ヤンキー君と白杖ガール

ヤンキー君と白杖ガール

町の誰もに恐れられている筋金入りのヤンキー・黒川森生は、ある日、白杖で歩く赤座ユキコと出会う。ユキコの気を惹くために森生は、弱視のユキコが識別しやすいように派手な色の服を身につけたり、就職してまともに生きようと奮闘する。健常者が優位な世界で、森生に引け目を感じていたユキコだったが、森生もまた顔の傷のせいで生きにくい思いをしていたのだった。「ふつう」じゃないと受け入れてくれない世の中で、真っすぐな恋心をぶつけ合う森生とユキコの姿を描いたラブコメディ。2021年10月にテレビドラマ化。

正式名称
ヤンキー君と白杖ガール
ふりがな
やんきーくんとはくじょうがーる
作者
ジャンル
ラブコメ
 
恋愛
レーベル
MFC(KADOKAWA)
巻数
全8巻完結
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あらすじ

ヤンキー君と白杖ガールの出会い

町を牛耳るヤンキー少年の黒川森生は、ある日点字ブロックの上を歩いていたことから、弱視の少女・赤座ユキコに注意される。きつい物言いをするが、女の子らしくてかわいいユキコに惹かれた森生は、ユキコが不自由なく生活を送るために尽力するようになる。具体的にはユキコが識別しやすい派手な蛍光色の服を着たり、ユキコの外出時に歩行のサポートから始めたりした。当初は健常者に相手にされるはずがないと、どこか冷めた気分で接していたユキコだったが、気づけばいつもそばにいる森生に次第に心を開いていく。

ヤンキー君と白杖ガールの初デート

ある日、黒川森生赤座ユキコに行きたい場所があると初デートに誘われる。ユキコの誘いに舞い上がった森生は緊張で3日眠れないほどにその日を心待ちにしていたが、デート当日にユキコに連れて行かれたのは意外な場所だった。ユキコが森生を連れて行ったのは映画館で、ユキコは音声ガイドを使って映画を楽しんでみたいというのだ。ユキコが観たかった映画は、あいにく音声ガイドが用意されていなかったために別の映画を見ることになってしまうが、ふだんは食べないポップコーンを森生に手渡してもらうことで堪能でき、ユキコにとって大満足の映画鑑賞となった。デートが終わり、あらためて楽しい一日だったと振り返ったユキコは、健常者の森生といっしょにいることで自分の障害がより浮き彫りになり、自分がみじめな気持ちになるのではないかと考えていた不安を払拭できたことに安堵する。一方、地元で恐れられる自分と共にいるユキコに「ふつう」に楽しんでもらえるか不安を覚えていた森生もまた、楽しそうにしているユキコの姿にほっと胸を撫で下ろすのだった。

ヤンキー君、就職を決意する

赤座ユキコとの初デートを無事終えた黒川森生は、次回のユキコとのデートに向けて思いを巡らせていた。そんなある日、十年来の因縁の仲である隣町のボス・金沢獅子王が就職することになったという報せを受け、森生は焦りを覚える。高校を中退して以来、顔の傷が原因でアルバイトの面接にすら受からない日々が続いており、森生は現在も無職のままだった。そして森生は、ユキコとの将来のためにも就職することを決意する。森生が就職活動に奔走する中、森生の決意を知らないユキコは最近森生から連絡がないことに寂しさを感じていた。意を決して森生に電話したユキコは、顔の傷に対するコンプレックスで自信をなくし、ふさぎ込んでいた森生を懸命に励ます。森生に面接対策用に自分の長所を教えてほしいと言われたユキコは、森生の優しい性格を伝えて赤面する。森生への思いを再認識したユキコは、森生に対するあふれんばかりの愛情にどうしようもなく幸福を感じるのだった。

ヤンキー君、就職する!

なかなか就職先が決まらない黒川森生は、隣町まで就職活動の範囲を広げることにした。隣町を歩いていた森生はさびれた雰囲気のレンタルDVD店を目にする。赤座ユキコが映画好きだったことを思い出した森生はふらっと店の中に入るが、視覚障害者にあまりに不親切な店内に黙っていられなくなる。そのクレームの対応に出てきた店長は、なんと金沢獅子王だった。獅子王は森生のクレームを聞き、店内がバリアフリーに対応していないことを謝罪するが、ウェブサービスで映画を楽しむ人が増えた昨今、レンタルDVD屋は経営が苦しく、来店率の低い視覚障害者のためだけに設備に費用をかけられないと説明した。獅子王の言い分を理解しつつも納得できない森生が、ユキコ目線に立ってどこを改善すればいいか店内を巡っていると、獅子王の祖母・オトメが来店する。システム化された店内で高齢のために立ち尽くすオトメをサポートした森生は、誰にでも使いやすい店の姿を見つけた気がした。すっかり獅子王の店を気に入ったオトメが連れて来た高齢者の友達のおかげで、店は新たな客層を開拓して売上が大幅にアップする。獅子王はどこか他人事だったバリアフリー対策をきちんと行うことを約束し、同時に森生をアルバイト従業員としてスカウトする。

