あらすじ
第1巻
地獄博士は、かつて人間に裏切られた経験から生きとし生けるものすべてを憎み、世界を破滅させるために日夜研究を続けていた。そんなある日、人造人間の完成のためには生きた内臓が必要だと思い立ったところ、地獄博士は偶然にも屋敷の前で姫が行き倒れていることに気づく。これこそ神からの贈り物だと歓喜する地獄博士だったが、苦手とする猫のララまでが屋敷に入り、パニックに陥る。さらに姫にララと自分を助けてくれたとカンちがいされ、地獄博士は不本意ながらも、姫たちとの同居生活を始めることとなってしまう。
登場人物・キャラクター
地獄博士 (じごくはかせ)
狂気の科学者と恐れられる男性。頰がこけるほど瘦せており、長い黒髪をオールバックにし、つねに真っ黒いスーツを着用している。かつて人間に裏切られたと語り、生きとし生けるものすべてを憎んでいる。そのため世界を破滅させる研究をしており、醜悪な人造人間や危険なレーザーを放出するメカを大量に作っている。ある日、屋敷の前に倒れていた姫を、生きた内臓を摘出するために運び入れたが、そのままほだされて同居することになった。本名は「アレシアル」。
姫 (ひめ)
王冠をかぶった少女。ウエーブがかった長い金髪に、カクテルドレスを身につけている。愛猫のララをかわいがっており、姿が見えないと非常に心配する。女王らしき人物に追われている様子で、追っ手に発見されることを夢に見るほど恐れている。猫の扱いに慣れていない地獄博士に、猫との生活方法を優しく教えている。
ララ
姫が飼っている黒猫。地獄博士の作ったメカが放出するレーザーをすべて避けるなど、身体能力が非常に優れている。狩猟本能が強く、魔道三人衆が差し向けた大量の毒虫や人を食う魔魚(シーラカンス)などを狩ってくる。地獄博士の大切な設計図をめちゃくちゃにしたり、ノミやダニに寄生されることが多かったりで、地獄博士から何度も叱られている。
集団・組織
魔道三人衆 (まどうさんにんしゅう)
蟲使い、魔魚(シーラカンス)使いのマーメイド、魔法使いの女性三人組。大量の毒虫や人を食う魔魚を地獄博士の屋敷内に侵入させたり、ララに化けたりして姫を奪取しようともくろむ。