地球の放課後

地球の放課後

「ファントム」と呼ばれる謎の存在によって人類が滅亡した後の日本を舞台に、4人の男女の生活を描いた作品。人類滅亡後という状況ではあるが、いわゆる極限サバイバルのようなジャンルではなく、どちらかといえば作品のタイトルにあるように、「放課後」を楽しんでいるかのようなほのぼのとした日常が描かれている。一方で、物語が進むにつれて、ファントムの正体や人類滅亡の真実に迫るSF作品としての一面も現れてくる。「チャンピオンRED」2009年9月号から2012年7月号まで連載された本編のほか、コミックス第6巻には「チャンピオンRED」2009年5月号に掲載されたプロトタイプの読み切り作品が掲載されている。

概要

ある時、人類はファントムと呼ばれる謎の存在の襲撃を受け、わずか1年間でほとんどの人類が消されてしまう。だが、人類が消えてから1年、まだ日本には4人の若い男女が生き延びていた。彼らはファントムの影に怯え未来への不安を抱えつつも、まるで学校の放課後のように静かな地球で精一杯の青春を謳歌していた。

登場人物・キャラクター

主人公

人類の終末を生き延びた4人のうちの一人で、唯一の男性。年齢は17歳。外見上は特筆するところもない普通の青年だが、農作物の育て方や車の運転方法の他、一般人はまず知らないガソリンスタンドの緊急時における給... 関連ページ:川村 正史

主人公

人類の終末を生き延びた4人のうちの一人で、17歳の女の子。肩にかからない程度のミディアムボブの髪型で、メガネをかけている。女性3人の中では一番胸が大きく、八重子や杏南にいつもネタにされ、からかわれてい... 関連ページ:早苗

主人公

人類の終末を生き延びた4人のうちの一人で、18歳の女の子。生き延びた中で一番の年長者。茶色がかった髪をリボンでポニーテールに結った髪型をしている。非常に明るく活発な性格でノリも良く、早苗のバストサイズ... 関連ページ:八重子

主人公

人類の終末を生き延びた4人のうちの一人で、まだ10歳の小さな女の子。ミディアムショートの短い髪を高い位置で二つ結びにした髪型をしている。年齢相応の幼さを残しており、川村正史の存在を気にせず服を脱いだり... 関連ページ:杏南

2年前、突如世界に出現し、次々と人を襲って消していった謎の存在。基本的な見た目は黒い靄が集まった流体状のものから人間の手や足が生えた形。しかし定型は存在せず、影か水たまりのように地面や壁に張り付いてい... 関連ページ:ファントム

川村 清美

川村正史の妹。胸ほどまでの長さの黒髪ロングストレートが特徴。人類の終末によって消えてしまった。しかし、時折正史の幻覚や夢に現れては、「もうすぐ会える」と語りかける。兄妹仲は良く、消えてしまうまでは毎日兄妹で登校していた。

まだ人類の終末を迎える前、川村正史が毎朝登校している際にすれ違っていた女の子。正史の初恋相手。明るい色のロングストレートの髪型をしている。毎朝顔を合わせるため、いつしか正史と会釈をするほどの関係になっ... 関連ページ:鳳翔女子学園の女の子

早苗の祖母

早苗の祖母。交差点の中心に突如現れた早苗の家の中におり、自室に敷いた布団の中で体を起こしていた。部屋に入った早苗に対して「ちょっと見んうちにおおきくなった」と語りかけ、抱きついて泣きわめく早苗を優しく抱きしめる。家の消滅と共にその存在も消えてしまう。

まだ人類の終末を迎える前、八重子が通う高校で教師を務めていた男性。癖のあるボサボサの髪にウェリントン型のメガネをかけている。本当は大学で研究を続けたかったが、教授の強い勧めで臨時教員として働いていた。... 関連ページ:平川

アップル

生存者探しをしていた川村正史が1年前に見つけた犬。頭部にひどいケガを負っており、手当をするついでに餌を与えたところ、ビスケットは食べないのにリンゴを食べたので、正史にこう名付けられる。手当の翌日にはどこかへ消えてしまったが、その後思わぬ形で再会を果たすことになる。

まさし農園の様子を見に行った川村正史が見つけた野良犬。かつて助けたアップルにそっくりだが、アップルと違ってビスケットを食べたため、正史にこう名付けられる。弱々しい鳴き声を頼りに発見した時には、高所から... 関連ページ:ビスケット

川村正史が保護したビスケットを見るや襲いかかってきたニホンオオカミ。直後、アップルが制止するように正史の前に立ちふさがったのを見て、襲うのをやめる。このことからビスケットの母親であり、アップルの伴侶で... 関連ページ:田中

川村正史、八重子、杏南が遭遇したファントムの一種。杏南は以前にも似たような挙動を示すファントムと遭遇しており、おかしな様子からこう命名した。見た目は通常のファントムと同じだが、人を襲うことはせずにプル... 関連ページ:具合の悪いファントム

杏南の父親。人類の終末を迎えた後、杏南と共に短い時間ながら生き延びた。杏南には、すでにファントムによって消された母親のことを「買い物に行っているだけ」と言い聞かせた。家を捨てて、眼帯の男をリーダーとす... 関連ページ:杏南の父親

人類の終末を迎えた後、早苗や杏南を含む数少ない生き残りを集め、組織していた壮年の男性。肩ほどの長さの白髪をボブカットにした髪型と右目につけた眼帯が特徴。リーダーシップに富み、ファントムの行動にも詳しく... 関連ページ:眼帯の男

人類の終末を迎えた際、杉並区に災害派遣された自衛隊の隊員の一人。所属・階級は災害派遣部隊陸士長。短い髪を逆立てた髪型と太い眉毛が特徴。生き残りの人々を先導し、精肉店やアイスクリーム屋にソーラーパネルを... 関連ページ:山本 直道

