概要・あらすじ
両親といっしょに貧民区に住む少女エレンは、生まれつき病気がちだった。両親の愛情を満足に受けることなく育ったエレンは、ある日、自分を見捨てて家出しようとした母親に激昂し、両親を殺してしまう。貧民区から逃げるエレンに、黒猫が話しかける。エレンの両親の魂を食べたという黒猫は、お礼にエレンを魔女の家に案内する。
魔女として、家で何不自由なく生活するようになったエレンだったが、その家の中では謎めいたことが起こり始めるのだった。
登場人物・キャラクター
エレン
貧民区で暮らす少女。紫色の髪の毛を持つ。生まれつき病気に侵されており、あちこちの皮膚がただれ、足の関節にも変形がある。出歩くことができないほど悪いわけではなかったが、母親から見放されることを恐れるあまり、成長してからは必要以上に部屋に閉じこもって生活していた。そのため、母親に世話を焼かれて育っていたが、父親には、いないように扱われている。 ある日、窓の外でよく見かけていた黒い野良猫が、道で死んでいるのを見つけ、外出して近所の公園に埋葬する。その姿を見られていたため、母親からも見放され、父親から愛されている母親に、内心嫉妬していたことに気づく。さらにその後、母親が誰かと駆け落ちしようとしているのを見かけ、両親ともに殺害してしまう。その後、貧民区から逃げ出す際に出会った黒猫に誘われ、魔女の家で生活するようになる。
黒猫 (くろねこ)
黒い猫の姿をした悪魔。人の言葉を話す。エレンが以前かわいがっていた野良猫そっくりの姿をしているが、関係は不明。誰かに殺された人の魂を食べて生きている。空腹で死にかけていたところで、エレンの両親の魂を食べ、命をとりとめる。そのお礼に、エレンを魔女の家に案内し、そこで生活できるようにする。
場所
魔女の家 (まじょのいえ)
黒猫に与えられてエレンが住むようになった家。数え切れないほどの蔵書がある。内部は「魔女の力によって構造が変わる」とされており、家具が勝手に動いたり、廊下や部屋が増減するほか、扉が思いがけない場所につながるなど、謎が多い。数十年前には、別の住民がいたとされるが、どこへ行ったのかは不明。
クレジット
- 原作
-
ふみー
書誌情報
魔女の家 エレンの日記 全2巻 KADOKAWA〈ドラゴンコミックスエイジ〉
第1巻
(2017-12-09発行、 978-4040725307)
第2巻
(2018-05-09発行、 978-4040727097)