概要・あらすじ
柴犬のポン太が11歳の3月。飼い主のりえ子は、4月から家を出て大学へ通うため、「最後の散歩だ」と言ってポン太のところへやってきた。「寂しくなるなあ」と言うりえ子だが、ポン太は心の中で「誰と散歩に行こうがどうでもいいので残念でもなんでもない」「特に寂しくもない」とドライにツッコんでいた。しかし、そんなポン太の心中を、りえ子が知るはずもなかった。彼女は、1年前の最低な成績からよく勉強を頑張ったこと、中学生時代によく買っていた自動販売機のこと、ポン太を初めて散歩に連れていった小学生の頃のことなどを思い出しながら散歩を終える。帰宅して、ポン太の水を替えてやりながら、りえ子は寂しくなって涙を流す。こうしてポン太とりえ子の最後の散歩は終わった。それからしばらく後、夏休みを迎えたりえ子が実家に戻ってきた。そしてりえ子はポン太と散歩に出かける。よく考えたら、夏や年末などは実家に帰るわけだから、3月の散歩は最後でもなんでもなかったのだ。「あと100回ぐらいは散歩できるだろう」と言うりえ子に、ポン太は「どんだけ帰ってくる気だ」と心の中でツッコむのだった。
登場人物・キャラクター
りえ子 (りえこ)
柴犬のポン太の飼い主。飾らないセミショートヘアが特徴の女性。関西弁を話す。小学2年生のときから、ポン太の散歩係を務める。中学時代はテニス部に所属。ポン太が11歳の時、大学進学のために実家を出るが、夏休みなどにちょくちょく帰ってくる。
ポン太 (ぽんた)
赤毛の柴犬。飼い主であるりえ子とは、彼女が小学2年生の時からの付き合いで、何となくその成長を見守ってきた。りえ子のことは、散歩付き添い要員だとしか思っておらず、若干見下しているフシがある。りえ子のグチやボケに、心の中でドライにツッコむ。
書誌情報
今日のさんぽんた 9巻 小学館〈ゲッサン少年サンデーコミックス〉
第1巻
(2020-10-12発行、 978-4098503124)
第2巻
(2021-03-12発行、 978-4098504701)
第3巻
(2021-09-10発行、 978-4098506897)
第4巻
(2022-03-11発行、 978-4098510122)
第5巻
(2022-09-12発行、 978-4098512744)
第6巻
(2023-03-10発行、 978-4098517619)
第7巻
(2023-09-12発行、 978-4098528172)
第8巻
(2024-03-12発行、 978-4098531868)
第9巻
(2024-09-11発行、 978-4098535835)