中退アフロ田中

「アフロ田中」シリーズ第2弾。前作『高校アフロ田中』で高校を中退し無職となったアフロヘアーの青年・田中広を中心に、冴えない男たちの日常を描いたギャグマンガ。

正式名称
中退アフロ田中
ふりがな
ちゅうたいあふろたなか
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊10巻
関連商品
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あらすじ

第1巻

無計画に高校を中退してしまった田中広は、毎日家でゴロゴロしていた。しかし田中の母から、働いて家に家賃と食費を払うよう求められ、いやいやながら仕事を始める。仕事は1か月で辞めてしまったものの、肉体労働で18万円ものお金を稼いだ田中は、半年のあいだは遊んで暮らせると喜ぶが、家に家賃をいくら入れるかを真剣に考え始める。賃貸として家賃を払い続けても、あとになにも残らないと悟った田中は、15万円でプレハブ小屋を購入し、庭に設置して一人暮らしもどきを始めるのだった。ある日、岡本一村田大介大沢みきお井上真也と共に海水浴へ行った田中は、女性に声を掛けたいと思いつつも、その勇気が出せずにいた。海にやって来たのに冴えない五人で遊んだだけで、何事もなく帰ろうとしたところ、一行は二人の女性に声を掛けられる。そんな中、田中は未経験である事も手伝って、自分に気のある素振りを見せる白石ミカを強く警戒する。結果、ミカと口論になってしまい、田中はせっかくの童貞卒業のチャンスを逃してしまう。しかしミカは田中の住む町の公民館の受付で働いており、それからも田中とよく顔を合わせる事になる。

第2巻

岡本一に彼女ができた事を知った田中広は、複雑な心境に陥る。自分達と同じレベルの容姿でありながら、後輩の女の子と普通に付き合い始めた岡本に対して、田中は強い敗北感を覚える。ある日、夜中に近所へ買い物に行った田中は、夜の路上でトラの着ぐるみを着たまま泥酔して、寝ている白石ミカと出くわす。熟睡しているミカを仕方なく部屋に連れて帰った田中は、寝ているミカの姿に下心が疼いてしまい、身体の関係を求めようとするが彼女に逃げられてしまう。毎日をダラダラ過ごしているうちに貯金が底をついてしまった田中は、村田大介と共に東京の現場に住み込みで働きに行く。あこがれの東京生活を始めた二人だったが、狭いアパート暮らしでお互いイライラが募りケンカしてしまう。しかしそんな中、東京に遊びに来ていたミカに強要されて村田と仲直りをする。一方、地元では唯一の大学生である井上真也は同じ大学生の山口ヒロミと知り合い、社交的な彼女の勢いに押されてなかよくなる。そして、岡本は付き合っている吉田さなえと結ばれて童貞を捨てる。そんなある日、田中は仕事を辞めて再び実家に戻って来てしまう。

第3巻

吉田さなえと結ばれた事を田中広達に言えない岡本一だったが、田中は岡本がこれまでと違った様子である事を野性の勘で悟る。一方、公民館で働く白石ミカは、時折訪れるロボの事が気になっていたが、ひょんな事からロボを助ける形となり、知り合いになる。田中は仕事を辞めて以来、田中の母からのプレッシャーを受けながらも、無職生活を続けていた。ある日、井上真也山口ヒロミからの誘いで、五対五の合コンをセッティングする。女子大学生との合コンに有頂天になる田中、村田大介大沢みきおだったが、岡本だけはさなえの存在を気遣って辞退する。代わりに井上が呼んだ妻夫木は爽やかなイケメンで、田中達は一気にやる気を失う。しかし妻夫木は、イケメンでありながら性格がよく、自己アピールが下手な田中達を勇気づけ、うまくサポートする。田中は自然体を心がけるあまり心の内をすべてぶちまけてしまうが、それが功を奏しユミと連絡先を交換する事に成功する。その後、フリーターをしていた大沢は、移動ラーメンの屋台を手に入れ、インスタントラーメンの屋台を始める事となる。

第4巻

彼氏ができない事にイライラしていた白石ミカは泥酔して路上で寝ているところを、通りかかったロボに助けられる。その頃、田中広は、5か月も前に岡本一吉田さなえと結ばれた事を知る。嫉妬と興奮が入り交じる中、田中はその事実を村田大介井上真也大沢みきおに報告する。無職のままダラダラと時間をつぶす田中と村田は、村田の発案で車の免許を取る事を決める。そして、二人は合宿免許に行こうと考えるが、金のない田中は気が進まない。結局、田中の母に借りた金で合宿免許に行った二人は、若くて美人な女性が大勢いる環境に喜ぶも、遠巻きに見ている事しかできない。田中は女性教官と気が合わずに苦労するが、ある夜外出した際、女性教官が車で電柱に突っ込み事故を起こす場面を目撃してしまう。この事を誰にも知られたくないとわがままを言う女性教官のために奔走した田中は、女性教官から好感を持たれるようになるのだった。そんな中、田中は女性教官を誘うが、彼女に遊びではなく本気の付き合いなのかと尋ねられる。恋愛に慣れていない田中は怖気づき、下心のみの目的だった事を素直に認めて逃げ出してしまう。