白杖ガールの姉の憂鬱

赤座ユキコと同居する姉の赤座イズミは、ユキコが柄の悪い黒川森生との交際を続けていることに心労を募らせていた。妹思いのイズミだが、検診のたびにユキコが視力をなくしていくことを知り、傷ついた顔を見せるユキコをそばで見るのがあまりにつらすぎて、時折ユキコの姉であることを放り出したくなる衝動に駆られる。家族の自分ですらそうなのに、森生のユキコへの愛情はつねに全開で、イズミは二人を破局させたい気持ちと裏腹に応援したい気持ちにもなっていた。ある日、アルバイトの初任給をもらった森生が、ユキコに靴をプレゼントした。10センチヒールのかわいいその靴は、ユキコが日常使用するにはあまりにも不安定で、イズミはユキコにその靴を履かないようにと厳しく言い聞かせる。しかしユキコは、森生に靴を履いたところを見せたいからいっしょに靴に合うお洒落な洋服を買いに行ってくれないかと、イズミに頼み込む。慣れない洋服屋で店員とコミュニケーションを取り、きちんと欲しい洋服を選んだユキコは、自分を不幸がるのはやめてこれからは強く幸せに生きるんだと明るく笑う。そんなユキコの笑顔を見て、彼女を明るい場所に連れ出してくれたのはほかでもない森生だと、イズミは初めて気づくのだった。

ハチ子と白杖ガール

黒川森生を中学生の頃から慕っている橙野ハチ子は、森生が赤座ユキコを好きになって以来面白くない思いを抱いていた。子分として森生のそばにいるだけでいいとの思いから、これまで自分の気持ちを打ち明けずにいたハチ子だが、想いを寄せる森生が障害者の女性と付き合うことは想定外だった。ハチ子は森生の愛を一身に受けるユキコへの嫉妬から、ユキコは目が悪くないし、白杖を使っているのは森生の同情を引くために違いないとの主旨の発言をしてしまう。偶然それを聞いていたユキコは、森生を介してハチ子と二人きりで話をする機会をつくる。白杖という道具を使うと、自分の世界が広がると話すユキコは、ハチ子にとって必要不可欠な道具は何かと問い、それにハチ子ははっと息を呑む。森生に恋するきっかけになった、森生がくれて肌身離さず持ち歩いているヘッドフォンがハチ子にとって生きるために必要な道具だった。健常者も障害者も同じ人間で分かり合える関係だと、強い言葉で言い切るユキコを前にハチ子は崩れ落ちる。あこがれている兄貴分の森生が選んだユキコが、強くて優しい人であることは初めからわかっていたのだ。それ以来、腹を割って話したおかげで、ユキコとハチ子は良好な関係を築いていく。

ヤンキー君と白杖ガール、両思いになる

赤座ユキコとなかよくなった橙野ハチ子は、白杖をついているがユキコもふつうの恋する女の子なのだと理解する。ハチ子は恋する自分に素直になれないユキコのため、そして自らの黒川森生への思いを吹っ切るためにユキコに森生への告白を勧める。そして告白は成功し、ユキコの思いは森生に通じて二人は晴れて両思いとなる。だが、それ以来森生の様子がおかしくなる。自らを社会のはみ出し者と認識している森生は、ユキコに自分勝手に愛情を向けるばかりで、まさか自分が愛される日が来るなど思ってもいなかったのだ。そのため、愛情を向けてくれるユキコにどう対応したらいいのかわからず、告白されて以来ユキコとの接触を避けるようになっていた。しかし葛藤の末、金沢獅子王やハチ子、花男をはじめ、近しく感じている仲間にも愛されていることに気づいた森生は、愛し愛されることを恐れなくてもいいのだと思えるようになる。一方、告白以来森生から連絡が来なくなったユキコは、森生との仲が終わってしまうのではないかと心配し、森生に会いに行こうと一人でバスに乗って出かけることにする。不慣れなバスでの旅は失敗に終わるが、自分のために行動してくれたユキコを森生は一層愛おしく思うのだった。自分の失敗すら受け入れてくれる森生を見て、ユキコは一人でできることの少ない自分だが、森生のそばにいるだけで彼に何かを与えられるかもしれないと思い始める。

もう一人の白杖ガール

赤座ユキコのクラスメートの紫村空は、弱視だが好奇心旺盛で走ることが大好きな女子高校生。その空が事件に巻き込まれたと知り、ユキコは怒りを爆発させる。空が毎晩ランニング場所にしている山道に自転車が置かれ、空は危うく転んでケガをするところだったのだ。最初、空のランニングコースに置かれたものは空き缶、次は石、レンガとだんだん大きくなり、ついには自転車が置かれる。これはもう、目の見えない空を狙った悪質な嫌がらせとしか思えない。ユキコは黒川森生金沢獅子王の手を借りて、空を狙った犯人を捕まえることを決意。綿密な作戦会議をしたあとに夜の山道に集合したユキコたちだったが、その場に犯人は現れなかった。しかし、空は山道からの帰路に犯人・藤宮大地に熱い味噌汁をかけられてしまう。森生が現行犯として藤宮を捕まえたが、藤宮は空に恨みを持っているわけでもなく、目が見えないことを面白がっていたわけでもなく、ただ空と知り合いになりたかったが声のかけ方がわからなかったため、物を置いたり味噌汁をかけたりしたのだと知って空は脱力する。人とコミュニケーションを取るのが苦手な藤宮は、これまで自分がされてきたいじめを空に対して行うことで距離を縮めようとしたのだった。健常者も障害者も人生において悩みの種は必ずある。健常者を相いれないと嫌っていた空だったが、自分に危害を加えてきたのも、自分を助けてくれたのも健常者だった。初めからあきらめるのではなく、双方が理解し合う努力をしていかなければならないと、空は強く思うのだった。

