概要・あらすじ
悪人に制裁を加え、その様子をネットに配信していたテロリスト集団「シンブンシ」。彼らに衝撃を受けた高校生・花岡猛流は、幼なじみの遠藤草太、そしてクラスメイトの西沢恭子と共に彼らの模倣犯として活動を開始する。悪人たちに制裁を加え、その一部始終をネット配信する対価として、人々から「義損金」という名で金を集め始める3人。
彼ら模倣犯はネットのヒーローとなり、本物のシンブンシが死んだ後もその活動は続いていく。やがて彼らのもとにも警察の捜査の手が伸び始める。
登場人物・キャラクター
花岡 猛流 (はなおか たける)
集英高校3年。幼い頃に母親が殺人容疑をかけられ、そのことでひどいイジメを受けた。「制裁」の名のもとに予告した犯罪を遂行するテロリスト・シンブンシに衝撃を受け、彼らの模倣犯として活動を開始する。悪人の制裁を予告して「義損金」と称して金を集め、金額が規定額に到達した時点で制裁を実行。 その様子を動画で公開した。本物のシンブンシが自殺した後も、模倣犯としての活動を続けた。
遠藤 草太 (えんどう そうた)
集英高校3年で、花岡猛流の幼なじみ。ギャンブル狂いの父親と2人で暮らしている。友人の西沢恭子のレイプ事件を機に、花岡猛流の誘いに乗り、シンブンシ模倣犯の一員となる。
西沢 恭子 (にしざわ きょうこ)
集英高校3年で、花岡猛流のクラスメイト。花岡猛流の紹介で援助交際のバイトをしていた。自分をレイプした田崎守が制裁を受けたことでシンブンシ模倣犯の正体が花岡猛流たちだと気づき、自ら彼らの仲間に加わる。
田崎 守 (たざき まもる)
集英高校3年で、花岡猛流のクラスメイト。札付きのワルで、事件を起こしては市議で会社社長の父親がもみ消してきた。クラスメイトの西沢恭子をレイプし、そのことでシンブンシ模倣犯の制裁を受ける。その後、模倣犯が花岡猛流たちであることを突き止め、その仲間に加わる。
細村 正勝 (ほそむら まさかつ)
神保署強行犯係の刑事。階級は警部補。花岡猛流率いるシンブンシ模倣犯に興味を持ち調べ始める。正体をつかませない模倣犯を逮捕するため、警察官としての一線を越え、新山果歩と組んで罠を仕掛けようとする。
希原 (きはら)
神保署強行犯係の刑事で、細村正勝の部下。シンブンシ模倣犯逮捕のために暴走する細村正勝に協力する。
亀山 英三 (かめやま えいぞう)
西沢恭子の祖父母に悪質な取り立てをしていた闇金の元締め。花岡猛流がリーダーを務めるシンブンシ模倣犯の制裁を受ける。
羽鳥山 秀次 (はとりやま しゅうじ)
違法ドラッグの常用者。ドラッグが原因でひき逃げ事故を起こし、花岡猛流がリーダーを務めるシンブンシ模倣犯の制裁を受ける。
桜城 密代 (さくらぎ みつよ)
幼い息子を持つシングルマザー。同棲相手の男と一緒に息子を虐待、その様子をネットで公開していた。花岡猛流がリーダーを務めるシンブンシ模倣犯の制裁対象に選ばれ、制裁を受ける。
山野 和明 (やまの かずあき)
仙海大に通う大学生。元カノのアイドルとのSEX写真をネットに公開。そのことで、花岡猛流がリーダーを務めるシンブンシ模倣犯の制裁対象に選ばれた。
日比野 礼也 (ひびの れいや)
連続レイプ犯。被害者の身体に「KILL Mother」の刻印を残すことから、キルマザーと呼ばれている。刑事の細村正勝に、花岡猛流たちシンブンシ模倣犯をおびき出すエサとして使われる。
新山 果歩 (にいやま かほ)
出版社集々社の女性記者。神保署の刑事・細村正勝に、連続レイプ犯のキルマザーを利用して花岡猛流率いるシンブンシ模造犯を逮捕しようと持ちかける。
糸井 勇樹 (いとい ゆうき)
警視庁捜査一課の刑事。花岡猛流率いるシンブンシ模倣犯の捜査に当たる。
その他キーワード
シンブンシ
『予告犯-THE COPYCAT-』に登場するキーワード。花岡猛流が犯行声明に使った名前。元々は世間を騒がしていたテロリスト(『予告犯』の主人公)が使っていた名前で、花岡猛流たちはその模倣犯を名乗っていた。
クレジット
- 原案
- ストーリー協力
-
宝生 仁海
ベース
予告犯 (よこくはん)
動画サイトを使った犯罪予告を行い、実行するシンブンシと呼ばれるテロリストグループと、それを追う警視庁サイバー犯罪対策課のエリート女性刑事との攻防を描く。派遣切りやネットでの炎上騒動といった、現代社会を... 関連ページ:予告犯