十角館の殺人

綾辻行人の小説『十角館の殺人』のコミカライズ作品。半年前に凄絶な殺人事件が起こった孤島で、再び殺人事件が起こる。一方、本土では半年前に死亡した人物から複数の人たちに手紙が届く。事件の真相をつき止めるために行動するK**大学推理小説研究会のメンバーたちの活躍を、島と本土の二つの視点から描いたミステリー。「アフタヌーン」2019年10月号から連載の作品。

正式名称
十角館の殺人
ふりがな
じゅっかくかんのさつじん
原作者
綾辻 行人
漫画
ジャンル
推理・ミステリー
レーベル
アフタヌーンKC(講談社)
巻数
既刊2巻
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あらすじ

第1巻

K**大学推理小説研究会の一部のメンバーは合宿のため、半年前に四人の人間が殺され、今は無人島となっている孤島へ向かう。島には半年前に死亡した中村青司が設計した十角館があり、そこで1週間過ごすこととなる。合宿といってもやることは特に決まっておらず、到着した日は各々自由に過ごしていた。翌日、起床したメンバーはホールのテーブルに「第一の被害者」~「第五の被害者」「探偵」「殺人犯」の7枚のプレートを発見する。誰もがただの悪戯だとは思っていたが、第一の犠牲者が出てしまう。同じ頃、本土の江南あきらのもとに、青司から中村千織の死に関する手紙が届く。推理小説研究会のほかのメンバーにも同様の手紙が届いていることを知った江南は、好奇心がうずき、青司の実弟の中村紅次郎を尋ね、島田潔と知り合う。紅次郎は手紙のことを悪戯と決めつけていたが、島田は違う考えだったため、江南は島田と共に手紙と半年前の事件のことを調べ始める。

登場人物・キャラクター

江南 あきら (かわみなみ あきら)

K大学に通う女性。[K大学推理小説研究会](jpnxtrq72)のメンバーだったが、今は退会している。メンバーだった時は「ドイル」のニックネームで呼ばれていた。中村青司からの手紙を「死者からの告発」と感じ、すぐに中村紅次郎の家を訪ねるなど、好奇心が強く行動力もある。紅次郎宅で知り合った島田潔と共に手紙の真相をつき止めようとする。島田からは苗字を音読みにした「コナン」と呼ばれている。

島田 潔 (しまだ きよし)

江南あきらが、中村紅次郎の家で出会った男性。紅次郎の友人で、彼の大学の後輩にあたる。寺の三男で跡取り息子だが、親が非常に元気なために毎日ヒマを持て余している。そんな時に江南から好奇心をくすぐるような話を聞き、江南と共に手紙の真相をつき止めようとする。性格は冷静沈着で、ミステリが大好き。数年前までヘヴィースモーカーだったが、肺を悪くしたことをきっかけに今は1日1本と決めている。その1本は自作の煙草ケースに入れて首から下げている。

エラリィ

K大学法学部に通う三回生の男性で、年齢は21歳。身長は172センチ。[K大学推理小説研究会](jpnxtrq72)のメンバーで、推理小説研究会では「エラリィ」のニックネームで呼ばれている。そのニックネームは実在のミステリ作家「エラリー・クイーン」から由来している。華奢な体型で運動が苦手。成績優秀でナルシストなため、性格が正反対のカーとは悶着を起こすことが多いが、エラリィ自身はあまり相手にしていない。十角館のホールに「第一の被害者」~「第五の被害者」「探偵」「殺人犯」の7枚のプレートが置かれたことについては、本当に殺人が起こる可能性があると考えている。

カー

K大学法学部に通う三回生の男性で、年齢は22歳。身長は175センチ。[K大学推理小説研究会](jpnxtrq72)のメンバーで、推理小説研究会では「カー」のニックネームで呼ばれている。そのニックネームは実在のミステリ作家「ジョン・ディクスン・カー」から由来している。攻撃的で感情的な性格の持ち主。以前、アガサに告白したがふらられており、アガサと仲がいいエラリィに嫉妬している。孤高をきどって一人でいることも多いが、協調性はある。十角館のホールに「第一の被害者」~「第五の被害者」「探偵」「殺人犯」の7枚のプレートが置かれたことについては殺人予告だと考え、準備のために先に孤島に来ていたヴァンを犯人だと決めつける。

