概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
橘 左近 (たちばな さこん)
東京青山在住で、人間国宝で文楽師、橘左衛門の孫。普段はおとなしく口数も少ない、ちょっと過保護な母親からいつも心配されている青年。人形が友達と公言するように、相棒の右近を手にすると性格が一変し、鋭い推理能力を発揮する。年齢は不詳。
右近 (うこん)
三代目・小泉卯之助の手による童人形。明治2年の作品。相棒の橘左近に操られることにより、魂を持った人間のようになる。性格は左近と正反対で社交的。左近の分裂した人格の一部とも、明治初期に亡くなった少年の生まれ変わりとも言われている。
橘 薫子 (たちばな かおるこ)
橘左近の叔母。警視庁捜査一課の警部補。通称「薫子姉さん」。左近の母親の妹で、少々早とちりが過ぎるきらいがある。年齢不詳。愛車はシトロエンの2CV。
橘 左衛門 (たちばな さえもん)
橘左近の祖父。文楽師であり左近の師匠。人間国宝でもある。厳格な性格であるが、左近の一番の理解者として、左近を信頼し放任している。
秋月 四帆 (あきづき しほ)
信州の旧家で古典芸能に関心を持つ秋月家の三女。橘左近達に事件を解決してもらった際、左近に対し信頼と好意を覚える。その後、東京の学校に通うため上京。左近の実家の近所に引っ越すことになる。性格は勝気であり口が悪いが、根は純粋な女の子。
小泉 卯之助 (こいずみ うのすけ)
繰人村に住んでいた、右近を作ったと言われている伝説の人形師。
その他キーワード
文楽師 (ぶんらくし)
文楽は人形浄瑠璃専門の劇場の名称であったが、現在は、伝統芸能の人形浄瑠璃を指す。文楽は三位一体の男性による伝統芸能で、文楽師とはその中の「三業」として、「太夫」「三味線」そしてこの作品の中で描かれている人形師のことを指す。
文楽人形 (ぶんらくにんぎょう)
人形浄瑠璃の中で使われる人形。人形は男女の性別のほか、年齢や性格、身分によって「かしら(首)」があるが、右近に関してはこの代表的な種別には当てはまらない人形となっている。
クレジット
- 原作
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写楽麿