おはようサバイブ

新型ウイルスによって人口が激減し、インフラとエネルギー・システムが停止した東京で、幼馴染の男女ふたりが生き延びようと奮闘する、東京サバイバル・ラブコメディ。「週刊少年マガジン」2017年20号より連載された作品。

正式名称
おはようサバイブ
ふりがな
おはようさばいぶ
作者
ジャンル
終末・ディストピア
レーベル
講談社コミックス(講談社)
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概要・あらすじ

2020年、南アフリカで発生したウイルスデネブが世界各地で感染拡大した。致死率99%、治療法なしの、この未知のウイルスは、またたく間に地球の人々の大多数を死に至らしめる。デネブによる人口激減は、国家を次々と崩壊させ、2021年世界中のインフラとエネルギー・システムが停止。2022年、人類は文明の形を残したまま、すっぽりと消えてしまい、わずかに残った人々は、過酷な自給自足の生活を送るようになった。

そして2022年、埼玉県の大型スーパー・イエオンでの共同生活から抜け出した、奥山ナユタユメの幼馴染の男女は、車を運転して東京・渋谷までやってきた。人気のない東京を、食料と水を求めてさまよう2人。そんな中、2人は高田馬場で、山手線の電車の中で暮らす奇妙な男女2人と出会う。

男の名は、女の名はかなぴー。「山の手線カップル」という悪名を持つ2人は、何故か、ナユタとユメを受け入れ、東京で暮らす手ほどきをし始める。実は、彼らは、人類の再生を目指すマグメルという組織の一員であった。デネブ感染者たちからは生殖能力が失われており、マグメルは新たに子供を誕生させるため、未感染者の男女を捜し求めていた。

そして、ユメこそがその数少ない女性の未感染者であった。マグメルにより、未感染者同士の性交を迫られるユメ。それを受け入れられないふたりはマグメルから逃亡をはかる。

登場人物・キャラクター

奥山 ナユタ (おくやま なゆた)

15歳前後の少年。ユメの幼馴染。元鍵っ子で料理が得意。デネブ・パンデミックの後、埼玉県の大型スーパー・イエオンで、20人ぐらいの共同生活を行っていた。グループのリーダーであるユメのパパが、極端なオーガニック思想にはまり、毎日、朝から晩まで大麻を吸って、ラブ&ピースがどうかと説教するようになった。 そのため、ユメと共に飛び出して、東京に向かった。童貞であり、ユメにぞっこん惚れている。思い込んだら一途な性格で、「東京でやりたいことは何?」とかなぴーに聞かれた時には、「ユメちゃんと幸せに暮らすこと」と、迷わずに答えている。物語当初は優柔不断な面が目立ったが、様々な困難に遭遇して、次第にたくましさを身につけていく。

ユメ

15歳前後の少女。奥山ナユタの幼馴染。数少ないデネブ未感染者の女性。デネブ・パンデミックの後、父親をリーダーとして、埼玉県の大型スーパー・イエオンで、20人ぐらいの共同生活を行っていた。グループのリーダーであるユメのパパが、極端なオーガニック思想にはまり、毎日、朝から晩まで大麻を吸って、ラブ&ピースがどうかと説教するようになった。 そのため、ナユタを誘って飛び出し、東京にやってきた。楽天的で天真爛漫な性格。物語当初は享楽的な性格がめだち、欲望に忠実な行動も多かったが、次第に愛情深い性格であることが明らかになっていく。デネブ未感染者の自分が、人類再生の鍵となる存在であることを知ると、ナユタと幸せに暮らせることを条件に、一度はマグメルで新たな人類の母となる「織姫」の役目を引き受けようとする。 マグメルを脱走した後、ひとりで生きることを決意した彼女は、鶯谷のチャタレーという店で、すももという名前で働くこととなった。

かなぴー

「山の手カップル」という悪名を持つ男女2人組の女性の方。山の手線の線路を走る電車の中で暮らしている。初対面で奥山ナユタの「顔がタイプ」と言って、彼を受け入れた。羞恥心が薄く、やたらと裸体や下着姿でナユタの前に現れる。初めて会った日の夜に、ナユタとユメに龍を交えた4Pを提案したこともある。人類再生プロジェクトを推進するグループ・マグメルの一員であり、一度デネブに感染した人間は生殖能力が失われることを、ナユタとユメに教えた。 彼女もまたデネブの感染者で、その年齢は本人いわく「ナユタと同じぐらい」だが、ナユタはもっと年上であると推測している。基本的に天真爛漫な態度で、気ままに行動するが、複雑な何かを心の底に隠している雰囲気の持ち主。