白杖ガールの姉の恋

赤座イズミは、出会ってすぐに一目ぼれした金沢獅子王のことを未だに思い続けていた。獅子王には恋人ではないが心に決めた人がいると知ってからは、少しでも獅子王のそばにいたくて週末ジムで落ち合う筋トレ友達になった。友人としてそばにいられるだけで満足していたイズミだったが、妹の赤座ユキコが目の見えないハンディキャップを抱えながら、人一倍努力している姿を目の当たりにするうちに考えが変わる。イズミは、ユキコが不器用ながらも言葉と心を尽くして黒川森生と幸せな恋愛をしているように、獅子王に本当の気持ちを伝えようと考えたのだった。とある週末、いつものようにジムで汗をかいたあと、イズミは獅子王に愛の告白をする。すると自分に真っすぐ向き合って思いを伝えてくれたイズミに、獅子王は自分が同性愛者であることをカミングアウトする。これまで親にすら打ち明けられなかった自らの最大の秘密をイズミに話せたことで、獅子王はイズミにより深く友愛の感情を抱くようになる。一方、イズミは獅子王のカミングアウトを受けて、どれだけ思いを募らせても叶わない恋があることを知り、今後は獅子王への恋心を推しへの愛に変換して考えることで、獅子王の筋トレや恋模様を応援していくことを誓うのだった。

白杖ガール、アルバイトを探す

黒川森生との交際が順調な赤座ユキコは、漠然とだが一人暮らしをしてさらに自分を成長させたいと思うようになっていた。アルバイトをして一人暮らしの資金を貯めようと考えるが、自分に何ができるのか見当もつかない。教師の黄多しずくからの助言を得て、好きな飲食系の仕事に就こうと奔走するユキコだったが苦戦する。ある日、働きたい意欲と熱意を知ってもらいたくて、弱視であることを伏せたままのスーパーの総菜係募集の面接では、熱意は買うがあえて障害者を雇うメリットを教えてほしいと言われてしまう。落ち込むユキコだったが、顔に傷があるために就職活動に苦労した森生に励まされて再びアルバイト先を探す決意をする。そんなある日、しずくに紹介された人気のハンバーガーチェーン「BBバーガー」の面接でユキコはあっさり採用通知をもらう。採用してくれた茶尾店長の明るさに驚きつつも、ユキコはBBバーガーで自分を生かせる道を見つけると固く誓うのだった。

白杖ガールの初めてのアルバイト

調理係としてBBバーガーでアルバイトすることになった赤座ユキコは、教育係の紅林サクラの指導のもとハンバーガーやポテトなどのフードを作ることになった。仕事手順のマニュアルの文字が小さすぎて読めないなど苦戦するユキコだったが、なんとか調理させてもらえることになる。初日こそ役に立たなかったが、翌日からのユキコの頑張りにサクラをはじめ、職場の誰もが彼女を認めることとなった。創意工夫してできることを増やしていくユキコを職場の誰もが応援し、ユキコが働きやすいようにみんなが協力するようになる。ユキコを採用した茶尾店長の目指す、会社のために使われる従業員ではなく、誰もが働きやすい万人のための職場に一歩近づいたのだった。一方、ユキコより3か月早く入社したアルバイトの栗栖瑞樹は、仕事についていけずに茶尾店長へ退職願を提出するほど追い詰められていた。ユキコと茶尾店長に引き留められた瑞樹は、あらためて調理係の仕事を覚えようと奮起するが、コミュニケーションを取ることが極端に苦手な瑞樹は話しかけられただけでパニック状態に陥ってしまうのだった。事情を知ったユキコをはじめとする職場の面々は、瑞樹の働きやすい環境づくりにも尽力するようになる。優しく親身になってくれたユキコに瑞樹は思いを寄せるようになり、強い男に変わりたいと思うようになるのだった。

透明人間のいない世の中へ

ホームドアのない駅のホームは、視覚障害者にとって「欄干のない橋」と呼ばれていた。線路すれすれの位置にある点字ブロックから、少しでも外れたら線路に転落してしまう非常に危ない場所だからだ。その日、全盲の青野陽太は祖父の入院を知って見舞いに行こうと焦っていた。陽太はホームドアのない駅のホームを急ぎ足で歩いていたが、点字ブロックの上に立っていた健常者に気を取られて方向感覚を失ってしまう。陽太は雑踏の中、誰にも気づかれずにホームから転落しそうになる。ちょうどその頃、陽太と同じホームに黒川森生の元彼女・灰原凪子がいた。好きになった男性への依存心が強すぎて振られてしまう凪子だったが、今もまさに重いから今後連絡してこないでほしいとメッセージを受けたところだった。自分は誰にも必要とされない透明人間なのではないかと凪子は気落ちするが、そこに白杖が視界に入って我に返る。線路に向かって一歩を踏み出そうとしていた陽太に気づいた凪子は大声で叫び、陽太は線路への転落を免れたのだった。陽太に感謝され、凪子は自分の存在が誰かの助けになることを知り、自分に少し自信を持てるようになる。

