概要・あらすじ
宇佐美沙良、武井柚琉、がっくんは同じサッカーチームでプレイする気の合う仲間。小学6年生のバレンタインデーに、3人はおしゃべりしながら河川敷を歩いていると、となりのクラスの朝日くるみが柚琉に告白。柚琉はチョコレートを受け取り、2人は付き合うことになった。その出来事を目撃した沙良は、柚琉を好きだという気持ちに気づいてしまうが、心の中は自由と開き直り、柚琉を好きなままでいることにした。
1年後、中学に進学した沙良は、女子サッカー部がなかったため、柚琉たちの所属するサッカー部のマネージャーになった。明るくて気配りのできる沙良はアイドル的存在で、サッカー部員たちからも人気があった。沙良を気に入っていた山崎先輩に部室で迫られそうになるが、危ないところを柚琉に助けてもらう。
恐い思いをして涙を浮かべる沙良を、柚琉は思わず抱きしめてしまうのだった。なぜ沙良を抱きしめたのか、自分でもよくわからない柚琉だったが、徐々に自分の本当の気持ちに気づき始め、くるみときちんと話そうと決意する。
登場人物・キャラクター
宇佐美 沙良 (うさみ さら)
男勝りで元気が良く、サッカーが大好きな女の子。小学校時代は男の子に交じってサッカーをしていたが、中学に入ってからはサッカー部のマネージャーを務める。明るくノリが良くてかわいいため、サッカー部のアイドル的存在。髪型はアゴまでのショートボブ。サッカー仲間で幼なじみの武井柚琉を好きだと気づくが、それは柚琉に彼女ができた後だった。 彼女がいても心の中で柚琉を思うのは自由だと、柚琉にも周囲にも気づかれないよう、自分の気持ちを隠している。
武井 柚琉 (たけい ゆずる)
宇佐美沙良と小学校時代から仲の良いサッカー仲間の男の子。黒髪ストレートで、前髪は目にかかるくらいの長さ。小学生の時は沙良より背が低かったが、中学に入ってからはいきなり背が伸びた。負けず嫌いでサッカーに夢中なため、恋愛事情などには疎い。小学6年生の時に朝日くるみに告白され、その流れで付き合うことに。くるみと付き合い始めたものの、一緒に下校する程度で、女子と付き合うということがまだ良くわかっていない。
がっくん
宇佐美沙良、武井柚琉と小学校時代からの友達でサッカー仲間の男の子。沙良、柚琉が揉めた時の仲裁役で、少し大人の雰囲気を持つ。冷静で勘が良く、周りに気配りができるタイプ。中学では柚琉と共にサッカー部に所属。
朝日 くるみ (あさひ くるみ)
宇佐美沙良の同級生の女の子。小学6年生の時に武井柚琉に告白し、つきあうことになった。髪型は肩までのロングで、髪の一部を三つ編みにしたり、リボンをつけたりしている。大人しくおしとやかな美少女で、告白の際も友人を引き連れていた。柚琉のことが大好きだが、柚琉の気持ちが自分にないことにも気が付いており、沙良に嫉妬している。
山崎先輩 (やまざきせんぱい)
サッカー部の先輩の男子。マネージャーの宇佐美沙良を気に入っていて、少しのケガでも沙良に手当てをしてもらおうとする。思い込みが激しく、沙良も自分のことが好きだと思っていた。部室で二人きりになった時、沙良に露骨に迫ろうとした。
はるちゃん
宇佐美沙良の友達の女の子。髪型はワンレングスのロングストレートで、大人っぽい雰囲気のクール系美少女。朝日くるみより、沙良と武井柚琉の方が仲が良く、二人は付き合っていそうだ、と自分の意見を述べる。
夢ちゃん (ゆめちゃん)
宇佐美沙良の友達の女の子。髪型は前髪が短く、あごまでの長さのショートボブで、少しウエーブがあり、ヘアピンをつけている。コイバナが大好きで、ふわふわした雰囲気のかわいらしい女の子。沙良と同じ小学校で、武井柚琉と沙良が仲良しだったことも知っている。