ラスト・ウィザード

ラスト・ウィザード

機械の集団「ジャンク」と戦い続ける宿命を背負った魔法使いの青年ハーンの戦いを描いたSFドラマ。戦いを続ける意味、自分を縛りつける運命の正体、苦悩の果てにそれらを知ったハーンが下す選択に迫る。ばばよしあきが発足させた漫画同好会「作画グループ」刊行の同人誌「GROUP」42号から45号にかけて掲載された作品。

正式名称
ラスト・ウィザード
ふりがな
らすと うぃざーど
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
関連商品
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概要・あらすじ

遥かな未来。宇宙の彼方で、一人の青年ハーンが「ジャンク」と呼ばれる存在と戦いに明け暮れていた。だが、ジャンクの住んだ星は命が芽生えぬ死の星となってしまうため、ハーンはジャンク打倒が自らの一族の使命だと知りつつも、その戦いに意義を見い出せずにいた。そして孤独な戦いを繰り返すうち、ハーンはついに自ら命を絶ってしまう。

しかし目を覚ましたハーンは、自分が無傷のまま自室で寝ていた事に気づく。この事から、運命から逃げる術がないと悟ったハーンは、自らの運命に向かい合うため、新たに現れたジャンクのマザープラントを目指す。

登場人物・キャラクター

ハーン

ジャンクと戦い続ける魔法使いの青年。呪文を唱える事によって魔法を使う事が可能で、大爆発を引き起こしたり、一瞬で別の空間に転移したりといった多彩な能力を持つ。父上より、一族の使命としてジャンクを殲滅する任を託されているが、その戦いに意味を見出す事ができず、終わる事のない孤独な戦いに心身をすり減らしている。

父上 (ちちうえ)

ハーンの父親であり、魔法を教えた師匠。ハーンに魔法と、ジャンクと戦う使命を託した。ハーンが大人になって以降は精神も肉体もすでに宇宙には存在していなかったが、ハーンに何かがあった場合に備え、自分の分身を残していた。ハーンが自殺を図った際には幻影となって現れ、ハーンが戦い続ける運命にある事を語った。

マザープラント

美しい女性の姿をした、人型のジャンク。ハーンがジャンクたちの中枢に赴いた際に出会った。ハーンに対し、自分たちの行動「フォーマット」はハーンの存在によって決定づけられる事、そして自分たちが戦い続ける運命が「永遠」である事を告げた。機械仕掛けの存在にかかわらず人間味があり、運命に縛られたハーンにも哀れみの視線を向けていた。

その他キーワード

ジャンク

人間の祖先が作り出した機械。最初は生活を便利に、豊かにする目的で作られたジャンクだったが、マザープラントの登場によってジャンクは自ら考え、進化するようになった。やがて人間が戦争にもジャンクを持ち出すようになったため、ジャンクたちは成長と進化の果てに人間を敵視するようになった。生き残った人間はジャンクに対抗するため魔法を使う呪文を開発したが、ジャンクは倒しても倒してもどこからともなく現れるため、ハーンの一族は延々と戦いを続ける事となった。

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