概要・あらすじ
成績は優秀、運動も大得意という万能な小学生の大神健太。転校先の小学校で、自分と同じくらいスゴイ奴がいるという噂を耳にした健太は、興味津々で該当の人物に会いに行く。ところが、そこで目にしたのは機械の体を持つ生徒、メカ沢だった。どこからどう見ても不自然な容姿をしているうえに、文字通り人間離れした活躍を見せるメカ沢が、ごく普通の小学生として生活している。
その現実に対し、ことあるごとに心の中で突っ込みを入れ続ける健太。しかし、メカ沢と友達になり、彼の純粋な性格と男気に触れた健太は、そんな非日常にも徐々に慣れていくのだった。
登場人物・キャラクター
メカ沢 (めかざわ)
機械の体をした小学生4年生。本名は「メカ沢進一」。ブリキのおもちゃのような、ドラム缶型をしたアナクロなボディに、マジックハンドのような腕が付いている。その上から学ランの上着だけを羽織る、というシュールな姿をしている。本人はごく普通の生徒として日常生活を営んでおり、周囲も彼をただの人間として扱っている。どこからどう見てもロボットなのだが、ことあるごとに「オレ機械オンチでさ」「機械に頼りすぎるのも問題だな」「一番大切なのは心と心の結びつきじゃないか」などと、突っ込みどころ満載な台詞を言うのが特徴。 転校生の大神健太だけは、そんな状況を見て、心の中だけで逐一鋭い突っ込みを入れていた。喧嘩が非常に強いうえに態度も不良っぽいが、性根は座っており、不正や卑怯なことが許せないまっすぐな性格。 弟のメカ沢βのことを、いたく可愛がっている。飛行能力を持ち、戦闘時には腕がドリル状に変化する。また、定期的に頭部に油を差している。
大神 健太 (おおがみ けんた)
潑剌とした性格の、文武両道の小学生男子。まだ4年生だが、転校前には生徒会長も務めていたほど優秀な生徒だった。転校先でもその高い能力を見せつけ、クラスの人気者となるが、そこでメカ沢の存在を知ることになる。機械の体をしたメカ沢に対して、周囲の突っ込みが一切存在しない現実に違和感を抱いており、彼が何かをするたびに、心の中で1人突っ込みを入れている。 血縁関係は不明だが、のちにメカ沢とは親戚であることが判明。成り行きから同じ家で暮らすことになる。
北斗 (ほくと)
小学4年生の男子。白い学ランをまとう北斗財団の御曹司で、いつも子分を引き連れている嫌味な性格の少年。何かと目立つメカ沢と大神健太をライバル視しており、アメリカから取り寄せた最新最強のロボット、北斗01で彼らを潰そうと画策したこともあった。のちにメカ沢と健太の腐れ縁的な友人となる。
メカ沢β (めかざわべーた)
メカ沢の弟。姿形はメカ沢にそっくりだが、サイズがふた周りほど小さい。「メカラッタ」という台詞しかしゃべることができない。兄に比べるとかなり非力で弱々しいが、そのぶん頭脳派でもある。風船を持つと飛んでいってしまうほど、体重が軽い。
北斗01 (ほくとぜろわん)
最新鋭のロボット。北斗がメカ沢たちを潰すために手に入れた。腕にはレーザー、肩にはミサイル、脚部には高速エンジンが組み込まれている。メカ沢と死闘を繰り広げるが、ドリル攻撃の前に敗れ去った。のちに自立心が芽生えはじめ、小学校に通いだす。頭が良く性格が紳士的だったため、女子からはモテモテの存在となる。
柴草 光 (しばくさ ひかる)
大神健太のクラスメイトの女の子。とても可愛らしい容姿と声をしている。健太が密かに想いを寄せていたが、当の本人は、頼りがいのある北斗01に夢中となり、のちに告白していた。
雷門寺 一徹 (らいもんじ いってつ)
アクションスターを目指している男性。「熱血戦士ヤレンジャー」のショーでヤレンジャー役を演じていたが、その際に観客席にいたメカ沢と出会うことになる。メカ沢のことを怪人役と勘違いして、ひっぱたいていた。
林田博士 (はやしだはかせ)
小型万能ロボ「アダモット」の開発者の男性。道すがらに見かけたメカ沢とメカ沢βに強いライバル心を抱き、アダモットをけしかけて強引に性能比べをはじめる。しかし、途中でアダモットが車に轢かれてしまう。