第5巻

吉田さなえが男性といっしょにラブホテルから出て来たところを偶然見かけてしまった田中広は、さなえから口止めされ、浮気に至った事情を聞かされる。しかし岡本一は、そんな二人の会話を聞いてしまい、さなえの浮気を知る事となる。結局さなえと別れた岡本はしばらく心がすさみ、田中達に八つ当たりをしながらも少しずつ元気を取り戻す。そして、無職のまま怠惰な生活を送っていた田中は、田中の母に促されて再び求職活動を始める。運送会社で運転手としての仕事を始めた田中は、佐藤という先輩に教わりトラックの運転を覚える。そしてさなえと別れた岡本は、田中に合コンを開催する事を強要し、田中は久しぶりにユミに連絡を取る。ユミと女友達、岡本と田中の四人でお酒を飲む事になったが、話題はさなえにふられた岡本に集まる。さなえに未練を残す岡本に、ユミと女友達はもう一度やり直す事を提案する。しかし同じ店でさなえは合コンを楽しんでおり、異性とキスをしているところを田中が目撃してしまう。その頃、井上真也は、かつて付き合っていた女性ロボの事を忘れられずにいたが、かつてロボと共に働いていた工場がなくなっている事実を知り衝撃を受ける。

第6巻

吉田さなえとの一連の出来事から、岡本一はますますやさぐれていた。クリスマスの夜、田中広、岡本、村田大介井上真也大沢みきおのラーメンの屋台で過ごし、白石ミカロボは二人で飲みに行く。年が明け、20歳になった大沢、井上、村田は成人式に出席する。そこで大沢は、中学生の時に好きだった女の子・吉岡幸子がAV女優になったという噂を耳にし、ショックを受ける。田中はさっそくそのAVをレンタルしようとするが、その事に強い抵抗を示した大沢は自らが借り、複雑な思いでそれを見る。一方、井上はロボと偶然再会し、勇気を出して別れ際にロボに電話をする約束を取り付ける事に成功する。そんな二人を見届けた田中は、自分も彼女がほしいという衝動に駆られるが、そもそも女性を好きになる感情すら忘れてしまっていた。女性にモテるためには性欲を抑える必要があると考えた田中は、たくさん自慰行為をする事で一時的に性欲を抑えるという考えに行き着く。さっそくユミをデートに誘って実践するが、性欲を抑えるために自慰行為をし過ぎた田中は、フラフラになってしまう。一方の井上は、太っている自分に劣等感を抱き、ロボに電話する事ができないでいた。

第7巻

井上真也ロボに電話をし、努力して痩せたら会いに行くと約束する。一方、田中広はまじめに仕事を続け、免許を取る時に借りた金を田中の母に完済する。同時に貯金も溜まっていくが、目標を失った事で仕事への意欲を再び失ってしまう。そんな田中に、大沢みきおは車を買う事を提案する。知り合いから中古車を2万円で譲り受けた田中だったが、駐車場代や税金のほかに、自動車保険がかかるという事を考えていなかったため、貯金をすべてなくしてしまう。その頃、ダイエットにまったく成果が見られない井上は、大沢から古いサウナスーツを譲り受けていた。自分に甘い井上は大沢から発破をかけられ、本気でダイエットをしてロボを迎えに行こうと決断するが、結局自分に負けてしまうのだった。それからしばらく経ったある雨の日、田中は捨てられている子猫を見つける。猫を拾う事はすなわち、責任を背負う事と考える田中は拾うのをためらうが、見捨てる事ができなかった。クロと名付けられた子猫に、田中の母も夢中になる。ある日人生を成功させるために段階的に目標を立てる方法をテレビで知った田中は、20歳になる前に彼女を作ってSEXする事を最終目標に掲げる。