白杖ガールの姉だけど

赤座イズミは、大学の友達に卒業旅行に誘われる。弱視の赤座ユキコを一人残して1週間の旅行に出ることはできるのかと考えを巡らせたイズミは、ふと幼かった時のことを思い出す。小さな頃から目の不自由な妹中心の生活を強いられてきたが、どれだけユキコのサポートをしても、両親が見ているのはいつもユキコばかりだった。妹のユキコに尽くしても思うほど両親の愛情を得られず寂しい思いもあったが、次第にユキコを守ることが自分の使命なのだという気持ちにとらわれるようになり、今ではそれが当たり前の日常となった。イズミは今回も、卒業旅行よりもユキコの安全を守る日常を優先することを決める。そんなある日、イズミの大好きな金沢獅子王から連絡が入る。イズミは食当たりで苦しんでいる獅子王を病院に連れて行き、家に連れ帰って看病しているうちに、ユキコの待つ家に帰らずにこのまま朝まで獅子王の看病をしたいという気持ちが芽生えてきてうろたえる。イズミの葛藤に気づいた獅子王の計らいで、イズミは獅子王に懇願されるまま彼の家に泊まることになる。翌朝、一晩一人で過ごしたユキコが不自由なく生活できていることを知り、イズミは安堵する。両親にもこれまでの寂しい心境を語ることができたイズミは、自分に足枷をしていた使命感から解放され、アルバイトや友人との旅行を楽しむようになる。

ヤンキー君と白杖ガールの最後の障害

赤座ユキコは、黒川森生と交際を始めてさまざまな経験をしていた。理不尽な差別や偏見の目を向けられて嫌な思いをすることも多かったが、その都度二人で乗り越えてきた。森生はかねてから挑戦していた自動車免許を取得し、ユキコを前々から約束していた海へと連れて行く。初めての海水浴で浮かれるユキコは森生の深い愛を感じ、二人はより一層仲を深める。そんなある日、夜の公園で花火をしていたユキコと森生は、ユキコの父親に遭遇する。学生時代に不良に絡まれることの多かったユキコの父親は、顔に傷を持つ森生に強い警戒心を示す。顔に傷を持つ社会のはみ出し者の森生といっしょにいるだけで、ユキコまで偏見の目で見られてますます生きにくくなると考えたのだ。ユキコの父親はユキコを諭して別れをうながすが、ユキコは父親に猛烈に反発する。森生とこれからもいっしょにいると言い放つユキコの頑なさに動揺するユキコの父親だったが、ユキコはただ守られるだけでなく森生と互いに守り合うことができる関係なのだと納得する。さらに森生は話してみると人の痛みをわかる好青年で、ユキコの父親は自らの偏った思いを恥じ、二人の仲を認めるのだった。かくして親公認の仲になったユキコと森生は、これまで以上に心を通い合わせ、視野を広げるためにユキコは大学受験を、森生は高卒認定試験をそれぞれ頑張ることになり、二人は将来のために奔走する。

メディアミックス

テレビドラマ

2021年10月から12月にかけて、本作『ヤンキー君と白杖ガール』のテレビドラマ版『恋です! ~ヤンキー君と白杖ガール~』が日本テレビ系「水曜ドラマ」枠で放送された。脚本は松田裕子が務めている。キャストは、赤座ユキコを杉咲花、黒川森生を杉野遥亮、赤座イズミを奈緒、ユキコの父親である赤座誠二を岸谷五朗、金沢獅子王を鈴木伸之が演じている。原作漫画版ではユキコはイズミと二人暮らしをしているのに対して、テレビドラマ版ではユキコの母親はすでに亡くなっており、ユキコはイズミと父親と三人で暮らしているなど、設定に若干の違いがある。ユキコがイズミと彼女の父親と同居していることで、テレビドラマ版は原作よりも家族の絆に重点を置いた作品になっている。

登場人物・キャラクター

黒川 森生 (くろかわ もりお)

