GANTZ:G

奥浩哉の代表作『GANZ』と設定を共有する作品。事故などで死亡したと思われた人々が集められ、「星人」と呼ばれる異形の怪物と死闘を繰り広げるデスゲームを描いている。「ミラクルジャンプ」2015年12月号から2017年3月号にかけて掲載された。

あらすじ

第1巻

黒名蛍は、同級生達と共に修学旅行へと向かうバスに揺られていた。旅行でテンションの上がったクラスの面々はカラオケを楽しみ、バスの中は騒々しいほどだったが、そんな中、急な衝撃と共にバスがおかしな走行を始める。運転手が突然死し、制御を失ってしまったのだ。激しく揺れる車内を抜けて運転席に駆けつけた蛍だったが、ブレーキを掛けようとした瞬間、バスはガードレールを越えて暗闇の中に落下してしまう。その後、意識を取り戻したクラスの全員は、山中にある古い学校の教室に閉じ込められている事に気づく。部屋の中央には真っ黒な球体と、奇妙なスーツに身を包んだ二人の若い男がいた。彼らは藤本我孫子と名乗り、全員が起きたのを確認すると、これから生死をかけたハンティングゲームが始まる事を事務的に告げ、黒い球体の中にあるスーツと武器を受け取るよううながすのだった。

一行が混乱する中、ガンツと呼ばれる黒い球体からラジオ体操の歌が聞こえ始め、けだもの星人という化け物と戦うよう指示が下される。そしてその場にいた全員が、唐突に真夜中の動物園に転送されてしまう。そこには、さまざまな動物を合成したような見た目の、無数の怪物が待ち受けていた。

第2巻

かろうじて生き残った黒名蛍宮崎よしこ池上季美子森下の五人は、藤本と安孫子からゲームをクリアするための訓練を受ける事になる。ガンツから与えられるスーツや銃を扱えるようになるために、平穏を取り戻したかに見える日常の合間を縫って、過酷な特訓が行われていく。一方、現実世界では、動物園でけだもの星人に殺害されたクラスメイト達が、全員行方不明という事になっていた。そして五人は、それぞれが別のクラスに割り当てられて学校に通い続ける事になる。よしこは密かに書いていたマンガが賞を取って喜びに包まれ、季美子は女子バスケットボールの試合やモデルの仕事で忙しそうにしていた。藤本も地下アイドルの活動を続け、梶は家庭の問題と向き合っていた。そんな中で蛍は、藤本達から、ガンツのゲームで100点を集めると、死んだ人を生き返らせる事ができる事を知らされる。密かに思いを寄せていた内木を取り戻すため、蛍はゲームで勝ち続ける事を決意し、訓練に勤しむのだった。そして1週間後、全員が再びガンツによって呼び出される。

第3巻

黒名蛍達がガンツによって2度目に送り出されたのは、夜の水族館だった。標的であるはんぎょじん星人は、まるで待っていたかのように、蛍達が転送された瞬間から攻撃を開始。これにより、頼りにしていた藤本は、全員の転送が終わる前に首をもぎとられて殺害されてしまう。一瞬にして混乱の底へと叩き込まれるゲーム参加者だったが、蛍と仲間達はなんとか事態を打開しようと奮戦を始める。訓練をした成果もあって、蛍達は前回よりも強くなっていたが、正体も能力もわからない相手と戦う事の難しさを突き付けられる事となる。はんぎょじん星人には、次々と卵から孵って数で攻めて来る幼虫や、巨大な爬虫類のような怪物、さらに人間に寄生するタイプなどもおり、一同は徐々に追い詰められていく。

登場人物・キャラクター

黒名 蛍 (くろな けい)

陸上部に所属している女子高校生。運動神経がよく、勝気な性格をしている。密かに幼なじみの内木に思いを寄せている。同じく幼なじみの宮崎よしことも非常に仲がよく、いつも三人でいっしょにいたいと願っていた。目標に向かって突き進んでいくタイプで、ガンツのゲームでは全員で生き残る事、そして死亡した内木を生き返らせる事を目指して奮起する。 まっすぐすぎる性格のため反感も買いやすく、クラスでは池上季美子や森下と微妙な関係になっていた。