第8巻

岡本一は毎日の自慰行為の回数をカレンダーに付けていたが、自分の性欲が異常である事に悩んでいた。性欲を抑えたいと思いつつ、その性欲を抑えるために自慰行為を重ねている事に、岡本は身体に悪いのではないかと、さらに悩みが増えていた。性欲に振り回される事にうんざりした岡本は大沢みきおに相談し、悩むより自分らしさを受け入れる事を勧められるが、なにも解決する事はなかった。ある夜、店じまいをしていた大沢のもとに、派手な身なりをした女性が現れる。その女性はかつて大沢と同じ中学に通っていた吉岡幸子だった。幸子は大沢のラーメン屋でアルバイトをする事になり、大沢と付き合い始めるが、掃除すらまともにできず、大沢にとっては足手まといな存在になってしまう。一方、井上真也は未だにダイエットに励んでいたが、まったく成果が得られないでいた。気持ちが折れそうな井上は、通りすがりの団子屋に立ち寄り、そこでアルバイトをしていたロボと顔を合わせる。田中広は20歳の誕生日を控え、彼女を作るという目標を忘れてしまっていた事を思い出す。そしてモテるためには何をするべきかを公民館の図書室で得た帰り道に、車に轢かれて足を骨折してしまう。

第9巻

入院中の田中広は、同じく入院していた老人から譲り受けた双眼鏡で町を眺めていると、白石ミカが車に轢かれる瞬間を目撃してしまう。ミカは田中と同じ病院に入院する事になるものの、田中が親し気に話し掛けて来る事を拒絶していた。しかし、田中のもとには友達が次々と見舞いに来るのに対し、自分のところには誰も来ない事に寂しさを感じていた。病院で20歳の誕生日を迎えた田中は、寂しさのあまり涙するミカにケーキのおすそ分けをする。そして井上真也は田中の見舞いの帰り道に立ち寄った店で、同じくミカの見舞いの帰りに店に立ち寄ったロボと偶然に出会う。だが井上は、ロボとよりを戻したいという気持ちを伝える勇気が出ない。しかし、付き合っていた頃のおそろいのキーホルダーを未だに使っている事に気づいた二人は、言葉なしでも思いを通じ合わせるのだった。一方、退院したものの未だ完治しない田中はヒマに任せてレンタルビデオ屋に行き、ミカと出会う。その後、ミカは田中が落とした財布を届けるために彼の自宅を訪れ、そこで二人は結ばれる。童貞を卒業した田中は、そのままミカと付き合う事を考えていたが、ミカは田中との情事は間違いだったと割り切っており、二度目を期待した田中はガッカリするのだった。

第10巻

所属事務所から再びAVに出演するように誘われた吉岡幸子は、制止する大沢みきおを振り切って元の業界へ戻ってしまう。一方、ロボとよりを戻した井上真也は、ロボを楽しませるための完璧なデートプランを立てるが、さまざま事情が重なって計画倒れになってしまう。そんな中、田中広のもとに村田大介の父親が亡くなったという知らせが入り、田中は岡本一、井上、大沢と共に村田の父親の葬式に参列。高校を卒業して以来プータロー生活をしていた村田は、父親の死をきっかけに自分を変えようと考え始める。後日、妻夫木の紹介で女の子と知り合った田中は、イケメンにもかかわらず田中に美人な子を紹介し、自身はブサイクな女の子と付き合っている妻夫木を、改めていいヤツだと感心する。一方、身の回りの事をすべて母親にまかせっきりな田中に対して、田中の母は危機感を抱いていた。食費が引き上げられた事に不満を覚える田中だったが、なんと隕石が田中の住むプレハブ小屋に落下し、住めなくなってしまう。母屋に戻ろうとする田中に、田中の母はこれを機に一人暮らしを勧める。田中は気が進まないながらも、新しい家を探す事を決意する。

登場人物・キャラクター

田中 広 (たなか ひろし)

アフロヘアーの青年。天然パーマで、アフロは地毛。童貞。前作『高校アフロ田中』で高校を中退し、無職となっている。母から月3万円の生活費を家に入れるように言われたが、家賃を支払うことに疑問を抱き、庭にプレハブ小屋を建てそこに暮らすようになった。長らく無職だったが、普通免許を取り運送会社「加山輸送」に就職する。20歳になったことをきっかけにタバコを吸い始めた。

岡本 一 (おかもと はじめ)

田中広の友人。高校卒業後は郵便局に就職した。高校の後輩吉田さなえと交際を始め、童貞喪失に成功した。しかし、その後浮気をされ破局し、一時は完全にすさんでしまう。

村田 大介 (むらた だいすけ)

田中広の友人。年齢は田中よりひとつ上。高校卒業後は無職となっている。無職同士田中と行動をともにすることが多く、一緒に東京に働きに出たり、免許の合宿に参加したりしている。

井上 真也 (いのうえ しんや)

