概要・あらすじ
再婚するために自分を祖父母に預けて去って行った母親を恨むニコレッタは、成人したのを機に、母の再婚相手がオーナーを務めるローマのリストランテ、「カゼッタ・デロルッソ」を訪ねる。そこは従業員全員が老眼鏡を着用した紳士のみということで、女性客に人気を博す店だった。
子供嫌いだというオーナーに、自分が娘だということをばらすつもりだったニコレッタだが、シェフ見習いとして働きだすうちに優しく真面目なホール責任者のクラウディオに惹かれはじめる。
登場人物・キャラクター
ニコレッタ
再婚相手が子供嫌いという理由で、自分を祖父母に預けて去って行った母親を恨み、そのことをばらすために再婚相手が経営するカゼッタ・デロルッソへとやってくる。料理学校に通っていた経験があったことから、素性を隠して見習いシェフとして働くうちに、ホール長のクラウディオに惹かれていく。
クラウディオ
フルネームはサント・クラウディオ・パラディーゾ。優しく真面目なホール担当(カメリエーレ)。その柔和な物腰から女性客に非常に人気が高く、時に求婚をされるほど。やり手弁護士の妻ガブリエッラがいたが、現在は離婚し独身。 当時の結婚指輪を熱心な来客の対策として身に付けているが、彼女に対する複雑な感情を抱えている。ニコレッタの秘密を知る唯一の従業員でもある。
ヴィート
カゼッタ・デロルッソのカメリエーレの1人。体格の良い、陽気でいつも笑顔を絶やさない店のムードメーカー。運動を好み、休日は大学生の妻と一緒にランニングなどで体を動かしている。
ロレンツォ
カゼッタ・デロルッソのオーナーであり、オルガの現在の夫。オルガを愛するあまり、彼女の老眼鏡好きに応えるべくスタッフに着用を徹底している。幼少期の影響で、子持ち女性との結婚を忌避している。
ルチアーノ
クラウディオと同じく、カゼッタ・デロルッソでカメリエーレを務める。彼とは反対にあまり笑顔は見せず、スタッフへ対しても小言や憎まれ口など辛辣な物言いをする。やや気難しいが、プライベートでは孫に愛情を持って接していたり、またそうしている姿を目撃され恥ずかしがるなど、優しく人情味のある性格をしている。 妻とは死別しているため独身。
ジジ
カゼッタ・デロルッソのソムリエ。本名はジャン・ルイージ・オルシーニ。「カゼッタ・デッロルソ」オーナーであるロレンツォの義兄であり、従兄弟にあたる。無口。よくつまみ食いをしている。
フリオ
カゼッタ・デロルッソのシェフ。妻アンジェラを心から愛する、優しい性格の男性。若かりし頃、クラウディオと同じホテルで働いていたことがある。
オルガ
カゼッタ・デロルッソのオーナー夫人で弁護士でもあるニコレッタの母親。従業員が老眼鏡着用者のみとなったのは彼女の趣味が反映されてのことである。
テオ
カゼッタ・デロルッソのシェフ。最年少スタッフだが料理の腕前は高く、特にドルチェが得意。
場所
カゼッタ・デッロルソ (かぜったでっろるそ)
『リストランテ・パラディーゾ』の登場店舗。ローマ市内で経営している小さなリストランテだが、従業員が老眼鏡着用の紳士のみということから、女性客で連日賑わう予約必須の人気店。
クレジット
原作
リストランテ・パラディーゾ (りすとらんて ぱらでぃーぞ)
ローマにあるイタリア料理店リストランテ カゼッタ・デッロルソの見習いとして厨房に入ったニコレッタの目を通じ、リストランテで働く人々を描いたヒューマンドラマ。また、ニコレッタと、ニコレッタを祖父母に預け... 関連ページ:リストランテ・パラディーゾ