概要・あらすじ
蓮丘美桜乃と小石川祥太の2人は、お互いへの想いを抱きながら幼なじみ故に素直に好きと言えずにいた。そんなある日、陰陽師をしているという科学教師の薫丸に「美桜乃が既に運命の相手と出会っている」ことを告げられ、美桜乃と祥太は大いに動揺する。その日をきっかけに、祥太の体に銀夜叉と名乗る鬼が現れるようになる。
登場人物・キャラクター
小石川 祥太 (こいしかわ しょうた)
蓮丘美桜乃の幼なじみの中学生の少年。美桜乃に長いこと片想いをしている。明るく活発で運動神経も良く、サッカーの推薦で昇華高校への進学も決まっている。美桜乃に告白しようとした時に銀夜叉の姿を見て、それ以来銀夜叉が体に取り憑いた状態になってしまう。
蓮丘 美桜乃 (はすおか みおの)
小石川祥太の幼なじみの中学生の少女。祥太のことが好きだが薫丸にも憧れているため、なかなか祥太に好きとは言えずにいる。明るく気さくで、誰とでも仲良くなれる反面、人の評判を気にする性格。祥太が銀夜叉に取り憑かれた後には、蓮丘美桜乃も光夜叉に取り憑かれ、よく光夜叉の夢を見るようになる。
薫丸 (かおるまる)
小石川祥太と蓮丘美桜乃の通う中学の科学教師の男性。現代の陰陽師で、科学と陰陽師の力で薬を作り、祥太が銀夜叉になることを抑えている。美桜乃に対して「既に運命の相手とは出会っている。その相手は、自分だ」と言い、美桜乃を惑わせた。
銀夜叉 (ぎんやしゃ)
小石川祥太に取り憑いている平安時代の鬼の男性。陰陽師たちによって鬼の里が襲撃され、なす術もなく倒れた。光夜叉とは相思相愛の仲だったが、光夜叉が親友の金夜叉に犯されて以来、ぎくしゃくした関係になっている。
光夜叉 (こうやしゃ)
蓮丘美桜乃に取り憑いている平安時代の鬼の女性。美桜乃によく似ている。銀夜叉とは相思相愛で、仲睦まじかった。しかし、金夜叉に突然犯されて穢されて以来、銀夜叉とはぎくしゃくした関係になっていた。銀夜叉と金夜叉が和解できるように現代で働きかける。
金夜叉 (きんやしゃ)
現代では「大和飛鳥」と名乗っている、鬼の里で唯一生き残った鬼の男性。現代では金夜叉であることを隠していたが、銀夜叉と光夜叉に会ったことで、自分が金夜叉であることを明かした。平安時代に鬼の里に攻めてきた筆頭の陰陽師を毛嫌いしている。
陰陽師 (おんみょうじ)
薫丸の前世の姿で、外見が薫丸によく似ている。冷酷で自分の利益しか考えていない。鬼の里を襲撃した際も、鬼の強い結束を分裂させ、力を削いでおいて襲撃するなど頭脳派。なお、薫丸は陰陽師だった時のことを覚えている。
場所
昇華高校 (しょうかこうこう)
サッカーが得意な小石川祥太が、サッカー推薦枠で入学する予定の高校。蓮丘美桜乃を祥太の中にいる銀夜叉の魔の手から守るために、祥太はここに進学しようとしていた。
その他キーワード
薬 (くすり)
小石川祥太の中にいる銀夜叉が表に出てこないようにするための薬のこと。この薬には向精神薬の作用がある。その作用で銀夜叉を祥太の中に封じ込め、薫丸の意のままに操れるように作られた。