作品の概要
基本情報
しょたん初のオリジナル漫画。同人誌での読み切り作品を第1話とし、商業連載となった。
要旨と舞台設定
舞台は現代の日本。ある日突然、一人暮らしの高校生、横谷人好の家に「雇って欲しい」とメイドの少女、雪がやってくる。元暗殺者だという雪は、暗殺の腕前とは対照的に家事が苦手だったが、ある事件をきっかけに、人好は彼女を雇うことになる。
ストーリー展開
物語は雪と人好の共同生活を中心に展開する。人好の家族や学校の友人たちとの交流を通じて、裏社会で孤独に生きてきた雪の心情や価値観が変化していく過程が描かれる。
ジャンル的特徴と位置づけ
本作はアクションとラブコメディを組み合わせた作品である。暗殺者という非日常的な要素と、家事や学校生活といった日常的な要素の対比的な描写が特徴となっている。
世界観の構築と設定
現代日本の日常という「表の世界」と、雪がかつて所属していたエリート暗殺組織が存在する「裏の世界」が設定されており、二つの世界の狭間で生きる雪の苦悩と成長が物語の軸となっている。
連載状況
小学館「サンデーうぇぶり」2020年6月28日より連載。
メディアミックス情報
テレビアニメ
2024年10月から12月までテレビ朝日ほかにて放送。監督は渡辺歩、アニメーション制作はFelixFilm。キャストは横谷人好を熊谷俊輝、雪(シュエ)を上田麗奈が演じる。
あらすじ
夏休みのある日。一人暮らしをする高校生、横谷人好のもとに、メイドさんの営業がやってきた。美人なので、つい家に招き入れるが、メイドさんの前職は殺し屋だという。「主に暗殺を行い、監禁・拷問なども嗜(たしな)んでいた」とさらりと言ってのけるメイドさんに、人好は恐れをなす。さらに、得意技である手裏剣やナイフの投てきを鮮やかに行うメイドさんを見て、人好はおそるおそる「うちでは雇えない」ことを伝えた。メイドさんは肩を落として、人好の家を去った。メイドさんがいなくなった後、人好はメイドさんのものらしき鈴を発見する。投てきの際に落としたのだろう。人好は鈴を拾ってメイドさんを追いかけた。踏切を待つメイドさんの姿を見つけた人好は走り寄るが、そこへトラックがやってくる。トラックに轢(ひ)かれそうな人好を見て、メイドさんはすばやく彼に駆け寄って抱きつき、その命を救った。至近距離でメイドさんの動悸と荒い息遣いを感じた人好は、「ちょうど掃除をしてくれる人を探していたから」と、メイドさんを雇うことにした。こうして、元殺し屋のメイドさんと高校生の不思議な生活が始まった。
登場人物・キャラクター
横谷 人好 (よこや ひとよし)
高校1年生の男子。茶髪のツンツン頭が特徴で、性格はお人好し。両親と離れて一人暮らしをしていたが、突然やってきた元殺し屋のメイドの雪と二人暮らしをすることになる。李恋という妹が一人いる。
雪 (ゆき)
「お館様」という人物から言われて、横谷人好の家に突然やってきたメイドさん。メイド服と鈴の髪飾りが特徴。元は凄腕の殺し屋で、暗殺を得意としていた。冷酷、孤独な暗殺者だったため、常識に欠けており、一般的な家事も不得意である。殺し屋時代は「雪(シュエ)」と呼ばれていた。彼女が冬に生まれたと聞いた人好からも「雪(ゆき)」という名前をつけられる。人好の妹である李恋の計らいにより高校に転入し、人好と同じクラスになった。
書誌情報
君は冥土様。 10巻 小学館〈サンデーうぇぶりコミックス〉
第1巻
(2020-10-12発行、978-4098503063)
第2巻
(2021-02-12発行、978-4098504039)
第3巻
(2021-07-12発行、978-4098505494)
第4巻
(2021-12-10発行、978-4098508129)
第5巻
(2022-05-12発行、978-4098511389)
第6巻
(2022-11-10発行、978-4098513536)
第7巻
(2024-01-12発行、978-4098530823)
第8巻
(2024-08-08発行、978-4098535057)
第9巻
(2024-10-03発行、978-4098536238)
第10巻
(2025-03-12発行、978-4098540020)