町を牛耳るヤンキー青年。年齢は18歳で、通り名は「黒ヒョウのモリ」。高校は中退しており、現在は無職。小学4年生の時に当時高校3年生だった金沢獅子王をぶちのめしたため、それ以来周囲から恐れられて誰も近付かない孤高の存在となった。左目の下に縦に刀傷があるが、これは獅子王に付けられた古傷である。顔の傷が原因で就職もままならないが、自らが偏見で受けた苦しみを他人に転嫁しない心根の優しいところがある。点字ブロックの上を歩いていた際、赤座ユキコに注意されて以来すっかり惚れ込み、彼女のことを慕うようになる。ユキコの弱視を気遣い、全力で守ろうと奮闘する姿勢がユキコの心を動かし、やがて両思いとなる。弱視のユキコが色で物の判断をしていることを知り、ユキコに見分けがつきやすいように蛍光色やピンク色などの派手な色の服を着るなど、日頃からユキコのために優しい存在であろうと努力を怠らない。身内は祖母の黒川テル江しかおらず、そのため子分の橙野ハチ子と花男をきょうだいと思って大事にしている。子分のハチ子と花男には「アニキ」と呼ばれて慕われている。

赤座 ユキコ (あかざ ゆきこ)

県立虹町盲学校に通う2年生の女子。年齢は16歳。中学を卒業するまでは一般の学校に通っていた。白杖を使うが全盲ではなく、色がぼんやりわかる程度の弱視で、光を感じることもできる。見た目は女子らしくてか弱そうに見えるが、チャレンジ精神が旺盛で何事にも物おじせず、点字ブロックの上を歩いて歩行の邪魔をしていたヤンキーの黒川森生を叱り飛ばした。森生にはそれ以来慕われるようになり、だんだん心を開いていく。健常者である森生といっしょにいると、自分をみじめに思ってしまうのではないかと心配していたが、顔に傷のある森生は自らも理不尽な偏見の目にさらされて生きにくさを経験しているため、互いに支え合い、二人でさまざまな壁を乗り越えていく。父親の影響から料理好きで、飲食系の仕事に関心があるため、BBバーガーの調理係としてアルバイトしている。実家から通うには盲学校は遠すぎるため、大学生の姉・赤座イズミのアパートに住まわせてもらっている。森生や周囲の人に支えられて徐々に自立していく。

紫村 空 (しむら そら)

県立虹町盲学校に通う2年生の女子。年齢は17歳。赤座ユキコのクラスメートで、ユキコよりも早く県立虹町盲学校に在籍している。視野が狭く、光を眩しく感じる特徴の弱視のため、つねにサングラスをかけている。視界のはしっこのものは視認することができるため、ユキコよりも見えるものは多い。光を眩しく感じる昼間よりも、夜間の方が見えやすいために行動しやすく、夜は電灯の明かりで道路の白線を見ることができる。弱視だが走ることが大好きで、教師の黄多しずくに伴走してもらってよく走っている。不器用で勉強も苦手ながら、走ることだけは頑張りたいと思ってトレーニングに励んでいる。またチャレンジ精神旺盛で、ユキコが初めてのことは予行演習する慎重なタイプなのに対して、ぶっつけ本番でハンバーガー屋に突撃して、その場の成り行きに任せて健常者に道案内を頼んで注文をしている。見えないことに対するコンプレックスと、これまで心ない扱いを受けてきたことで健常者を嫌っていたが、ユキコの彼氏である黒川森生に助けられてから健常者への嫌悪感が薄らいだ。

金沢 獅子王 (かなざわ ししお)

黒川森生と十年来の因縁を持つ、隣町のヤンキー集団のボスを務める男性。年齢は26歳。森生の子分たちには「隣町のボス」と呼ばれている。森生の顔に刀傷を付けた張本人で、事あるごとに顔の傷の責任を取ると森生に言い寄っている。森生を終生のライバルと公言しており、たとえ身内であっても森生を馬鹿にする者は許さないほど入れ込んでいる。レンタルDVD店に就職したのを機にヤンキー界からきっぱりと足を洗うが、金沢獅子王自身の店で森生をアルバイトとして雇うことになったため、これまで同様に森生と顔を合わせる生活が続いている。趣味は筋トレで、鍛え上げられた美しい肉体を持つ。実は同性愛者で森生のことを恋愛対象として見ているが、獅子王自身の思いは叶わないものとして森生には明かしておらず、森生と赤座ユキコとの仲を応援している。祖母のオトメには「しいちゃん」と呼ばれ、小さい頃から今日に至るまでずっとかわいがられている。

橙野 ハチ子 (とうの はちこ)

黒川森生の子分の少女。子供の頃に父親のつてで芸能界に片足を突っ込み、以来変に目立ってしまい、学校でいじめに遭うようになる。現在は女子校に通っている高校生。中学生の時に出会った森生に心酔しており、森生の顔の刀傷もかっこいいと称賛している。森生に恋心を抱いており、森生の思い人が赤座ユキコであることに納得がいかずに、白杖を持てば自分も森生に構ってもらえるのではないかと迷走するが、ユキコに叱責されて目を覚ます。以来ユキコとはなんでも話し合える親友の関係を築いている。つねにヘッドフォンをつけているが、ケーブルが抜けているために機能していない。このヘッドフォンは中学生の時に森生にもらったもので、ヘッドフォンをしている理由は、聞きたくない人の声を聞かずに済むためである。人付き合いが苦手で高校2年生になった現在も友達を持たずにぼっち生活を送っているが、橙野ハチ子自身は森生がいればそれでいいと考えている。森生を「アニキ」と呼んでいる。

花男 (はなお)

