ロミオとジュリエット

ロミオとジュリエット

W・シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』を原作とした作品。原作は2人の恋というテーマで描かれているのに対し、本作は「ジュリエットの恋」をテーマとし、ジュリエットの心情に切り込む形で物語が展開していく。1995年11月1日に「マンガ世界の文学」シリーズの第2巻として描き下ろされた作品。

正式名称
ロミオとジュリエット
原作者
W・シェイクスピア
作者
ジャンル
悲恋
レーベル
双葉文庫―コミック世界の名作シリーズ(双葉社)
巻数
全1巻
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概要・あらすじ

名門キャピュレット家の令嬢であるジュリエットは、恋愛結婚に憧れ、両親の決めた相手と結婚することに嫌悪感を抱いていた。そんなある日、ジュリエットは自身の家が主催するパーティで出会った青年ロミオに一目で惹かれ、彼こそが運命の相手だと確信する。しかしロミオは、キャピュレット家と長年対立しているモンタギュー家の令息だった。

だが、ジュリエットは困難な恋であることを理解しながらも、愛するロミオとともに厳しい現実や障害に立ち向かい恋を貫こうとする。

登場人物・キャラクター

ジュリエット (ジュリエット)

ヴェローナの名門キャピュレット家の一人娘。年齢は14歳。恋愛結婚に憧れており、両親の決めた相手と結婚することには嫌悪感を抱いている。パリス伯に求愛され、彼のことを良い男性だとは思いながらも、愛することができずにいる。自身の家で開催されたパーティに忍び込んでいたロミオに一目惚れし、彼と結婚をしたいと考えている。

ロミオ (ロミオ)

キャピュレット家と対立するモンタギュー家の一人息子。勤勉な性格で、身持ちが良い。モンタギュー家とキャピュレット家が対立していることを苦々しく思い、無駄な争いを避けるよう、両家の諍いの場にはなるべく居合わせないように心掛けている。ヴェローナの街でもよくできた青年として評判で、モンタギュー家のことを快く思っていないキャピュレットも、ロミオのことだけは評価している。 友人に誘われて忍び込んだキャピュレット家のパーティでジュリエットに出会い一目惚れした。

キャピュレット (キャピュレット)

ジュリエットの父親。子供は多くいたが、ジュリエット以外は早くに亡くしてしまった。自身の楽しみも希望も残された一人娘のジュリエットだけだと広言するほどに愛しており、ジュリエットには彼女が心から愛する男性と結婚させてやりたいと思っている。一方で、身分の高いパリス伯と結婚をすることが、幸福になるための道だとも考えている。 理智的な性格で、対立する家の息子という立場にあるロミオのことも、その勤勉さや真面目さを認めて評価しており、自身の家の人間がロミオに危害を加えるのを戒めることもある。

キャピュレット夫人 (キャピュレットフジン)

ジュリエットの母親。女の幸福は身分の高い男性と結婚することにあると考えている。自分が14歳の時には既に結婚をして子供も生んでいたため、そろそろジュリエットも結婚をするべきだと主張している。恋愛結婚をしたいと主張するジュリエットには、結婚をしてから夫と恋をすれば良いとたしなめている。金と身分のあるパリス伯のことを気に入っており、ジュリエットが彼と結婚することを望んでいる。

ばあや (バアヤ)

ジュリエットの乳母。かわいらしいジュリエットのことを愛していて、やや甘やかし気味に彼女を育てている。恋愛結婚主義者で、恋愛をして結婚することの素晴らしさをジュリエットにいつも語っており、その影響で、ジュリエットは恋に憧れ、恋愛結婚を望むようになった。ジュリエットがロミオに一目惚れした後は、ロミオのもとにジュリエットの手紙を届けたり近況を伝える役割を自分から買って出るほど、2人の恋を応援するようになる。

ティボルト (ティボルト)

キャピュレット夫人の甥にあたる青年。ジュリエットのいとこ。血気盛んな性格で、喧嘩早いところがある。モンタギュー家を憎んでいて、モンタギュー家に関わる者を街で見かけただけで、理由のない暴力を振るうため、キャピュレットに苦々しく思われている。キャピュレット家のパーティ忍びこんでいたロミオに暴力を振るおうとしたところ、日頃の態度も含めてキャピュレットに叱られた。 それ以来ロミオを逆恨みしており殺したいと考えている。

モンタギュー (モンタギュー)

ロミオの父親。キャピュレット家のことを憎んでいる。感情的になりがちで、対話を好まず、暴力に訴えることが多い。モンタギュー家とキャピュレット家の召し使いたちが町中で喧嘩をしていれば、周囲の諫めも聞かずに自身が乗り込んでいくこともある。一人息子のロミオを大切に思っていて、彼を守りたいと考えている。

モンタギュー夫人 (モンタギューフジン)

ロミオの母親。思慮深く穏やかな性格で、感情的になりがちな夫が、わざわざキャピュレット家とのいさかいのきっかけを作ることに悩んでおり、夫を直接諫めることすらある。ロミオが両家の争いに巻き込まれることを避けたいと考えているため、自発的に争いを避けているロミオの聡明さを喜んでいる。ベンヴォーリオにロミオを見守り、時には支えとなって欲しいと頼んでいる。

エスカラス太守 (エスカラスタイシュ)

ヴェローナを治める太守。市民を巻き込む争いを続けているキャピュレット家とモンタギュー家に憤っている。太守としての立場から両家のどちらにも肩入れをせず、中立な立場を貫く。他の市民を守るため、両家が争うたびに厳しい制裁を下しているため、市民に愛されている。

マキューシオ (マキューシオ)

エスカラス太守の親戚で、ロミオの親友の青年。女好きで陽気な性格をしている。また頭の回転が早く、気の効いた冗談をペラペラと口にする。一方で場の空気を読むのがやや下手で、真面目にしなくてはならない場でも冗談を言い、実直なロミオと喧嘩になることもある。太守の親戚という立場上、中立の立場を取るべきでありながら、モンタギュー家に強く肩入れしている。

ベンヴォ―リオ

モンタギューの甥で、ロミオの親友の青年。遊び好きだが、理知的な一面もあり、マキューシオの冗談が過ぎる時には、戒めることもある。また、マキューシオとロミオが喧嘩をした時には仲裁に入る役割も担うなど、「ロミオを見守って欲しい」というモンタギュー夫人の依頼をしっかりとこなしながら、ロミオの悩みや友人関係などをすべてモンタギュー夫人に報告している。

ロレンス神父 (ロレンスシンプ)

ヴェローナの街の教会の神父。キャピュレット家とモンタギュー家の対立をいつも苦々しい思いで見ている。ロミオの良き相談相手で、ジュリエットとの恋の相談も受けている。2人の結婚が両家の和解のきっかけになるのではないかと考えて応援することを決め、まだ若い2人に数々の策を与える。

パリス伯 (パリスハク)

エスカラス太守の親戚にあたる青年。身分が高く、蝋細工のように美しいと評判の貴公子。性格は真面目で勤勉。ジュリエットのことを愛していて、彼女と結婚したいと考えている。ジュリエットの両親からの評価も高い。

クレジット

原作

W・シェイクスピア

書誌情報

ロミオとジュリエット―私の愛は私の命 全1巻 双葉社〈双葉文庫―コミック世界の名作シリーズ〉 完結

第1巻

(2001年9月発行、 978-4575723410)

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