(りゅう)

「山の手カップル」という悪名を持つ男女2人組の男性の方。関西方面の言葉でしゃべり、山の手線の線路を走る電車の中で暮らしている。人類再生プロジェクトを推進するグループ・マグメルの一員。数少ないデネブ未感染の男性であり、マグメル内では「彦星」と呼ばれ、「織姫」と呼ばれる未感染者の女性たちと性交して、子供を作ることを望まれている。 しかし、本人はその使命には乗り気でない。

ツキミ

デネブ未感染者の少女。自称「ぴちぴちの12歳」。人類再生プロジェクトを推進するグループ・マグメルからの脱走者。数少ないデネブ未感染者の女性であるため、人類のために子供をなす「織姫」として、組織で大切に育てられてきた。性交の相手となる「彦星」の龍と、食事などでコミュニケーションをとるうちに、彼を「初恋の人」と思うようになった。 しかし、7月の12歳の誕生日に、龍と子作りを行おうとしたものの、彼に拒絶されてしまう。どうしたらいいかわからなくなった彼女は、、そのまマグメルを脱走してしまう。その後、憧れの男女交際を勉強するため、奥山ナユタとユメを追いかけてきて、ナユタと行動を共にするようになる。

須田 (すだ)

人類再生プロジェクトを推進するグループ・マグメルの幹部の男性。医者。「イエス! 須田クリニック!」が決め言葉。デネブ未感染者のユメに、龍と性交して子供を作ることを迫った。

マコト

早稲田通りをテリトリーとする窃盗団のリーダー格の青年。窃盗団を名乗っているが、飢えている子供たちに腹いっぱい食べさせるために、ユメを誘拐しようとするなど、優しい一面を持つ。「good morning」が口癖。夢は武道館でライブすること。

ムサシとコジロウ

「山の手カップル」の龍とかなぴーが飼っている馬。八王子の乗馬クラブ付近にいたところを、龍とかなぴーに捕獲され、移動手段として活用されている。ムサシが雌で、コジロウが雄。

集団・組織

マグメル

人類再生プロジェクトを推進するグループ。医師の須田を幹部とし、龍とかなぴーもこの組織の一員である。もともとは小さな宗教組織であり、文明社会を否定して、自然回帰を唱え、火の起こし方から狩猟生活のノウハウまでを、信者の子供たちを集めて教えていた。デネブ・パンデミック以降、急速に信者が増え、2年で1万人をこえる大組織となった。 人類復活のため、デネブ未感染者の男女を集めて子作りをさせようとしている。

場所

イエオン

デネブ・パンデミックの後、奥山ナユタとユメが暮らしていた埼玉県の大型スーパー。彼らはここでユメの父親をリーダーとして、20人ぐらいの共同生活を行っていた。店内には食料が備蓄され、近くには川があり水源もあって、安心安全な生活ができる場所であった。

チャタレイ

鶯谷にある、女性が接客する店。おしゃべりオンリー、タッチ禁止の高級店。入館料は米15合、指名料は米30合である。ひとりで生きるため、ユメは「すもも」という源氏名で、この店で働いていた。

その他キーワード

デネブ

2020年に南アフリカで発生したウイルス。これに感染した者は99%死亡するという殺人ウイルスで、治療法はない。このウイルスの猛威により、人類は人口を激減させ、過酷な自給自足生活をせざる得なくなった。また、このウイルスに感染した者は、生き延びても生殖能力を失い、子供が作れなくなってしまうとされている。

織姫 (おりひめ)

人類再生プロジェクトを推進するグループ・マグメルで用いられている用語。デネブ未感染者で、子供を産むことのできる女性を指す。マグメルでは、ユメを織姫3号と認識している。ツキミには2号の称号が与えられている。

彦星 (ひこぼし)

人類再生プロジェクトを推進するグループ・マグメルで用いられている用語。デネブ未感染者で、女性を妊娠させることのできる男性を指す。彦星とされる龍は、マルメグでは常に子供を作ることを望まれている。

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