概要・あらすじ
1990年のアメリカの都市では黒人が増え続け、ついには人口が白人と同数になっていた。黒人を毛嫌いする街のギャング団のボスであるキケロは、黒人のパンキー警部と激しく対立する。しかし皮肉なことに、キケロの息子が黒人少年のリューと親友だったために、キケロには残酷な運命が待っていた。
登場人物・キャラクター
キケロ
表の顔は薬局の店主で息子思いの善良な父親だが、裏の顔はシカゴの暗黒街を支配するギャング団「双頭の蛇」のボスという2つの顔を使い分ける男性。極端に黒人を毛嫌いしている白人優越思想の人種差別主義者で、黒人のパンキー警部と対立している。
パンキー警部 (ぱんきーけいぶ)
シカゴの街で凶悪な犯罪を重ねるギャング団「双頭の蛇」の壊滅という使命感に燃える、長身で大柄な体格の黒人警部。ギャング団の内部情報によってボスの正体を知り、キケロと対立する。
リュー
土木労働組合委員長だった父親を、ギャング団「双頭の蛇」に殺害された黒人少年。「双頭の蛇」のボスのキケロを父の仇と憎むが、キケロの息子とは仲のいい友達という相反する境遇に苦悩する。