黒川森生の子分の男性。スキンヘッドの強面で、サングラスをかけている。森生は気づいていないが、小学生の時に出会っている。その際、森生の愚直なまでに真っすぐな正義感が心配になり、子分としてつねにそばにいようと考えていた。橙野ハチ子の森生への恋心に気づいており、素直になれと事あるごとにハチ子を諭している。森生を「アニキ」と呼んで慕っている。

オトメ

金沢獅子王の祖母。年齢は80歳。獅子王と同じ隣町のアパートに住んでいる。おばあちゃんっ子の獅子王を幼い頃からかわいがっており、獅子王の就職を心から喜んだ。獅子王の就職先のレンタルDVD店の常連客となり、同世代の友人たちを連れて行き、店の従業員の黒川森生とも親しくしている。小さい頃から獅子王のことを「しいちゃん」と呼んでいる。

赤座 イズミ (あかざ いずみ)

赤座ユキコの姉で、大学2年生の女子。年齢は20歳。同居している弱視のユキコを過保護すぎるほど心配して見守っている。小さい頃からユキコをかわいがり、自分の通う大学とユキコの通う盲学校が近いからという理由で、ユキコを赤座イズミ自身のアパートに住まわせている。ユキコの送迎のために車の免許を取得するなど、周囲から妹思いだと称賛されている。しかしユキコの視力が、徐々に失われていくことに対する不安を吐き出せる相手はおらず、孤独を抱えていた。のちにその不安はユキコとの対話によって解消され、ユキコを別の世界に連れ出してくれた黒川森生に感謝し、二人の仲を応援するようになる。趣味はプロレス鑑賞で、筋骨隆々な男性がタイプ。森生のアルバイト先を訪れた際に、店長の金沢獅子王の理想的な体型に一目ぼれした。その場で彼女の有無を確認し、獅子王に彼女はいないものの思い人がいることを知ると筋トレ仲間としてそばにいようと決意した。その後、筋トレ仲間として獅子王と打ち解けるが、友人以上の関係を望んでしまい、獅子王に同性愛者であることを告げられる。自分の恋は永遠に叶わないものだと気づいてからは、獅子王への恋心を推しへの愛と変換して、獅子王の恋路や社会人生活を見守るようになった。

黄多 しずく (きだ しずく)

赤座ユキコの通う県立虹町盲学校の教師を務める女性。走ることが好きな紫村空に付き合って放課後に伴走している。伴走している際、空に旦那の愚痴をこぼして面倒くさがられることがある。華奢な見た目に似合わず情熱的な性格で、生徒のために本気で泣くことのできる熱血漢。生徒たちともよく対話しており、ユキコがアルバイトをしたいと言った時も親身に相談に乗り、ユキコに向いているとハンバーガーチェーン・BBバーガーへの面接をセッティングしてくれた。

水谷 陽香 (みずたに はるか)

洋服屋に勤める女性。ガーリーな雰囲気を漂わせている。女の子にかわいい服を着てもらいたいという夢を持ち、上京してきた。しかし、来店した少女たちに洋服を勧めても、困惑されることが多いためにやさぐれていた際に赤座ユキコと出会う。黒川森生にプレゼントされたヒールの高い靴に合うかわいい服を探していたユキコの洋服選びに付き合う中で、仕事の楽しさを思い出す。

桃田 (ももた)

金沢獅子王が店長を務めるレンタルDVD店で働く男性店員。必要以上にヤンキーとかかわることを警戒していたが、アルバイト仲間となった黒川森生には心を開いている。柔軟性と適応力を兼ね備えており、森生が率先して行ったバリアフリー改革やオトメをはじめとした老齢の客にも早くからなじみ、店を切り盛りするスタッフの一人として活躍している。

黒川 テル江 (くろかわ てるえ)

黒川森生の祖母。森生のたった一人の身内で、仕事をしながら森生を育てた。森生が小学生の頃にはすでに70歳を超えていたが、持ち前の元気一杯さとサバサバした性格で仕事を続けている。しかし森生との二人暮らしは貧しく、森生の洋服はフリーマーケットで安く調達していたが、年のせいで目が悪かったために黄ばんだ状態の洋服を選んで森生に着せてしまっていたことがあり、それが原因で森生は同級生に仲間外れにされるようになった。森生が彼女の赤座ユキコを家に連れて来た時は、障害者のユキコを偏見の目で見ることなく、森生を大事にしてくれる人が現れてよかったと涙した。

青野 陽太 (あおの ようた)

県立虹町盲学校に在学中の高校2年生の男子。年齢は17歳。かすかに光を感じるが全盲で、小学部の時から盲学校に通っており、実家が遠いために学校の敷地内の寄宿舎に住んでいる。小学6年生の妹・青野ひなたがいるが、ふだんは寄宿舎住まいであまり実家に帰らないため、あまり口を利いてもらえず寂しく思っている。生まれつき全盲のために見える感覚がわからず、それゆえに見えることに対するあこがれも感じていない。全盲だが非常に活動的で、軽音部に所属して作曲を趣味にしている。ギターも練習中で、カラオケに行けば昭和歌謡をなんなく歌いこなす。また、性に関する関心と情熱は人一倍あふれており、クラスメートの赤座ユキコが恋に悩んでいる時はスケベなアドバイスを送っていた。マッサージが得意で、ランニング後の紫村空をよくほぐしてあげている。ふだんから点字用の携帯メモ機を持ち歩き、いいと思ったフレーズを書き記している。同じ全盲の中学生の家庭教師のアルバイトをしている。