ルルウ

K大学文学部に通う二回生の男性で、年齢は20歳。身長は165センチ。[K大学推理小説研究会](jpnxtrq72)のメンバーで、推理小説研究会では「ルルウ」のニックネームで呼ばれている。そのニックネームは実在のミステリ作家「ガストン・ルルウ」から由来している。小柄な体型で童顔、丸眼鏡を掛けている。明るい性格で、ミステリオタク。推理小説研究会で発行している会誌「死人島(しびとじま)」の新編集長を務め、今回の孤島での合宿を提案した。合宿中にメンバーに「孤島の連続殺人」をテーマにして作品を書くようにもろもろ準備するなど抜け目がない。

ポウ

K大学医学部に通う四回生の男性で、年齢は22歳。身長は182センチ。[K大学推理小説研究会](jpnxtrq72)のメンバーで、推理小説研究会では「ポウ」のニックネームで呼ばれている。そのニックネームは実在のミステリ作家「エドガー・アラン・ポー」から由来している。大柄な体型で性格もおおらか。老け顔で推理小説研究会のリーダー的な存在。ヘヴィースモーカーでいつも煙草を吸っている。オルツィとは幼なじみの関係。十角館のホールに「第一の被害者」~「第五の被害者」「探偵」「殺人犯」の7枚のプレートが置かれたことについては、コーヒーに塩を入れるといった悪戯が起こると考えている。

アガサ

K大学薬学部に通う三回生の女性で、年齢は21歳。身長は167センチ。[K大学推理小説研究会](jpnxtrq72)のメンバーで、推理小説研究会では「アガサ」のニックネームで呼ばれている。そのニックネームは実在のミステリ作家「アガサ・クリスティ」から由来している。明るい性格で交友関係が広く、怪談話が大好き。十角館のホールに「第一の被害者」~「第五の被害者」「探偵」「殺人犯」の7枚のプレートが置かれたことについては、悪戯と考えており、誰が犯人なのか見つけるのを楽しみにしている。

オルツィ

K大学文学部に通う三回生の女性で、年齢は20歳。身長は158センチ。[K大学推理小説研究会](jpnxtrq72)のメンバーで、推理小説研究会では「オルツィ」のニックネームで呼ばれている。そのニックネームは実在のミステリ作家「バロネス・オルツィ」から由来している。内向的な性格で現実と向き合おうとせず、自分が書いた小説の中では明るく生き生きとしている。ポウとは幼なじみの関係。

ヴァン

K大学理学部に通う三回生の男性で、年齢は21歳。身長は175センチ。[K大学推理小説研究会](jpnxtrq72)のメンバーで、推理小説研究会では「ヴァン」のニックネームで呼ばれている。そのニックネームは実在のミステリ作家「S・S・ヴァン・ダイン」から由来している。まじめな落ち着いた性格の持ち主。変わり者が多い推理小説研究会の中では比較的常識人で、十角館がある孤島は伯父が最近手に入れたもの。準備のためにメンバーより先に孤島に来ていたが、体調を崩している。

守須 (もりす)

K大学に通う男性。[K大学推理小説研究会](jpnxtrq72)のメンバーだが、孤島の合宿には誘われたものの辞退している。一途で慎重な性格をしている。江南あきらから中村青司の手紙について連絡を受け、島田潔と三人で考察する。

中村 青司 (なかむら せいじ)

半年前に焼死した男性で、当時の年齢は46歳。全身に灯油を掛けられた状態で燃やされたため、DNA鑑定もできていない。天才肌の建築家で、十角館も自ら設計した。中村青司が設計した建物には、からくり細工が施され、マニア心をくすぐる風変わりな家ばかりを建てていた。死亡して半年後、K**大学推理小説研究会のメンバーや中村紅次郎に青司の名前を記した手紙が届く。

中村 千織 (なかむら ちおり)

K大学に通っていた女性で、江南あきらの後輩。[K大学推理小説研究会](jpnxtrq72)に所属していたが、去年の1月に行った推理小説研究会の新年会クルージングで海難事故に遭って死亡している。おとなしく目立つタイプではなかったが、気立てが非常によかった。

中村 紅次郎 (なかむら こうじろう)

中村青司の実弟。島田潔の友人で、大学の先輩でもある。青司からの手紙を受け取った江南あきらが訪ねてきたため、自分にも届いた青司からの手紙を見せる。手紙のことは青司の名を騙った悪戯だと考えている。

集団・組織

K**大学推理小説研究会

K**大学にあるミステリが好きなメンバーの集まり。メンバーは「エラリィ」「カー」「アガサ」など敬愛する欧米のミステリ作家をニックネームとして呼び合っている。ニックネームは後輩に襲名される習わしがある。

クレジット

原作

綾辻 行人

書誌情報

十角館の殺人 既刊2巻 講談社〈アフタヌーンKC〉 連載中

第1巻

(2019年11月22日発行、 978-4065175118)

第2巻

(2020年8月21日発行、 978-4065202258)

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