概要・あらすじ
ポコムー星人のムムリンが、宇宙旅行を楽しんだ帰り道。四次元空間を移動中に宇宙船が爆発してしまう。緊急脱出したムムリンは、地球の日本に暮らす小学生・コウタの部屋にたどり着いた。ムムリンは、宇宙船が爆発したこと、帰る所がなくて困っていることを泣きながら説明する。しかし、コウタの対応は冷たかった。「宇宙人というだけで珍しがられ、優しくされると思うのは間違い」という容赦ない言葉で、ムムリンを突き放す。その後、お気に入りの漫画雑誌の発売日であることに気づいたコウタは、ムムリンを無視して外出。その途中で、同級生のナナちゃんと出会う。ナナちゃんは、コウタの跡をつけていたムムリンに気づいた。事情を知ったナナちゃんは「かわいそうだから泊めてあげればいい」と言う。しかし「ペット禁止だから、自分の家は無理」というナナちゃんに、コウタは猛烈に反論する。「自分は何もしないなら、かわいそうという資格はない」「そもそも"ペットを飼う"という意識は、人間至上主義で自分本位」など、痛烈な言葉にとうとうナナちゃんは泣き出してしまう。ちょうどその時、コウタのママが通りかかる。ママは「女の子を泣かせるな」と、コウタの頭をひっぱたき、ムムリンに家に来るようにと言った。こうしてコウタとムムリンの奇妙な共同生活が始まるのであった。
登場人物・キャラクター
ムムリン
ポコムー星に住んでいた宇宙人。丸い頭から手足が生えている一頭身キャラ。体の色は緑。頭頂部からは、アンテナのようなものが生えており、先には赤い玉がある。宇宙旅行の帰り、四次元空間を移動中に宇宙船が爆発し、地球にやって来る。日本に暮らす小学生・コウタの部屋に居候している。容赦なく厳しい言葉を投げかけてくるコウタに、悩まされる。器用なところがあり、コウタにラジコンカーを作ってあげたり、ママのためにロボット猫を作ったりする。
コウタ
小学生の男の子。ある日突然現れたムムリンと共同生活を送ることになる。超合理主義者で、空気を読まずに思ったことをズバズバ言う。正論ではあるが、あまりに痛烈な物言いに、大抵の相手はへこんだり泣いたりしてしまう。ただし、ママにはコウタの言葉は通じず、一喝されて終わる。
クレジット
- 原作
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岩井 勇気
書誌情報
ムムリン 3巻 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉
第1巻
(2022-01-06発行、 978-4065259139)
第2巻
(2022-07-06発行、 978-4065284070)
第3巻
(2023-01-19発行、 978-4065304297)