概要・あらすじ
兄・高橋孝浩の紹介で、彼の友人である宇佐美秋彦の下で受験勉強をすることになった高校三年生の高橋美咲。美咲は初めて秋彦の家を訪れた時、彼と孝浩が絡み合うボーイズラブ小説を発見、秋彦に対して嫌悪感を抱いてしまう。お互いにソリが合わないと思う二人だが、共にいる時間が増えるなかで次第に打ち解けていくようになる。
そんな中、孝浩が結婚の報告を秋彦と美咲にした。秋彦が孝浩のことを好きだと知っている美咲は、何も知らない兄を無神経だと思い苛立ち、家を飛び出してしまう。そんな美咲を見て秋彦は美咲のことも大事だと告げ、二人の仲は急速に発展。やがて、孝浩が大阪へ転勤するのを機に美咲は秋彦の家に居候を始める。
その後も様々な障害が立ちふさがっていくが、二人はそれを乗り越えていく内に愛を深めていく。
登場人物・キャラクター
高橋 美咲 (たかはし みさき)
初登場時高校三年生。幼いころに両親を事故で亡くして以来、兄の孝浩と二人で暮らしてきた少年。大人しく可愛らしい顔立ちをしている。兄の元志望校でもあったM大学に通うために、孝浩の友人である宇佐美秋彦に勉強を見てもらうことに。最初は孝浩に好意を持ち、自分勝手な秋彦に嫌悪感を抱くものの、一緒にいる時間が長くなるにつれて段々と惹かれるようになっていく。 秋彦だけでなく、彼の兄や従兄弟からも思いを寄せられるなど、宇佐美家との繋がりも深い。
宇佐見 秋彦 (うさみ あきひこ)
大富豪の家庭に産まれ、成績優秀で容姿端麗、更には売れっ子の作家という規格外のスペックを持つ男性。性格は自己中心的で時に子供っぽいところもある。当初は高橋美咲の兄・孝浩に片思いをしていたが、次第に美咲のことが気になり始め、やがては思いが通じるようになる。強い独占欲の持ち主であり、非常に嫉妬深い。 作家活動は純文学を主題としているが、身近な人物を主役に於いたボーイズ・ラブ小説を書くこともある。その際のペンネームは秋川弥生。美咲からはウサギさんと呼ばれている。
高橋 孝浩 (たははし たかひろ)
高校三年生の時に両親を事故で亡くし、それ以来大学も諦めて弟美咲を育て上げた男性。宇佐美秋彦とは高校時代の友人であるが、彼からの好意には一切気が付いていなかった。後に結婚し、産まれた子供の名付け親を秋彦に依頼する。
角 圭一 (すみ けいいち)
高橋美咲が初めて大学で作った友人で、彼の先輩。当初は美咲にべったりとくっ付いて宇佐美秋彦の嫉妬心を煽っていたが、実は美咲ではなく秋彦に好意を抱いている。
相川 絵理 (あいかわ えり)
宇佐美秋彦の担当を務める編集者。美人だが、仕事に対しては鬼とも言われるほど激烈。またボーイズ・ラブ愛好者の一人であり、秋彦が書くボーイズ・ラブ小説のアイデア出しも行っている。
宇佐見 春彦 (うさみ はるひこ)
宇佐美秋彦の異母兄。秋彦との兄弟仲は悪く、彼が宇佐美家を飛び出して作家を初めて以来、より険悪な仲になっている。顔立ちなどは異なるが、性格の根本は秋彦とよく似ている。駅で偶然出会った高橋美咲に惚れてしまい、しばしば方向性の間違ったアプローチをかけている。
宇佐見 冬彦 (うさみ ふゆひこ)
宇佐美秋彦・晴彦兄弟の実父であり、宇佐美グループを統括する実業家。高橋美咲の人柄を認めて、しばしば彼に贈り物をしている反面、秋彦に悪影響を与えているのでは危惧している。
椎葉 水樹 (しいば みずき)
宇佐美秋彦の従兄弟。突如秋彦の家に現れて高橋美咲同様に居候することに。当初は秋彦の側にいる美咲を敵視しているように見えたが、後に秋彦ではなく従兄弟の宇佐美薫子に好意を抱いていたことが判明する。
上條 弘樹 (かみじょう ひろき)
宇佐美秋彦の幼馴染で、現在はM大学の准教授を務める男性。『純情エゴイスト』では主人公格。長い間秋彦に片思いをしており、一回は自分を高橋孝浩だと思わせて秋彦に抱かせたこともあったが、彼に思いが届かないことを知り失恋。後に自分に一目惚れをしたと言う草間野分と恋に落ちることになる。 プライドが高く、負けず嫌いでやや子供っぽい性格。
草間 野分 (くさま のわき)
