口福印のお料理男子

口福印のお料理男子

家事代行派遣会社「口福印」で調理係を務める料理男子たちの日常を描いた、イケメンだらけの癒され料理コメディ。各エピソードの最後には、そのエピソードに登場した中から一品のレシピが紹介されている。

正式名称
口福印のお料理男子
ふりがな
こうふくじるしのおりょうりだんし
作者
ジャンル
料理人
レーベル
it COMICS(KADOKAWA)
巻数
既刊1巻
関連商品
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あらすじ

家事代行派遣会社「口福印」で調理係として働く杉浦慶吾小谷光成瀬弘人の三人は、自分の部屋で朝食を食べるのは迷惑だとわめき立てる小田山樹生を尻目に、いつものように樹生の部屋に集まって朝食を取っていた。その後、派遣先へ直行する光や弘人とは別に、慶吾と樹生は仕事のスケジュール確認のために出社し、互いに三件の担当を割り振られることとなる。常連客の若い女性である小林の家に向かった慶吾は、時に冗談を交えながら仕事を進め、その料理とまるで彼氏のような話術で小林を存分に楽しませる。その後、ひとしきり派遣先を回り、仕事を終えた慶吾は足早に帰宅。家の玄関を開けようとしたところで、同じく口福印で働く石蕗秋生と出会う。慶吾は穏やかな秋生とのひとときに癒しを求めていたが、当の秋生はハードな仕事によって疲労困憊の様子だったため、彼に夕食を用意することを申し出る。しかし、料理を用意して慶吾が秋生の部屋へ向かうと秋生は留守で、そこには自分と同じく秋生に癒しを求める桶井史郎の姿があった。さらに藤竹豪や光、帰ってきた秋生も顔をそろえ、空気の読めない光の言動もあって、彼らの暮らすアパート前は、夜だというのに大騒ぎになってしまう。(第1話)

登場人物・キャラクター

杉浦 慶吾 (すぎうら けいご)

家事代行派遣会社「口福印」で、調理係を務める青年。担当カラーは赤。黒髪ショートヘアで、物静かな性格の口数の少ない人物。疲れて帰ってきた石蕗秋生に夕食を振る舞ったり、手段はともあれ成瀬弘人のことを毎朝起こしてあげたりと、意外に面倒見のいいところがある。

小谷 光 (こたに ひかる)

家事代行派遣会社「口福印」で、調理係を務める青年。担当カラーは黄色。明るい色の髪をナチュラルに跳ねさせ、かわいらしい顔立ちをしている。とにかく明るく裏表のない性格ながら、友人には空気の読めない発言を連発し、特に繊細な桶井史郎にはデリカシーがないと敬遠されている。モデルとして活躍している小谷ゆなという妹がおり、彼女のことを溺愛している。ゆなが石蕗秋生に思いを寄せていることにも気づいているが、秋生を選ぶなんてさすがに目が高いと、彼女の思いを応援している。料理のジャンルでは、中華を得意としている。

成瀬 弘人 (なるせ ひろと)

家事代行派遣会社「口福印」で、調理係を務める青年。年齢は30歳。担当カラーは水色。少し長めの金髪ナチュラルヘアで、物静かだがクールな性格の毒舌家。両親、兄の介人(かいと)、妹の美夏(みか)の五人家族で、成瀬弘人以外は全員実家に住んでいる。一歳違いの兄とは犬猿の仲で、実家に帰るたびによくケンカをしている。父親は弘人似のクールで落ち着いた人物で、兄弟そろって父親には頭が上がらない。非常に寝起きが悪く、いつも杉浦慶吾に起こしてもらっているが、その方法は濡れたタオルを顔に掛けるという危険極まりないもの。

小田山 樹生 (おだやま みきお)

