僕たちがやりました

僕たちがやりました

小さないたずらがきっかけで、ある日突然大量殺人犯となってしまった4人の若い男性たち。彼らの逃避行と、やがてそれぞれが罪に向き合うまでを描いた青春逃亡劇。「ヤングマガジン」'15年第19号から'17年第8号にかけて連載された作品。

正式名称
僕たちがやりました
ふりがな
ぼくたちがやりました
原作者
金城 宗幸
漫画
ジャンル
サスペンス
関連商品
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世界観

殺人が題材。不良高校の生徒たちに復讐するため、いたずら半分で仕掛けた小さな爆弾により、意図せず大量殺人犯となった4人の若者の苦悩を描く。警察に逮捕されるかもしれない恐怖心から仲間同士の裏切りが発生したり、逆に被害者と加害者の友情が生まれたりと、事件をめぐって、悲しくもリアルで生々しいさまざまな人間関係が繰り広げられる。

作品誕生のいきさつ

本作『僕たちがやりました』は、金城宗幸の当初の構想では、古谷実の『行け!稲中卓球部』のような雰囲気の、増淵トビオ丸山友貴伊佐美翔小坂秀郎が馬鹿なことをして過ごすギャグマンガになる予定だった。しかし荒木光が作画を担当することを踏まえ、荒木光の女性キャラクターが魅力的で、シリアスな作風も合う絵柄を考慮し、セクシーな描写と、不良キャラクターが多数登場する内容にしたいと方向転換。たとえば同じ古谷実の作品であっても『シガテラ』や『ヒミズ』のような、犯罪や暴力を題材にした作品はどうかと考え、本作が誕生した。

あらすじ

高校2年生の増淵トビオは、近隣の不良高校である都立矢波高校の恐怖におびえつつ、友人の丸山友貴伊佐美翔、そしてOBの小坂秀郎の4人と毎日遊んで過ごす、それなりに楽しい日々を送っていた。しかしある日、友貴が矢波高生たちに理不尽な因縁をつけられ、大けがを負わされてしまう。激しく憤った4人は矢波高生たちを懲らしめるため、夜中矢波高校校内に忍び込み、小規模な爆弾を仕掛けるいたずらを決行する。しかしそのうちの1つが爆破時にプロパンガスに引火したことから、死者10人にも及ぶ「矢波高爆破事件」が発生。4人は突如殺人犯になってしまう。

メディアミックス

2017年7月より、フジテレビ系列で本作『僕たちがやりました』が実写ドラマ化された。監督は新城毅彦と瑠東東一郎、脚本は徳永友一が担当し、増淵トビオ役を窪田正孝、小坂秀郎役を今野浩喜、丸山友貴役を葉山奨之、伊佐美翔を間宮祥太朗が演じた。

登場人物・キャラクター

増淵 トビオ (ますぶち とびお)

都立凡下高校に通う2年生の男子。前髪を右寄りの位置で斜めに分けたショートカットヘアをしている。周囲からは主に「トビオ」と呼ばれているが、妹の増淵ハルからは「お兄」、のちの結婚相手である夏っちゃんからは「トビくん」と呼ばれている。「何事もそこそこが一番」と考え、同級生の丸山友貴、伊佐美翔、OBの小坂秀郎とともに漫然とした日々を送っていた。 しかしある日、友貴が都立矢波高校の生徒たちに暴行を受けたのを機に矢波高生たちへの復讐を企て、トビオ、友貴、翔、秀郎の4人で矢波高校校内に小規模の威力の爆弾を仕掛ける。しかし、いたずら程度のつもりだった爆弾がプロパンガスに引火し、死者10人にも及ぶ「矢波高爆破事件」という大事件に発展。 一夜にして殺人犯となり、逃亡生活を余儀なくされてしまう。4人の中では比較的まともな倫理観を持っており、当初はどうにかして逃げ切ろうと考えていたが、やがて自分なりに事件と向き合うようになっていく。幼なじみの蓮子とは疎遠になっていたが、事件を機に再度親しくなっていく。

小坂 秀郎 (こさか ひでろう)