内木 (ないき)

黒名蛍と同じクラスに通う男子高校生。宮崎よしこと三人で、幼い頃からの付き合いがある。内気な性格で、クラスの友人から陰口を言われたり、いじめに近い行為を受けている。けだもの星人に殺害されるが、ガンツのゲームで100点を取ると参加者を復活させるという選択肢が与えられる事を知った蛍が、闘志を燃やすきっかけになる。

宮崎 よしこ (みやざき よしこ)

黒名蛍と内木の幼なじみの少女。特に蛍とは仲がよく、「よっちゃん」と呼ばれている。気弱で内向的な性格だが、ガンツのゲームでは銃による射撃の才能を開花させる。密かに漫画家を目指しており、出版社のコンクールで佳作を取った事もある。

池上 季美子 (いけがみ きみこ)

黒名蛍と同級生の少女。気が強く、特に蛍には対抗意識を持っている。女子バスケットボール部の主将を務めており、高校生でありながらモデルの仕事もしている。勉強もスポーツもできる才女で、執念にも似た強い向上心の持ち主。ガンツのゲームにも早々に適応する。

森下 (もりした)

密かに地下アイドルのもーりんとして活動している少女。黒名蛍の同級生。わがままな性格で、学校の裏サイトで閲覧者をあおって特定の人間を攻撃させるなど、陰湿な行動が目立つ問題児。ガンツのゲームでも学校でも、黒名蛍と池上季美子の対立をあおるなど暗躍を続けるが、生死がかかったゲームを続けるうちに、少しずつ気持ちに変化が生じていく。

(かじ)

黒名蛍の同級生。無口で鋭い目つきをした少女。他人となれ合わず、クラスでは浮いた存在になっている。実は家庭に問題があり、母親に暴力を振るう父親に憎しみを抱いている。ガンツのスーツに備わっている筋力増強能力を、いち早く引き出した。銃よりも肉弾戦での活躍が目覚ましい。

藤本 (ふじもと)

黒名蛍達が参加させられるガンツのゲームを生き抜いてきた男性。現実世界では大学に通っている。我孫子と共に3年もの期間を星人達と戦ってきた。一度は死亡したが、我孫子に生き返らせてもらい、強い友情を抱くようになった。ゲームのクリア経験が2度ある。黒名ら高校生に、生き残るための訓練を施す事を提案する。

我孫子 (あびこ)

黒名蛍達が参加させられるガンツのゲームで生き残ってきた男性。現実世界では大学に通っている。藤本と共に3年もの期間を星人達と戦ってきた。藤本には一度生き返らせてもらった経験があり、強い信頼関係を築いている。ゲームのクリア経験が3度ある。クールな性格だが、命がけで蛍を守るなど、熱い一面ものぞかせる。

けだもの星人

黒名蛍達が最初に戦った怪物。動物園で飼育されていた動物が、混ざり合ったような姿をしている。非常にバリエーションが豊富で、小動物サイズの攻撃力が低いものもいれば、クマとカメを合わせたモンスターや、サイの頭を持つウマなど殺傷能力の高いものもいる。ボスクラスのけだもの星人は、ライオンの頭にゴリラの上半身とウマの体を持ち、巨大な翼で空を飛ぶ。 しかも非常に強い力を持ち、ガンツに与えられたスーツが役に立たないほどである。

はんぎょじん星人

黒名蛍達が水族館で戦う事になった怪物。基本的には裸の女性の形をしているが、実際には水のように不定形で、さまざまな形状に変化できる。水中に産み付けた卵で個体数を増やしている。ボスクラスである女性型の怪物は非常に強い力を持ち、卵から孵った怪物も徐々に成長する事で、さまざまな能力を持つようになっていく。

その他キーワード

ガンツ

謎の黒い球体。死んだはずの人間が目を覚ました部屋に置かれている。内部には銃やスーツなどの装備が内蔵されており、部屋に集まった人々に命がけのハンティングゲームに参加するよう指示を出す。怪物を倒す事によって得点が与えられるルールで、100点に到達すると自由になるか、強力な武器を得るか、ゲームで死んだ人間を再生させるかを選べる。

クレジット

原作

脚本

大崎 知仁

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