家事代行派遣会社「口福印」で、調理係を務める青年。担当カラーは橙色。茶髪のショートヘアを無造作にピンピン跳ねさせている。くせ者ぞろいの口福印の調理係従業員の中では比較的常識人で、ほかのメンバーのツッコミ役を担っている。ただし、ほかのメンバーからの扱いは軽く、まともなことを言っても相手にされないことが多い。なぜか毎朝、口福印の調理係従業員が小田山樹生の部屋に集まって朝食を取ることが習慣化しているが、樹生自身はそれを認めたつもりはなく、迷惑がっている。

桶井 史郎 (おけい しろう)

家事代行派遣会社「口福印」で、調理係を務める青年。担当カラーは桃色。明るい色のショートヘアで襟足を刈り上げた髪型をしている。おとなしく陰気な性格で、人と接することが苦手なため、家事代行の仕事はもっぱら不在宅への派遣となっている。ただし弱気一辺倒というわけでもなく、小谷光をはじめ、親しくなった相手には食って掛かることもある。料理のジャンルでは、フレンチを得意としている。

石蕗 秋生 (つわぶき あきお)

家事代行派遣会社「口福印」で、調理係を務める青年。担当カラーは紫色。長い前髪を真ん中で分けた、穏やかで優しそうな顔立ちをしている。性格も外見どおりに優しく包容力があって誰からも慕われ、くせ者ぞろいの口福印の調理係従業員の中では稀有な存在となっている。中でも杉浦慶吾や小谷光には特に好かれており、「ココチー」のあだ名で呼ばれている。

藤竹 豪 (ふじたけ ごう)

家事代行派遣会社「口福印」で、調理係を務める青年。担当カラーは緑色。黒髪ショートヘアのワイルドな外見で、がっしりとした大柄な体格をしている。その外見どおり少々荒っぽいところがあり、桶井史郎にはおびえられている。一方で藤竹豪自身は、自らのペースを乱されるため、空気が読めない小谷光のことを苦手としている。

社長 (しゃちょう)

家事代行派遣会社「口福印」の社長を務める若い女性。ウエービーな黒髪セミロングヘアで、キリっとした顔立ちの美女。「一に顔面、二に技術、三四がなくて、五に根気」を信条に、家事代行を行う調理係として、個性的でハンサムな青年ばかりを集めている。人を見る目は確かで、杉浦慶吾をはじめとした癖の強い従業員たちを巧みに取り仕切り、客からの高い評価を得ている。

小谷 ゆな (こたに ゆな)

小谷光の妹で、黒髪ショートヘアの落ち着いた美女。身長が173センチあり、モデルとして活躍している。兄の光に、小谷ゆな自身も引くレベルで溺愛されている。石蕗秋生に思いを寄せている。

場所

口福印 (こうふくじるし)

杉浦慶吾たちが働く家事代行派遣会社。社長の信条は「一に顔面、二に技術、三四がなくて、五に根気」で、その信条のもと、調理係はいずれも個性的でハンサムな青年ばかりとなっている。一方で、社長も含めて事務員やサポートメンバーには女性が多い。調理係の中には、桶井史郎のように性格的に接客業に向かない者もいるが、社長の適切な仕切りによって客からはいずれも高い評価を受けている。そのためリピート率も非常に高く、毎週日曜の10時からその週の予約が開始されるが、毎回3分ほどで予約が埋まってしまうほど。調理係は担当するエプロンカラーが決まっており、慶吾らは「カラーエプロン」と呼ばれるランクに属するが、さらに上の「黒」「白」「金」「銀」を担当する「Sエプ」と呼ばれるランクもある。Sエプのメンバーは口福印の従業員ですら、ほほ笑みを向けられるだけで卒倒するほどの輝くイケメンぶりを誇り、また料理においても尋常ならざる腕前を持つ。ちなみに、カラーエプロンのメンバーは、全員同じアパートで暮らしている。

書誌情報

口福印のお料理男子 1巻 KADOKAWA〈it COMICS〉

第1巻

(2019-03-15発行、 978-4049124729)

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