増淵トビオ、丸山友貴、伊佐美翔の友人で、20歳の男性。矢波高爆破事件の犯人の1人。都立凡下高校のOBでもあり、トビオらからは「先輩」をひっくり返して「パイセン」と呼ばれている。のちに逮捕され、出所後は「大坂秀郎」に改名する。坊主頭に顎ひげを生やして丸眼鏡をかけ、主にタンクトップにハーフパンツ姿をしており、関西弁で話す。 人並み外れた金持ちで、挨拶代わりに紙幣を渡すほど裕福な暮らしをしている。両親は日本の風俗業界の大物・輪島宗十郎と、その愛人の早季絵。しかし宗十郎からは「あまりにも容姿が悪い」という理由から愛されず、一緒に暮らしたことはない。「秀郎」という名前も、宗十郎が「顔がひでえ野郎」という意味で名付けた。 さらに秀郎が乳幼児の頃に早季絵が亡くなり、両親の愛情を知らずに、宗十郎から金銭的援助だけを受けて育っている。そのため明るくひょうきんに振る舞っているが親しい人間を作るのが苦手で、周囲とは金銭を渡すことでしかコミュニケーションが取れない。さらに、20歳になった現在でも定職に就かずふらふらしており、凡下高校に顔を出してはトビオら3人と遊ぶ生活を送っていた。 しかし矢波高爆破事件の犯人になったことで一転、金にものを言わせて逃亡暮らしをすることになる。宗十郎の息子の玲夢とは異母兄弟にあたる。

丸山 友貴 (まるやま ゆうき)

都立凡下高校に通う2年生の男子。増淵トビオ、小坂秀郎、伊佐美翔の友人で、矢波高爆破事件の犯人の1人でもある。小柄で、眉が見えるように切ったラウンド前髪のマッシュルームカットの髪型をしており、トビオたち親しい人物からは「マル」、都立矢波高校の生徒たちからはその髪型から「キノコ」と呼ばれている。 一見おとなしく周囲に合わせる性格に見えるが、実際は利己的で被害者意識の強い自分勝手な性格。ある日矢波高生の悪口を言っているところをケントに聞かれて因縁をつけられ、1人で行動しているところをケントと市橋哲人に拉致される。さらに無理やり連れてこられた先で水前寺と殺し合いをさせられたうえ、松崎健象から激しい暴行を受けたことで、矢波高生たちを強く憎んでいる。 そのため、被害を知ったトビオ、秀郎、翔とともに矢波高生たちへの復讐を企てる。しかし、事件が死者10人にも及ぶ矢波高爆破事件に発展し、逃亡生活を余儀なくされてしまう。矢波高生たちから実害を被っていることもあり、殺人犯になってからも一切悪びれず、矢波高生たちが亡くなったのは当然の報いだと考えている。 さらに逮捕されるかもしれない恐怖心から刹那的な快楽に溺れ、秀郎から受け取った金銭を風俗店での遊びに使うだけではなく、同じく金銭を受け取ったトビオと翔からも奪おうとする。

伊佐美 翔 (いさみ しょう)

都立凡下高校に通う2年生の男子。増淵トビオ、小坂秀郎、丸山友貴の友人で、矢波高爆破事件の犯人の1人でもある。前髪を真ん中で分けて額を全開にして撫でつけ、肩につかない長さまで伸ばしている。有名人の影響を受けやすく、関口メンディーを意識したりと、よく髪型を変えている。トビオ、秀郎、友貴の男子グループでつるみつつ、後輩の今宵と交際する比較的充実した日々を送っていたが、友貴が都立矢波高校の生徒たちに暴行被害を受けたのを機に復讐に参加し、死者10人にも及ぶ矢波高爆破事件の犯人となる。 そのため逃亡生活を余儀なくされるが、逮捕されるかもしれない恐怖から性欲に溺れ、今宵と避妊せずセックスを繰り返した結果、息子の明日男(とぅもろう)をもうける。 精神的な不安が性欲に直結しており、今宵とセックスばかりしているかと思いきや、殺人を犯した罪悪感で突如一切勃起できなくなるなど波が激しい。

蓮子 (れんこ)

増淵トビオの幼なじみで、都内の女子高に通う2年生の女子。前髪を真ん中で分けて額を全開にし、肩につかない長さで内巻きにした前下がりボブの髪型をしている。明るく知性的で、自分の意見をはっきりと述べる凛とした性格。トビオとは高校が別なため疎遠気味になっていたが、市橋哲人に絡まれているトビオを蓮子が助けたのを機に、再び親しくなる。 クラブ通いをするなど一見遊んでいる雰囲気だが、実際は踊るのが好きなだけで、異性との交際経験はないピュアな一面がある。トビオを密かに想っているが、トビオが矢波高爆破事件の犯人なのではと案じている。

