概要・あらすじ
男子高校生瀬戸内は、ある日文房具店で同じクラスの庭野千草がクリップを棚に戻しているのを見る。万引きかと勘違いした瀬戸内だが、千草に問いただすと、それは先月衝動的に買ったが使わなかったものを返しただけだという。千草はいつも生理期間に入ると精神的に不安定になり、先月は欲しくないものを買ってしまったのだった。
女性の生理・PMSによる精神不安や混乱に焦点を当てた作品。
登場人物・キャラクター
庭野 千草 (にわの ちぐさ)
女子高校生。普段はあっけらかんとした性格の少女だが、生理が重く、その時期になると食欲がなくなり、精神的不安に苛まれる。ずっと団地暮らしだったが、最近庭付きの一戸建てに引越してきたばかり。先月の生理中に必要ないにも関わらず買ってしまったクリップを、文房具店に返しに行く。
瀬戸内 (せとうち)
庭野千草と同じクラスの男子高校生。文房具店にノートを買いに行ったところ、庭野千草がクリップを棚に置いているのを見かけた。万引きではないかと思い込むが、後にレシートを見せてもらい、彼女が買ったものを戻していただけだということを理解する。だがその行動の理由などはわからない。
おかあさん
庭野千草の母親。生理が重く、猫のように避妊手術をしてしまいたいという娘に対して、人間は子孫繁栄のために生きる意味があるのだからやめるべきだと言って止める。
メリ、サチ
庭野千草と同じクラスの女子高生。普段は千草とメリ、サチの三人で仲良く一緒に遊んでいる。生理中の千草は言動が不安定になることを理解しており、最中は遠巻きに見守る形となる。