田中広の友人。年齢は田中よりひとつ上。肥満体。高校卒業後は大学へ進学、痩せてモテようとしたが失敗した。ただ、山口ヒロミと知り合い合コンを開くなど、それなりに大学生活を楽しんでいる、元彼女であるロボのことをいまだに忘れられないでいる。

大沢 みきお (おおさわ みきお)

田中広の友人。年齢は田中よりひとつ上。ヒゲが濃い。高校卒業後はフリーターとなり、将棋クラブでアルバイトをしている。その後運転免許をとり、インスタント専門のラーメン屋台を始めた。

白石 ミカ (しらいし みか)

公民館で働く公務員。美人だが、男好きのうえに酒癖が悪くガサツな性格。海に遊びに来た田中広を逆ナンパし、その後仕事中に再会した。以降何かと田中と関わるようになる。また、偶然出会ったロボとも親交を持っている。

ロボ

井上真也の元彼女。本名は「二階堂麗子」。工場アルバイトでの正確な動きから、井上に「ロボ」と命名された。常に前髪で目元が隠れており、人付き合いが苦手。勤め先の工場が倒産し、営業の仕事を始めるもすぐに解雇され、白石ミカの実家の団子屋で働くようになる。

吉田 さなえ (よしだ さなえ)

岡本一の彼女。岡本の二つ下の後輩。はじめはかわいらしい雰囲気だったが、徐々に大人びた容姿になっていく。岡本が就職して忙しくなったことで寂しさを感じ、浮気してしまった。その現場を田中広に目撃され破局した。その後、岡本への未練はまったくなく、楽しく合コンに参加していた。

ユミ

山口ヒロミの友人。山口が開いた合コンに参加して、田中広とであった。田中とはそこで電話番号を交換し、その後も何度か遊んでいる。田中のことを面白がっている。

山口 ヒロミ (やまぐち ひろみ)

井上真也の大学での友人。明るく人懐っこい性格の美人。ギャルっぽい容貌で、香水がきつい。井上と合コンを開いた。

妻夫木 (つまぶき)

井上真也の大学での友人。爽やかなイケメン。山口ヒロミとの合コンの際はサポートに徹するなど、性格もいい。

佐藤 (さとう)

田中広が就職した「加山輸送」の社員。田中の上司。非常に無口だが、面倒見は悪くない。田中曰く「イタリアンマフィア」みたいな人。背中に龍の刺青が入っている。

田中の母 (たなかのはは)

田中広の母。田中に似た容貌。高校を辞めたうえに働かずにいる田中に業を煮やし、毎月3万円の生活費を家に入れるように命令した。

前作

高校アフロ田中 (こうこうあふろたなか)

「アフロ田中」シリーズ第1弾。女子に対しては興味津々でモテたいのに全くモテず、なのに特に努力をするわけでもなく、地味で怠惰でいいかげんな高校生活を送る高校生田中広と、同じくパッとしない友人達、岡本一、... 関連ページ:高校アフロ田中

続編

上京アフロ田中 (じょうきょうあふろたなか)

「アフロ田中」シリーズ第3弾。アフロヘアをした青年・田中広の日常を描いたコメディ漫画。成人して定職に就きながらも、まだまだ精神的に幼さを残す男性の内面を描く。「週刊ビッグコミックスピリッツ」2007年... 関連ページ:上京アフロ田中

さすらいアフロ田中 (さすらいあふろたなか)

「アフロ田中」シリーズ第4弾。アフロヘアの青年・田中広の日常を描いたコメディ漫画。自分自身の性欲に振り回される日常や、女性の扱いに苦労するリアルな男性の姿を描いている。「週刊ビッグコミックスピリッツ」... 関連ページ:さすらいアフロ田中

結婚アフロ田中 (けっこんあふろたなか)

「アフロ田中」シリーズ第6弾。前作『しあわせアフロ田中』で、彼女の山田ななこにプロポーズした田中広が、結婚に向けて動き出す姿をコミカルに描く。「ビッグコミックスピリッツ」2018年21・22合併号より... 関連ページ:結婚アフロ田中

書誌情報

中退アフロ田中 10巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2004-10-29発行、 978-4091874511)

第2巻

(2005-02-28発行、 978-4091874528)

第3巻

(2005-06-30発行、 978-4091874535)

第4巻

(2005-09-30発行、 978-4091874542)

第5巻

(2006-01-30発行、 978-4091874559)

第6巻

(2006-04-27発行、 978-4091803184)

第7巻

(2006-08-30発行、 978-4091806352)

第8巻

(2006-12-26発行、 978-4091808257)

第9巻

(2007-03-30発行、 978-4091811622)

第10巻

(2007-07-30発行、 978-4091813701)

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