今宵 (こよい)

伊佐美翔の恋人で、都立凡下高校に通う1年生の女子。前髪を右寄りの位置で斜めに分け、顎の下まで伸ばした金髪ボブヘアの髪型をしている。派手な容姿に加え、あまり頭が良くないことから「遊んでいる」「バカ」と評されがちだが、実際は翔しか男性経験はない。家庭的で肝の据わった性格。母親は亡くしており、漁師の父親はめったに家に帰れないため、アパートで実質一人暮らしをしている。 そのため、矢波高爆破事件の容疑をかけられ逃亡中の増淵トビオと偶然再会し、それまで翔の友人程度の認識だったトビオを、アパートに一時的に住まわせることになる。料理は得意だが掃除は苦手。

市橋 哲人 (いちはし てつと)

都立矢波高校に通う2年生の男子。松崎健象とケントとは友人で、蓮子に対しては高校生同士の集まりで知り合って以来、密かに想いを寄せている。額が見えるほど短く切ったショートカットの髪型をしている。色黒。矢波高校で暴力沙汰ばかりの日々を送りつつ、将来の夢であるパイロットを目指して予備校に通っていた。しかし、丸山友貴に因縁をつけ大怪我を負わせたことで矢波高爆破事件を招き、さらにこの事件の被害者となって全身に大怪我を負った。 どうにか一命をとりとめた後、矢波高爆破事件の犯人は増淵トビオ、小坂秀郎、友貴、伊佐美翔であると察し、4人に復讐を決意。しかし真良中幹男が矢波高爆破事件の真犯人だと名乗り出たことで、4人が犯人ではなかったと信じ込んでしまう。 そのせいで、同時期に同じ病院に入院してきたトビオを疑うことなく、友人として親しくなっていく。両親の顔を知らず、家族は祖母のみ。

松崎 健象 (まつざき けんぞう)

都立矢波高校に通う男子。市橋哲人とケントとは友人。頭に象のかぶりものをした、筋肉質で色黒な容姿をしている。校内では「矢波高の黒豆男爵」「チョコボール松崎」などと呼ばれている。ある日哲人が無理やり連れて来た丸山友貴と水前寺が殺し合いをさせられているのを見物した後、水前寺に勝って安心しかけた友貴に、激しい暴行を加えた。 その後、矢波高爆破事件で爆発に巻き込まれて亡くなった。幼い頃から象のキャラクターが好きで、将来の夢は消防士だった。

ケント

都立矢波高校に通う男子。市橋哲人と松崎健象とは友人。前髪を右寄りの位置で斜めに分けたウルフカットの髪型をしている。出っ歯で目が細く、いつも笑っているように見える。ある日街で矢波高校の生徒の悪口を言っている丸山友貴を目撃して腹を立て、友貴が増淵トビオらと別行動している際に哲人とともに拉致する。 そして同じく無理やり連れて来た水前寺と殺し合いをさせ、2人に大怪我を負わせた。しかしその後、矢波高爆破事件の被害者となり、一命はとりとめたものの、左半身に大やけどを負い、言葉をうまく発せなくなったうえ、車いす生活となる。そして事件から10年後、母親に介護されながら出かけたところを、偶然トビオと再会する。

水前寺 (すいぜんじ)

都内の高校に通う男子。前髪を眉上で短く切った癖のあるショートカットヘアをしている。ある日、都立矢波高校の生徒たちに因縁をつけられ拉致された挙句、同じように連れて来られた丸山友貴と無理やり殺し合いをさせられる。さらに市橋哲人から左手の甲に安全ピンで糞の落書きをされ「ウンコ」と呼ばれるようになる。そのため矢波高生と友貴を激しく憎んでおり、特に友貴には強い殺意を抱いている。

有原 (ありはら)

都立矢波高校に通う男子。前髪を眉上で短く切ったウルフカットの髪型をしている。市橋哲人が矢波高爆破事件によって大けがを負ったのを機に、校内をまとめる哲人のポジションを奪い、自分こそが矢波高校に君臨しようと考える。そのため車いす状態の哲人に暴力を振るったり、哲人と親しい蓮子を拉致し、集団強姦しようとする。

