概要・あらすじ
交通事故に遭った猫の脳を使って作られた「猫脳アンドロイド」のヌクヌクは、頭脳明晰・スポーツ万能の女子大生であると同時に、小学生夏目龍之介の母親代わりとして人間と変わらない生活を送っている。龍之介やその父親との日常を送りながら感じる、人間の家族の不可思議さがヌクヌクの視点で綴られる。
登場人物・キャラクター
ヌクヌク
双葉大学医学部に在籍するスポーツ万能の女子大生で、18歳の1年生ながらキャンパスのアイドル。実は猫の脳を頭脳に使って作られた人型猫脳アンドロイドで、別名「夏目温々ニャンボット1号」。人間をはるかに超える運動能力と怪力を持つが、身体のほとんどが機械なので水に浮くことができず、水泳能力はない。 頭脳が猫なので、ネズミを追いかけたり、こたつで丸まって寝る猫らしい習性を持つ。食事はオイルを飲用するが、皮膚で太陽光発電もできる。
夏目 龍之介 (なつめ りゅうのすけ)
マッドサイエンティストの父を持つ、クールな性格の小学生。1年前のクリスマスに、交通事故に遭って瀕死の重傷を負った猫を拾い、父親に助けてと頼んだところ改造手術が行われヌクヌクが誕生することとなった。
パパさん
夏目龍之介の父親で、猫脳アンドロイド・ヌクヌクの生みの親であるマッドサイエンティスト。自称『超天才科学者』だが、動物実験を何百回も繰り返したため学会を追われており、秘密裏の実験で奇跡的に完成したヌクヌクで生体サイボーグのデータを収集し、学会に発表することで見返してやろうと考えている。 長い前髪でいつも目が隠れており、咥え煙草を喫っていることが多い。身勝手な性格の上、変な発明品の制作費で借金も多く、妻には逃げられてている。作中に名前は書かれておらず、ヌクヌクから「パパさん」と呼ばれている。
佳美 (よしみ)
夏目龍之介と同じ増刊小学校に通う小学生で、「龍ちゃん」「佳美ちゃん」と呼び合う仲のいい女の子。PTA主催の臨海学校に龍之介とともに参加しているが、母の再婚相手である父親のことで悩んでいた。
集団・組織
双葉大学 (ふたばだいがく)
『万能文化猫娘』の舞台のひとつで、ヌクヌクが女子大生『夏目温子』として医学部に在籍している大学。夏目温子としてのヌクヌクは、大学中の男性の人気を集めるキャンパスアイドルである。