藤宮 大地 (ふじみや だいち)

紫村空のランニングコースに障害物を置いた犯人の男性。コミュニケーション能力に乏しく、それゆえに子供の頃からいじめられてきた。いじめられる人生は会社員になっても続いたが、ある日空のランニング姿を見て以来、彼女に思いを寄せるようになる。空と知り合いになりたいと思いながらも話しかける方法がわからず、これまで自分が経験したいじめから、足元に物を置いて転ばせたり、熱い飲み物をかけたりすることで空とかかわろうとした。空に熱い味噌汁をかけた際に黒川森生と金沢獅子王によって現行犯として捕まり、警察に出頭することになった。

山吹 (やまぶき)

県立虹町盲学校にメイク講師として特別授業にやって来た女性。「明るい愛されくちびるを目指そう」をキャッチコピーに赤座ユキコにメイクを施し、彼女をメイクの虜にした。

青野 ひなた (あおの ひなた)

青野陽太の妹で、小学6年生の女子。寄宿舎住まいで滅多に家に帰ってこない陽太に複雑な思いを抱いている。

紅林 サクラ (くればやし さくら)

ハンバーガーチェーン「BBバーガー」に勤務している女性。マネージャーを務めている。店を不在にしがちな茶尾店長に代わり、店を切り盛りしている。調理係としてアルバイトすることになった赤座ユキコの教育係を任された。白杖をついて歩く弱視のユキコに最初は戸惑ったものの、創意工夫で頑張るユキコの姿を見て彼女を職場の一員と認めるようになった。大柄の体格で明るい性格のため、茶尾店長をはじめとする職場の面々には頼られているが、根は非常に繊細なところがある。仕事は完璧にこなさなければならないものだと思い込み、余裕がないことを周囲に打ち明けられずにいる。ユキコの指導をするようになって茶尾店長とよく対話するようになり、茶尾店長の考える従業員のためのよりよい職場づくりに共感する。コミュニケーション能力に難のある栗栖瑞樹にも親身に接し、指導係として日々スキルアップさせていく。

茶尾店長 (さおてんちょう)

ハンバーガーチェーン「BBバーガー」の店長を務める男性。誰に対しても明るく気さくに接し、面接に来た赤座ユキコを弱視にもかかわらず、即決で採用した。ちゃらちゃらした雰囲気ながら、障害者など社会的に弱い立場の人でも働けるような、万人に開かれた職場をつくりたくてBBバーガーの店長になったという高い志を持った人物。なお、その信念にたどり着いたのは、BBバーガーの店長になる前にサラリーマンとして勤務した会社での出来事が影響している。職場では名字をいじって「チャオ」というあだ名で呼ばれている。

栗栖 瑞樹 (くりす みずき)

ハンバーガーチェーン「BBバーガー」に勤務している少年。赤座ユキコより3か月早くBBバーガーに入社して、調理係を任されている。無口なおとなしい性格で、ドジですぐに転ぶためにあまり役に立っていない。実は7年間自宅に引きこもる生活を送っていたため、人とかかわることに激しい恐怖心を抱いている。BBバーガーには、父親が茶尾店長と知り合いだったために採用された。自分と同じように役に立たないユキコに仲間意識を持っていたが、創意工夫のできるユキコを目の当たりにして置いていかれたような孤独感を抱いて、茶尾店長に辞表を出すほど精神的に追い詰められる。茶尾店長とユキコに引き留められる形で勤務を続けることになったが、誰かに話しかけられると極度の緊張でパニック状態になり、相手の話を聞く状況ではなくなることが判明。そこでユキコの持っていた、音が録音できるシールを活用して少しずつパニック状態から脱する練習をすることになる。優しく声をかけてくれたユキコに惹かれるようになり、強い人間になりたいと思うようになる。自分の居場所をつくってくれた茶尾店長を心から慕っており、茶尾店長が交通事故で長期入院した際は毎日病院に通った。

紺野 (こんの)

ハンバーガーチェーン「BBバーガー」に勤務している女性。劇団員でもあり、つねに無表情でクールな性格ながら、舞台の上では別人になる。言葉遣いが悪いながらも面倒見はいい。赤座ユキコや栗栖瑞樹をはじめ、補助が必要なスタッフを雇うことに疑問を感じていたが、茶尾店長に諭されて誰もが不自由なく暮らせる社会に関心を持つようになる。BBバーガーでは客との会話を楽しんでおり、高血圧なのに毎日ポテトを食べにやって来る客など、顧客情報に異常に詳しい。目もとのほくろがチャームポイント。

土田 (つちだ)

ハンバーガーチェーン「BBバーガー」に勤務している初老の女性。情に厚く、赤座ユキコが弱視ながら初めて一人でポテトを揚げることができた時は感涙した。以来、若い仕事仲間であるユキコをかわいがっている。

