予告犯

動画サイトを使った犯罪予告を行い、実行するシンブンシと呼ばれるテロリストグループと、それを追う警視庁サイバー犯罪対策課のエリート女性刑事との攻防を描く。派遣切りやネットでの炎上騒動といった、現代社会を象徴する問題に切り込んだ社会派サスペンス漫画。スピンオフ作品として『予告犯 -THE COPYCAT-』がある。

正式名称
予告犯
作者
ジャンル
推理・ミステリー
 
サスペンス
レーベル
YOUNG JUMP COMICS X(集英社)
巻数
全3巻
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概要・あらすじ

インターネット上に突如現れた、新聞紙のマスクを被った謎の男性。彼は動画サイトを使い、ネット上で不道徳な発言を行い、炎上騒ぎを起こした者たちへの制裁を予告。ターゲットを監禁拉致して重傷を負わせるなどの犯罪行為を繰り返す。一方、吉野絵里香を中心とする警視庁サイバー犯罪対策課の刑事たちは、ネット上でシンブンシと呼ばれるこの男性への捜査を開始した。

シンブンシが単独犯ではなく、複数の人間によるグループであることなどを突き止めるものの、なかなかその正体にたどり着けない。そうしたなか、ネット上ではシンブンシの活動を歪んだ社会を正す行為とみなし、支持する声が大きくなっていく。

登場人物・キャラクター

奥田 宏明 (オクダ ヒロアキ)

かつてIT企業の派遣社員だった青年。予告犯グループ・シンブンシの主犯格で、元IT企業社員であることから、ゲイツとのニックネームで呼ばれる。IT企業を不当解雇されたことで、日雇いの肉体労働として働くようになった。その日雇いの現場で起きた事件をきっかけに、同じ境遇の仲間たちとシンブンシの活動を開始。 ピットボーイというインターネットカフェチェーンの店舗から動画投稿サイトに、ネットでの炎上騒ぎを起こした者たちへの制裁を予告する動画を次々と投稿し、仲間たちとともに放火やサイバー攻撃などの犯罪行為を行った。その動機について、当初は単にネットで目立ちたいだけの愉快犯だと思われていたが、実際にはまったく別の大きな理由が存在していた。

葛西 智彦 (カサイトモヒコ)

大阪出身の男性。予告犯グループ・シンブンシのメンバーのひとりでカンサイのニックネームで呼ばれる。かつては音楽の道を志しており、上京してバンドマンとして活動していたが挫折。その後は、日雇いの肉体労働の仕事をして生計を立てており、その現場でゲイツと知り合いになった。音楽業界への強い不満を持っており、日本の音楽業界がいかに腐っているかという話をし始めたら数時間は終わらない。

寺原 慎一 (テラハラシンイチ)

福岡出身の男性。予告犯グループ・シンブンシのメンバーのひとりで、小太りであることからメタボとのニックネームで呼ばれる。実家は工務店を営むが、ギャンブルにハマってしまい、家業を引き継ぐことをあきらめた。日雇いの肉体労働で生計を立てており、その現場でゲイツと知り合いになる。プロ野球チームのSOLT BANK HAWKSのファンで、ロゴの入ったベースボールキャップを愛用。

木村 浩一 (キムラ コウイチ)

宮城出身の男性。予告犯グループ・シンブンシのメンバーのひとり。メガネをかけていることなどから、ノビタのニックネームで呼ばれる。無口な性格。女性恐怖症でパソコンの恋愛ゲームにハマっており、高校卒業後はしばらく引きこもり生活をしていた。しかし、父親を腎不全で亡くしたことをきっかけに実家を追い出され、日雇いの肉体労働の仕事などを行うようになり、そこでゲイツと知り合う。 また、ラーメンマニアな一面も。

吉野 絵里香 (ヨシノ エリカ)

警視庁の女性刑事。30歳の若さで警視庁サイバー犯罪対策課の班長になったエリート。動画投稿サイトを使って予告犯罪を行う、シンブンシグループの事件の捜査を担当し、その逮捕に執念を燃やす。報道記者たちの間でも噂になるほどの美人。

岡本 大毅 (オカモト ダイキ)

警視庁サイバー犯罪対策課の男性刑事。吉野絵里香の部下で、ともにシンブンシの事件の捜査を担当する。

市川 学 (イチカワ マナブ)

警視庁サイバー犯罪対策課の男性刑事。吉野絵里香の部下で、ともにシンブンシの事件の捜査を担当する。ITに関する知識が豊富で、合理主義な性格。

松本 慎一 (マツモト シンイチ)

警視庁の男性刑事。警視庁サイバー犯罪対策課の課長を務める。吉野絵里香の上司で、シンブンシ事件の捜査を指揮。

新垣 (アラガキ)

警視庁高速道路交通警察隊の男性隊員。運転テクニックに自信があり、自ら湾岸の鷹と名乗る。吉野絵里香に好意を寄せるが、あまり相手にされていない。

ネルソン・カトー・リカルテ

フィリピン出身の日系人青年。日本人の父親を探すため、腎臓を売ってまで日本にやって来た。以前はインターネットカフェで働いていたが、潰れたため日雇いの肉体労働者となる。その現場でゲイツと知り合い、交流を深めた。明るく朗らかな性格で、ゲイツたちが打ち解けるきっかけをつくったと同時に、ゲイツらがシンブンシを結成する動機ともなった人物。 かつての職場であったインターネットカフェでOTPトークンと呼ばれるセキュリティキーを手に入れており、このトークンがのちにシンブンシが予告犯罪を行う上での重要なアイテムとして使用されることになった。

ボブ・パーカー

64歳のカナダ人男性で、反捕鯨運動などを行う海外の環境保護団体・シーガーディアンの代表。世論を味方につけるためなら情報の捏造も平気で行う。また、かなりの女好きでもある。東日本大震災の津波被害の際、ネット上に「天罰が下った」という書き込みを行ったことで、シンブンシのターゲットとなり、サイバー攻撃を予告された。

設楽木 匡志 (シタラギ タダシ)

衆議院議員の男性。未成年者のネット利用や匿名掲示板の規制といった政策を提唱したことで、シンブンシのターゲットとなり、殺害予告をされる。

青山 祐一 (アオヤマ ユウイチ)

ゲイツがシンブンシの犯行予告に利用していた、インターネットカフェチェーン・ピットボーイの店員である青年。宮城県石巻市の出身。東日本大震災で大勢の友人を亡くしており、「天罰が下った」と書き込みを行ったシーガーディアンに対して怒りを抱いている。店にやってきたゲイツを見てシンブンシの一味であると気付くが、 ゲイツたちがシーガーディアンへの制裁を予告していたことで、その活動に共感。 ゲイツの逃亡を手助けした。

集団・組織

シンブンシ

『予告犯』に登場する集団。新聞紙でつくった覆面を被り、インターネットの動画サイト上で、さまざまな予告犯罪を行うテロリスト集団の名称。所属メンバーは4名で、それぞれゲイツ、カンサイ、メタボ、メガネというニックネームで呼ばれる。

書誌情報

予告犯 全3巻 集英社〈YOUNG JUMP COMICS X〉 完結

第1巻

(2012年4月発行、 978-4088793108)

第2巻

(2012年12月発行、 978-4088794952)

第3巻

(2013年9月発行、 978-4088796802)

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