ヤング

増淵トビオが逃亡生活中に出会ったホームレスの若い男性。「ヤング」は愛称で、本名は不明。前髪を眉上で短く切った、ぼさぼさのウルフカットをしている。身なりは悪いが美形。ある日矢波高爆破事件の容疑をかけられ、逃亡生活を余儀なくされたトビオと偶然知り合い、休憩できる公共施設や残飯の食べられる場所など、トビオにホームレスとして生活していくための知恵を授ける。 実は同性愛者で、気に入った男性とはすぐにセックスに及ぼうとする。そのためトビオも無理やり襲おうとするが、トビオが嫌がっているのに加え、ホームレスになるにはもとの生活への未練を断ち切れていないと気づき、自分の仲間にするのをやめ、トビオにアドバイスを送る。性器が人並み外れて大きい。

増淵 ハル (ますぶち はる)

増淵トビオの妹。前髪を目の上で切りそろえ、胸まで伸ばしたストレートロングの髪型をしている。トビオにはあまり関心がなく、矢波高爆破事件以来家に帰らず行方不明となったトビオのこともあまり心配していない雰囲気を装っていたが、蓮子に連絡を取ったり、トビオの入院時は見舞いに現れたりと、実際はその身を案じている。

真良中 幹男 (まらなか みきお)

派遣労働者の、32歳の男性。借金を抱える妻子持ちのホームレスで、伸ばしっぱなしのロングヘアにぼろぼろの服のみすぼらしい容姿をしている。ある日、輪島宗十郎の部下から「家族を金銭的に支援する代わりに、矢波高爆破事件の真犯人として振る舞い、小坂秀郎の代わりに死なないか」という交換条件を持ちかけられ、これを承諾して出頭する。 秀郎そっくりの容姿に整形手術し、実際は縁のない都立矢波高校の生徒たちに恨みがあり、1人で犯行に及んだと嘘の供述をして、捜査をかく乱させる。

飯室 成男 (いいむろ なるお)

警察で警部補を務める若い男性。前髪を真ん中で分けて額を全開にしたショートカットの髪型をしている。矢波高爆破事件の真相を知っているが、輪島宗十郎の手により事件がもみ消され、真良中幹男が真犯人とされてしまったことに憤っている。しかし、自分ではトビオたちを逮捕できないことを理解しており、せめてトビオたち4人に深い罪悪感を与えようと接触し、宗十郎の存在や宗十郎が事件をもみ消したことなどの真実を伝える。

ミナミ

増淵トビオと市橋哲人が入院する病院で働く若い女性。前髪を目の上で切りそろえ、ロングヘアを1つのお団子にして後ろでまとめている。ややぽっちゃりした体型で、鼻が大きい。明るくはきはきとした性格で、怒ると怖い。トビオと哲人とは2人のリハビリをサポートする関係で知り合い、トビオと親しくなる。トビオとはその後交際寸前まで行くが、トビオが自分ではなく蓮子を選んだことを知り激怒する。

輪島 宗十郎 (わじま そうじゅうろう)

小坂秀郎と玲夢の父親で、日本の風俗業界の「首領」と呼ばれている中年の男性。早季絵とは愛人関係にあった。前髪を上げて額を全開にして撫でつけ髪にし、顎ひげを伸ばしサングラスをかけた派手な格好をしている。日本全国で風俗店を経営しており、警察の重役とも深い関係にある。そのため、矢波高爆破事件の犯人が秀郎であると知った部下が、宗十郎を案じて事件をもみ消すために動き、事件の真犯人は真良中幹男であるとでっちあげた。 宗十郎自身は秀郎に一切関心を持っておらず、愛情もない。そのため自分に会いにやって来た秀郎を、玲夢に殺させようとする。

早季絵 (さきえ)

小坂秀郎の母親で故人。輪島宗十郎の13番目の愛人にあたる。前髪を目の上で切り、胸まで伸ばしたロングヘアを1つにまとめている。宗十郎とは20年ほど前に知り合い秀郎をもうけるが、生まれた秀郎の容姿があまりにも悪いという理由で宗十郎と疎遠になってしまう。その後すぐに体調を崩し亡くなった。

