概要・あらすじ
いつの頃からか、壁の中に住む妖怪とも人間ともつかない生きもの壁男が存在するようになる。どうやら人間の見るTVが壁に影響してのことらしい。壁男の噂が広がり、その存在に取り憑かれた仁科は謎の事故で死んでしまうが、その恋人の女は壁男に興味を持つうちに壁の中に入り壁女となってしまう。しかしルールを破った壁女の存在が壁男たちの世界に思わぬ変化とトラブルを引き起こすことになる。
登場人物・キャラクター
壁男 (かべおとこ)
建物の壁の中に住む妖怪とも人間ともつかない生きもの。壁の中から人間の様子を観察し、壁の中を移動でき、時には離れた壁へ跳ぶこともできる。その存在はTVの影響があり、複数の壁男が存在する。
仁科 (にしな)
壁の中に住む妖怪とも人間ともつかない生きもの壁男の存在を感じ取り、交流しようとする男。
壁女 (かべおんな)
壁の中に住む妖怪とも人間ともつかない生きもの壁男を調べて死んだ仁科の恋人の女性。仁科が死んでから壁男に引き込まれて壁の中に入った女。
その他キーワード
手紙 (てがみ)
壁の中に住む妖怪とも人間ともつかない生きもの壁男に引き込まれて壁の中に入った壁女は、人間の頃の意識と習慣があり、便せんとペンを壁の中に取り込み、知人の男性への手紙を壁から伝える。