墨田 (すみだ)

茶尾店長のサラリーマン時代に部下だった男性。おとなしい性格で目立たないが、丁寧に仕事に取り組んでいた。コミュニケーションを取ることが苦手なため、なかなか仕事が続かなかったが、自分の愚直なところを認めてくれている茶尾店長には心を開いていた。不況のあおりを受けて会社の業績が悪化したことで退職を余儀なくされるが、その後は定職に就けずに慣れない力仕事をして体と心を壊してしまう。発作的に通りすがりの老人の鞄をひったくって逮捕された。茶尾店長が、誰もが不自由なく働ける職場をつくろうと思ったきっかけとなった人物。

灰原 凪子 (はいばら なぎこ)

黒川森生の元彼女で、元ヤンキー。年齢は22歳。口元のほくろがチャームポイント。美術館で展示作品の監視員のアルバイトをしていた際に森生と再会した。人懐っこい性格で、森生に気軽に声をかけたために赤座ユキコに警戒される。森生とは中学生だった森生の一目ぼれから付き合いが始まったが、最終的にふられている。実は口元のほくろや、染めた髪などが森生の蒸発してしまった母親に似ていたために森生は近しさを感じていただけだった。相手に依存しすぎてしまうため、交際した男性には重たがられて距離を置かれることが多い。駅のホームからの転落事故を防いだことがきっかけで知り合った青野陽太とは、電子メッセージを交換する仲である。

緋山 柳司 (ひやま りゅうじ)

建設会社の跡取り息子。橙野ハチ子を町で何度か見かけるうちに、思いを寄せるようになって告白した。チャラチャラした雰囲気ながら、仕事にはまじめに取り組んでいる好青年。ハチ子には、黒川森生への思いを断ち切ることができないからと振られてしまう。

灰原 渚 (はいばら なぎさ)

灰原凪子の弟。教育熱心な家庭で育った。元ヤンキーで大学にも行かなかった凪子を見下しているが、実際は凪子に構ってほしくて悪ぶっているだけのお姉ちゃん子で、優しい性格をしている。教育熱心で厳しかった母親をあまり快く思っていない。凪子の恋愛遍歴をよく聞いていたため、凪子がすぐに男性に振られてしまうことを心配している。

ユキコの父親 (ゆきこのちちおや)

赤座ユキコと赤座イズミの父親で、サラリーマンの男性。現在は離れて暮らしているが子煩悩な優しい性格で、娘二人の幸せを願って将来支え合えるパートナーができればいいと心から願っている。とりわけ障害者であるユキコには、一生を支えてくれるパートナーが現れることを切に願っている。最近までは自分が死んでもイズミがユキコを支えてくれると思って安心していたが、イズミがユキコ優先ではなく自分の世界を広げていきたいと思い詰めていることに気づいてからは、一人で自立して生きていかなければならないユキコの将来をより一層案じるようになった。平凡な相手でもユキコを大事にしてくれればそれでいいと思っていたが、ユキコの恋人・黒川森生を見た時は、彼の顔の傷が大きいことを危惧し、森生といっしょにいるユキコまで世間から冷たく扱われるのではないかと交際を反対した。だが、偏見を持たず壁をつくらない森生の優しさと、ユキコへの無限の愛を感じて交際を認めた。料理が好きで、そのうしろ姿を見ていたユキコも料理好きになった経緯がある。

草刈 (くさかり)

赤座イズミと同じ大学に通う工学部に在籍する男性。イズミと同じ年齢で、就職活動のストレスを紛らわせるために参加して合コンでイズミと知り合った。別の用事があるのに数合わせで呼ばれた合コンに参加するなど、非常にお人よしな性格の持ち主。推しているお笑いグループがあり、金沢獅子王への叶わない恋と就職活動のストレスで落ち込んでいたイズミをライブに連れて行った。オタク並みのお笑い通で、イズミにお笑いグループの動画を頻繁に送っている。

場所

県立虹町盲学校 (けんりつにじまちもうがっこう)

赤座ユキコや紫村空、青野陽太が通う盲学校。小学部、中学部、高等部があり、通学できない距離に住む学生のために敷地内に寄宿舎が建てられている。

BBバーガー (びーびーばーがー)

赤座ユキコや栗栖瑞樹、紺野がアルバイトをしているファストフード店。フランクで面倒見のいい茶尾店長が店長を務めている。ハンバーガーチェーンのため「誰が作っても同じ味になるように」のスローガンを掲げており、作り方が簡略化されている。

書誌情報

ヤンキー君と白杖ガール 全8巻 KADOKAWA〈MFC〉

第1巻

(2019-01-23発行、 978-4040654850)

第2巻

(2019-06-22発行、 978-4040658315)

第3巻

(2019-11-22発行、 978-4040642536)

第4巻

(2020-06-23発行、 978-4040646190)

第5巻

(2020-12-23発行、 978-4040649108)

第6巻

(2021-07-21発行、 978-4046804761)

第7巻

(2021-12-23発行、 978-4046809520)

第8巻

(2022-05-23発行、 978-4046814432)

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