二匹のブル

ボクシングのチャンピオンを目指す太刀川瞭と暴力団の頂点を目指す玄海源。ふたりの男子高校生を主人公に、彼らの活躍を描いたロマン活劇。

正式名称
二匹のブル
原作者
瀬叩龍
作者
ジャンル
アクション
 
ボクシング
レーベル
ビッグコミックス(小学館)
巻数
全10巻
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概要・あらすじ

プロボクサーを目指す男子高校生・太刀川瞭はひょんなことから、暴力団のトップを目指す男・玄海源と出会う。玄海が所属する本牧拳闘倶楽部の会長の息子だったことから、ふたりの道は交差。玄海はそれぞれの世界で実力をつけ、玄海はプロボクサーとなったのプロモーターとなる。

登場人物・キャラクター

太刀川 瞭

聖ヨハネ学園に通う男子高校生。高校のボクシング部、および本牧拳闘倶楽部に所属するボクサー。階級はフェザー級。彼を産んですぐ母親が亡くなり、父親もわからないため、母の姉貴分だったたえ、たまえ、としえ、さかえ、ふみえが母親代わり。家庭事情が複雑なせいか、明るいながらもどこか影がある。 仲間がピンチのときには危険に立ち向かう勇気を持っている。ボクシングに対してはひたむき。特に、ライバル・氷川銀二と出会ってからは一心にボクシングに打ち込んでいく。その才能はプロを唸らせるほど。プロ入りしてからは玄海源がプロモーターを務める。

玄海 源

私立金港高等学校に通う男子高校生。本牧拳闘倶楽部会長の息子。気性が荒く、ケンカっ早い。傷害事件を起こした関係で、学校を1年留年している。暴力団をつくり、横浜の頂点に立つべく他の暴力団の事務所に殴り込みをかけるなど、怖いもの知らず。粗野な性格だが、相手がどんな大物でも物怖じせず、打ち解けることができる大きな器を持った人物。 また、タフで一度決めるとどんなことをしても実行する行動力と精神力を持つ。舎弟と共に聖ヨハネ学園の生徒に絡んでいたところ、太刀川瞭に、舎弟を殴られたことで因縁を持ったが、その後、和解。瞭がプロ入りしてからはプロモーターを務める。早野ひろみには弱い。

ビル・マクファーソン

聖ヨハネ学園で教師を務める神父の外国人男性。ボクシング部の監督と太刀川瞭のトレーナーも務める。神父ながら酒場に出入りする、いいかげんで好色な破戒僧だが、生徒からはウィットに富んだ先生と人気は高い。瞭の母親が経営するバーの常連だったため、家族ぐるみの付き合いがある。 また、瞭にボクシングを教え、聖ヨハネ学園に入学できるよう取り計らった。ロスアンゼルスのダウンタウンの出身。ライト級の選手としてボクシングに取り組んでいたが、リング上で事故を起こしてしまい、リタイア。日本へとやってくる。

氷川 銀二

横須賀にある楠谷高校に通う男子高校生。ボクシング部に所属するボクサー。階級はフェザー級。75戦75勝75KOという記録を持ち、東京のジムがいくつも争奪戦を繰り広げるほどの才能を持つ。玄海源が鮫田組に殴り込みをかけようとしたところ、後輩の仇を討つためにひとり鮫田組に殴りこんでいた。 そこで玄海、および太刀川瞭に出会う。神奈川県高校生ボクシング大会で戦ってからは瞭のライバルとなる。性格はニヒルで尊大。プロ志向が強い。

早野 ひろみ

聖ヨハネ学園に通う女子高校生。本牧拳闘倶楽部の隣にある花屋・早野フラワーガーデンの娘。玄海源とは幼馴染。また、太刀川瞭は友人関係にあるが、本当は瞭のことが好き。部活動は女子応援部に所属している。かわいいが気が強く、玄海とも恐れることなく付き合っている。

大利根 十郎

壮年の男性。親鸞の言葉を信じ、社会をよりよくするための研究や実践を行う団体・大日本正機学会の会長を務める。暴力団会長・波川広蔵とも昵懇で、総理大臣が謁見を求めるほどの大人物。堂々としており、カリスマ、度量共に申し分ない。波川広蔵を通じて玄海源と出会う。 また、太刀川瞭のボクシングの才能に惚れ込み、彼を世界チャンピオンにするための協力を申し出る。

たえ、たまえ、としえ、さかえ、ふみえ

太刀川瞭の母親代わりの女性たち。水商売を生業としており、売春婦をしているほか、ラブホテルやバーを経営している。可愛がっていた後輩が残した瞭のことを心から慈しんでいるため、何かあると全員で押しかける。

久坂 昇明

横浜大湊警察署の署長を務める壮年の男性。口ヒゲがある。玄海源が騒ぎを起こすたびに登場する。性格は厳格だが、好きな女性には弱い。太刀川瞭の母のひとり、たまえの常連客で、彼女に惚れている。瞭がプロボクサーになろうとしたさい、反対するたまえや他の母親たちを説得した。

波川 広蔵

関東成見連合会総長を務める老人。体は衰えているが、人を見る目や気力は現役。暴力団相手に暴れる玄海源を見極めるため屋敷に呼び寄せ、その場で玄海の器の大きさを見抜いた。抗争で息子の五太郎を亡くしているが、その息子の面影を玄海に見つけ、関東成見連合会を彼に任せることを決める。

