吹彩-SUISAI-

陸上部から、まるで畑違いの吹奏楽部に転身した佐野うららが、初めての楽器に戸惑いながらも、成長していく姿をさわやかに描いた青春ストーリー。神崎湊に対するうららの恋心も描かれるが、物語の基軸はあくまで吹奏楽となっている。「りぼん」2016年9月号から2017年5月号にかけて連載された作品。

正式名称
吹彩-SUISAI-
ふりがな
すいさい
作者
ジャンル
部活動
レーベル
りぼんマスコットコミックス(集英社)
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概要・あらすじ

中学時代は有名な陸上選手だった佐野うららは、高校に入学してから「陸上以上に打ち込めるものを探したい」と考え、陸上をやめてしまう。それでも高校の陸上部からしつこく誘われていたうららは、誘いを断って逃げている途中で、吹奏楽部の神崎湊と出会う。湊に見学を勧められて音楽室を訪れたうららは、そこでフルート担当の真中美咲が演奏する姿を見て憧れ、吹奏楽部に入部することを決意する。

そして、うらら自身もフルートを始めることとなる。慣れないフルートの演奏、さらにコンクールに出場するためのオーディションと、初心者のうららには、超えなくてはいけない多くのハードルがあった。そんな中、うららの個人練習に付き合ったり、気にかけてくれる湊に対して、うららは次第に淡い恋心を抱くようになる。

しかし、湊は非常勤講師としてやって来た伊勢春歌に想いを寄せており、それを知ったうららは、自身の気持ちを封じ込めると同時に、湊の恋を応援するようになる。

登場人物・キャラクター

佐野 うらら (さの うらら)

吹奏楽部に所属する高校1年生の女子。何ごとにもまっすぐで一途な、隠しごとのできない性格。中学生の頃は陸上部に所属しており、あらゆる種目で大会新記録を出すほどの選手であり、陸上界では有名な存在であった。高校進学後は陸上部には入部せず、陸上以上に打ち込めるものを探していた。そんな中、神崎湊から吹奏楽部の見学に誘われ、真中美咲のフルートを吹く姿に憧れを抱いて、そのまま入部を果たす。 部ではフルートを担当している。元体育会系のため、吹奏楽部でも声が大きかったり、やたらと走りたがったりするので、「脳筋」とからかわれることもある。個人練習に付き合ってくれたり、自分を気にかけてくれる湊に恋心を抱いているが、湊が伊勢春歌に想いを寄せていることに気付いており、何もできずにいる。

神崎 湊 (かんざき みなと)

吹奏楽部に所属する高校1年生の男子。部ではサックスを担当している。ある日、1人で楽譜を見ていたところ、陸上部からのしつこい勧誘から逃げて隠れていた佐野うららと偶然出会う。「クラシックは分からないし興味がない」と言ううららに見学を勧め、うららが吹奏楽部に入部するきっかけを作った人物。感情を表に出さないクールな性格だが、吹奏楽に対する情熱は人一倍で、中学時代には全国大会で金賞を取った吹奏楽部でソロを吹いていたほどの腕前。 うららに対しては、自分が見学を勧めた結果、入部したということもあり、個人練習に付き合ったりして親身に面倒を見ているが、うららからの想いには気付いていない。年上の幼なじみで非常勤の講師である伊勢春歌のことが未だに好きで、彼女の婚約を知ってショックを受ける。 他の吹奏楽部の強豪校からの誘いを断って現在の高校を選んだ理由は、全国大会に行けなかった春歌の無念を、春歌の母校で晴らすためであった。

真中 美咲 (まなか みさき)

吹奏楽部に所属する高校2年生の女子。副部長を務めており、フルートを担当している。演奏中の姿のあまりの美しさに佐野うららも見とれるほどで、彼女が吹奏楽部に入部する直接のきっかけとなった人物。また、うららがフルートを始めることになったのも、真中美咲の存在が大きい。美人ではあるものの、言いたいことははっきりと口にするタイプで、教え方もスパルタ。 だが厳しい一方で面倒見が良く、うららには怖がられているが、懐かれてもいる。逢坂部長と付き合っている。

桜井 佳鈴 (さくらい かりん)

高校1年生の女子。佐野うららとは中学生時代からの親友。感情豊かで明るい性格の持ち主で、手作りクッキーを焼いたりするため、周囲からは女子力が高いと評されている。高校に進学後もうららと同じクラスに所属しており、よく一緒に行動している。陸上部時代のうららを心から尊敬しており、親友であることを誇りに思っていた。うららが吹奏楽部に入部すると聞き、自分も一緒に活動したいと入部した。 部ではユーフォニアム担当で、金管楽器担当の先輩男子たちから大いにかわいがられている。そのため、高橋紗栄からは遠回しに悪口を言われることもある。しかし、次第に言い返す強さを持ち、ついには紗栄と良好な関係を築くまでに成長する。

高田 悠理 (たかだ ゆうり)

吹奏楽部に所属する高校3年生の女子。部ではフルートのパートリーダーを務め、佐野うららを指導することもある。普段は穏やかでフレンドリーな性格をしているが、フルートの演奏に関してはかなりシビアである。

高橋 紗栄 (たかはし さえ)

吹奏楽部に所属する高校1年生の女子。部ではトランペット担当で、中学時代はアンサンブルコンテストで入賞経験もあるほどの実力者。負けず嫌いできつい性格をしており、金管楽器担当の女子たちからは怖がられ、女王様的な扱いをされている。一方で金管楽器担当の男子たちからかわいがられている桜井佳鈴のことが気に入らず、遠回しに悪口を言うなど嫌がらせをしている。 しかし、次第にしっかりと自分の意見を言い返してくるようになった佳鈴と距離が縮まり、良好な関係を築くこととなった。

逢坂部長 (おうさかぶちょう)

吹奏楽部に所属する高校3年生の男子。部長を務めており、トランペットを担当している。普段はチャラチャラした軽いノリながら、こと吹奏楽のこととなると、途端に真面目に取り組む。副部長の真中美咲と付き合っている。

黒尾 (くろお)

佐野うららの高校で吹奏楽部の顧問を務める男性教師。長い黒髪にジャージ姿の若い教師で、テストの採点中に居眠りをするなど、かなりマイペースな性格。普段は適当に振る舞っているところが目立つものの、吹奏楽の指導者としては至って真面目な人物。猫のミニクロを溺愛しており、常に抱きかかえている。

ミニクロ

目つきが悪い太めの黒猫。黒尾が学校内でこっそりと飼っている。吹奏楽部が使用している音楽室に、普通に出入りをしている。黒尾にボロボロのおもちゃを捨てられた際には3日間家出をするなど、根に持つタイプ。

伊勢 春歌 (いせ はるか)

佐野うららの高校の非常勤講師。吹奏楽部の手伝いをしており、かわいらしい癒し系タイプの女性で生徒たちの人気が高い。うららの高校の7年前の卒業生で、吹奏楽部のOGでもあり、当時、惜しくも全国大会にいけなかったという過去がある。担当はフルートで、うららいわく、「楽しそうな音を出す人」。吹奏楽部で偶然に再会した神崎湊とは幼なじみで「ハル」と呼ばれており、かつて同じ音楽教室に通っていたこともある。 現在婚約中で、今年中に結婚が決まっている。湊に対しては恋愛感情はなく、弟のように思っている。

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