人類の終末を迎える前に杏南が飼っていた猫。白黒色で、ハチワレに富士額の模様が特徴。杏南の夢に登場して巨大化し、女心の分からない川村正史を懲らしめる。しかし、実は同じ内容の夢を正史や早苗、八重子も見てお... 関連ページ:ぼんきち

ジュスト・コティヤール

過去に「コティヤール予想」という理論を発表したフランスの物理学者。当人は登場しないが、彼の提唱した理論が物語の鍵を握っている。コティヤールの理論は学会から異端視され、失意に沈んだ彼は日本に移り住んで家庭を持った。その子孫が鳳翔女子学園の女の子である。

場所

まさし農園

川村正史らが住んでいる杉並区の家の近くに作った農園。畑を開墾し、トマト、キュウリ、レタスなどが植えてある他、鶏小屋で鶏の飼育もしており、卵も収穫できる。敷地には手書きの「まさし農園」という看板が立てられている。

まさし水田

川村正史らが住んでいる杉並区の家の近くにある水田。小学校の敷地を利用して米を植えている。描写から小学校の名前は「~之内小学校」であることが分かる。

鳳翔女子学園

杉並区にある女子校。人類の終末を迎える前、毎朝川村正史がすれ違っていた鳳翔女子学園の女の子が通っていた。川村清美いわく「お金持ちのお嬢様ばかりが集まる学校」。制服は白色がかった明るい色のブレザータイプ... 関連ページ:鳳翔女子学園

早苗の家

都市部の交差点内に突如として現れた一軒家。早苗はそれを見て、以前に住んでいた家の建て替える前の姿であると語る。中に入るとまだ湯気が立っているカレーがあり、テレビはつけっぱなしで、10年前の日付の新聞が... 関連ページ:早苗の家

タチバナヤ

川村正史らの住む杉並区の精肉店。正史の住居から自転車で行ける距離にある。食肉の細胞を壊さずに冷凍する業務用冷凍庫を備えている。人類の終末を迎えた後も山本直道ら避難民によってソーラーパネルで電力が維持さ... 関連ページ:タチバナヤ

アイス天国

山本直道ら避難民がソーラーパネルによる電力維持を行った店のひとつ。正式店舗名は「ICECREAM 21」だが、有志らによって「アイス天国」の垂れ幕がかけられた。山本が残したビデオによってその存在が明らかになり、川村正史らが訪れる。ちなみに山本の好物のアイスはバニラ。

ZAKKA'S

都内にある大きな雑貨屋。豊富な品揃えで、日用品から玩具、化粧品までなんでも揃う。店舗入り口の上部にソーラー電力で時を刻み続けるからくり時計がある。杏南は「たくさんの人形が出てきて踊る」、早苗は「男の子... 関連ページ:ZAKKA'S

大原ホームセンター

都内にあるホームセンターのひとつ。まだ川村正史が早苗ら女性陣と出会う少し前に、店舗ビルの屋上に大きな取水所を作った。だが、ポリタンクの揚げ降ろしが困難なため放置されていた。取水所にはバイオコードが沈め... 関連ページ:大原ホームセンター

イベント・出来事

人類の終末

世界各国に突如ファントムが出現し、人類が消えていった事件に対し、テレビアナウンサーが使った表現。2年前に海外を皮切りにファントムが出現し、間もなく日本でも鹿児島県出水市、千葉県浦安市、東京都杉並区など... 関連ページ:人類の終末

みんなが出会って1周年記念パーティー

人類の終末を迎えた後、川村正史ら4人が渋谷で出会って1年経ったことを祝って催されたパーティー。ビルの屋上に上り、各々が仮装衣装を着て、花火を打ち上げながら楽しんだ。ほかにも「正史のハーレム1周年記念パ... 関連ページ:みんなが出会って1周年記念パーティー

杏南の誕生日

7月17日、杏南が11歳になったことを記念して行われたパーティー。まさし農園の隣の駐車場に簡易テントを建て、風船やぬいぐるみでデコレーションした会場で催された。誕生日は早苗が杏南の父親から聞いていたが、10歳の誕生日は、ちょうど杏南が父親とはぐれたばかりで祝う余裕がなかった。

その他キーワード

コティヤール予想

フランスの物理学者であるジュスト・コティヤールが発表したとされる理論。内容は、人間が感じる「第六感」や「虫の知らせ」のようなものはれっきとした生体反応であり、これを人為的に解明、利用することで物理現象... 関連ページ:コティヤール予想

ビデオカメラ

デジタルビデオカメラで、新宿の付近にある小山電機の店頭にあった。バッテリーを交換すると正常に作動した。川村正史への日頃の感謝を込めて、八重子らが早苗のセクシーショットを映すために使用した。元々は店頭デ... 関連ページ:ビデオカメラ

マサコインワンダーランド

川村正史が女装したまま出歩き、それを見た早苗に「まだ生存者がいる」と勘違いさせ、惑わせた罰として撮影された自主製作映画。正史が女装した姿で主演を務める。一応「不思議の国のアリス」をモチーフにしてはいる... 関連ページ:マサコインワンダーランド

書誌情報

地球の放課後 全6巻 秋田書店〈チャンピオンREDコミックス〉 完結

第1巻

(2010年2月19日発行、 978-4253234337)

第2巻

(2010年9月17日発行、 978-4253234344)

第3巻

(2011年3月18日発行、 978-4253234351)

第4巻

(2011年9月20日発行、 978-4253234368)

第5巻

(2012年3月19日発行、 978-4253234375)

第6巻

(2012年7月20日発行、 978-4253234382)

SHARE
EC
Amazon

関連リンク

似ている作品
月の珊瑚
カグツチ
紅狼
logo