ルックバック

ルックバック

『チェンソーマン』他で知られる、藤本タツキによる長編読み切り漫画作品。現代の日本を舞台に、小学4年生の藤野と不登校児童の京本が学年新聞の4コマ漫画を通じて出会い、共に漫画を描くことになる物語。二人の創作活動や交流、高校卒業後の進路選択などが描かれる。本作は、作者の故郷である秋田県にかほ市を主な舞台に、二人の少女の成長や創作への情熱を主題とした青春ドラマである。ある事件をきっかけに物語が分岐し、あり得たかもしれないもう一つの世界が描かれる点が特徴となっている。集英社「少年ジャンプ+」2021年7月19日に掲載。2021年に「このマンガがすごい!2022」オトコ編第1位、2023年に「楽天Kobo電子書籍Award 2023」一巻完結!読み切りコミック部門第1位を受賞。2024年6月28日には劇場版アニメが公開された。

正式名称
ルックバック
ふりがな
るっくばっく
作者
ジャンル
作家・漫画家
 
青春
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊1巻
関連商品
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作品の概要

基本情報

『チェンソーマン』他で知られる、藤本タツキによる長編読み切り漫画作品。

要旨と舞台設定

現代の日本を舞台に、小学4年生の藤野と同級生の不登校児童・京本という二人の少女の人生を描く。学年新聞で4コマ漫画を連載する藤野と、圧倒的な画力を持つ京本が出会い、共に漫画を描くことになる。

ストーリー展開

物語は藤野と京本の出会いから始まり、二人で漫画を描く日々、そして高校卒業後の進路選択へと展開する。作中では、4コマ漫画を通じた二人の交流や、創作活動における協力関係が描かれる。

ジャンル的特徴と位置づけ

本作は、少女たちの成長と喪失、そして創作への情熱を主題とした青春ドラマである。終盤は、ある事件をきっかけに物語が分岐し、あり得たかもしれないもう一つの世界が描かれる。

世界観の構築と設定

本作は、作者の故郷である秋田県にかほ市が主な舞台となっており、実在する場所や建物が背景として登場。学校生活や漫画家を目指す少女たちの日常が描かれる。

連載状況

集英社「少年ジャンプ+」2021年7月19日に掲載。

受賞歴

2021年「このマンガがすごい!2022」オトコ編第1位。

2023年「楽天Kobo電子書籍Award 2023」一巻完結!読み切りコミック部門第1位。

メディアミックス情報

劇場版アニメ

2024年6月28日公開。監督・脚本・キャラクターデザインは押山清高、アニメーション制作はスタジオドリアン。藤野を河合優実、京本を吉田美月喜が演じる。

あらすじ

小学4年生の藤野は、学年新聞で4コマ漫画を書いていて、周囲からは絵がうまい、話が面白いと、もてはやされていた。先生から「隣のクラスの京本は、学校には来られないが、漫画を書いてみたいそうだ。彼女のために学年新聞の漫画の枠を一枠譲ってくれないか」と頼まれる。藤野は漫画を書くのは簡単じゃないですよと、上から目線で一枠を譲る。二人の漫画が並んだとき、京本の圧倒的画力に驚く藤野。これを見たクラスメイトからも、藤野の絵はフツーだなと言う声が聞こえてきた。藤野は同い年なのに自分よりも絵のうまい人がいることが許せず、その日から絵の猛勉強を始める。デッサンやパースなどの絵の基礎を学び、友達とも遊ばず、勉強も疎(おろそ)かにし、学校でも家でも黙々と絵を書き続けた。季節は移り変わり、藤野は6年生になっていた。いつまで絵を描き続けるのかと、友達や家族からも呆(あき)れられてきた頃、配られた学年新聞を見て、京本との画力の差がさほど縮まっていないことを知り、藤野は絵を描くことをやめてしまう。そして小学校の卒業式。先生から卒業証書を届けて欲しいと頼まれた藤野は、京本の家を訪ねる。ピンポンを鳴らしても、ドアを開け声をかけても出てこないので、物音のする部屋の方へ向かった。廊下に積まれた大量のスケッチブックの上に4コマの枠の入った白紙の用紙を見つけた藤野は、京本を題材にした4コマ漫画を描き始めた。手が滑ってドアの隙間から書いた漫画が部屋に入ってしまった。藤野は慌てて卒業証書を置き、逃げるようにその場を離れた。すると半纏(はんてん)を着た京本が飛び出してきて、ずっと藤野の漫画のファンだったことを告げ、サインを求めた。京本から「6年生の途中からどうして漫画をやめてしまったのか」と聞かれた藤野は「漫画賞に出す話を考えていたから」と答え、京本に話ができたら見せると約束して帰った。こうして出会った二人は、藤野がネームを書いて、京本が背景を描くという分担をして、1年かけて作品を作り上げていった。二人は「藤野キョウ」というペンネームで漫画賞に応募し、13歳で入選。その後も二人で漫画を書き続け、藤野は徐々に京本を外へ連れ出すようになる。高校卒業間近に編集部から連載の話が来るが、京本は美大に進学したいから連載を手伝えないと藤野に話す。

登場人物・キャラクター

藤野 (ふじの)

ショートカットの女の子。運動神経が良くて、友達も多い。ずっと絵がうまいと言われてきて、自分の才能に自信を持っていた。小学3年生の時から学年新聞の4コマ漫画を書いており、評判も良かったので少しいい気になっていた。負けず嫌い。

京本 (きょうもと)

藤野の隣のクラスの女の子。人が怖くなり、不登校になってしまう。家でずっと絵を描いており、圧倒的な画力を持っている。また絵に対する向上心も高い。藤野の漫画の大ファンで、学年新聞の4コマを切り抜いて保存している。髪はボサボサで毛先が跳ねており、前髪が長い。

書誌情報

ルックバック 1巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2021-09-03発行、978-4088827827)

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