す。何十年も後、年老いたまゆ子は、自分の誕生日に1人の少女と出会う。
その顔はクルミそっくりだった。それ以来クルミは、誕生日、クリスマス、愛の告白など様々なプレゼントにかかわる人々の元に現れる。時にクルミは死神の元から、恐ろしいプレゼントを持ってやってくる。そうしたことを繰り返しながら、クルミは自分自身のプレゼントを探し求めている。
登場人物・キャラクター
クルミ
茶色の長い髪でワンピースを着た少女。他の女子が羨むほど可愛らしい容姿だったが、彼女を妬むまゆ子の意地悪によって、クラスの誕生会でプレゼントを1つももらうことができなかった。それ以来、同じ姿のまま時を超えてさまよい、自分のプレゼントを探している。誕生日、クリスマス、愛の告白など様々なプレゼントにかかわる人々の元に現れる。 時には死神の元から、恐ろしいプレゼントを持ってやってくる。
まゆ子 (まゆこ)
小学生の頃、同じクラスのマチ子達と共に、誕生会でクルミにプレゼントを渡さないという意地悪をしたことがある。年老いてから自らの誕生日に、1人の少女に声をかけられるが、その顔はクルミにそっくりだった。
死神 (しにがみ)
全身に黒い布を巻きつけたような姿で、頭の上には鋭い刃の鎌がついている。女性のような口調で話す。「死の箱」を持って人々の元に現れる。クルミは何度か勝手に「死の箱」を持ち出している。「死の箱」と引き換えに奪った魂はキャベツの中に納められる。
コウノ
坊主頭の男子。たくさんの弟や妹がいる。両親の仕事の関係で、転校を繰り返している。田舎には広いキャベツ畑があり、クルミが時折訪れる。両親はそのキャベツを配達する仕事をしており、いつも彼をかばうクラスメイトの家にキャベツが届けられたことがある。