ホーンテッド・キャンパス

ホーンテッド・キャンパス

櫛木理宇の同名小説のコミカライズ作品。幽霊がなぜか視えてしまう体質の大学生、八神森司は、片想いの美少女、灘こよみのためオカルト研究会に入部。忍び寄る「よくないモノ」からこよみを守るため、依頼者からサークルに寄せられる数々の怪奇現象に、日々立ち向かっていく森司の活躍を描く、青春ホラー漫画。

正式名称
ホーンテッド・キャンパス
ふりがな
ほーんてっど きゃんぱす
漫画
原作
ジャンル
ホラー
レーベル
角川コミックス・エース(KADOKAWA)
巻数
既刊1巻
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概要・あらすじ

雪越大学に入学した八神森司は、入学早々、高校時代に片想いしていた美少女、灘こよみと学内で再会。何とかこよみとの距離を縮めたい森司は、彼女が所属するオカルト研究会へと入部する。怖がりにも関わらず、幽霊がなぜか視えてしまう体質の森司だったが、何かと「よくないモノ」にまとわりつかれがちなこよみを守るため、そして彼女にいつか振り向いてもらうためにも、同じサークル仲間と協力しながら、オカルト研究会に寄せられる怪奇現象を解決していく。

登場人物・キャラクター

八神 森司 (やがみ しんじ)

雪越大学経済学部1年生の男子。幼い頃からなぜか幽霊が視えてしまう体質の持ち主で、怖がり。高校時代に、学内の庭先で花壇に水をやっていた後輩、灘こよみに這い寄る「よくないモノ」をたまたま見つけ、何とか遠ざけることに成功。以来、何かとこよみを気にかけては会話を重ねるようになり、どんどん彼女の人柄と魅力に惹かれていった。 しかし、想いを伝えられないままに高校を卒業。その後はこよみと疎遠になっていたが、1年の浪人を経て入学した大学で、こよみと偶然再会。何とか親睦を深めようと、彼女の誘いもあって、しぶしぶオカルト研究会へと入部することになった。以降、「よくないモノ」に狙われがちなこよみを守るため、同じサークル仲間たちと怪奇事件の解決に奔走することとなる。

灘 こよみ (なだ こよみ)

雪越大学教育学部1年生の女子。世の男性を虜にするような、誰もが羨む美少女。一方で近眼のため目つきが悪く、常に不機嫌そうに見えるため一部で恐れられ、二重の意味で近寄りがたい雰囲気を漂わせている。八神森司は高校時代の先輩にあたる。自分という意識が薄いために、無意識のうちに「よくないモノ」を呼び寄せてしまう性質を持っている。 そのあまりにも無防備すぎる状態から遠ざかるために、幼なじみでオカルト研究会部長の黒沼麟太郎の誘いもあって、森司とともにオカルト研究会に所属することになる。

黒沼 麟太郎 (くろぬま りんたろう)

雪越大学理学部4年生の男子。オカルト研究会の部長を務めている。どこか不気味な印象を漂わせた人物で、幼なじみの灘こよみをオカルト研究会へと誘った張本人でもある。普段は少しおちゃらけている印象があるものの、実際は思慮深い人物。こよみをオカルト研究会に誘ったのも、自分の目の届くところに置いておき、幽霊が視えてしまう体質を持つ黒沼泉水の協力を得て、こよみに寄りつく「よくないモノ」を遠ざけようという意図によるものである。 ちなみに泉水とはいとこ同士で、特殊な家柄ということもあり、泉水からは「本家」と呼ばれている。

三田村 藍 (みたむら あい)

雪越大学法学部3年生の女子。オカルト研究会の副部長を務めている。身長が高く、男まさりな性格の姉御肌。他の学生たちから絶大な信頼を寄せられており、八神森司に恋のアドバイスを送ることもある。

黒沼 泉水 (くろぬま いずみ)

雪越大学農学部3年生の男子。オカルト研究会に所属しており、八神森司と同様、幽霊が視えてしまう体質を持つ。黒沼麟太郎の分家筋にあたるいとこで、麟太郎を「本家」と呼び、目を離すと、すぐ危ないことに首を突っ込もうとする彼の周辺警護を担っている。体術にも優れており、色情霊騒動の際には、騒ぎを起こして慌てて逃げようとする管理人の息子を押し倒し、取り押さえたのちに背負い投げ一本で気絶させている。

江藤 (えとう)

雪越大学経済学部2年生の男子。気弱な性格で、住んでいるアパートの壁に、女性の顔が映し出されて困っている、とオカルト研究会に依頼を持ち込んだ。元カノと喧嘩別れをしてから疎遠気味だったものの、依頼の最中、元カノと改めて話し合う機会に恵まれ、依頼後は、元カノとよりを戻す方向に向かっている。

片貝 璃子 (かたがい りこ)

