概要・あらすじ
年齢差を越えて結婚した青山美美と青山一夫(塚田州青)。幸せな結婚生活を送っている美美は妊娠し、出産]。ふたりの間に、源之助という男児が産まれる。慣れない育児に追いつめられ、育児ノイローゼになるミミや、創作への取り組み方に変化を求められる州青の迷いなど、結婚生活や育児に関して現れる様々な問題を、愛の力で乗り越えて行く様を描く。
登場人物・キャラクター
青山 美美
通称はミミ。12歳の年齢差を越えて、日本画家塚田州青(青山一夫)と結婚。一児を設ける。大学生だったが、妊娠が発覚し、休学中となっている。おしゃれが好きで、明るく、はっきりとものを言う性格。
青山 一夫 (あおやま かずお)
12歳の年齢差を越えて青山美美と結婚し、一児を設ける。日本画家を生業としている。塚田州青は雅号だが、通称として使用しており、普段から州青を名乗っている。父が米兵のアメリカ人、母はタイピストをしていた日本人のハーフ。アメリカ・ニュージャージーの生まれで、5歳まではそこで過ごしていたものの、父母の離婚を機に、日本へ帰国。 中学の時に母も亡くなり、以降、親戚の間を転々として育つ。碧色の瞳を嫌い、サングラスをしていることが多い。師匠は橋口佳州。塚田は結婚前の旧姓で、結婚時婿養子となっているため、青山姓となっている。
青山 源之助 (あおやま げんのすけ)
青山美美と塚田州青の間に生まれた子供。男児。5月13日生まれ。父親似で、髪は薄茶色、眼は暗緑色。番外編である『源之助13』、『初体験ボーイ源之助!!! ABCってなに?』では主役を務める。
ミミの父 (みみのちち)
青山美美の父。会社員をしていたものの、青山美美が産まれた後、会社をやめ、書道家となる。週に3回書道塾を開く傍ら、展覧会にも出品し、名を挙げている。美美のことを溺愛しており、塚田州青との結婚を未だに良く思ってはいない。頑固。
ミミの母 (みみのはは)
青山美美の母。ふたりの結婚に理解を示し、娘を応援している。専業主婦。通常は和服を着て過ごしている。優しい母だが、父と意見が違う時にはしっかりとミミを守ってくれる、良き母親である。
藤子 (ふじこ)
青山美美と塚田州青が通う喫茶店のママ。ふたりの友人で、相談役となることもしばしば。塚田州青のことを一夫ちゃんと呼ぶ。
大作 (たいさく)
塚田州青の弟子の大学生。一時期、州青の元で下宿していたこともあったが、現在はアパートで一人暮らし。州青に「女を引っ掛けてこい」と命令された時、眼を閉じたまま声をかけたことから知り合った高杉絵未とは清い交際を続けている。
高杉 絵未 (たかすぎ えみ)
大作のガールフレンドの女子小学生。父は丸菱銀行会長・高杉虎吉だが、亡くなっており、未亡人となった母親がひとりで育てている。母子家庭ながら、父の遺産などのおかげで、家庭は裕福。周囲の環境もあってか、恋愛に関しては積極的で大人びた発言をすることもあるが、子供らしい面が目立つ。
織田 可奈子 (おだ かなこ)
師匠・橋口佳州の紹介で、日本画のモデルとして塚田州青の元に来た女性。モデルの他、駒奴の名で芸者もやっている。
蔵人 豊 (くらうど ゆたか)
口ひげとあごひげを蓄えた男性。前衛画を描く日本画家。展示会で塚田州青と意気投合し、州青と青山美美が暮らす家に一時居候する。
橋口 佳州 (はしぐち かしゅう)
眼鏡をかけた老人の男性。日本画家。塚田州青の日本画の師匠で、州青は28歳まで橋口佳州の門下生として修行をしている。州青と青山美美が結婚する際は仲人を引き受けており、以降も交流が続いている。