玲夢 (れいむ)

輪島宗十郎の息子で、19歳の男性。小坂秀郎の、腹違いの弟でもある。坊主頭に口ひげを生やし、両腕とお腹に大きな刺青を入れている。宗十郎の2番目の愛人の息子として生まれ、秀郎とは違い宗十郎とともに行動している。ある日宗十郎に会いに現れた秀郎と出会い「宗十郎に愛されていないなら生きている価値がないのでは」と発言した秀郎を、宗十郎の命令で殺そうとする。 秀郎のことを価値のない人間と捉えており、嫌っている。

夏っちゃん (なっちゃん)

増淵トビオの恋人で、25歳の女性。明るく美人で胸が大きい。「夏っちゃん」は愛称で、本名は不明。トビオとは矢波高爆破事件の10年後に知り合うため、トビオよりも2歳年下にあたる。前髪を右寄りの位置で斜めに分け、段を付けて切って胸まで伸ばしたロングヘアをしている。トビオとは飲み会で知り合い、トビオのことなら何でも知っていると自負している。 しかしトビオと結婚が決まり妊娠した現在も、トビオが矢波高爆破事件の犯人であることは知らない。

ワタル

都内の高校に通う男子。増淵トビオが矢波高爆破事件の10年後に知り合うため、トビオよりも10歳程度年下にあたる。ふんわりとしたショートカットヘアで丸眼鏡をかけた、中性的でかわいらしい容姿をしている。子供の頃から周囲のヒーロー的存在になるのが夢。しかし雑誌モデルのオーディションには落ち、容姿や学力では同級生にも劣る現状に苛立ちを感じ、人殺しをすることで目立とうと考える。 そこで街で偶然見かけたトビオを狙い、ナイフで刺し殺そうとする。

集団・組織

バック・トゥ・ザ・フューチャーズ (ばっくとぅざふゅーちゃーず)

ビフプロダクションに所属する女性4人組アイドル。矢波高爆破事件の10年後、ビフプロダクションに勤務することになった増淵トビオがマネージャーを務めている。メンバーは岸本現実(きしもとりあ)、渡辺羅真々(わたなべらまま)、良田佐オリ(よしださおり)、今出紫与(いまでしよ)の4人。ホバーボードに乗って活動する「ホバドル」として知られている。

場所

都立凡下高校 (とりつぼけこうこう)

東京都内にある、増淵トビオ、丸山友貴、伊佐美翔、今宵が通う高校。都立矢波高校とは道路一本挟んだ至近距離に位置している。そのため不良だらけの矢波高生たちに目をつけられ、暴力事件などの被害に遭うことが多く、日々矢波高生たちを恐れながら暮らしている。校内には、生徒は全員部活動に所属し、毎日18時まで活動しなければならないという校則があり、トビオ、友貴、翔は校則を守るため「フットサル部」とは名ばかりの自堕落に遊ぶだけの部活動に入っている。

都立矢波高校 (とりつやばこうこう)

東京都内にある市橋哲人、松崎健象、ケント、有原が通う高校。都立凡下高校とは道路一本挟んだ至近距離に位置している。素行の悪い不良だらけの学校として知られており、被害を受けやすい凡下高校の生徒たちはもちろん、近隣住民たちからも嫌われ疎まれている。そのため、矢波高爆破事件が発生してもすぐには犯人を絞り込めないほどだった。

イベント・出来事

矢波高爆破事件 (やばこうばくはじけん)

都立矢波高校で発生した大規模な爆破事件。ある日の昼休み、校内に多数仕掛けられたプラスチック爆弾が次々に爆発し、そのうちの1つがプロパンガスに引火したことで、死者10人を出す大事件となった。一時はテロとの見方もあったが、犯人は矢波高生たちに恨みを持った増淵トビオ、小坂秀郎、丸山友貴、伊佐美翔の4人。 殺意はなく、もとは小規模な爆発で矢波高生たちを驚かせることが目的だった。事件発生後、秀郎が爆弾を設置している姿が防犯カメラに写っていたことから、秀郎が主犯として指名手配された。しかしその後、輪島宗十郎の部下の手により、真犯人を名乗る真良中幹男が現れたことで、事件は幹男1人が行ったものとして処理された。

クレジット

原作

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