雪越大学法学部2年生の女子。幼なじみの五十嵐結香と一緒に住み始めたアパートで、立て続けに出どころ不明な怪奇現象が起こっているとして、アパートの調査をオカルト研究会に依頼した。三田村藍や灘こよみとは事件前から面識があり、2人とは親しい間柄。事件解決後は、普段は気弱ながらやる時にはやる八神森司に対して好意を抱き、メールアドレスの交換を迫る。

五十嵐 結香 (いがらし ゆか)

雪越大学人文学部2年生の女子。幼なじみの片貝璃子と2人で、アパートをルームシェアしている。霊に関しては鈍感で、怪奇現象が起こると噂されていたことを知りながら、現在のアパートに住むことを提案した。

桑山 保 (くわやま たもつ)

雪越大学農学部3年生の男子。黒沼泉水とは同じ学部で、お互い親しい間柄。自分と同じ顔をした、ドッペルゲンガーのような男をたびたび見かけており、オカルト研究会に調査を依頼した。怖いもの知らずの性格で、のちにドッペルゲンガーを見かけると途端に走り出し、1人で後を追いかけた。

竹村 静香 (たけむら しずか)

雪越大学教育学部2年生の女子。クラスメイトが死んだことにより、塞ぎこみがちになってしまった妹を見かねて、思い悩む妹とともに降霊会をおこなって欲しい、とオカルト研究会に依頼した。妹のためなら幽霊とだって戦うと宣言するなど、妹想いの優しい人物。

菅谷 (すがや)

雪越大学映画研究会所属の女性部員。斉田たちとともに映画コンペ大会に出展する映像作品製作に携わり、主演女優を務めた。その際に心霊映像騒動が起こり、霊に取り憑かれて体調を崩してしまう。しかしオカルト研究会の調査により霊が成仏し、事件後は無事快調に向かっている。

斉田 (さいだ)

雪越大学映画研究会所属の男性部員。映画コンペ大会に出展しようと撮った映像作品に不気味な人影が映ってしまったので、その原因を探ってほしい、とオカルト研究会に調査を依頼した。のちに作品の主演女優を務める菅谷が体調を崩した際には、いち早く復帰してもらうべく、カメラの持ち主を捜索する必要があるという黒沼麟太郎たちに積極的に協力する。

山岸 浩太郎 (やまぎし こうたろう)

光桐学院大学3年生の男子。所属するテニスサークルが入った居酒屋で、たまたま波長の合う幽霊を見て取り憑かれてしまい、面識のあった桑山保の紹介で、オカルト研究会に調査を依頼した。気弱な性格のため、サークルの部員からはまったく相手にされておらず、ヒステリーに陥りかけていたが、幽霊の正体を知ってからは一変。気の合わないサークル仲間を軽くあしらって即座に退部し、自分に取り憑いた幽霊を成仏させることに積極的に協力し、明るい性格へと変わっていった。

新藤 (しんどう)

雪越大学教育学部2年生の男子。たびたび悪夢にうなされて寝不足になっており、ついには自分の顔が鏡に映らなくなってしまったため、あわててオカルト研究会に調査を依頼した。事件後は過去のトラウマと向き合った代償により心療内科に通うことになったものの、悩まされていた心霊問題とは、うまく折り合いを付けることに成功する。

灘 絹代 (なだ きぬよ)

灘こよみの父方の大叔母で故人。灘家の三女に生まれ、こよみと同様にあらゆる者の目を釘付けにする美貌の持ち主だった。生前は、子供を溺愛していた男性の手により「ムカサリ絵馬」を用いられ、彼の亡くなった息子たちとたびたび合意なしに結婚をさせられていた。そのたびに死霊が憑いてまわったため、親戚からは腫物扱いを受け続けていた。 4度目にあたる嫁ぎ先では、特にひどい扱いを受け、もともと身体が弱りがちだったことも相まって病床に臥し、5度目の結婚後、まもなくして嫁ぎ先で息を引き取った。

集団・組織

オカルト研究会 (おかるとけんきゅうかい)

雪越大学に存在する学生サークル団体の1つ。黒沼麟太郎が部長、三田村藍が副部長を務めており、部員には八神森司、灘こよみ、黒沼泉水が在籍している。怪奇現象の調査はもちろん、オカルトチックな依頼が舞い込んだ際には、依頼者の話を部員らが詳しく聞き、部長である麟太郎の指示のもと、解決に至るまでの調査を請け負う。 しかし、依頼がない時は、基本的に部員同士のほほんとした雰囲気の中で交流があるだけで、その見た目からは、オカルト要素があまり見られない。唯一のオカルト要素は、部長の麟太郎が持ち込んだ私物だけとされている。

場所

雪越大学 (せつえつだいがく)

八神森司たちが在籍している大学。生徒同士の交流も活発で、他校から雪越大学のサークルに所属する生徒も多いと評判である。ちなみにオカルト研究会に持ち込まれる依頼は、この大学の生徒から人伝で紹介されることが多い。

クレジット

キャラクター原案

ヤマウチシズ

書誌情報

ホーンテッド・キャンパス 1巻 KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉

第1巻

(2015-03-10発行、 978-4048111164)

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