瀬木 協一

関東成見連合会・波川会で若頭を勤める若い男性。東大出身のインテリで頭が切れ、容姿も良い。額の真ん中にほくろがある。波川広蔵に仕えていたが、波川の命で玄海源の部下となり、参謀的な役割を果たす。

ドン・ル・ロワ

ボクシング界の帝王とも呼ばれるアメリカの大物プロモーターの男性。十数年前、突如興行界の世界に現れ、膨大な資金力でボクシングのビッグマッチを取り仕切るようになり、ボクシング興行界の大ボスとなったが、その過去は謎に包まれている。彼の資金の出所は武器の密売組織・ミネルバで、ドン・ル・ロワは組織の資金の投資運営が任務であるとも言われている。 性格は尊大。ボクシングに対する愛情はなく、ただの商品としてみている。選手2名とドン・ル・ロワに強力な護衛を付けて欲しいとの依頼があり、これを東西テレビの八森専務が波川広蔵に打診、玄海源が受ける。

モハメド・アリ

『二匹のブル』に登場する実在の人物。元ボクサー。ヘビー級世界チャンピオン。堂々とした貫禄のあるアフリカ系アメリカ人の男性。太刀川瞭の実力を測るため、大利根十郎がアメリカから呼び寄せた。現役を離れて時間が経過しているため、肉体はかなり衰えている上に、パーキンソン氏病を患っているが、ボクサーの能力を見極める眼力は現役当時のまま。 瞭、およびその場に居合わせた氷川銀次と1分間の試合をし、それぞれの才能と気質を言い当てる。

ピート 田辺

プロボクサーを目指す男性。アフリカ系アメリカ人の父を持つが、日本で生まれ育ったため、日本語で話す。太刀川瞭がプロ試験を受けた際、同じ試験に参加しており、受験番号が並んでいたことから知り合いとなる。明るくおしゃべりな性格だが、身体能力は瞭に迫るほど高い。プロ試験では瞭のスパーリング相手も務めた。

ジョージ・ワトソン

プロボクサーのアフリカ系アメリカ人の男性。階級はヘビー級で、現チャンピオン。試合をするため、ドン・ル・ロワと共に日本へやってきた。玄海源が警護を引き受けたことが縁となり、瞭がスパーリングの相手を務める。明るい性格だが、ボクシングや試合に関してはストイックで真面目。 玄海源と気が合う。

テリイ・ゲイル

ボクシングのヘビー級チャンピオン、ジョージ・ワトソンのマネージャー。辣腕家で鳴らす人物で、厳しいことを言うが、才能を見抜く目は一流。ジョージの試合のため、ともに来日。玄海源が警護につき、調整の場として本牧拳闘倶楽部のジムを提供したことから、太刀川瞭と出会う。 彼の才能をいち早く見抜いて惚れ込み、瞭のプロ初戦にはセコンドも務めた。

サルバトーレ・ネロ

FBIの捜査官を務める白人男性。玄海源と太刀川瞭が渡米したさい、同じ飛行機に乗り合わせる。アメリカに到着してすぐ中米の麻薬シンジケートの人間に襲われたが、このとき、彼を玄海源が助けたことから交流が生まれる。仁義に厚い人物で、ネロを助けたことにより麻薬シンジケートのブラックリスト入りしてしまった玄海源を必ず守り抜くと誓った。

ジョルダーノ

中米麻薬シンジケートのボス。口ヒゲを生やした貫禄ある壮年の男性。性格は尊大で高慢。組織の強襲からネロを救った玄海源の命を狙う。FBI捜査官のサルバトーレ・ネロ、およびボクシング協会・UBC会長のレイライとは面識がある。

レイライ

ボクシング協会・UBC会長を務める白人男性。小男ながら大柄で美人な女性をはべらし、自分の世話をさせ、失敗をすると手ひどい仕打ちをする。また、コカインを吸うなどの違法行為も行う。小さなミスをした女性を殴りつけていたため、玄海源に痛めつけられたことを根に持ち、玄海や太刀川瞭に嫌がらせをする。 中米麻薬シンジケートのボス・ジョルダーノや大物プロモーター、ドン・ル・ロワとは面識がある。

ホセ・ムリエノ

ボクサーの男性。階級はフェザー級。太刀川瞭のアメリカにおける最初の試合の相手。反則を交えたダーティーでトリッキーな試合運びで、手酷くサディスティックに対戦相手をいたぶるため、多くの新人が潰されている。

場所

本牧拳闘倶楽部

『二匹のブル』に登場するボクシング・ジム。玄海源の父が会長を務める。ビル・マクファーソンの紹介で太刀川瞭が所属する。隣は花屋の早野フラワーガーデン。設備は古めだが、会長の人徳からか、所属する選手は多い。

クレジット

原作

瀬叩龍

書誌情報

二匹のブル 全10巻 小学館〈ビッグコミックス〉 完結

第1巻

(1986年6月発行、 978-4091811417)

第2巻

(1986年10月発行、 978-4091811424)

第3巻

(1987年1月発行、 978-4091811431)

第4巻

(1987年2月発行、 978-4091811448)

第5巻

(1987年6月発行、 978-4091811455)

第6巻

(1987年10月発行、 978-4091811462)

第7巻

(1987年12月発行、 978-4091811479)

第8巻

(1988年2月発行、 978-4091811486)

第9巻

(1988年6月1日発行、 978-4091811493)

第10巻

(1988年7月発行、 978-4091811509)

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