寡黙で大人しい性格をした長身の青年。医者を目指す優秀な医学生。親に捨てられた孤児であり、拾われた日に因んで台風の古称である野分という名前を授けられる。ある日、上条弘樹と出会い彼に一目ぼれをする。弘樹に向ける愛情は真っ直ぐであり、一途。彼と幾度となく擦れ違いを起こすが、その度に仲を深めていく。
宮城 庸 (みやぎ よう)
上条弘樹の上司であるM大学の教授。『純愛テロリスト』では主人公格。飄々とした性格で、弘樹に過激なスキンシップを取る。学生時代に古文の女性教諭に恋心を抱くも、難病を持つ彼女に相手にされなかった。それ以来、別れる時に辛くなるのが嫌で他人に興味を持たない性格になっている。 しかし、元妻の弟であり学部長の息子でもある高槻忍の登場により、再び人を愛する気持ちを取り戻していく。
高槻 忍 (たかつき しのぶ)
三年前に宮城庸に仄かな恋心を抱いていたものの、彼が自分の姉と結婚することになり失恋した少年。その後オーストラリアに留学していたが、宮城の離婚を聞きつけて帰国、彼に愛の告白をした。最初は軽くあしらわれていたが、後に宮城を振り向かせることに成功する。
井坂 龍一郎 (いさか りゅういちろう)
宇佐美秋彦と契約を結ぶ出版社・丸川書店の若き取締役。『純愛ミステイク』では主人公格。仕事人としては有能な人物だが、その反面意地が悪く不遜な人物。幼馴染でる朝比奈薫に好意を抱いており、現在では公私に渡るパートナーとなっている。
朝比奈 薫 (あさひな かおる)
井坂龍一郎の秘書を務める男性。しっかりものだが、時に抜けているところもある天然。井坂とは幼馴染の関係であり、彼が新人のころには先輩として指導をしたこともある。現在では彼の秘書兼恋人として公私に渡って彼をサポートしている。
アニメ
書誌情報
純情ロマンチカ 29巻 KADOKAWA〈あすかコミックスCL-DX〉
(2003-05-29発行、 978-4048536066)
第2巻
(2003-11-27発行、 978-4048537025)
第3巻
(2004-05-28発行、 978-4048537483)
第4巻
(2004-10-28発行、 978-4048537780)
第5巻
(2005-04-27発行、 978-4048538480)
第6巻
(2005-10-28発行、 978-4048539074)
第7巻
(2006-04-27発行、 978-4048539531)
第8巻
(2007-01-29発行、 978-4048540728)
第9巻
(2007-10-30発行、 978-4048541374)
第10巻
(2008-03-28発行、 978-4048541626)
第11巻
(2008-11-28発行、 978-4048542708)
第12巻
(2009-08-27発行、 978-4048543620)
第13巻
(2010-06-28発行、 978-4048544894)
第14巻
(2011-04-26発行、 978-4048546287)
第15巻
(2012-04-26発行、 978-4041202265)
第16巻
(2012-12-27発行、 978-4041205488)
第17巻
(2013-08-29発行、 978-4041208632)
第18巻
(2014-08-01発行、 978-4041018934)
第19巻
(2015-07-01発行、 978-4041031230)
第20巻
(2015-12-01発行、 978-4041033203)
第21巻
(2016-09-01発行、 978-4041042724)
第22巻
(2017-12-28発行、 978-4041060773)
第23巻
(2018-09-01発行、 978-4041072707)
第24巻
(2019-08-30発行、 978-4041086049)
第25巻
(2020-09-01発行、 978-4041098042)
第26巻
(2021-09-01発行、 978-4041116616)
第27巻
(2022-09-01発行、 978-4041128381)
第28巻
(2023-09-01発行、 978-4041135778)
第29巻
(2024-08-30発行、 978-4041150047)