薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―

薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―

30代で漫画家を引退した作者、笹生那実の、32年ぶりになる商業作品。1970年代初めから1980年までの、少女漫画黄金期。数々の名作を生み出したレジェンド作家たちのもとでアシスタントをしていた作者が、当時の体験を描いたコミックエッセイ。美内すずえ、くらもちふさこ、樹村みのり、三原順、山岸凉子など、錚々(そうそう)たる漫画家のもとで経験した修羅場や、制作秘話、名作誕生の裏話など、貴重なエピソードが綴られている。作者が、同人誌即売会で、アシスタント時代のエッセイを掲載した同人誌を発売したところ、イースト・プレスの編集者から連絡があり、本作の企画が実現。2020年2月13日イースト・プレスより刊行となった。2021年、「このマンガがすごい!2021」オンナ編で第3位を獲得。また、第25回「手塚治虫文化賞」マンガ大賞最終候補にノミネートされた。

正式名称
薔薇はシュラバで生まれる―70年代少女漫画アシスタント奮闘記―
ふりがな
ばらはしゅらばでうまれる ななじゅうねんだいしょうじょまんがあしすたんとふんとうき
作者
ジャンル
作家・漫画家
 
エッセイ
レーベル
イースト・プレス
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

笹生 那実 (さそう なみ)

漫画家の女性。6年生のとき、美内すずえのデビュー作に感動し、中学時代には漫画の投稿を始める。中学生活最後の春休み、漫画編集者に連れられて、美内すずえがカンヅメになっている旅館を訪れ、憧れの人と初めて対面する。その後、「三日月会」という勉強会に参加し、高校3年生のとき、「笹尾なおこ」のペンネームで「別冊マーガレット」から漫画家デビュー。同じ年の夏休み、美内すずえのもとで初めてアシスタントを経験。その後、自分の作品を描きながら、いろいろな女性漫画家のアシスタントを務め、様々な修羅場を経験する。本作の著者がモデルとなっている。

美内 すずえ (みうち すずえ)

著名な女性漫画家。笹生那実の憧れの存在。中学生の笹生と初めて会ったときは、20歳にして「別冊マーガレット」の看板作家であった。人気作家ゆえに、旅館でカンヅメになることも多く、仕事現場はいつも修羅場となる。話し上手で、落語のように緩急をつけた語り口が絶品。同名の実在人物がモデルとなっている。

書誌情報

薔薇はシュラバで生まれるー70年代少女漫画アシスタント奮闘記ー イースト・プレス

(2020-02-13発行、 978-4781618555)

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