概要・あらすじ
フランス救国の英雄ジャンヌ・ダルク。彼女は魔女の罪を着せられ、処刑場へ連行されながら、自身の運命を変えた13歳の「あの日」のことを思い返していた。1425年、フランスのロレーヌ地方ドンレミ村。敬虔なクリスチャンのジャンヌは、ある日、村の教会からのまばゆい光を感じ、「汝 善きことのみを行い 教会へ繁く通え」という声を聞く。
その「声」は、光そのものであり、彼女は「声」を見、全身に浴びた。その2年後の夏、強い風を感じた直後、今度は空高く浮かぶ目とその両端に白い羽のようなものを目撃。さらにその後、強い光の波動を感じたジャンヌは、空に見た天使から、フランス王領へ行き王を助けよ、という主(神)からのメッセージを受け取る。
そのことを家族や村人に告げたジャンヌは変人扱いされながらも決意を固め、ついにはフランス軍に参加するため故郷の村から旅立つのだった。
登場人物・キャラクター
ジャンヌ・ダルク (じゃんぬだるく)
フランスのロレーヌ地方ドンレミ村で暮らす少女。ダルク家の次女。同じジャンヌという名の従姉がいるため、周囲の人からは「ジャネット」と呼ばれている。敬虔なクリスチャンの普通の少女だったが、ある日「フランス王領へ行き王を助けよ」という神の啓示を受ける。おとなしく心優しい少女だが、兄とつかみ合いのケンカを始めた近所の少年ミシェルを泣きながら枝で何度も叩いて追い払うような気の強い一面もある。 百年戦争で祖国フランスのために活躍しながらも、最後は異端の罪で火刑に処されたフランスの英雄、ジャンヌ・ダルクがモデル。
ジャック・ダルク (じゃっくだるく)
ジャンヌ・ダルクの父。ダルク家の家長。ドンレミ村で農業を営み、生活は苦しいながらも男女5人の子供を育てる。しつけは厳しく、食事は家族全員そろって、がモットー。リーダーシップがあり、野盗に村が襲撃された際は、的確な指示で村人全員を避難させた。
イザベル・ダルク (いざべるだるく)
ジャンヌ・ダルクの母。家族を支える優しい母。長女のカトリーヌ・ダルクが嫁いでいったため、ジャンヌとともに農作業や洗濯、調理と忙しく働く。
ジャックマン・ダルク (じゃっくまんだるく)
ジャンヌ・ダルクの兄。ダルク家の長男。ひげ面でたくましい体格の持ち主。村長の娘婿にもらわれ、すでにダルク家を出ている。ダルク家の子供の中で唯一学校に通わせてもらっており、文字が読めるのもそのおかげ。
ジャン・ダルク (じゃんだるく)
ジャンヌ・ダルクの兄。ダルク家の次男。太っていて、食い意地がはっている。
ピエール・ダルク (ぴえーるだるく)
ジャンヌ・ダルクの兄。ダルク家の三男。年が近いこともありジャンヌとは仲がいい。神からの啓示を受けているジャンヌを目撃し、ひざまずく彼女の肩を力いっぱいゆするが、ビクともしなかった。その体験もあり、ジャンヌの神から啓示を受けたという告白を唯一信じ、協力してくれる。
カトリーヌ・ダルク (かとりーぬだるく)
ジャンヌ・ダルクの4つ年上の姉。美人で優しい、ダルク家の長女。17歳の時にグルー村の村長の息子コランのもとへ嫁ぐが、夫からの虐待を受けて流産し、亡くなる。遺体はダルク家に引き取られ、ドンレミ村の墓地に埋葬された。
書誌情報
レベレーション(啓示) 5巻 講談社〈モーニング KC〉
第1巻
(2015-12-22発行、 978-4063885439)
第2巻
(2016-12-22発行、 978-4063886764)
第3巻
(2017-12-21発行、 978-4065106198)
第4巻
(2018-12-21発行、 978-4065139738)
第5巻
(2019-12-23発行、 978-4065177839)